コラム
2026.10.03
【戦略記事】 「ディズニーロルカナトリオクエスト~冒険への一歩~」 メタゲームブレイクダウン
チーム戦での大型大会にあたる「ディズニーロルカナ トリオクエスト ~冒険への一歩~」(以下、ディズニーロルカナトリオクエスト)。久しぶりの開催ということもあってか、239チーム700名をこえるイルミニアが参加しています。各々工夫を凝らしたデッキを持ち込み、全8回戦を戦い抜きます。
本稿では全参加者のデッキ分布、メタゲームブレイクダウンをお届けしていきます。イルミニアはどのような調整を経て、デッキを選択、構築したのでしょうか。イルミニアの発想力と構築力、チームワークの見せ所ともいえます。
人気のデッキは何だったのか、確認していきましょう!
メタゲームブレイクダウン
総勢700名ものイルミニアが一堂に会した本大会。デッキ選択は以下の通りとなりました。

1位 「アンバー/エメラルド」 19.6%
2位 「アンバー/スティール」 19.4%
3位 「エメラルド/スティール」 12.9%
4位 「ルビー/サファイア」 10.5%
5位 「エメラルド/サファイア」 9.2%
6位 「アンバー/ルビー」 6.6%
6位 「アメジスト/ルビー」 6.6%
8位 「アメジスト/サファイア」 4.0%
9位 「サファイア/スティール」 3.2%
10位 「エメラルド/ルビー」 3.0%
11位 「その他」 5.1%
「セット チャンピオンシップ」で人気の筆頭であった「アンバー/エメラルド」と「アンバー/スティール」が、チーム戦でも頭一つ抜けた存在となっています。「アンバー/エメラルド」は最序盤から積極的にキャラクターを展開していく超攻撃的な戦略です。その圧倒的な展開力、それらとシナジー(相乗効果)を形成する《トランプ – 裏路地暮らしの犬》や《エリノア – 名高い外交家》を武器に最速20ロア獲得を目指します。
安定性と爆発力を兼ね備えたデッキであり、《トランプ – 裏路地暮らしの犬》のおかげで特定のカードにもアクセスしやすくなっています。一番人気も納得です。

対して、「アンバー/スティール」は対応力に富んだミッドレンジ(中速デッキ)です。《シンデレラ – 舞踏会の花形》や《アリエル – 麗しい歌姫》をはじめとした歌い手(歌声を持つキャラクター)と《風よ吹け》などの歌カードを組み合わせ、キャラクターの展開と歌カードによる盤面掌握を同時におこなうテンポの良いデッキです。
《A WHOLE NEW WORLD》や《昔ながらのこの営み》など歌カードの数だけ選択肢が生まれ、メタゲームに合わせた構築も可能。万能感のあるデッキです。

第二集団には「エメラルド/スティール」、「ルビー/サファイア」、「エメラルド/サファイア」などのコントロールデッキたち。「エメラルド/スティール」は《アースラ – 騙し屋》などの手札破壊カード(手札を捨てさせる効果)をプレイして、対戦相手の手札へダメージを与えていくデッキです。選択肢を絞ることで行動を制限したり、除去を捨てさせてデッキの主軸である《ディアブロ – 忠実なる使い魔》や《アースラ – 七つの海の騙し屋》を定着させる狙いがあります。
手札と盤面の両方に干渉し、ゲームを有利に進めていきます。その過程、ないし終点にいるのが《ディアブロ – 忠実なる使い魔》です。ひとたび定着すれば、潤沢な手札のみならず、勝利までも届けてくれます。
カードパワーのみならず、《トランプ – 裏路地暮らしの犬》や《A WHOLE NEW WORLD》などへのメタ的意味合いも持ち合わせています。

興味深いのは「ルビー/サファイア」と「エメラルド/サファイア」の両サファイアデッキです。「セット チャンピオンシップ」でこそややおとなし目だったものの、チーム戦こそ活躍の場といえそうです。スティール系を強く睨んだ選択であり、「アンバー/スティール」と「エメラルド/スティール」の使用比率が高いと想定するならば、これらのデッキ選択は非常に有効といえます。
インクブースト(カードの効果で使用できるインク数を増やすこと)や変身といった、通常のゲーム進行とは異なる攻め手を持っています。「ルビー/サファイア」はインクブーストから《モーリスの工房》をはじめとしたアイテムをばらまき、1~2ターン早く《シスー – 兄弟姉妹の希望》や《タマトア – ゴージャス!》へと繋ぎ、ゲームを掌握します。

「エメラルド/サファイア」は《ミッキーマウス&ミニーマウス – 大冒険カップル》の「おふたり変身」を中心に立ち回ります。最速3ターン目からクエストへ向かう《ミッキーマウス&ミニーマウス – 大冒険カップル》は止めようがなく、仮に除去したとしても大きな代償を支払うことになります。

残るデッキで注目したいのは「アメジスト/サファイア」です。こちらもスティール系を意識した選択であり、チーム戦ならではの選択といえます。2ターン目のインクブーストから先に4コストのキャラクターへと繋げて、早期に強固な盤面を構築するデッキです。果敢や突進、回避などチャレンジをサポートする能力が多く、上位デッキに強く出られます。
《メリーウェザー – 気の短い妖精》はサファイアの特徴である魔除のおかげでスティール系全般に非常に強くなっています。除去は当たらず、そのサイズ感からチャレンジは大得意。着地したが最後、「アンバー/エメラルド」のキャラクターはクエストへ向えません。

おわりに
大会前から人気だった「アンバー/エメラルド」と「アンバー/スティール」が使用者数トップとなり、「エメラルド/スティール」が続いています。
チーム戦を加味して、スティール系を狙う各種サファイアデッキも存在感を示しており、混戦が予想されます。
果たして、上位に入賞するのはどのチームなのでしょうか。熱戦が続く、ディズニーロルカナトリオクエストの結果にご注目ください。
ライター:富澤 洋平