コラム

2025.10.03

ディズニーロルカナ 最新デッキ情報局 Vol.10 

みなさん、こんにちは!ディズニーロルカナ 日本語版 運営チームです。 
 
本コラムは「ディズニーロルカナ 最新デッキ情報局」と題しまして、「セット チャンピオンシップ」の結果を中心に、ディズニー・ロルカナ・TCGのメタゲームの最前線や最新情報を皆様へお届けしていく企画です。  

「ディズニーロルカナ 最新デッキ情報局」では、「セット チャンピオンシップ」などの大会結果を紹介し、初心者・中級者の方にも分かりやすい説明で、最新のディズニーロルカナゲーム情報を皆様へお届けしていきたいと思います。

前回のメタゲームでは「ルビー/サファイア」が単独トップに浮上し、「エメラルド/スティール」「アメジスト/ルビー」が追従するかたちとなりました。今回はどのように変化しているのでしょうか。 

先週末には70大会を超える「セット チャンピオンシップ」が開催されました。一体どんなデッキが活躍したのか。どんなカードがキーカードとなっていたのか。一緒に勝利のカギを探っていきましょう。 

それでは早速みていきましょう!  

9/22~28開催「セット チャンピオンシップ」優勝デッキ分布

1位 「アメジスト/ルビー」  32.1% 
2位 「アンバー/スティール」 23.2% 
3位 「ルビー/サファイア」  19.6% 
4位 「エメラルド/スティール」 8.9% 
5位 「アンバー/アメジスト」 3.6% 
5位 「アンバー/エメラルド」 3.6% 
5位 「アメジスト/エメラルド」 3.6% 
5位 「アメジスト/スティール」 3.6% 

「星々の輝き」シーズンの4週目、再び王座についたのは「アメジスト/ルビー」でした。「アメジスト/ルビー」は序盤からキャラクターを展開し、ロアレースをしかけるとともに盤面も制圧していく攻守万能なデッキです。 

最近は《マーリン – カニ》を採用し、原点回帰ともいえるスタイリッシュな構築が増加中。これは《デイジーダック – ドナルドの彼女》をはじめとした低コストで意思力4のキャラクターが増えたこと、スティール系の《野獣 – 悲劇の主人公》を意識してのことと考えられます。 

《マーリン – カニ》

続く2位は、順位を上げてきた「アンバー/スティール」。《アリエル – 麗しい歌姫》をはじめとした歌声を持つキャラクターに各種アクション・歌カードを組み合わせ、同時にキャラクターを展開する軽快な動きが魅力のデッキです。 
一時は《ピート – リングのレフェリー》の活躍により、めっきりと数を減らしていましたが、ここにきて復権しています。 

その立役者の一つとして見られるのが《チェン・ポー – 皇軍兵士》です。《ピート – リングのレフェリー》の流行を逆手に取り、アクション・歌カードに頼らずとも強固な盤面を築けるようになっています。
《デイジーダック – ドナルドの彼女》などの高ロア低コストのキャラクターは《チェン・ポー – 皇軍兵士》のおかげで、対戦相手からのチャレンジを気にせずにクエストへ向かえます。 

《チェン・ポー – 皇軍兵士》

3位は派手な一手でゲームをひっくり返すことを得意とする「ルビー/サファイア」。インクブースト(カードの効果で使用できるインク数を増やすこと)を活用して、早期に高コストの《BE PREPARED》や《タマトア – シャイニー!》をプレイしていきます。 

序盤~中盤は受けに回ることが多く、展開力で勝るアグロは苦手とする戦略でした。その改善を目指して採用されているのが《シスー – 大胆不敵な来訪者》です。プレイ時の効果で序盤のキャラクターを除去しつつ、自軍にはキャラクターが残るため、1枚で最大2枚のキャラクターを対処できる可能性があります。除去範囲は攻撃力1以下と狭いものの、《アイスブロック》がサポートしてくれます。 
また、《ピート – リングのレフェリー》を意識しており、全体除去枠は《シスー – 兄弟姉妹の希望》と《BE PREPARED》の2種類が半分ずつ占めている構築が大半です。 

《シスー – 大胆不敵な来訪者》

4位は「エメラルド/スティール」でした。最近のメタゲームで使用者数は減少傾向にあります。デッキパワーは遜色なく、一時はトップメタに君臨していましたが、周囲からかなり意識されているようです。 
「エメラルド/スティール」の中軸を支えるのが《野獣 – 悲劇の主人公》です。毎ターンドロー(カードを引く効果)とチャレンジによる盤面制圧を天秤にかけていきます。待って良し、チャレンジして良しと、いつ何時引いても無駄になりません。​

(※10/4更新:記事公開当時、カードの挙動について異なる部分があり内容を修正いたしました)

《野獣 – 悲劇の主人公》

ピックアップデッキ

9/22~28に開催された「セット チャンピオンシップ」優勝デッキの中から、一部のデッキを紹介いたします!  

