コラム

2025.07.24

ディズニーロルカナ 最新デッキ情報局 Vol.5 

みなさん、こんにちは!ディズニーロルカナ 日本語版 運営チームです。  

本コラムは「ディズニーロルカナ 最新デッキ情報局」と題しまして、「セット チャンピオンシップ」の結果を中心に、ディズニー・ロルカナ・TCGのメタゲームの最前線や最新情報を皆様へお届けしていく企画です。  

「ディズニーロルカナ 最新デッキ情報局」では、「セット チャンピオンシップ」などの大会結果を紹介し、初心者・中級者の方にも分かりやすい説明で、最新のディズニーロルカナゲーム情報を皆様へお届けしていきたいと思います。  

「逆襲のアースラ」シーズンの第2週目は、全国で60大会を超える「セット チャンピオンシップ」が開催されました。一体どんなデッキが活躍したのか。また、どのようなカードがキーカードとなっていたのか。前週からの変化はあったのかなどなど、一緒に、勝利のカギを探っていきましょう。 

それでは早速みていきましょう! 

7/18(金)~21(月)開催「セット チャンピオンシップ」優勝デッキ分布

1位 「アメジスト/ルビー」  30.0% 
2位 「アンバー/スティール」 15.0% 
3位 「アンバー/エメラルド」 13.3% 
3位 「サファイア/スティール」 13.3% 
5位 「ルビー/サファイア」  11.7% 
6位 「アメジスト/エメラルド」 6.7% 
6位 「エメラルド/スティール」 6.7% 
8位 「アンバー/アメジスト」 1.7% 
9位 「アメジスト/スティール」 1.7% 

前回に引き続き「アメジスト/ルビー」が1位をキープしていますが、その割合をみると実は下降の一途をたどっています。《フリン・ライダー – 薄情者》や《シスー – 勇猛果敢な戦士》といったキャラクターに、《乱闘》と多くのカードを手に入れ、強化されたはず。一体どういうことでしょうか。 

色々な理由が考えられるところですが、理由の一つとしては「アメジスト/ルビー」が対策すべきターゲットとして周囲に強く意識され、風当りが強くなっていることが想定されます。常に環境のトップ層を走り続けてきたデッキであるため、その手の内はほとんど白日の元に晒されています。強さが広く知られているゆえに意識され、難しい立ち位置におかれてしまっているという訳です。 

周囲のマークは厳しくとも、その実力は確か。「アメジスト/ルビー」が今後結果を残し続けていけるのかは注目のポイントとなりそうです。 

《シスー – 兄弟姉妹の希望》 

2位に輝いたのは「アンバー/スティール」でした。一見すると歌声を持つキャラクターと各種アクション・歌カードばかりに目がいきがちですが、《ロビン・フッド – シャーウッドの英雄》に代表される変身パッケージを忘れてはなりません。変身の元となるカードが必要ですが、本来のコストよりも少ないインクでプレイでき、即座にクエストやチャレンジに向かえるなどの利点があります。 

《アリエル – 音響の戦士》は新しい変身を持つキャラクターです。歌声を生かして効率良く高コストのアクション・歌カードを歌う《アリエル – 麗しい歌姫》とは異なり、《アリエル – 音響の戦士》は直接的に場の掌握を目指します。歌をプレイするたびに、2インク支払うことでキャラクター1体に3点のダメージを与えられるのです。歌カードにダメージを付与し、除去としても使えるようにしてくれるのです。 

《アリエル – 音響の戦士》

同率3位は「アンバー/エメラルド」と「サファイア/スティール」。「アンバー/エメラルド」は前回ご紹介した手札破壊(手札を捨てさせる効果)戦略であり、メタゲームの圏外から一気に3番手まで上り詰めてきた新デッキタイプです。 

キーカードは《プリンス・ジョン – 強欲王》と《ディアブロ – 忠実なる使い魔》の2種類の3コストキャラクター。特に《プリンス・ジョン – 強欲王》は手札破壊戦略のために生まれてきたようなカードであり、相手の手札を減らしつつ自分には潤沢な手札を供給してくれます。 

魔除によりチャレンジ以外で選ばれないのもこのカードの強みです。対処するには《剣をふるえ!》や《BE PREPARED》など高コスト呪文が要求されます。 

《プリンス・ジョン – 強欲王》

「サファイア/スティール」は意思力の高いキャラクターと強力な歌カード、複数の全体除去を組み合わせたコントロールデッキです。こちらも対応力の高さから増加傾向にある流行のデッキとなっています。 

《チェン・ポー – 皇軍兵士》は何と言っても高い意思力と護衛のシンプルイズベストな組み合わせのキャラクター。ほかのキャラクターを対戦相手のチャレンジから守る縁の下の力持ちです。あの《マウイ – みんなの英雄》のチャレンジを耐えるのですから、かなりのタフネスです。 

《チェン・ポー – 皇軍兵士》 

ピックアップデッキ 

7/18(金)~21(月)に開催された「セット チャンピオンシップ」優勝デッキの中から、一部のデッキを紹介いたします!  

