コラム
2025.11.07
ディズニーロルカナ 最新デッキ情報局 Vol.12
みなさん、こんにちは!ディズニーロルカナ 日本語版 運営チームです。
本コラムは「ディズニーロルカナ 最新デッキ情報局」と題しまして、「セット チャンピオンシップ」の結果を中心に、ディズニー・ロルカナ・TCGのメタゲームの最前線や最新情報を皆様へお届けしていく企画です。
「ディズニーロルカナ 最新デッキ情報局」では、「セット チャンピオンシップ」などの大会結果を紹介し、初心者・中級者の方にも分かりやすい説明で、最新のディズニーロルカナゲーム情報を皆様へお届けしていきたいと思います。
今回は、先週末に発売された「大いなるアズライト」が環境に与えた影響についてみていきます。開催1週目にして70大会を超える「セット チャンピオンシップ」が開催されました。一体どんなデッキが活躍したのか。どんなカードがキーカードとなっていたのか。一緒に勝利のカギを探っていきましょう。
それでは早速みていきましょう!
11/1~3開催「セット チャンピオンシップ」優勝デッキ分布

1位 「アンバー/スティール」 30.1%
2位 「ルビー/サファイア」 23.3%
3位 「アメジスト/ルビー」 13.7%
4位 「アメジスト/スティール」 11.0%
4位 「エメラルド/スティール」 11.0%
6位 「アメジスト/エメラルド」 5.5%
7位 「エメラルド/サファイア」 2.7%
8位 「アンバー/ルビー」 1.4%
8位 「サファイア/スティール」 1.4%
「大いなるアズライト」発売初週は、「アンバー/スティール」が第1位となりました。以前から安定して人気のあったデッキタイプであり、《アリエル – 麗しい歌姫》と《A WHOLE NEW WORLD》はデッキの顔ともいえる組み合わせでした。
しかし、「大いなるアズライト」の加入により歌い手と歌カードを減らし、よりアグロ方面へと進んだタイプも登場しています。《デイジーダック – ドナルドの彼女》をはじめとした低コスト高ロアのキャラクターを重視した構築です。

2位となったのは「ルビー/サファイア」でした。インクブースト(カードの効果で使用できるインク数を増やすこと)し、早期に高コスト帯のカードを使用していく戦略です。《タマトア – シャイニー!》や《ラッキーダイム》は定番のカードです。
ですが、こちらも変化が見られます。《マウイ – オレって半サメだろ?》の加入により、《タマトア – シャイニー!》などを抜いてアクションカードを増やした構築へと変化しています。

3位は定番の「アメジスト/ルビー」。序盤からキャラクターを展開し、ロアレースをしかけるとともに盤面も制圧していく攻守万能なデッキです。
戦略は大きく変化していませんが、キャラクターの選択肢として《ディアブロ – 従順なワタリガラス》が増えています。

4位は「アメジスト/スティール」と「エメラルド/スティール」。「アメジスト/スティール」はキャラクターと歌カードを組み合わせた中速タイプのデッキです。場持ちの良い(場に残りやすい)キャラクターを展開し、チャレンジと歌カードを駆使してゲームを有利に進めていきます。
「エメラルド/スティール」は手札破壊(手札を捨てさせる効果)戦略を軸に、《風よ吹け》や《持つんだ熱い心》といった除去カードで対戦相手のキャラクターを退場させていきます。《ディアブロ – 忠実なる使い魔》は定着したら最後、除去しない限り継続的にドロー(カードを引く効果)されてしまいます。

ピックアップデッキ
11/1~3に開催された「セット チャンピオンシップ」優勝デッキの中から、一部のデッキを紹介いたします!
カードショップ一誠:きゆ選手「アンバー/スティール 鉱山アグロ」

「アンバー/スティール 鉱山アグロ」は積極的にロアを獲得していく攻撃的なデッキです。同じ「アンバー/スティール」の代名詞でもある歌声を持つキャラクターと歌カードを減らし、低コスト高ロア値のキャラクターを増やしています。
《リロ – 抜け出し名人》はロア値の高い、理想的な2コストキャラクターです。耐久性が低そうにみえますが、「ターンの開始時に捨て札にあるならプレイする」ことができ、何度でも戻ってきます。継戦力が高く、まさにこのデッキのためにあるようなカードです。

《先生 – 剛胆なる騎士》は手札をすべて捨てる代わりに、新たに2枚のカードを引かせてくれます。デッキ全体が軽いカードでまとまっているため、手札を使いきってからプレイすればノーリスクで2枚のカードをドローできます。
先程の《リロ – 抜け出し名人》とも相性が良い点も見逃せません。

積極的にロアを獲得していく戦略であるため、全体的に攻撃力が低く、チャレンジを苦手としています。
対戦相手の厄介なキャラクターを対処するのは《7人のこびとの鉱山 – 堅牢なる要塞》の仕事です。キャラクターを移動させることでチャレンジを介さずにダメージを与えられます。しかも《ごきげん – 軽快なる騎士》や《先生 – 剛胆なる騎士》ならば2点となり、場の優位を確立してくれます。

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ホビーステーション名駅店:りーど選手「ルビー/サファイア インクブースト」

