2月22日付けのルール変更について
告知日:2017年12月22日 施行日:2018年2月22日
このたび、WX-22が発売される2018年2月22日付けをもって
TCGウィクロスは一部のゲームルール合計4点が変更されることに
なりました。
まずは大きな変更点となる2つをご説明いたします。
1.リムーブは1ターンに1回まで1~3体をまとめて行います
メインフェイズに行うことのできる行動のうち「自分の場にあるシグニ1体をトラッシュに置く」という行動はリムーブと呼称されています。
このリムーブは1ターンに何度でも行うことのできる行動でしたが、これは「任意の数をまとめて1ターンに1回まで」と変更されます。
なお、エナフェイズに自分の場にあるシグニをエナゾーンに置く行動はリムーブではありませんので、それを行ってもメインフェイズにリムーブを行うことは可能です。
また、レゾナを場に出すにあたって出現条件でシグニを場からトラッシュに置くこともリムーブではありません。
用語集:出現条件
2.ルリグデッキ内のカードはすべて1枚までとなります
メインデッキは変わらず同名のカードを4枚まで入れることができますが、
ルリグデッキは1枚までとなります。
ルリグデッキには同名のカードが2枚以上は含まれていない方も多いと思いますが、一部のアーツやレゾナではこの変更の影響を大きく受けるかもしれません。
3.【ランサー】はトリガー能力となります
以前のルールでは【ランサー】はバトルによる結果にライフクロス1枚をクラッシュするという行動を追加していました。
これは「バニッシュする。そうした場合、ライフクロスをクラッシュする」という処理でして、トリガー能力ではありませんでした。
具体的な例を挙げますと、
《堕落の虚無 パイモン》の能力で《堕落の消滅 アリトン》へのバニッシュがチャームをトラッシュに置くという他の行動に置き換わった場合でもライフクロスのクラッシュは行われていました。
しかし《堕落の消滅 アリトン》が《イノセント・ディフェンス》等で
「バニッシュされない。」を得ていた場合にはライフクロスのクラッシュは行われませんでした。
- シグニのバニッシュが行われていないのにライフクロスのクラッシュが行われること
- 「バニッシュされない。」を得ている場合とバニッシュを置き換えた場合でどちらもシグニはバニッシュされていないのに結果が異なること
この2点に違和感も大きかったと思います。
今後、【ランサー】は「このシグニがバトルでシグニをバニッシュしたとき、ライフクロスをクラッシュする」というトリガー能力として処理をされます。
これにより【ランサー】の処理は以前よりも直感的になるかと思われます。
トリガー能力について
ここでトリガー能力をおさらいしましょう。
トリガー能力とはテキストによって定義される能力です。
ほとんどの場合に「Aしたとき、Bする」という文法で書かれており、「~時(に)、」「~たび、」とも書かれる場合があります。
例を挙げますと「アタックフェイズ開始時、~する」という能力はトリガー能力です。
この文法で書かれた能力にはわかりやすいようにアイコンが付与されることも多々あります。
また、能力は例外なくトリガー能力です。
ここまでは《アンチ・アビリティ》の注釈にも書かれているためご存知の方も多いことでしょう。
※クリックすると拡大します
トリガー能力の特性
- 1.トリガー能力の条件を満たすことを「トリガーする」と言います。
-
2.トリガー能力は効果の処理中にトリガーすることがあります。
ただし、その効果の処理が終わるまで発動はしません。 - 3.効果の処理が終わり、トリガー能力の発動とルール処理がどちらも条件を満たしている場合、先にルール処理を全て適用してからトリガー能力が発動します。
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4.複数のトリガー能力がトリガーした場合、そのターンを行っているプレイヤー(ターンプレイヤー)の能力を好きな順番で1つずつ処理します。
ターンプレイヤーの処理がすべて終わったら、非ターンプレイヤーのトリガー能力を好きな順番で1つずつ処理します。
