コラム

2025.11.14

ディズニーロルカナ 最新デッキ情報局 Vol.13

みなさん、こんにちは!ディズニーロルカナ 日本語版 運営チームです。

本コラムは「ディズニーロルカナ 最新デッキ情報局」と題しまして、「セット チャンピオンシップ」の結果を中心に、ディズニー・ロルカナ・TCGのメタゲームの最前線や最新情報を皆様へお届けしていく企画です。

「ディズニーロルカナ 最新デッキ情報局」では、「セット チャンピオンシップ」などの大会結果を紹介し、初心者・中級者の方にも分かりやすい説明で、最新のディズニーロルカナゲーム情報を皆様へお届けしていきたいと思います。

今回も「大いなるアズライト」加入後の大会結果を考察していきます。開催2週目にして50大会を超える「セット チャンピオンシップ」が開催されました。一体どんなデッキが活躍したのか。どんなカードがキーカードとなっていたのか。一緒に勝利のカギを探っていきましょう。

それでは早速みていきましょう!

11/6~9開催「セット チャンピオンシップ」優勝デッキ分布

1位 「アンバー/スティール」               38.0%
2位 「ルビー/サファイア」                 16.0%
3位 「アメジスト/ルビー」                14.0%
4位 「アメジスト/エメラルド」          12.0%
5位 「サファイア/スティール」           10.0%
6位 「アンバー/ルビー」                   4.0%
6位 「アメジスト/スティール」           4.0%
8位 「エメラルド/サファイア」            2.0%

前週に引き続き、「アンバー/スティール」が堂々の第1位となりました。シェア率が伸びており、不動の人気デッキであることは疑いようもありません。 戦略面では前回の情報局で紹介した「鉱山アグロ」のみならず、「歌ミッドレンジ」も健在です。

「歌ミッドレンジ」の主役は歌声をもつ《アリエル – 麗しい歌姫》と歌カードである《A WHOLE NEW WORLD》です。強力な動きはもちろんのこと、手札を使いきってから歌う《A WHOLE NEW WORLD》は爽快感にあふれています。

《A WHOLE NEW WORLD》

2位が「ルビー/サファイア」。インクブースト(カードの効果で使用できるインク数を増やすこと)し、早期に《マウイ – オレって半サメだろ?》をプレイします。《マウイ – オレって半サメだろ?》の人気は今週も継続中のようです。

インクブースト戦略で重要となるのが2コストのインクブースト効果を持つカードです。《アズライト航海記》はインクブーストしつつ、ドロー(カードを引く効果)できます。不要なカードをインクウェルへ置き、有効なカードを引き込む可能性をあげてくれます。

《アズライト航海記》

3位は攻守万能な「アメジスト/ルビー」。こちらも《マウイ – オレって半サメだろ?》を獲得し、大幅にパワーアップしています。

《マウイ – オレって半サメだろ?》を採用してよりチャレンジに特化した結果、《BE PREPARED》が減少傾向にあります。デッキの代名詞ともいえたカードですが、カードプールの拡張とともにその役割は《マウイ – オレって半サメだろ?》に取って代わられつつあります。

また、《マウイ – オレって半サメだろ?》の能力を生かすため、従来の「アメジスト/ルビー」よりもアクションカードを増やしています。

《マウイ – オレって半サメだろ?》

4位は「アメジスト/エメラルド」。手札破壊(手札を捨てさせる効果)と《ディアブロ – 忠実なる使い魔》は上位2デッキに対するアンチテーゼであり、立ち位置が良く増加傾向にあります。

手札破壊で対戦相手の選択肢を絞り、そのうえで自分は《ディアブロ – 忠実なる使い魔》はドローを進めようというのです。手札が増えればその分だけゲームを有利に進められます。お互いの手札枚数の差は勝敗を分かつ要因となります。

《ディアブロ – 忠実なる使い魔》

ピックアップデッキ

11/6~9に開催された「セット チャンピオンシップ」優勝デッキの中から、一部のデッキを紹介いたします!