アメニティードリーム秋葉原店:らい選手「サファイア/スティール コントロール」 

「サファイア/スティール コントロール」が目指すゲーム展開としては、《チェン・ポー – 皇軍兵士》や《コグスワース – 大きな古時計》で耐久力の高い場を作り、対戦相手にキャラクターの展開を要求する。そして、並んだところに《剣をふるえ!》や《ティンカー・ベル – でっかい妖精》といった全体除去カードを突き刺すといった流れです。場の優位を確立したあとは、《ラッキーダイム》や《タマトア – シャイニー!》で一気にロアを稼ぎ、勝利を目指します。 

この戦略を支えるのは高い意思力と護衛を持つ《チェン・ポー – 皇軍兵士》です。一度のチャレンジで退場する心配はほとんどなく、仮に《マウイ – みんなの英雄》が突進を生かしてチャレンジしてきたとしても耐久します。このキャラクターがエグザート状態でいるからこそ、ほかのキャラクターは安心してクエストに向かえ、歌を歌えるのです。 

《コグスワース – 大きな古時計》が付与する耐久は《チェン・ポー – 皇軍兵士》と相性抜群。ぜひともセットで並ばせたいキャラクターです。 

《チェン・ポー – 皇軍兵士》 

《スカットル – 人間の専門家》はプレイしたときにデッキからアイテムカードを手札へ加えられる可能性のあるキャラクター。《アイスポー》や《剛健の宝球》が見つかれば、さらなるカードをドロー(カードを引く効果)できます。 

アイテムカードはそれ単体でも効果がありますが、《ヒーラム・フラバーシャム – おもちゃ職人》と組み合わせてカードへと変換したいところ。《ヒーラム・フラバーシャム – おもちゃ職人》の効果を安定して発揮する手助けをするのが《スカットル – 人間の専門家》なのです。 

《スカットル – 人間の専門家》 

ゲームを決めるフィニッシャーはサファイアではお馴染みの《ラッキーダイム》と《タマトア – シャイニー!》のコンビ。今回のデッキでは、さらに《アリエル – 宝物収集家》がその用途で採用されています。 

条件を満たせば6コストでロア値5と、ロアレースにおいてハイパフォーマンスを発揮します。魔除のおかげで《そこに登場、ゼウス!》や《WE DON’T TALK ABOUT BRUNO》などの単体除去の的にこそならないものの、意思力は4と6コストにしてはやや低め。《チェン・ポー – 皇軍兵士》の護衛で守りながら、クエストしていきましょう。 

《アリエル – 宝物収集家》

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遊Vic中野店:シンゲツ選手「ルビー/サファイア アイテムコントロール」 

「ルビー/サファイア アイテムコントロール」はアイテムカードとシナジー(相乗効果)を形成するカードを使い、ゲームを有利に進めていく中~長期戦を得意としたデッキです。《アイスポー》はドロー、《魚の骨ペン》はインクブースト(カードの効果で使用できるインク数を増やすこと)、《ラッキーダイム》はロアレースと各々違った用途のアイテムカードを採用しています。《アイスポー》はこれ単体でもドローさせてくれますが、《モーリスの工房》や《ヒーラム・フラバーシャム – おもちゃ職人》と組み合わせることでドローが連鎖し、使いきれないほどのカードが手に入ります。 

《モーリスの工房》はまさにこのデッキのためにあるようなカードであり、アイテムをプレイするたびに1インクを支払えば1ドローできます。アイテムがアイテムを呼び、デッキの回転率を上げ、必要なカードを引き込むサポートをしてくれるのです。 

《ヒーラム・フラバーシャム – おもちゃ職人》と共に、デッキの安定性を担保してくれる強力なドローカードであり、円滑なゲームプランの構築を助けてくれます。 

《モーリスの工房》

アイテムカードを有効活用することで潤沢な手札こそあれど、場の展開力では《魚の骨ペン》の力をもってしても対戦相手に遅れがちです。 

防戦一方の場を一手でひっくり返せる逆転のカードである《BE PREPARED》と《シスー – 兄弟姉妹の希望》が合計6枚も採用されています。無理矢理キャラクターを並べずに、増えた手札とインクを使って、効率良く全体除去で場をコントロールしていきます。 

《シスー – 兄弟姉妹の希望》はアグロに強い全体除去であると同時に、場に定着すれば果敢にロアを稼ぐ攻防一体の1枚。そのロア値は無視するにはあまりにも高く、対戦相手はキャラクターのチャレンジや除去カードを使わざるを得ません。 

《シスー – 兄弟姉妹の希望》 

さて、このデッキでもっとも強力で、かつ、使っていて楽しいカードの登場となります。《女王 – 占術師》をみていきます。 

《女王 – 占術師》は攻撃力、意思力、ロア値のいずれも平均的な3コストのキャラクターです。真価はエグザート状態にすることで発動する「呪文書の紐解き」にあります。 

「呪文書の紐解き」は《女王 – 占術師》をエグザート状態にすることで、デッキからアイテムカードを手札へ加えられる可能性があります。しかも3コスト以下のアイテムカードならばコストを支払わずにプレイできるのです。《アイスポー》をはじめ、《モーリスの工房》に《魚の骨ペン》といったアイテムカードがデッキ上にあればタダでプレイできるのです。 