トレーディングカードゲームショップ193大須店:まぐね選手「アメジスト/スティール コンボ」 

「アメジスト/スティール コンボ」は低コストのカードでゲーム展開をゆったりさせ、《ジャファー – 秘密の管理者》や《ロビン・フッド – シャーウッドの英雄》で盤面を制圧していきます。ややコントロール色の強いデッキです。 

デッキ名にある「コンボ」とは、複数枚のカードを組み合わせることで単体の効果よりも大きな恩恵を狙う戦略です。このデッキでは《ジャファー – ド派手な幻術使い》と《A Whole New World》がその役割を担います。たった2枚のカードで、新しい7枚のカードに加えて、7ロア獲得と破格の効果を得られます! 

低コストにはキャラクターに加えて、《大砲発射!》が採用されています。最序盤にだされたキャラクターの除去はもちろん、中盤以降も的が揃っています。レディ状態で効果を発揮する《フリン・ライダー – 薄情者》や《チチャ – 献身的な母親》、回避を持つ《ディアブロ – 忠実なる使い魔》などどれも優先的に除去したいキャラクターです。 

《大砲発射!》

各デッキともに意思力が高く、場持ちの良い(場に残りやすい)キャラクターが増加傾向にあるため、相応の除去カードを採用しています。《そこに登場、ゼウス!》は《マウイ – みんなの英雄》や《野獣 – 悲劇の主人公》といったデッキの中核を担うキャラクターを一刀両断し、低コストキャラクターと合わせることで《チェン・ポー – 皇軍兵士》や《ロビン・フッド – シャーウッドの英雄》まで射程範囲に捉えます。 
また、ロケーションにもダメージをあたえられるのはグッドなポイントです。 

《そこに登場、ゼウス!》

低コストのキャラクターや場持ちの良い《ロビン・フッド – シャーウッドの英雄》など、堅実にロアを稼ぐ方法はありますが、このデッキではドカンとホームランを狙いたいところ。それこそが《ジャファー – ド派手な幻術使い》で《A Whole New World》を歌うジャファーソングコンボです。冒頭でも述べた通り、このコンボが決まれば7枚のカードと7ロアが同時に手に入ります。 

問題は《ジャファー – ド派手な幻術使い》のコストでしょう。7コストとやや重く、仮にプレイできたとしても《BE PREPARED》や《トレメイン夫人 – 横柄な女王》、《WE DON’T TALK ABOUT BRUNO》の良い的になってしまいます。 
このデッキは《ジャファー – 国務大臣》と《ジャファー – 秘密の管理者》を採用し、変身によりコンボの奇襲性を高めています。5コストで《ジャファー – ド派手な幻術使い》へと変身し、即座に《A WHOLE NEW WORLD》を歌えば、付け入る隙はありません。 

変身を活用し、ド派手なコンボを決めましょう! 

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ブックオフ54号広島八木店:磁石選手「エメラルド/スティール 手札破壊」 

「エメラルド/スティール 手札破壊」は《背すじがゾクッ!》といった手札破壊カード(手札を捨てさせる効果)をプレイして、対戦相手の手札へダメージを与えていくデッキです。序盤から《背すじがゾクッ!》や《アースラ – 騙し屋》を積極的にプレイし、手札にあるカードを捨てさせていきます。《プリンス・ジョン – 強欲王》は手札破壊の効果を倍化させ、よりいっそう手札の枚数に差をつけます。  

《野獣 – 悲劇の主人公》は無傷ならば毎ターン追加のドローをもたらす破格の1枚です。これをレディ状態で維持するだけで手札の枚数に差がついていき、少しずつ有利になっていきます。変身で《モーフ – 宇宙スライム》の上に重ねれば、最速3ターン目にプレイ可能です。 

ですが、天敵もいます。ルビー系の《マダム・メデューサ – ザ・ボス》は大の苦手であり、一方的に除去されてしまいます。ルビー系相手には 早めに変身してプレイし、ドローを稼ぐことで《マダム・メデューサ – ザ・ボス》の被害を最小限に抑えましょう。​

(※10/4更新:記事公開当時、カードの挙動について異なる部分があり内容を修正いたしました) 

《野獣 – 悲劇の主人公》

「エメラルド/スティール 手札破壊」は展開力で勝るアグロ戦略を苦手としています。低コストを並べるアグロに対して手札破壊は効果が遅く、後手に回った対戦では《風よ吹け》などもやや重い除去カードへとなり下がります。 
その打開策となるのが《ティンカー・ベル – でっかい妖精》です。意思力の低いキャラクターを多用するアグロ戦略へ効果覿面であり、1点でも十分すぎるダメージです。さらにはチャレンジ中に他のキャラクターを退場させるたびに任意のキャラクターへ2点のダメージを与えます。変身も相まって、奇襲性と制圧力が高く、苦手なアグロ戦略へ対抗するためのキャラクターです。 

