コラム

2025.09.19

ディズニーロルカナ 最新デッキ情報局 Vol.8 

みなさん、こんにちは!ディズニーロルカナ 日本語版 運営チームです。  

本コラムは「ディズニーロルカナ 最新デッキ情報局」と題しまして、「セット チャンピオンシップ」の結果を中心に、ディズニー・ロルカナ・TCGのメタゲームの最前線や最新情報を皆様へお届けしていく企画です。  

「ディズニーロルカナ 最新デッキ情報局」では、「セット チャンピオンシップ」などの大会結果を紹介し、初心者・中級者の方にも分かりやすい説明で、最新のディズニーロルカナゲーム情報を皆様へお届けしていきたいと思います。  

前回に引き続き、「星々の輝き」加入後の環境をみていきます。 

開催2週目には何と70大会を超える「セット チャンピオンシップ」が開催されました! 

前週のメタゲームは「エメラルド/スティール」と「アメジスト/ルビー」の同率1位でしたが、今回はどんなデッキが活躍したのでしょうか。どんなカードがキーカードとなっていたのか、一緒に勝利のカギを探っていきましょう。  

また、本コラムの後半では、来月に開催される「ディズニーロルカナ グランプリ 2025 Autumn 京都」フォーマットになっている『3人チーム戦』にフォーカスを当て、9月15日(月・祝)に「ドラゴンスター 池袋店」で開催された3人チーム戦大会の優勝チームに行ったインタビューも掲載いたします。 

それでは早速みていきましょう!  

9/8~15開催「セット チャンピオンシップ」優勝デッキ分布 

1位 「アメジスト/ルビー」  25.3% 
2位 「ルビー/サファイア」  18.7% 
3位 「エメラルド/スティール」 17.3% 
4位 「アンバー/スティール」 12.0% 
5位 「アメジスト/スティール」 6.7% 
6位 「アンバー/エメラルド」 5.3% 
6位 「アメジスト/サファイア」 5.3% 
8位 「アンバー/アメジスト」 2.7% 
8位 「アメジスト/エメラルド」 2.7% 
8位 「サファイア/スティール」 2.7% 

「星々の輝き」シーズン、第2週の1位に輝いたのは「アメジスト/ルビー」でした。 

先週は同率1位でしたが、今週は見事に単独首位となりました。使用者の割合もわずかに増加しており、前環境の王者は「星々の輝き」シーズンにもおいても力強さが健在であることを結果で示しています。 

「星々の輝き」で加わったカードとしては、《エルサ – 第5の精霊》が多く目立ちますが、それだけではなく低コストのキャラクターをサポートできる《図書室 – ベルへの贈り物》も多く使われています。 《図書室 – ベルへの贈り物》があれば、対戦相手のキャラクターからのチャレンジによるリスクが軽減され、以前にも増して積極的にロアレースへ向かえるようになるのです。 

《図書室 – ベルへの贈り物》

僅差で2位に輝いたのは「ルビー/サファイア」でした。 

《魚の骨ペン》などに代表されるインクブースト(カードの効果で使用できるインク数を増やすこと)を活用して、早期にインク数を揃えて、高コスト帯のカードで対戦相手を圧倒していく戦略です。 

《未来の幻視》はその名の通り、未来を見渡して必要なカードを届けてくれる1枚。「ルビー/サファイア」は序盤、中盤、終盤のそれぞれに必要なカードがはっきりしているため、《未来の幻視》をプレイすることで状況に応じた最適なカードを引き込めます。 

《未来の幻視》

3位はやや減少傾向にある「エメラルド/スティール」でした。 

手札破壊(手札を捨てさせる効果)戦略を軸に、《ディアブロ – 忠実なる使い魔》で対戦相手のドロー(カードを引く効果)を自分のものとするなど、とにかく手札枚数で優位に立ちやすいデッキです。 