「ルビー/サファイア インクブースト」は《ティポ – 育ち盛りの息子》や《アズライト航海記》で使えるインク数を増やし、行動回数を稼ぎ、高コストのカードを使いゲームを支配していく戦略です。
これまで定番だった《タマトア – シャイニー!》や《ラッキーダイム》といったフィニッシャー枠に変更が見られます。代わりに《マウイ – オレって半サメだろ?》が採用されています。
《マウイ – オレって半サメだろ?》は高い攻撃力と回避を活かし、チャレンジを得意としているキャラクターです。しかもチャレンジするたびに捨て札からアクションカードを手札へ戻すことができます。これにより序盤に使用した《本を読みたまえ》や《未来の幻視》を回収し、さらにドローすることができます。
さらに見逃せないのが、《マウイ – オレって半サメだろ?》のもう一つの能力です。アクションカードをプレイすればロアを1つ獲得できるため、先ほど回収したアクションカードを使いどんどんロアを稼いでいけます。結果として、チャレンジすることでゲーム進行を有利に進められるのです。

最序盤のカードとしては《ティポ – 育ち盛りの息子》が定番でしたが、もう1枚《アズライト航海記》が加わっています。《アズライト航海記》は追加でインクを増やしながら、しかもドローまでついています。2コストのインクブーストが2種8枚となり、デッキの動きが非常に安定するようになっています。

《マウイ – オレって半サメだろ?》で場を制圧しつつ、同時にアクションカードをプレイしてロアを獲得していくわけですが、それを締めくくるカードが必要です。《A PIRATE’S LIFE》はこのデッキに相応しいアクションカードといえます。
《A PIRATE’S LIFE》は対戦相手のロアを2つ減らしつつ、自分は2つロアを獲得できます。対アグロデッキなどのロアを巡る駆け引きで不意を突く一手であり、ゲームをひっくり返すことも可能です。
終盤では《A PIRATE’S LIFE》を効果的に使用し、ゲームを締めくくります。合唱を持つため1枚目はキャラクターで合唱しつつ、2枚目をコストを支払ってプレイすることで、同一ターンに複数枚プレイすることも可能です。

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トレカサプライズ:でん選手「アメジスト/スティール ミッドレンジ」

「アメジスト/スティール ミッドレンジ」は場持ちの良いキャラクターを展開し、《マダム・ミム》と《マーリン》でサポートしていきます。少量ですが歌カードも採用されており、それらを駆使しして自分有利な場の構築を目指します。
《ジーニー – 最高な最後の願い》は《マーリン – ウサギ》と《マーリン – ヤギ》を合体させたかのような高性能キャラクターです。プレイ時にドローでき、ロア値は2。しかも回避持ちで意思力は4もあり、チャレンジで退場しにくくなっています。
場持ちの良さを体現したかのようなキャラクターであり、マリガン(初手の引き直し)の基準となるカードです。

《カルホーン – 海兵隊軍曹》は2コストながら高い攻撃力と耐久+1が魅力のキャラクターです。対戦相手のキャラクターに睨みを利かせ、クエストしようものならチャレンジをしかけていきます。耐久+1のため、攻撃力1以下は意味をなさず、序盤は滅法強いキャラクターです。
しかも、自分のターンのチャレンジでキャラクターを退場させた場合、ロアまで獲得できます。《カルホーン – 海兵隊軍曹》がいる限り、対戦相手は思うようにクエストやチャレンジをできません。

非常に地味ながら1コストにおさまっているのが《ディアブロ – 従順なワタリガラス》です。《チェルナボーグの従僕ども – 邪悪の眷属》や《魔法のほうき – イルミナの保守係》と違って任意のタイミングで退場させてドローすることはできませんが、代わりに退場時にドローできます。そのため継続的にロアを稼ぎ、対戦相手にチャレンジを強要できます。
ロアを稼ぎつつ、退場すれば新しいカードをドローできるため、動きに無駄がありません。縁の下の力持ち的なカードであり、アメジストではよく見る1枚となりそうです。

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おわりに
「セット チャンピオンシップ」開催第1週は、「アンバー/スティール」が優勝デッキ1位の座に輝きました。
しかし、「ルビー/サファイア」や「アメジスト/ルビー」はしっかりと追従しており、どのデッキがトップシェアとなってもおかしくありません。
来週以降、「セット チャンピオンシップ」のメタゲームがどのように変化していくのか非常に楽しみなところです。
カード単位では《リロ – 抜け出し名人》や《マウイ – オレって半サメだろ?》、《ジーニー – 最高な最後の願い》など各色を代表するカードが活躍しています。今後もデッキの細部にどのような影響を与えるのか、目が離せません。
このコラムを読んだ皆さんも、新しいカードやデッキに意欲がわいた方が多いのではないでしょうか。
是非、お近くのロルカナ公認店で開催される「ロルカナ交流会」「ロルカナ ショップ大会」「セット チャンピオンシップ」へご参加ください。
ディズニーロルカナは、新しいカードやキャラクターとの出会い、デッキの想像、「イルミニア」同士の交流をお待ちしております。
それでは、また次回の「ロルカナ 最新デッキ情報局」でお会いしましょう!