コラム
2025.11.21
ディズニーロルカナ 最新デッキ情報局 Vol.14
みなさん、こんにちは!ディズニーロルカナ 日本語版 運営チームです。
本コラムは「ディズニーロルカナ 最新デッキ情報局」と題しまして、「セット チャンピオンシップ」の結果を中心に、ディズニー・ロルカナ・TCGのメタゲームの最前線や最新情報を皆様へお届けしていく企画です。
「ディズニーロルカナ 最新デッキ情報局」では、「セット チャンピオンシップ」などの大会結果を紹介し、初心者・中級者の方にも分かりやすい説明で、最新のディズニーロルカナゲーム情報を皆様へお届けしていきたいと思います。
ここまで2週連続トップシェアをキープしている「アンバー/スティール」の牙城を崩すデッキは登場したのでしょうか。追従していた「ルビー/サファイア」や「アメジスト/ルビー」の動向も気になるところです。
先週末には50大会を超える「セット チャンピオンシップ」が開催されました。一体どんなデッキが活躍したのか。どんなカードがキーカードとなっていたのか。一緒に勝利のカギを探っていきましょう。
それでは早速みていきましょう!
11/10~16開催「セット チャンピオンシップ」優勝デッキ分布

1位 「ルビー/サファイア」 28%
2位 「アメジスト/スティール」 22%
3位 「アンバー/スティール」 17%
4位 「アメジスト/ルビー」 15%
5位 「アメジスト/エメラルド」 9%
6位 「アンバー/ルビー」 2%
6位 「アンバー/サファイア」 2%
6位 「アメジスト/サファイア」 2%
6位 「エメラルド/スティール」 2%
先週末はメタゲームに大きな変化がありました。遂に「アンバー/スティール」がトップの座から陥落し、代わって「ルビー/サファイア」が堂々の1位となったのです。
さらに「アメジスト/スティール」がランク外から急上昇し、2番手へと順位をあげています。「ルビー/サファイア」を意識した攻撃的な戦略であり、メタゲームの結果からも納得の順位となっています。
第3週目にして1位となったのは「ルビー/サファイア」。インクブースト(カードの効果で使用できるインク数を増やすこと)から、早期に2種類の《マウイ》へと繋げていきます。
《マウイ – オレって半サメだろ?》はデッキの主軸です。チャレンジはもちろんのこと、回避持ちへの牽制役、アクションカードを回収して行動回数を担保、さらにはアクションカードをプレイするたびにロアを獲得と1枚で何役もこなすオールラウンダーです。

順位を大きくあげて2位に輝いたのは「アメジスト/スティール」。場持ちの良い(場に残りやすい)キャラクターを展開し、チャレンジと歌カードを駆使してゲームを有利に進めていく中速タイプのデッキです。
《ジーニー – 最高な最後の願い》は「アメジスト/スティール」の戦略を体現した1枚です。高い意思力と回避で場に残りやすく、高いロア値、プレイしたときには追加のカードを引かせてくれます。マリガン(初手の引き直し)の基準にもなる1枚です。

3位は元王者の「アンバー/スティール」。歌声をもつキャラクターで歌カードを歌い、多くのカードを使っていく「歌ミッドレンジ(中速デッキ)」のみならず、「大いなるアズライト」加入後は《7人のこびとの鉱山 – 堅牢なる要塞》を採用したキャラクターベースの「鉱山アグロ」も生まれています。
《リロ – 抜け出し名人》は低コスト高ロア、何度でも場に戻る継戦力の高いキャラクター。《デイジーダック – ドナルドの彼女》から《リロ – 抜け出し名人》へのバトンリレーはこのデッキの黄金ムーブです。

4位は万能タイプの「アメジスト/ルビー」。「星々の輝き」までのセット チャンピオンシップではトップシェアの常連でしたが、今期はやや落ち着いた立ち位置となっています。
《ディアブロ – 従順なワタリガラス》はロアを稼ぎつつ、退場すれば新しいカードを引ける無駄のないキャラクターです。《マーリン – カニ》と相性も良く、アメジストではお馴染みの1枚となっています。

ピックアップデッキ
11/10~16に開催された「セット チャンピオンシップ」優勝デッキの中から、一部のデッキを紹介いたします!
カードボックスヨコハマ本店:とびっちょ@TCGFANS選手「アメジスト/スティール ミッドレンジ」

「アメジスト/スティール ミッドレンジ」は場持ちの良いキャラクターを展開し、《マダム・ミム》と《マーリン》でサポートしていきます。少量ですが歌カードも採用されており、それらを駆使しして自分に有利な場の構築を目指します。
人気である「ルビー/サファイア」「アンバー/スティール」の両デッキを意識した意欲作となります。
《ティンカー・ベル – すばやい妖精》は中速デッキに、スパイスとして足された攻撃的なキャラクターです。回避持ちのためチャレンジされにくく、継続的に多くのロアを獲得できます。序盤にキャラクターを展開してこない「ルビー/サファイア インクブースト」に非常に強いカードであり、アメジストでは増加傾向にある1枚です。
このデッキでは《ティンカー・ベル – でっかい妖精》へ変身できる点も見逃せません。

《カルホーン – 海兵隊軍曹》は高い攻撃力と耐久+1を持ち、序盤は場を支配するほどのキャラクターです。アグロ戦略に滅法強く、2回のチャレンジは必要ですが、無傷で《デイジーダック – ドナルドの彼女》を退場させられます。
「アンバー/スティール」に採用されているキャラクターのほとんどを、一方的に退場させられます。