前回大活躍だった《ピート – リングのレフェリー》の姿は今週も健在です。今週の結果をみても、《ピート – リングのレフェリー》の活躍は疑いの余地はありません。自分よりも上位にいる「アメジスト/ルビー」「ルビー/サファイア」は《BE PREPARED》などのアクションカードを採用しているため、適切なターンに《ピート – リングのレフェリー》をプレイすることで、これらのアクションカードを止め、自分のやりたいことをする時間を作りだすことができます。 

《ピート – リングのレフェリー》 

4位には「アンバー/スティール」が復帰しています。初週こそ《ピート – リングのレフェリー》が環境に与えた影響により数を減らしていましたが、デッキパワーの高さは本環境においても確かなようです。 

基本的な戦略は変わっておらず、《シンデレラ – 舞踏会の花形》や《アリエル – 麗しい歌姫》といった歌声を持つキャラクターを優先的に展開し、それらで《A WHOLE NEW WORLD》や《風よ吹け》などの優秀な歌カードを最大限に活用していくデッキタイプです。 

新カードである《ナヴィーン王子 – ウクレレ奏者》は歌わずに、歌カードをプレイできる奇襲性の高いキャラクターです。プレイしたときにコスト6以下の歌1枚を無料でプレイできる能力によって《A WHOLE NEW WORLD》や《そこに登場、ゼウス!》などの強力な歌カードをプレイすれば、一気にゲームの流れを手繰り寄せることが可能でしょう。 

《ナヴィーン王子 – ウクレレ奏者》

ピックアップデッキ 

9/8~15に開催された「セット チャンピオンシップ」優勝デッキの中から、一部のデッキを紹介いたします!  

トレカショップファンクス:フジタ選手「アメジスト/ルビー ミッドレンジ」 

「アメジスト/ルビー ミッドレンジ」は、攻撃力の高いキャラクターを展開し、積極的にチャレンジをしかけて自分に有利な場を作っていく中速デッキです。  

しかし、「星々の輝き」の加入はこのデッキにとって祝音のみとはなりませんでした。《BE PREPARED》や《乱闘》を適正ターンにプレイすることを封じる《ピート – リングのレフェリー》が登場したためです。 

これにより「星々の輝き」前後で、《BE PREPARED》の採用枚数に変化が生まれています。4枚固定の構築は減少傾向にあり、《シスー – 兄弟姉妹の希望》と枠を分け合う構築が増加しています。 

さらに、場の主導権を《BE PREPARED》や《シスー – 兄弟姉妹の希望》などの全体除去に頼るのではなく、よりチャレンジに特化していく姿勢も見受けられます。 

《シスー – 兄弟姉妹の希望》は中盤を支えるキャラクターであり、ロアレースもチャレンジも得意としています。意思力4が頼もしく、早期にプレイして、場の主導権を握りたいところ。今後も《シスー – 勇猛果敢な戦士》を見かける機会は多そうです。 

《シスー – 勇猛果敢な戦士》 

全体除去が対策される中で、「アメジスト/ルビー」が選択した道は基本にして王道であるチャレンジによる場の支配でした。《エルサ – 第5の精霊》を見ていきましょう。 

《エルサ – 第5の精霊》はまさにチャレンジを後押ししてくれるキャラクターです。プレイしたときに対戦相手のキャラクター1体をエグザートするため、効率の良いチャレンジが可能です。先ほどの《シスー – 勇猛果敢な戦士》と合わせて、対戦相手のキャラクターを一方的に退場させていきましょう。 

プレイ時の効果のみならず、キャラクターとしても光るものがあります。攻撃力こそ低いものの、突進と回避を持っており、プレイから間をおかずにチャレンジへ向かえます。狙いは苦手とする《ディアブロ – 忠実なる使い魔》であり、この対策としても大いに活躍してくれます。 

《エルサ – 第5の精霊》

キャラクターによる場の主導権争いが激化することで、それをサポートするカードも登場しています。《図書室 – ベルへの贈り物》はアグロは当然として、「アメジスト/ルビー」にもピタリとハマるロケーションです。 

