WIXOSSコラム 第154回
「ウィクロス同窓会 東京会場での発表事項」
春の兆しも見えてきつつ花粉も沢山飛ぶようになりましたが、
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
タカラトミーの本村と申します。
3月4日のウィクロス大同窓会内の発表ステージにて、
来年度のウィクロスの展開について様々な発表をさせていただきました。
本コラムでは、発表ステージの中でも、新たにウィクロスを始める方に向けた施策について詳しくご説明をさせていただきたいと思います。
当日の資料を交えつつ、相当な長文になりますこと、ご容赦ください。
WIXOSSがユーザーの拡大を目指す理由
私達は新しいユーザーの方にウィクロスを始めていただくために、4月26日より大きな施策をいくつかを行います。
その根本となっているコンセプトは「New Start Line」。
- 全てのプレイヤーが再び同じスタートラインに立つ
- WIXOSSに関する知識・経験を問わず誰もが新鮮にゲームを楽しめる
そんなTCGにしていきたいというメッセージを込めています。
もっと簡単に言うと、「新しいユーザーが入ってきやすいTCG」にしたいと考えております。
それぞれの具体的な施策をご説明する前に、なぜ新しいユーザーの方に入っていただきたいと思っているのかを説明したいと思います。
これまでのアンケートからユーザーがウィクロスを辞める理由を分析したところ、最も多い理由が「就職や進学により生活環境が変わり、遊び続けることが出来なくなった」というものでした。
つまり、年度が替わると一定数のユーザーは必ず辞めてしまうのです。
そのまま何もしなければ、年を重ねるごとにユーザーは少しずつ減っていくことになります。
ユーザーが減れば、もちろん購買数は減少していくため、イベントやキャンペーンなどのサポートをこれまでと同じ規模で継続していくことは困難になります。
今遊んでくださっているユーザーの皆様に対して、これまでと変わらぬ、もしくはそれ以上のイベントやキャンペーンを提供させていただくためには、新規のユーザーに入ってきていただく事が重要になります。
(ここでの“新規のユーザー”とは、昔やっていたけど今はやっていないという方も含まれます。)
以上の理由から、ウィクロスは新規ユーザー獲得に向けた施策を行うこととなりました。
ウィクロスをはじめるまでの、3つのハードル
ここからは実際にどんな施策を行うかの説明をさせていただきます。
ここに、ウィクロスに興味を持ってくれている人がいます。
この人が実際にデッキを手に取り、楽しく遊んでもらうまでには3つの大きなハードルを越えなければなりません。
- ①まずは、ルールを覚えなければなりません。
- ②その次に、ある程度過去のカードを知っていないとスムーズに対戦をすることが出来ません。
- ③そして、現状のサポート景品だと勝たなければよい景品が貰えないため、大会に参加するには勝ちにいくデッキを組まなければなりません。
これら3つの障壁を取り除くことで、より新しい人が入ってきやすい、そして友達を誘いやすいカードゲームへと進化していきたいと考えております。
ルールを覚えたい人のために
まずはルールを覚えなえればならない。ということについての施策です。
ウィクロスのユーティリティアプリ「ウィクロス図鑑」内に4月から発売になる3デッキのティーチングモードを追加いたします。
既にウィクロスを遊んでくださっている方にとっては、新デッキの先行体験としてお楽しみいただけます。是非一度遊んでいただければと思います。
これまでのティーチングは実際に人と人とが会って行う必要があり、時間や場所の制約も大きかったですが、これからは「ウィクロス図鑑インストールして」の一言でお友達にティーチングを行うことができます。
過去のカードを知らなくても遊べるように
前回のアニメ「Lostorage incited WIXOSS」の放送期間には“ロストレージリーグ”という使用ルリグに制限を設けた大会を開催いたしました。
このようなイメージで、4月からの新たな商品群だけで遊ぶ「キーセレクション」というフォーマットを新たに制定いたしました。
「キーセレクション」では、右下に鍵マークがついたカードのみをデッキに入れることができます。