《ピート – リングのレフェリー》はシンプルにアクションカードを封じてくれます。「アンバー/スティール」はもちろんのこと、《マウイ – オレって半サメだろ?》のおかげでアクションカードの増えている「ルビー/サファイア インクブースト」にも効果的です。《A WHOLE NEW WORLD》や《BE PREPARED》を封じ、ゲームに蓋をするカード(勝敗を確定させる一手)です。

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ナゾニカ中野坂上:こーつはら選手「ルビー/サファイア インクブースト」

「ルビー/サファイア インクブースト」は《ティポ – 育ち盛りの息子》や《アズライト航海記》で使えるインク数を増やし、早期に高コストのカードを使っていく戦略です。そのため《マウイ – オレって半サメだろ?》は4~5ターン目にプレイ可能となります。
この「ルビー/サファイア インクブースト」はミラーマッチ(同型対決)を意識したデッキとなっています。
《マウイの釣り針》は対《マウイ – オレって半サメだろ?》用の必殺アイテムです。《マウイ – みんなの英雄》へ回避を付与することで、対戦相手の《マウイ – オレって半サメだろ?》へチャレンジ可能となります。
お互いにキャラクターは退場しますが、カードの質の面で大きなリターンを得られます。
《マウイの釣り針》は手札に残しておき、対戦相手の《マウイ – オレって半サメだろ?》がエグザート状態になったところでプレイして回避を付与するのがポイントです。

ときには《マウイの釣り針》や《マウイ – みんなの英雄》を引けない、あるいは《マウイの釣り針》を警戒されて《マウイ – オレって半サメだろ?》をレディ状態で維持されてしまうことがあるかもしれません。その場合はどうしましょう。
レディ状態の《マウイ – オレって半サメだろ?》を対処すべく、《マレフィセント – 怪物ドラゴン》を採用しています。高コストキャラクターですがインクブースト戦略に噛み合っており、ほとんどのキャラクターを退場させられる万能感のある1枚です。《マウイ – オレって半サメだろ?》だけには負けないという意志が強く感じられる構築になっています。

このデッキが意識しているのはミラーマッチだけではありません。「ルビー/サファイア インクブースト」を狙うミッドレンジ用のカードも採用されています。
《マダム・メデューサ – ザ・ボス》はレディ状態のキャラクターや回避を持つキャラクターを一方的に退場させられます。《BE PREPARED》や《シスー – 兄弟姉妹の希望》まで待たずとも、その一歩手前で場に干渉できる魅力的なキャラクターです。

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トレカ屋さん サクラキングス:ナー選手「アンバー/サファイア ミッドレンジ」

「アンバー/サファイア ミッドレンジ」は最序盤からロア値の高いキャラクターを展開し、ロアレースをリードしていくデッキです。変身キャラクターも多数採用されており、少ないインクで強力なキャラクターをプレイ可能となっています。
また、「プリンス・プリンセス」キャラクターとシナジー(相乗効果)を形成するカードも多く、このギミックを駆使してゲームを有利に進めていきます。
《ティアナ – ジャズレストランのオーナー》は自身がエグザート状態である場合、対戦相手のチャレンジに追加コストを要求します。意思力も高く、耐久性の優れたキャラクターです。
キャラクターの並び合う序盤~中盤では特に強力であり、自軍を守りながらロアレースをしかけられます。護衛などでサポートすれば効果も倍増です。

《ヴァネロペ・フォン・シュウィーツ – シュガー・ラッシュの王女様》は先程の《ティアナ – ジャズレストランのオーナー》と相性が良いキャラクターです。ほかのプリンセスをプレイするたびに対戦相手のキャラクターの攻撃力を下げるため、効率の良いチャレンジを封じてくれます。
変身コストも2と軽く、2ターン目にプレイできればタフなキャラクターとして活躍してくれること間違いなしです。プリンセスである《オーロラ – 夢見る守護者》をプレイし、魔除けを得られれば鉄壁の防御網の完成です。

《クイーン・センサーコア》はプリンセスがいる限り、毎ターンロアを供給してくれるアイテムです。追加のインクを支払えばカードが手に入る可能性もあり、プリンセスの多いこのデッキではドロー要素として計算できます。

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おわりに
ご紹介してきた通り、「大いなるアズライト シーズン セット チャンピオンシップ」開催第3週目は、メタゲームが一新されて「ルビー/サファイア」が優勝デッキ単独トップの座に輝きました。ミラーマッチ用の《マウイの釣り針》、ミッドレンジに強い《マダム・メデューサ – ザ・ボス》など細かい部分でのアップデートが印象的でした。
また、2位に急浮上してきた「アメジスト/スティール」は大きなインパクトとなりました。人気である「ルビー/サファイア」「アンバー/スティール」の両デッキを意識したデッキであり、まさにメタゲームの申し子ともいえる構築でした。
来週以降、「セット チャンピオンシップ」のメタゲームがどのように変化していくのか非常に楽しみなところです。
このコラムを読んだ皆さんも、新しいカードやデッキに意欲がわいた方が多いのではないでしょうか。
是非、お近くのロルカナ公認店で開催される「ロルカナ交流会」「ロルカナ ショップ大会」「セット チャンピオンシップ」へご参加ください。
また、来年1月18日に東京ビッグサイトで開催される「ディズニーロルカナ チャレンジ 2026 Spring 東京」のエントリーも開始されました。
2026年初めてとなる大型競技大会、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。
ディズニーロルカナは、新しいカードやキャラクターとの出会い、デッキの想像、「イルミニア」同士の交流をお待ちしております。
それでは、また次回の「ロルカナ 最新デッキ情報局」でお会いしましょう!