《図書室 – ベルへの贈り物》はキャラクターの退場にドローという付加価値を持たせます。つまり、能動的なチャレンジによるキャラクターの退場は同時に戦力補充となります。対戦相手視点では、ドローを嫌い先に《図書室 – ベルへの贈り物》を退場させるか、圧倒的な速度でロアレースをしかけるほかありません。 

《図書室 – ベルへの贈り物》は移動コストも1と軽く、インクウェルへ置くこともできる非常に使い勝手の良いロケーションとなっています。 

《図書室 – ベルへの贈り物》 

「アメジスト/ルビー」のフィニッシャーといえば《シスー – 兄弟姉妹の希望》や《マレフィセント – 怪物ドラゴン》が使われていましたが、こちらのデッキでは《エルサ – 冬の精霊》が採用されています。 

《エルサ – 第5の精霊》を起点にした変身もありますが、やはりこのデッキレシピでは一貫してチャレンジに重きをおいています。《エルサ – 冬の精霊》が場にでるころには、お互いにキャラクターが並び合っているはずであり、プレイ時の効果でキャラクター2体をエグザート状態にし、効率の良いチャレンジをしかけていきます。 

また、選んだ2体は次のターンの始めにレディしません。ロア値の高いキャラクターのレディを止め、その間にロアレースの逆転も狙えるのです。 

《エルサ – 冬の精霊》

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ビデオ100徳島藍住店:ディータ選手「ルビー/サファイア インクブースト」 

「ルビー/サファイア インクブースト」は、《魚の骨ペン》や《ONE JUMP AHEAD》でインクを加速的に増やしていくデッキです。インクを増やす=インクブーストすることで、相手よりも高コストのカードを早期にプレイしていき有利な展開を目指します。 

「星々の輝き」以前は最序盤のインクブーストカードは《ONE JUMP AHEAD》のみでしたが、《ティポ – 育ち盛りの息子》が加わり安定感がアップしています。 

序盤のインクブーストカードの増加に加えて、軽量キャラクターをプレイできる点も見逃せません。インクブースト戦略にとって1~2コストのキャラクターと相打ち、時間を稼ぐだけでも十分な仕事をしたといえます。 

総じて、インクブーストとチャレンジの両面で活躍が期待される《ティポ – 育ち盛りの息子》はこのデッキが求めていた1枚だったのです。 

《ティポ – 育ち盛りの息子》

インクブーストは早期に高コストカードが使える反面、手札消費の激しい戦略でもあります。その弱点を全体除去でカバーしたり、《ヒーラム・フラバーシャム – おもちゃ職人》で補ったりしていきます。 

では、もし、インクブースト自体にドローが付随してきたらどうでしょう。その意味で、《チチャ – 献身的な母親》はインクブースト戦略にとって夢のようなキャラクターです。 

《チチャ – 献身的な母親》はインクウェルへ2枚目のカードを置くたびに、カードを1枚引けます。インクブーストによる手札消費を抑え、手札を補充してくれます。しかも《チチャ – 献身的な母親》がいる限り毎ターンです。 

コストも2と軽いため、2ターン目に《チチャ – 献身的な母親》、続くターンに《魚の骨ペン》とプレイできれば、最高のスタートとなります。

《チチャ – 献身的な母親》

しかしながら、「星々の輝き」により得たのは良いカードばかりではありません。このデッキにとって天敵である《ピート – リングのレフェリー》が登場しており、これにより全体除去を《BE PREPARED》1種類に頼るのはやや危険となっています。 

そこで全体除去を《BE PREPARED》と《シスー – 兄弟姉妹の希望》の2種類に分け合うことで、《ピート – リングのレフェリー》による完封を防ぐ構築をとっています。 

