コラム

2025.10.05

【インタビュー】 ロルカナ開発者 スティーブ・ワーナー氏インタビュー

「ディズニーロルカナ グランプリ 2025 Autumn 京都」(以下、ディズニーロルカナ グランプリ)には約1800名ものイルミニアが集結し、本戦にあたるチーム戦を楽しんでいます。
ほかにも当日受付のオンデマンドイベントが充実しており、誰しもが楽しめるイベントになっています。

さらに今回は特別イベントが開催されます。何と「ディズニーロルカナ」共同制作者である、ラベンスバーガー社のスティーブ・ワーナー氏が来日!
ディズニーロルカナ グランプリの併催イベントとして、同氏に挑戦できる企画も用意されているのです。

ぜひともスティーブ・ワーナー氏に直接「ディズニーロルカナ」のことを聞きたい。
そんな想いから今回は貴重なお時間をいただき、スティーブ・ワーナー氏へインタビューを実施いたしました。

ディズニー・ロルカナ・TCG誕生秘話

──「どういった経緯でディズニー・ロルカナ・TCGの開発にたずさわるようになったのですか」

スティーブ「ラベンスバーガー社で働いているときに、次のプロジェクトは何にしようかと話がでたんだ。そうだディズニーがいいんじゃないか、と思って相談したのがきっかけだね。共同制作者であるライアン、その他のメンバーに相談したら、賛成してくれた」

スティーブ「その後は何か月もかけてゲームの土台部分について話し合いが続いた。インクなどだね。ライアンと一緒に協議を重ねて、だんだんとゲームがかたちになっていき、遂にはみなさんがプレイしている通り、ディズニー・ロルカナ・TCGが完成したというわけなんだ」

なぜディズニーでカードゲームを?

──「なぜディズニーを題材にしたカードゲームを作成しようと思ったのですか」

スティーブ「ディズニーは老若男女問わず、誰もが知っているIPだから凄いわくわくするようなアイデアだよね。僕はこのゲームを多くの人に楽しんでもらいたかったから、ディズニーへといきついたのも自然といえるんじゃないかな」

ディズニー・ロルカナ・TCGの根幹を紐解く

──「ゲームシステムでこだわったところはどこですか」

スティーブ「重要なのは複雑になりすぎず、面白いゲームにすること。難しすぎず、かといって簡単すぎず。初心者から上級者までみんなが楽しめるゲーム体験を提供することだよ」

スティーブ「インクウェルにカードを置き、カードをプレイする。キャラクターでクエストか、チャレンジする。どの行動もシンプルであり、誰しも望むがままプレイを選択できる。その中にあって、カード同士の組み合わせや戦略によりゲームの奥深さを演出する。ディズニー・ロルカナ・TCGは誰しもが楽しめるように作られているんだ。私はそれを実現しているつもりだよ」

──「ドリームボーン・フラッドボーンのキャラクターデザインはどのように決めていますか?」

スティーブ「意欲的なアートワークを作成して、そこからカードの機能的なことを作り込んでいくんだ。でも、全てがアートワークから始まる訳ではなくて、カードの機能的なことが決まってアートを作ることも。色々なパターンがあるね」

好きなカードを教えて!

──「ディズニー・ロルカナ・TCGで好きなカードとその理由を教えてください」

スティーブ「まずは《スティッチ – お気楽サーファー》。このカードは友人(ほかのキャラクター)が場にいることで、パワフルな効果を発揮する。これはストーリーとも噛み合っていて、お気に入りの1枚なんだ」

《スティッチ – お気楽サーファー》

スティーブ「次は《アリエル – 麗しい歌姫》。《アリエル – 麗しい歌姫》は作品を忠実に再現できているカードだよ。歌を歌うということを象徴しているカードであり、それはゲームでも同じ。彼女がコンセプトとなり、アンバー/スティールのような歌デッキが構築されているんだ」

《アリエル – 麗しい歌姫》

スティーブ「最後に最新セットである『星々の輝き』から《ムファサ – プライドロックの統治者》。《ムファサ – プライドロックの統治者》はド派手でいいでしょ?カードデザインの端々から雄々しさが伝わってきて、イラストも含めて大好きなカードだね」

《ムファサ – プライドロックの統治者》

──「確かに原作を忠実に再現したカードばかりですね」

日本のイルミニアへ

──「日本への旅行はどうですか?」

スティーブ「ディズニーランドと大阪城に行ったよ。ディズニーランドには以前にも行ったことがあるんだけど、その時は慌ただしい旅行で。今回はゆっくり楽しめて嬉しかったよ」

──「ディズニー・ロルカナ・TCGを楽しんでいる日本のイルミニアへ一言お願いします」

スティーブ「本日、会場で色々な光景が見られて、とても幸せだった。日本にも多くのイルミニアがいて、各々ゲームを楽しんでいる。私のステージイベントでもたくさんのイルミニアと対戦した。ディズニー・ロルカナ・TCGを通じて、多くの人がカードゲームを楽しんでいる。それは喜ばしいことだし、今後ゲームを作っていく活力になる。本日会場に来られなかったみんなも、ぜひディズニー・ロルカナ・TCGを楽しんでもらえたら嬉しい」

──「ありがとうございました」

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