コラム

2025.09.26

ディズニーロルカナ 最新デッキ情報局 Vol.9 

みなさん、こんにちは!ディズニーロルカナ 日本語版 運営チームです。  


本コラムは「ディズニーロルカナ 最新デッキ情報局」と題しまして、「セット チャンピオンシップ」の結果を中心に、ディズニー・ロルカナ・TCGのメタゲームの最前線や最新情報を皆様へお届けしていく企画です。  

「ディズニーロルカナ 最新デッキ情報局」では、「セット チャンピオンシップ」などの大会結果を紹介し、初心者・中級者の方にも分かりやすい説明で、最新のディズニーロルカナゲーム情報を皆様へお届けしていきたいと思います。  

「星々の輝き」が発売されてから3週間が経過し、メタゲームの輪郭がはっきりとしてきています。 

開催3週目には50大会を超える「セット チャンピオンシップ」が開催されましたが、今回はどのようなデッキが活躍したのでしょうか。どんなカードがキーカードとなっていたのか、新しいデッキの登場はあったのでしょうか。一緒に勝利のカギを探っていきましょう。  

9/16~21開催「セット チャンピオンシップ」優勝デッキ分布 

1位 「ルビー/サファイア」  36.7% 
2位 「エメラルド/スティール」 20.0% 
2位 「アメジスト/ルビー」  20.0% 
4位 「アンバー/スティール」 16.7% 
5位 「アメジスト/サファイア」 3.3% 
5位 「サファイア/スティール」 3.3% 

「星々の輝き」シーズンの3週目、ランキング1位の座に輝いたのは、段々と順位を上げてきていた「ルビー/サファイア」となりました。 戦績を残している「ルビー/サファイア」は、そのほぼ全てが《ティポ – 育ち盛りの息子》や《魚の骨ペン》などのインクブースト(※カードの効果で使用できるインク数を増やすこと)を活用してインク数を増やしていき、早期に高コスト帯のカードをプレイして対戦相手を圧倒していく戦略のデッキ内容となっています。  

《ムファサ – プライドロックの統治者》は、「星々の輝き」で登場したサファイアの新たなフィニッシャーです。プレイ時の「インクウェルからカード2枚を回収し、カードを補充する」能力も優秀ですし、クエストを行った際の「インクウェルのカードすべてをレディする」という実質的に「使えるインクが倍になる」能力はゲームを一気に決めるだけの決定力を持ち合わせた1枚となっています。 

詳しくは、またデッキ紹介のコーナーで解説します。

《ムファサ – プライドロックの統治者》

2位は「エメラルド/スティール」でした。手札破壊(※手札を捨てさせる効果)戦略を軸に、《風よ吹け》や《持つんだ熱い心》といった除去カードで対戦相手のキャラクターを退場させていきます。《アースラ – 七つの海の騙し屋》ははこれらの歌カードと相性が良く、盤面の優位を確固たるものとしてくれます。 

歌カードと相性が良いのは《アースラ – 七つの海の騙し屋》ばかりではありません。最近は《アリエル – 音響の戦士》を採用した構築が増えており、歌カードを歌いつつ、追加のインクを支払うことで任意のキャラクターへ3ダメージを与えます。《ディアブロ – 忠実なる使い魔》や《アリエル – 麗しい歌姫》、《マダム・ミム》など退場させたいキャラクターは多く、今後も活躍が期待されます。 

《アリエル – 音響の戦士》

同率で2位は安定安心の「アメジスト/ルビー」。低コストから高コストまでバランス良く揃ったキャラクター陣をはじめ、ドロー、単体/全体除去、ロケーションとあらゆる要素が集まった攻守万能な戦略です。 

最近は《ネコババ》を採用した構築がトレンドとなっており、《マウイ – みんなの英雄》や《エルサ – 第5の精霊》で盤面を制圧した後、一気に手札を補充することでゲームの趨勢を決めてしまおうという狙いがうかがえます。 