《シスー – 兄弟姉妹の希望》は対戦相手のキャラクターを退場させつつ、ロア値3のキャラクターが残る攻防一体の全体除去です。効果範囲は攻撃力に依存しますが、《アイスブロック》を組み合わせれば広げることも可能です。お見逃しなく。 

《シスー – 兄弟姉妹の希望》 

「ルビー/サファイア」のフィニッシャーといえば、先程の《シスー – 兄弟姉妹の希望》に加えて《タマトア – シャイニー!》や《マレフィセント – 怪物ドラゴン》、《ラッキーダイム》が筆頭ですが、「星々の輝き」より新たな1枚が登場としています。《ムファサ – プライドロックの統治者》です。 

《ムファサ – プライドロックの統治者》はランダムとはいえ、一度インクウェルへ置いたカードを手札へ戻せる珍しい効果を持つキャラクターです。中盤~終盤にかけて、消耗戦を繰り広げているときに瞬間的に手札を補充してくれる頼もしい効果です。 

ですが、プレイ時の効果はランダムなため、コストの重いカードが重ねると「ルビー/サファイア」であっても同時に使うのは困難です。たとえば《タマトア – シャイニー!》が2枚手札へ戻ると、一度では使いきれず2ターンに渡ってプレイする必要があります。 

いいえ、《ムファサ – プライドロックの統治者》がいればそんな心配はありません。《ムファサ – プライドロックの統治者》はクエストするたびに、インクウェルにあるすべてのカードをレディします。実質、インク数が2倍になります。 

つまり、《タマトア – シャイニー!》をプレイして《ムファサ – プライドロックの統治者》でクエスト。その後に2枚目の《タマトア – シャイニー!》をプレイすれば良いのです。 

たった1ターンで驚異的な場を構築できる、これこそが《ムファサ – プライドロックの統治者》のもう一つの強みです。 

《ムファサ – プライドロックの統治者》

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クローブベース 秋葉原:家系ぼっと選手「アンバー/アメジスト アグロ」 

最後に紹介するのは、参加者49名の大会を優勝した「アンバー/アメジスト アグロ」です。 

1ターン目からロア値の高い軽量キャラクターを展開し、序盤から積極的にクエストして効率良くロアを溜めていくアグロデッキで、《リロ – お願いごと》や《マレフィセント – 竜視眈々》は一度のクエストで2ロア獲得でき、このデッキの要となるキャラクターです。 

そして、「星々の輝き」で加わった《デイジーダック – ドナルドの彼女》によって序盤の力強さは更に強化されました。《デイジーダック – ドナルドの彼女》は意思力が4と高く場に残りやすいので、多くのロア獲得が期待できます。 

1ターン目に《デイジーダック – ドナルドの彼女》、次のターンに《リロ – お願いごと》と《マレフィセント – 竜視眈々》と展開できれば、2ターン目にしてロア値2のキャラクターが3体並びます。 

強力な1コストのキャラクターが増えたことで、このような強力な動きの再現性が高まり、結果も残してきたことが伺えます。 

《デイジーダック – ドナルドの彼女》

アンバーの特徴である護衛もこのデッキの戦略に合致しています。低コストのキャラクターを展開して効率良くロアを溜めながら、《ドナルドダック – 銃士隊の兵士》をエグザート状態で出すことで対戦相手のチャレンジからほかのキャラクターを守ってくれます。継戦力を維持してくれる縁の下の力持ちです。  

しかも《ドナルドダック – 銃士隊の兵士》はプレイしたとき、キャラクターのロア値を+1する能力まで持っています。先に場に出ていたキャラクターでクエストしつつ、それらを《ドナルドダック – 銃士隊の兵士》の護衛で守りましょう。 

《ドナルドダック – 銃士隊の兵士》

アグロデッキの課題は継戦力の維持と、ゲームを締めくくるフィニッシャーをいかに用意するかです。《マーリン – ウサギ》や《FRIENDS ON THE OTHER SIDE》は手札を増やし、それにより戦力を補充する役割のカードです。 