《ティンカー・ベル – でっかい妖精》 

《ヘラクレス – 大人気ヒーロー》はクエストへ向かう際に、壁役となる守りの要です。《チェン・ポー – 皇軍兵士》と比較して意思力は低めですが、そこは耐久+1がカバーします。低コストキャラクターからのチャレンジはがっちり受け止め、《マウイ – みんなの英雄》とも相打てる攻撃力も魅力です。 
このキャラクターがエグザート状態でいるからこそ、ほかのキャラクターは安心してクエストに向かえるのです。 

《ヘラクレス – 大人気ヒーロー》

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CARDBOXアリオン塩冶店:しゅうちゃん選手「アメジスト/エメラルド アグロ」 

「アメジスト/エメラルド アグロ」は低コスト高ロア値のキャラクターを多数展開し、盤面を維持しながら早期にロアを溜めていくデッキです。クエストしたキャラクターを《マダム・ミム》で出し直し、対戦相手からのチャレンジを未然に防ぎ、戦線を維持します。 
《キット・クラウドキッカー – タフガイ》は相手の盤面へ干渉できる、先手後手問わず最良の3コストキャラクターです。このキャラクターをプレイするだけで盤面が有利ならばそれを維持し、不利ならば巻き返しを図る助けとなります。ゲームの展開へと干渉する低コストながら侮れない1枚です。 

《キット・クラウドキッカー – タフガイ》

展開力とロアレースは得意な反面、意思力の高いキャラクターやロケーションの対処は大の苦手です。 
そこで活躍するのが《You’re Welcome》です。場に出ているあらゆるカードをたった4コストで対処してくれるユーティリティカード。《タマトア – シャイニー!》も《ラッキーダイム》も《女王の城 – 鏡の間》も全部です。 

デメリットとしてそのコントローラーにカードを2枚ドローさせてしまいます。ですが、本来対処できなかったはずの致命的なカードを除去できたと考えれば安いものです。 
テクニカルな使い方としてはクエストした自分のキャラクターへプレイすることで、新しいカードへと変換するといった方法もあります。状況に応じて、臨機応変に使い分けていきたいところです。 

《You’re Welcome》 

「星々の輝き」のレジェンダリー《クララベル – 軽やかなひづめの持ち主》を見ていきます。攻撃力意思力ロア値と申し分ないキャラクターであり、デッキのフィニッシャーとしては十分といえます。 

ですが、ここでは《クララベル – 軽やかなひづめの持ち主》の持つ効果にもご注目。端的に言えば、ターン終了のたびに対戦相手の手札と同じ枚数になるまでドローできます。対戦相手がカードの効果で追加のドローをしていれば条件を満たせるかもしれませんが、対戦相手の展開に依存しそうです。 

そんな心配を解決するのが先ほどの《キット・クラウドキッカー – タフガイ》と《You’re Welcome》です。前者はキャラクターを戻すことで手札の枚数を増やし、後者は2枚もドローさせます。これら2種類のカードと組み合わせることで、能動的に《クララベル – 軽やかなひづめの持ち主》の効果を使用できる可能性が高くなります。継続的にドローできるように、手札の枚数を調節していきましょう。 

《クララベル – 軽やかなひづめの持ち主》 

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おわりに

「星々の輝き シーズン セット チャンピオンシップ」開催第4週は、「アメジスト/ルビー」が単独トップの座に返り咲きました。しかし、その順位は毎週激しく入れ替わっており、メタゲームが動いていることが実感できます。珍しいデッキタイプも優勝しており、混沌とした環境ということができるでしょう。 

各デッキとも盤面の取り合いを意識しており、《ピート – リングのレフェリー》はやや下火となっています。来週以降、「セット チャンピオンシップ」のメタゲームがどのように変化していくのか非常に楽しみなところです。 

このコラムを読んだ皆さんも、新しいカードやデッキに意欲がわいた方が多いのではないでしょうか。  
是非、お近くのロルカナ公認店で開催される「ロルカナ交流会」「ロルカナ ショップ大会」「セット チャンピオンシップ」へご参加ください。  

また、10月5日(日)には西日本で初開催となる大型競技大会「ディズニーロルカナ グランプリ 2025 Autumn 京都」が開催されます。  
本戦イベントはもちろん、誰でも参加できる併催イベントも開催されますので、ぜひ近隣エリアの方はご来場ください。  

ディズニーロルカナは、新しいカードやキャラクターとの出会い、デッキの想像、「イルミニア」同士の交流をお待ちしております。  

それでは、また次回の「ロルカナ 最新デッキ情報局」でお会いしましょう! 

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