人生ゲーム

人生ゲームの歴史:
1860年

聖書の教えから生まれた 「人生ゲーム」の原型

1860年、米国マサチューセッツ州・スプリングフィールドで印刷業を営むミルトン・ブラッドレーという24才の若者が、古からあるチェッカーのボードに実際の人生で起こる出来事を盛り込んだ「THE CHECKERD GAME OF LIFE」という盤ゲームを考案しました。盤上のマスにポイントが獲得できる「善行のマス」と1回休み等になってしまう「悪行のマス」の2種類がある点が特徴で、「上か下に進む」「右か左に進む」という指示から好きな方向を選択してコマを動かします。
ゲームの進行上、「善行のマス」を常に選んでいけばより多くのポイントが得られるように構成されており、敬虔な“清教徒(ピューリタン)”であった彼は、このゲームを通して聖書の教えに従い、“悪行”を戒め、“善行”を奨励したのです。中でも象徴的なのが「SUICIDE(自殺)」のマスで、彼は人生において最も大切にすべき規律を尊び、このマスに進んでしまうとポイントはすべて没収され、そのプレイヤーはその場でゲーム終了となってしまうルールになっていました。このゲームは、1年間で45,000セットを販売するヒット商品となり、若くして成功した彼は、のちに世界有数の盤ゲーム・メーカーとなるミルトン・ブラッドレー社(のちにハスブロ社と合併)を設立したのです。

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