新顔である《アメジストのクロミコン》は2コストと軽く、毎ターン追加のドローをもたらしてくれるアイテムです。しかも起動するのにインクを支払う必要はなく、このアイテムをエグザートするだけです。 

これだけお得にカードが引けるとあっては何かデメリットがあるはず。《アメジストのクロミコン》がカードを届けるのは各プレイヤーであり、あなただけではありません。対戦相手にも追加戦力を補給してしまいます。 

一見すると相手を助けかねないカードですが、ここでアグロ戦略が生きてきます。デッキの大半が1~2コストのカードであり、怒濤の展開力であっという間に手札を使いきれるため、《アメジストのクロミコン》を有効活用できます。 

対して、対戦相手のデッキが同じくアグロほど上手く手札を使いきれるかはわかりません。《アメジストのクロミコン》の真価は引いたカードを使いきってこそ発揮されます。「アンバー/アメジスト」はデッキ全体で《アメジストのクロミコン》の弱点を補完し、自分だけが恩恵にあずかれるようにデザインされているのです。 

《アメジストのクロミコン》

繰り返しになりますが、アグロデッキの課題は継戦力の維持と、ゲームを締めくくるフィニッシャーをいかに用意するかです。特にクエスト以外でロアを得られる《マーリン – ヤギ》は貴重な存在であり、これを《マダム・ミム》で場と手札を行き来させることで実質的にフィニッシャーの役割を担っていました。 

しかし、瞬間的なロア獲得という点では、《知識と知恵の収集》に軍配が上がります。わずか2コストで2ロアを得られるシンプルながら強力な効果です。 

インクウェルに置けない点が気になりますが、そのコストの軽さから手札にかさ張る心配もありません。予想だにしない一手で勝利を手繰り寄せましょう。  

《知識と知恵の収集》 

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特別コーナー: 3人チーム戦大会 優勝チームインタビュー ~教えて!チーム戦のいろは~ 

9月15日(月・祝)、「ドラゴンスター 池袋店」にて3人チーム戦大会が開催されました。 

こちらの大会は、来月に開催を控えた「ディズニーロルカナ グランプリ 2025 Autumn 京都」のフォーマットになっている3人チーム戦の大会ということもあり、予約で満員御礼。当日は、参加31チームによって全5回戦の熱戦が繰り広げられました。 

全5回戦の末、見事優勝に輝いたのはチーム「インク&ペイントクラブ」。 

大会終了直後、喜びにあふれる3名へチーム戦についてインタビューを実施しました。 

3人チーム戦における考え方やセオリーなど、参考になる部分が多く聞けましたので、ぜひご覧ください。 

■優勝チームのデッキ選択 

A席: エメラルド/スティール 
B席: アメジスト/ルビー 
C席: アンバー/スティール 

──「優勝、おめでとうございます」 

インク&ペイントクラブ「ありがとうございます。全員が4勝1敗で噛み合って優勝することができました」 

──「早速ですが、質問にうつりたいと思います」 

チーム戦で大切なことは何ですか 

インク&ペイントクラブ「個々のスキルは当然ですが、相談することを前提にしたチームの席順です。たとえばエメラルド/スティールですと、《ディアブロ – 忠実なる使い魔》のドローや《ピート – リングのレフェリー》の効果のため、相手のターン中も気を使います。それだと相談しにくいなと。そういったデッキは真ん中よりも端のほうがいいかなと考えました。使うデッキやカードによって配置を考える。席順は重要です」 

チーム戦でいつもと違ってこころがけていることは 

インク&ペイントクラブ「チーム戦は初めてだったこともあり、席順は事前に相談しました。先ほどお伝えした通り、相手ターン中に気を使うデッキは相談しやすい真ん中には配置しにくいなと。ですが、チーム戦ならではの利点もあります。個人戦と違い優勝するのに全勝する必要はありません。そのため、特定のマッチアップを切り捨てられるのは大きいかなと。苦手なデッキは最初から諦めて、それ以外に勝てるように構築することができます。今回は作戦通りに、全員個人戦績4勝1敗ながらチームとして全勝優勝できました」 