この4がゲームの行方にも大きく作用し、またご質問も多く寄せられる部分ですので、この機会にその内容を皆さんに図を用いて説明させていただきます。
トリガー能力の発動(図解)
トリガー能力の発動と処理とはボールを箱に入れて取り出すようなものだと思ってください。
トリガー能力の条件が満たされると、その能力はトリガーします。
例として《大幻蟲 §オタガメ§》が何らかの手段で手札からトラッシュに置かれたとしましょう。
そして発動します。
ここまでは非常にシンプルです。
では、次に複数のトリガー能力がトリガーした状況を見てみましょう。
複数のトリガー能力がトリガーした時(図解)
例として《アロス・ピルルク N》の2つ目の起動能力で《大幻蟲 §オタガメ§》を捨てて、対戦相手の《幻怪姫 スノークイーン》をバニッシュするとします。
《大幻蟲 §オタガメ§》が捨てられた時点で自身の能力がトリガーしますが、特性2にある通り効果の処理中にトリガー能力は発動しないため、赤いボールを箱から取り出すことはできません。
効果の処理によって《幻怪姫 スノークイーン》が場を離れ、トリガー能力がトリガーしました。
《スノークイーン》をバニッシュするという効果の処理が終わりました。
次にトリガーしている能力の発動へと進みます。
そこで、いま箱の中にはボールが2つあります。
この場合、「ターン側のプレイヤーが自分のトリガー能力を1つ選んで処理する」を繰り返します。
仮に、《幻怪姫 スノークイーン》側のターンだとしましょう。
《幻怪姫 スノークイーン》による効果が処理された結果、《幻怪 ユキンコ》が場に出たとします。
《幻怪 ユキンコ》は出現時能力を2つ持っていますので、トリガーする能力は2つです(※)
(※)ここも少し間違いやすいのですが、《幻怪 ユキンコ》の持つ能力のように「:あなたのトラッシュにカード名に《スノークイーン》を含むカードがある場合、対戦相手のシグニ1体を手札に戻す。」と書かれている場合、「場に出る」のみがトリガーする条件です。
を支払えるか、トラッシュに《幻怪姫 スノークイーン》等があるかはトリガーする条件ではありません。場に出るだけでトリガーをします。
《幻怪姫 スノークイーン》側のターンですので、今までと同様に青いボールから1つを選んで処理します。
ターン側のプレイヤーは箱に入っている自分のボールのうち、好きに1つ選んで発動できます。
この処理によって何か他の能力がトリガーした場合、箱にはまた他のボールが入りますが、今回は何もトリガーしなかったとして進めましょう。
では、ターン側である青いボールがなくなりましたので、やっと赤いボールを取り出すことができます。
以上です。
どうでしょうか。少し長くなってしまいましたが、図解にするとトリガー能力が意外にも簡単であると感じていただけたのではないかと思います。
4.「同時に適用される同一ではない、カードのパワーやテキストや状態等を変更する常時能力が相反する場合、先に出ているカードの能力による効果を先に適用します。」について、「同一ではない」が削除されます
これは《羅植姫 スノロップ》のFAQ内に記載されている文言で、トリガーではない常時能力が相反した場合の結果を定義するために定められているルールです。
ただでさえ複雑なルールですが、この「同一ではない」という文言はさらにこれを複雑せしめていました。《特大幻蟲 ヨロズハタヒメ》と《コードラビリンス ルーブル》が対峙した場合などがまさにそれです。
これが削除されることによるゲーム全体への影響は軽微ですが、現存するカードでは《コードラビリンス ルーブル》AとBが正面同士で場に出た場合の結論が逆転します。
今までは後から出た《コードラビリンス ルーブル》Bが先に出ている方の能力を消していましたが、これからは先に出ている《コードラビリンス ルーブル》Aの能力が先に適用された結果として、あとから出た《コードラビリンス ルーブル》Bは能力を失ったままとなります。
最後までお読みいただきありがとうございます。
2月22日、WX22発売日から施行となります。
これからもWIXOSSを宜しくお願いします。