《ネコババ》は消耗戦でも強く、「アメジスト/ルビー」のミラーマッチ(同型対決)ではぜひとも欲しい1枚です。 

《ネコババ》

4位は「アンバー/スティール」。《ピート – リングのレフェリー》により戦略の要である歌カードを対策されてしまい苦境に立たされていますが、優勝者数が一定数いるのは流石の一言に尽きます。デッキパワーと対応力、構築の拡張性の高さがなせる業です。  

《デイジーダック – ドナルドの彼女》は早期にロアレースを仕かけられるスピードと耐久力が魅力のキャラクターです。《風よ吹け》などで盤面の優位を築き、その間にドンドンロアを稼いでくれます。1コストとは思えない意思力の高さからチャレンジにも強く、それでいて攻撃力もしっかりあることから1コストのキャラクターからはほとんどチャレンジされません。総じて場持ちの良い(場に残りやすい)キャラクターです。 

《デイジーダック – ドナルドの彼女》

ピックアップデッキ

9/16~21に開催された「セット チャンピオンシップ」優勝デッキの中から、一部のデッキを紹介いたします!  

アメニティードリーム秋葉原店:リン選手「サファイア/スティール コントロール」 

以前より数は少ないもの結果を残し続けている「サファイア/スティール コントロール」は、本環境においても健在です。 

デッキの動きとしては、まず序盤は《アイスポー》や《剛健の宝球》でカードを引いたり、《大砲発射!》でキャラクターを除去。中盤からは《魚の骨ペン》でインク数を増やし、不要になったアイテムを《ヒーラム・フラバーシャム – おもちゃ職人》で新しいカードへと変換し、戦力を整えます。 

対戦相手のキャラクターが並べば、そこを目掛けて《剣をふるえ!》や《ティンカー・ベル – でっかい妖精》をプレイして盤面を一掃。終盤は《タマトア – シャイニー!》や《ラッキーダイム》でロアレースを逆転!…と、序盤・中盤・終盤とゲーム展開で行うべき行動が明確になっているのはこのデッキの良い点の一つでしょう。 

また、ちょっとしたテクニックとしてこのデッキには1コストのアイテムが8枚入っているため、これらのカードを対象に《隠すなら森の中》をプレイすることで、《隠すなら森の中》がインクブーストとしても機能することは是非覚えておいてください。 

中盤以降に引いた場合はインクウェルに置くこともでき、無駄になりにくいカードです。《チェン・ポー – 皇軍兵士》や《ティンカー・ベル – でっかい妖精》などの高コスト帯のカードのプレイを早め、これにより盤面の取り合いに強く出られます。 

もちろん、《隠すなら森の中》にはアイテムやロケーションの除去としての役割もあります。強力無比な《ラッキーダイム》をたった2コストで除去できるのは非常に大きな要素です。 

《隠すなら森の中》 

《シンバ – 戦う王子》は自分自身のチャレンジに付加価値をつけるキャラクターです。状況に応じて、ドローかダメージを使い分けられます。 

このデッキは《アイスポー》などのドローカードが多いため、《ディアブロ – 忠実なる使い魔》は天敵。《シンバ – 戦う王子》で別のキャラクターを退場させ、ボーナス効果のダメージで《ディアブロ – 忠実なる使い魔》も一緒に退場させたいところです。 

《シンバ – 戦う王子》

このデッキには3種類の強力なフィニッシャー(※ゲームを締めくくるカード)が採用されています。サファイアでお馴染みの《タマトア – シャイニー!》と《ラッキーダイム》、そして《ムファサ – プライドロックの統治者》です。 

《ムファサ – プライドロックの統治者》はプレイ時にインクウェルからランダムなカード2枚を手札へと戻します。インク数こそ減るものの、消耗戦ののちに向かえる終盤ではカード2枚がもたらすメリットが大きく、1枚で戦況を変えてくれます。 