しかもこの効果は《女王 – 占術師》が場にいる限り毎ターン繰り返し使用できます。《魚の骨ペン》でも《モーリスの工房》でも状況に応じた最適なカードをプレイできる可能性があります。 

見落としてはならないのは、4コスト以上のアイテムカードはタダでプレイできないだけで、手札に加えられる点です。《女王 – 占術師》の力を持ってすれば、このデッキの決め手である《ラッキーダイム》も引き込み、ロアレースをリードすることも可能なのです。 

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カードラボ&ゲーマーズ小倉店:ハイネ選手「アンバー/アメジスト アグロ」

「アンバー/アメジスト アグロ」は低コスト高ロアのキャラクターを多数展開し、積極的にクエストして高速でロアを溜めていく攻撃的なデッキです。《リロ – お願いごと》や《マレフィセント – 竜視眈々》は対戦相手の出遅れに付け込み、最序盤からロアレースを突き放す最高のスターターです。 

《ピノキオ – 注目のスター》や《ピグレット – プー海賊団の船長》など一度のクエストで2以上のロアを獲得できるキャラクターを積極的に採用しているのが特徴です。 

《ピグレット – プー海賊団の船長》

ロアレースと同じくらい重要視すべきは、いかに対戦相手チャレンジから高ロアのキャラクターを守れるか、です。 

アンバーの特徴である護衛に加えて、アメジストの《マダム・ミム – ヘビ》、《マダム・ミム – キツネ》がサポートしてくれます。クエストしたキャラクターを手札へと戻し、出し直すことで継続的にロアを稼ぐことができ、対戦相手視点では高ロアのキャラクターへチャレンジできず、非常にプレッシャーを感じるプレイとなります。 

安易なチャレンジを許さず、継続的にクエストへ向かえるように下準備をしていきます。 

《マダム・ミム – ヘビ》

継続的にロアを蓄積させてくれるのは何もキャラクターだけではありません。ロケーションである《ネバーランド – 人魚の入り江》はターン毎に、自動的に1ロア溜まります。 

1コストと軽く、意思力も高く使い勝手の良いロケーションです。ゲームの最序盤でプレイできれば、見た目以上に多くのロアを供給してくれます。 

《ネバーランド – 人魚の入り江》

アンバーの特徴である護衛もこのデッキの戦略に合致しています。《リロ – お願いごと》や《ウェンディ・ダーリング – 才能ある船員》で効率良くロアを溜めながら、《ドナルドダック – 銃士隊の兵士》をエグザート状態で出すことで対戦相手のチャレンジからほかのキャラクターを守ってくれます。継戦力を維持してくれる縁の下の力持ちです。 

対戦相手視点では《ドナルドダック – 銃士隊の兵士》を退場させない限り、ほかのキャラクターへチャレンジできないため、厄介な存在となります。 

しかも《ドナルドダック – 銃士隊の兵士》はプレイしたとき、限定的にキャラクターのロア値を+1する能力まで持っています。先に場に出ていたキャラクターでクエストしつつ、それらを《ドナルドダック – 銃士隊の兵士》の護衛で守れば良いのです。 

《ドナルドダック – 銃士隊の兵士》

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おわりに

「逆襲のアースラ」シーズン第2週目は、「アメジスト/ルビー」が首位を死守したものの、割合の観点では減少がみられました。まさにメタゲームが変化している証拠であり、今後はミラーマッチ(同じデッキの対戦)のみならず、対「アメジスト/ルビー」を想定したデッキとの増加が見込まれるため、構築のしがいがありそうです。 

また、「アンバー/エメラルド」や「サファイア/スティール」といった第1週目ではほとんど見なかったデッキが台頭している点にも注目しなければなりません。「逆襲のアースラ」の加入により各デッキともパワーアップしていますし、仮想敵が決まったことで打倒「アメジスト/ルビー」をかかげ、ブラッシュアップされ始めています。 

来週以降のメタゲームがどのように変化していくのか非常に楽しみなところです。次週はどのデッキが首位へと躍り出るのでしょうか。 

このコラムを読んだ皆さんも、新しいカードやデッキに意欲がわいた方が多いのではないでしょうか。 

さて、いよいよ今週末には2回目の開催となる大型の競技大会イベント「ディズニーロルカナ グランプリ 2025 Summer 東京」が開催されます。どんなデッキやカードが活躍するのでしょうか。結果が楽しみでなりません。 

会場では、今からでも参加可能な当日受付のイベントや、初心者講習会施策「ロルカナ 2人でスタート キャンペーン」なども開催されていますので、ぜひ本戦イベントに参加されない方も会場に足を運んでロルカナを楽しんでもらえればと思います。  

それでは、また次回の「ロルカナ 最新デッキ情報局」でお会いしましょう! 

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