インク&ペイントクラブ「自分の苦手なデッキが目の前にいなければいい。どう席配置されるかがポイントです。チーム戦だからこその構築はあると思います。たとえば、サファイアのインクブーストタイプのデッキを仮想敵としたとき、このデッキに勝つには1コストのキャラクターから展開するアグロ戦略が有効ですけど、1コストを減らして全体的に重めの構築にしたほうがほかには勝てるとしますよね。それならば大胆にサファイア系を切った構築もありかなと」 

インク&ペイントクラブ「チーム戦は初めてでしたが、慣れた人ばかりではないなと思いました。事前に想像していた通りではなかったなと。事前予想では試合が早く終わり相談しやすいアグロが真ん中に多いかとも思いましたが、実際はミッドレンジ~コントロールなどの重めのデッキが多かったと思います。チームの中で上手いプレイヤーや相談しやすいプレイヤーを真ん中にしていたのかもしれません。チーム全体の練度によっても変わるかもしれません。席順による予想は難しいです」 

色の決め方分け方 

インク&ペイントクラブ「各個人が使い慣れている色から選び、被らないようにデッキを選択しました。幸い全員が上手く色分担できました」 

優勝の秘訣 

インク&ペイントクラブ「近所のカードショップが22時半まで開いているため、そこで毎日のように練習しました。チームメイトの1人が遠方のため、オンライン練習もしようかとの話も出ています。とにかく練習あるのみです」 

──「インタビューへのご協力ありがとうございました」 

いよいよ開催が迫ってきた「ディズニーロルカナ グランプリ 2025 Autumn 京都」。 

ディズニーロルカナでは初となる大型競技大会での3人チーム戦イベントとなりますが、こちらのインタビューが皆さんの理解の助けになれば幸いです。 

※本コラムに掲載する以下のデッキリストは、3人チーム戦大会で使用されたものではなく、「セット チャンピオンシップ」において優勝した同インクカラーのデッキをサンプルデッキとして掲載しています。 

<サンプルデッキ>「エメラルド/スティール」 

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<サンプルデッキ>「アメジスト/ルビー」 

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<サンプルデッキ>「アンバー/スティール」 

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おわりに 

「星々の輝き シーズン セット チャンピオンシップ」開催第2週は、「アメジスト/ルビー」が優勝デッキ単独トップ座に輝きました。2位の「ルビー/サファイア」を含めて、前週に活躍した《ピート – リングのレフェリー》を意識したデッキリストが目立ち、メタゲームが動いてきていることを実感できました。 

とはいえ、《ピート – リングのレフェリー》率いる「エメラルド/スティール」「アンバー/スティール」も健在。集を追うごとに混沌とした環境となりそうです。 

来週以降、「セット チャンピオンシップ」のメタゲームがどのように変化していくのか非常に楽しみなところです。  
このコラムを読んだ皆さんも、新しいカードやデッキに意欲がわいた方が多いのではないでしょうか。   
是非、お近くのロルカナ公認店で開催される「ロルカナ交流会」「ロルカナ ショップ大会」「セット チャンピオンシップ」へご参加ください。   

また、10月5日(日)には西日本で初開催となる大型競技大会「ディズニーロルカナ グランプリ 2025 Autumn 京都」が開催されます。  
本戦イベントはもちろん、誰でも参加できる併催イベントも開催されますので、ぜひ近隣エリアの方はご来場ください。  
ディズニーロルカナは、新しいカードやキャラクターとの出会い、デッキの想像、「イルミニア」同士の交流をお待ちしております。   

それでは、また次回の「ロルカナ 最新デッキ情報局」でお会いしましょう! 

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