TCG shop POCOP:レン選手「アメジスト/ルビー ミッドレンジ」

「アメジスト/ルビー ミッドレンジ(中速デッキ)」は攻撃力の高いキャラクターを展開し、積極的にチャレンジをしかけて自分に有利な盤面を作っていくデッキです。《マウイ – みんなの英雄》はその代表格です。

「大いなるアズライト」からは新たな《マウイ》である《マウイ – オレって半サメだろ?》を得ています。《マウイ – オレって半サメだろ?》は高い攻撃力と回避を持ち、チャレンジが大得意。デッキの戦略に沿ったキャラクターです。

《マウイ – オレって半サメだろ?》をプレイしたら、《図書室 – ベルへの贈り物》を設置することをおススメします。このロケーションは能力もさることながら、毎ターンロアを供給してくれるため、対戦相手は無視できません。

対戦相手のキャラクターへチャレンジを強要し、これによりエグザート状態となったキャラクターへ《マウイ – オレって半サメだろ?》がチャレンジしていきます。こうすることで《FRIENDS ON THE OTHER SIDE》や《知識と知恵の収集》を回収でき、ゲームを有利に進めることができます。

《マウイ – オレって半サメだろ?》

《ピーター・パン – 影の追跡者》は突進による奇襲性の高さ、回避を持つため《ディアブロ – 忠実なる使い魔》対策として有効です。しかも回避を持つキャラクターへ突進を付与してくれるため、《マウイ – オレって半サメだろ?》と相性抜群。セットで使いたいカードです。

《ピーター・パン – 影の追跡者》

「大いなるアズライト」加入後は、序盤からロアをためていく「アンバー/スティール」、中盤~後半にかけて巻き返しを図る「ルビー/サファイア」が人気となっています。

それらのデッキに対抗するため、「アメジスト/ルビー ミッドレンジ」は原点回帰ともいえる手法をとっています。《ミニーマウス – シックなサーファー》の再採用です。序盤からロア値の高いキャラクターをプレイし、ロアレースをリードする狙いがあるのです。

《ミニーマウス – シックなサーファー》

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トレカショップぽよんまる:ハルダ選手「アメジスト/エメラルド 手札破壊」

「アメジスト/エメラルド 手札破壊」は《背すじがゾクッ!》などの手札破壊カードをプレイして、対戦相手の手札へダメージを与えていくデッキです。《プリンス・ジョン – 強欲王》はこのデッキでよくみるキャラクターであり、手札破壊カードとシナジー(相乗効果)を形成し、効果を最大限引き出してくれます。

「ルビー/サファイア」のような手札の減りが早いデッキには滅法強く、《BE PREPARED》や《シスー – 兄弟姉妹の希望》のようなタイミングを見計らって使いたいカードに”待ち”の選択肢を与えません。

ゲームを有利に進めるには対戦相手の手札を破壊すると同時に、自分の手札を増やす必要があります。ご存知《ディアブロ – 忠実なる使い魔》の出番です。このキャラクターがスムーズにプレイできるか否かは、ひとつの分岐となります。

《ディアブロ – マレフィセントのスパイ》に加えて《ディアブロ – 従順なワタリガラス》を採用したことで変身元のキャラクターが8枚となり、2ターン目の変身が安定するようになっています。マリガン(初手の引き直し)の際には積極的に狙っていきましょう。

《ディアブロ – 従順なワタリガラス》

《ジーニー – 最高な最後の願い》は場持ちの良い(場に残りやすい)キャラクターでありながら、ロア値が高く、ドロー付きと至れり尽くせりの性能。「アメジスト/エメラルド」はロアレースで後れをとりがちでしたが、《ジーニー – 最高な最後の願い》が解決してくれます。

回避まで持っているため、《ディアブロ – 忠実なる使い魔》対策としても使えます。アメジストの最良の4コストのキャラクターの1枚です。

《ジーニー – 最高な最後の願い》

手札破壊戦略は強力ではあるものの、如何せんデッキトップから引かれたカードはどうしようもありません。せっかく手札をすべて捨てさせたのに《マウイ – オレって半サメだろ?》を引かれては、これまでの努力が水泡に帰す可能性があります。ええ、とっておきの《マウイ – オレって半サメだろ?》対策をご紹介します。