このデッキでは《魚の骨ペン》を採用しているため、インクレスのカードもインクウェルへ置くことができます。これにより序盤では不要な《タマトア – シャイニー!》に加えて、《A WHOLE NEW WORLD》や《ラッキーダイム》といったインクレスのカードもインクウェルへ置けます。《ムファサ – プライドロックの統治者》をプレイすれば、これらのカードを再び手札へと戻し、使えるチャンスが巡ってきます。この性能は唯一無二です。 

また、お気づきの方も多いと思いますが、何とこのデッキは《シンバ》と《ムファサ》の親子が入っています。親子の共闘、エモいですね。 

《ムファサ – プライドロックの統治者》

デッキURLはこちら 

アドバンテージ大須2号店:カジ選手「ルビー/サファイア インクブースト」

「ルビー/サファイア インクブースト」は、《魚の骨ペン》や《ONE JUMP AHEAD》でインク数を爆発的に増やしていく戦略です。インクを増やす=インクブーストすることで、《タマトア – シャイニー!》や《マレフィセント – 怪物ドラゴン》などの高コストカードを早期にプレイしていき、そのカードパワーでもって有利な展開を目指します。 

今回のデッキは《マウイ – みんなの英雄》や《スカー – 凶悪な謀り屋》を採用したチャレンジに特化した構築となっています。インクブーストから早いターンに《マウイ – みんなの英雄》がプレイできれば、それだけで盤面を制圧できます。 

さらに、これらのキャラクターのチャレンジをサポートしてくれるカードがあります。 

《クスコ – わがままな王様》は4インク支払うことで、あなたの他のキャラクター全員に【耐久+1】を付与します。《スカー – 凶悪な謀り屋》と相性が良く、受けるダメージを抑えて繰り返しチャレンジへ向えます。 

また、《クスコ – わがままな王様》はプレイ時に任意のアイテムかロケーション1つをコントローラーのインクウェルへと送ります。対処の難しい、《図書室 – ベルへの贈り物》などのロケーションや《ラッキーダイム》を除去できる貴重なカードでもあります。 

《クスコ – わがままな王様》

驚くことに、このデッキにはインクブーストで良く見る《魚の骨ペン》が採用されていません。代わりに《偉大なる石像の龍》が採用されています。 

このデッキは《マウイ – みんなの英雄》と《スカー – 凶悪な謀り屋》を骨までしゃぶりつくすように構築されています。盤面を制圧するために使い捨て札へと置かれた《スカー – 凶悪な謀り屋》や《マウイ – みんなの英雄》を、インクウェルへ送ろうというのです。 

ほかにも最序盤にプレイする《ティポ – 育ち盛りの息子》、除去やチャレンジの的になる《ヒーラム・フラバーシャム – おもちゃ職人》など捨て札へ置かれやすいキャラクターが揃っています。《偉大なる石像の龍》で有効活用していきましょう。 

《偉大なる石像の龍》

「ルビー/サファイア」のフィニッシャーといえば《タマトア – シャイニー!》が真っ先に思いつきますが、なんと不採用です。代わり《ムファサ – プライドロックの統治者》が4枚採用されています。このカードを最大限味わい尽くす秘技を見ていきましょう。 

《ムファサ – プライドロックの統治者》はプレイ時にインクウェルからカードを2枚戻せますが、効果はランダムゆえに外れを引いてしまう場合も多々あります。しかし、この効果を最大限引き出す工夫があります。 

それこそが先ほど紹介した《偉大なる石像の龍》にほかなりません。チャレンジなどで退場して捨て札へと置かれた《マウイ – みんなの英雄》や《スカー – 凶悪な謀り屋》などをインクウェルに埋め、当たりとなるカードを増やし密度を高めています。《偉大なる石像の龍》では高コストのキャラクターを優先的にインクウェルへ置いていきましょう。 