「キーセレクション」内では、4月から発売になるデッキから好きなルリグを選び、パックで強化すれば、熟練者も初心者も同じ土俵でバトルができます。
対して、現状の全カードが使用できるフォーマットを「オールスター」と呼称します。
アニメ放送期間中のWIXOSS PARTYについては、月内に開催できるフォーマットをキーセレクション4回、オールスター1回とさせていただいております。
アニメ放送期間、初心者の方が一番身近に参加できる遊び場こそ、皆が同じ土俵で楽しめるフォーマットであるべきだと考え、このような回数に設定しております。
オールスターの遊び場については、1回のWIXOSS PARTYだけではありません。
今後詳細を更新いたします大型イベント「ウィクロスセレモニー」や、各ショップ法人様主催のイベントなど、様々なご準備しておりますので、日程の公開までお待ちいただければと思います。
また、公式の大型イベントはも両フォーマットどちらの遊び方でも参加できるようなイベント内容を予定しております。
より参加しやすいWIXOSS PARTYに
最後に、WIXOSS PARTYについての変更点をご紹介させていただきます。
現在、WIXOSS PARTYでは、参加賞としてセレクターズパック。
1開催に1つずつお楽しみパックとコングラッチュレーションカードを配布しております。
お楽しみパックとコングラッチュレーションカードは上位者賞として配布されることが多く、その分勝つことが重要視されるイベントになっておりました。
しかし、ウィクロスはバトルを行うゲームではありながら、勝敗にこだわらず楽しめるイベントが求められているということが各種アンケートで浮き彫りになっています。
更に、ユーザーの半数以上がWIXOSS PARTYに参加した経験がないということも判明しておりまして、ユーザーが求めている大会像と現状のWIXOSS PARTYには乖離があると認識しております。
この乖離を少しでも埋め、より多くの方に大会へ参加してもらえるように、参加することに意義のあるWIXOSS PARTYへと変化を遂げていきたいと考えております。
そのために、景品の配布形態を一新いたします。
まずはお楽しみパックを廃止し、参加賞の「パーティパック」に統合いたします。
パーティパックからは、限定カードが3種からランダムで出てきますが、時々ホロ版が出るようになっております。
(平均するとおよそ5パックに1枚くらいの割合です。)
そして、コングラッチュレーションカードは1開催につき2枚の配布となります。
1枚は優勝者に、もう1枚はランダム賞と配布方法を決めさせていただきます。
これにより、参加するだけでもよい景品を手に入れることが出来るチャンスがあるので、気軽にご参加いただけるようになるのではないかと考えております。
その他の発表内容はデュエルポータル様でご確認ください。
長々と書き連ねてきましたが、以上の施策を行うことで、ついにこの人もデッキを手に取ってくれました。
このような人が沢山増えるように、新規の人が入ってきやすく、そして友達を誘いやすいTCGへと進化を遂げていくのが、2018年度のウィクロスです。
繰り返しになりますがこれらの施策は、今遊んでくださっている皆様によりよいサービスを提供することを最終的な目標としています。
是非、これからのウィクロスにご期待頂くと共に、誘えるお友達がいたらご紹介をしていただければこれほど嬉しいことはありません。
最後に
まだまだ書ききれないことが沢山ありますが、発表内容はデュエルポータル様にてまとめられているので是非ご覧いただければと思います。
また、発表会で公開したカードを中心に、カードリストに新カードを公開しておりますのでご覧いただければと思います。
最後に、個人的にスターターの中で好きな1枚をご紹介します。
《コードライド ロメン》です。メロンではありません。
ライドすれば1体バニッシュするというシンプルな能力です。
とりあえずレッドドーピングで戦うなら最後は《ヤマテ》か《ロメン》にライドして攻めていけばOKです。
《火旗相当》を使って相手のターンに《ロメン》に乗れば、防御としても使用することが出来ます。
そんなテクニックも、これから始める方がいれば教えていただけると嬉しいですね。
また来週以降は構築済みデッキを中心にカードを公開していきますのでお楽しみに!
ありがとうございました。