《WE DON’T TALK ABOUT BRUNO》は手札破壊戦略ではお馴染みのバウンス(キャラクターを手札に戻す効果)であり、しかも歌付き。《マウイ – オレって半サメだろ?》は突進がないため、活躍する前に対処できます。うまくいけばバウンスして捨てさせることもあります。

《WE DON’T TALK ABOUT BRUNO》

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トレカショップLIG:キノカ選手「アメジスト/エメラルド ミッドレンジ」

「アメジスト/エメラルド ミッドレンジ」は序盤~中盤の攻防に長けたデッキであり、意思力3のキャラクターによる有利盤面の構築、《マーリン – カニ》によるお得なチャレンジを狙っていきます。ロア値の高いキャラクターも複数枚採用されており、ロアレースも得意としています。

目を引くのは2種類の2コスト《アースラ》と、変身先である《アースラ – 大海の魔女王》です。《アースラ》がしっかりと8枚採用されているため、5ターン目に《アースラ – 大海の魔女王》へと変身することも夢ではありません。

《アースラ – 大海の魔女王》は歌カードを重視したデッキには効果的であり、「アンバー/スティール 歌ミッドレンジ」にとっては悪夢そのもの。まさに人気デッキを狙い撃った構築であり、優勝も納得のデッキです。

《アースラ – 大海の魔女王》

《白バラ – 花園の宝石》はゲームの中盤を支え、終盤では《マーリン – ヤギ》と合わせてプレイするだけでロアを獲得できる勝利を手繰り寄せる1枚。縁の下の力持ち的なキャラクターであり、3コスト、攻撃力3、意思力3のトリプルスリーのシンプルデザインです。

これはデッキ内のキャラクター全般にいえることですが、非常に《アリエル – 麗しい歌姫》を意識した選択がなされています。仮に歌えば一方的に退場させられるキャラクターばかりであり、《白バラ – 花園の宝石》も例外ではありません。

《白バラ – 花園の宝石》

《ゴー・ゴー・トマゴ – ダイナミック・ダイナモ》はロアレースのリードオフマン。回避によりチャレンジを気にせず、どんどんロアを稼いでくれます。

低コストの回避持ちであるため、《ディアブロ – 忠実なる使い魔》の牽制役としても使えます。対戦相手のデッキがエメラルドの場合、早めにプレイしておきましょう。

さらにゲーム終盤では追加のインクを支払うことで、大量のロアを獲得できるチャンスです。《マウイ – みんなの英雄》や《マウイ – オレって半サメだろ?》のような意思力の高いキャラクターを選べば一発逆転の可能性もあります!

クエストしてうまくチャレンジを誘い、キャラクターにダメージを蓄積させましょう。

《ゴー・ゴー・トマゴ – ダイナミック・ダイナモ》

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おわりに

「セット チャンピオンシップ」開催第2週は、先週に引き続き「アンバー/スティール」が1位となりました。

しかし、上位デッキである「アンバー/スティール」「ルビー/サファイア」をまとめて対応可能な「アメジスト/エメラルド」が増加傾向にあるなど、メタゲームの躍動が感じられる結果でした。
来週以降、「セット チャンピオンシップ」のメタゲームがどのように変化していくのか非常に楽しみなところです。

カード単位では《マウイ – オレって半サメだろ?》、《ジーニー – 最高な最後の願い》が人気を集めています。どちらのカードも多くのデッキに採用されており、「大いなるアズライト」の顔となりつつあります。
このコラムを読んだ皆さんも、新しいカードやデッキに意欲がわいた方が多いのではないでしょうか。
是非、お近くのロルカナ公認店で開催される「ロルカナ交流会」「ロルカナ ショップ大会」「セット チャンピオンシップ」へご参加ください。

また、来年1月18日に東京ビッグサイトで開催される「ディズニーロルカナ チャレンジ 2026 Spring 東京」のエントリーも開始されました。
2026年初めてとなる大型競技大会、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。

ディズニーロルカナは、新しいカードやキャラクターとの出会い、デッキの想像、「イルミニア」同士の交流をお待ちしております。

それでは、また次回の「ロルカナ 最新デッキ情報局」でお会いしましょう!

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