《ムファサ – プライドロックの統治者》がもたらすのはカードだけではありません。クエストするたびにインクウェルにあるカードがレディされるため、使用できるインクも2倍となり、手札にあるカードをほとんどプレイできるようになります。 

手札がなくなった場合にも、インクの使い道は用意されています。《クスコ – わがままな王様》の耐久を重ねがけすることで、強固な盤面を築くことが可能です。 

4枚採用された《ムファサ – プライドロックの統治者》からもわかるように、このキャラクターを最大限活かすようにデッキが構築されているのです。 

《ムファサ – プライドロックの統治者》

デッキURLはこちら 

チェルモサード:タク選手「アメジスト/サファイア ミッドレンジ」

意欲的な「アメジスト/サファイア ミッドレンジ(※中速デッキ)」も結果を残しています。 

アメジストのカードを主軸に据えつつ、サファイアのインクブーストでその戦略をバックアップするというデッキ構築内容は非常に興味深いものです。 

このデッキリストの特徴の一つが、「カードを引く」という効果を持つカードが多く採用されていることです。以前より多く使われている《FRIENDS ON THE OTHER SIDE》や《マーリン – ウサギ》だけではなく、「星々の輝き」によって加わった《ネコババ》も4枚採用されています。これだけ「カードを引く」効果のカードが採用されていれば、ゲーム中の息切れとは無縁でしょう。 

《ネコババ》

《エルサ – 冬の精霊》は非常に強力なカードですが、そのコストの重さからか、ここ最近は多い枚数でデッキに採用されるケースは見なくなっていました。しかし、このデッキには4枚の採用がされています。これは、「星々の輝き」によって加わった《エルサ – 第5の精霊》との相乗効果を見込んでのものでしょう。 8コストでプレイすることは難しくても、【変身】能力によって6コストでプレイすることが出来れば、十分に想定されるゲーム展開に間に合っているのです。 

《エルサ – 第5の精霊》が強力なカードだからこそ、そこから繋がる《エルサ – 冬の精霊》も輝きを取り戻しました。今後は相手の場に《エルサ – 第5の精霊》が現れたら、《エルサ – 冬の精霊》が【変身】で出てくる可能性を考える必要がありそうです。

《エルサ – 第5の精霊》 

 デッキURLはこちら

おわりに

ご紹介してきた通り、「星々の輝き シーズン セット チャンピオンシップ」開催第3週目は、段々とその勢力を伸ばしていた「ルビー/サファイア」が優勝デッキ単独トップの座に輝きました。 多くの「ルビー/サファイア」で採用されている新カード《ティポ – 育ち盛りの息子》や《ムファサ – プライドロックの統治者》の活躍は非常に印象的です。 

その他のデッキにおいても《エルサ – 第5の精霊》や《ピート – リングのレフェリー》など、最新セット「星々の輝き」のカードが多く活躍しており、前環境からメタゲームの様子が大きく変わってきていることが感じられます。 
来週以降の「セット チャンピオンシップ」についても、メタゲームがどのように変化していくのか非常に楽しみなところです。 

このコラムを読んだ皆さんも、新しいカードやデッキに意欲がわいた方が多いのではないでしょうか。 
是非、お近くのロルカナ公認店で開催される「ロルカナ交流会」「ロルカナ ショップ大会」「セット チャンピオンシップ」へご参加ください。 
また、10月5日(日)には西日本で初開催となる大型競技大会「ディズニーロルカナ グランプリ 2025 Autumn 京都」が開催されます。 
本戦イベントはもちろん、誰でも参加できる併催イベントも開催されますので、ぜひ近隣エリアの方はご来場ください。 

ディズニーロルカナは、新しいカードやキャラクターとの出会い、デッキの想像、「イルミニア」同士の交流をお待ちしております。 
それでは、また次回の「ロルカナ 最新デッキ情報局」でお会いしましょう! 

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