昨今はショーカーといえど、経済性や台車の共通化といった話題から逃れられないが、運転する楽しみに訴求するクルマが将来そう簡単に無くなるとは思えない。我々、平均的な消費者にとっててが届くドリームカーは、20年後の未来でも、ライトウェイト・スポーツではないだろうか。今回提案する"2020 SPIDER"は液体水素を用いたレシプロエンジンをミッドシップに配し、現在のガソリン車と同様のドライブトレーンを持つコンセプトモデルである。エクステリアは、トミカサイズでプレゼンテーションするためにオーソドックスなシェイプと明快なグラフィクを組み合わせた。広いグラステリアはソーラーセルを兼ね、エンジンを停止していても車載コンピュータに充分な電力を供給する。（カトキハジメ氏談） カトキハジメ氏 プロフィール 日本を代表するメカデザイナー。91年にデビュー以来「機動戦士Vガンダム」「新機動戦記ガンダムW」などの メカデザインを担当。 その他「バーチャロン」などのビデオゲームのデザインも手がける。