コラム
2026.01.18
【戦略記事】 「ディズニーロルカナ チャレンジ 2026 Spring 東京」Top64 メタゲームブレイクダウン
日本でのディズニー・ロルカナ・TCG最大規模のイベントにあたる「ディズニーロルカナ チャレンジ 2026 Spring 東京」(以下、ディズニーロルカナ チャレンジ)。約2000名のイルミニアが各々工夫を凝らしたデッキを持ち込み、全9回戦を戦い抜きました。
予選ラウンドを経て、決勝ラウンドへ駒を進めたイルミニアはわずか64名へと絞られました。本稿では上位64名のデッキ分布である、メタゲームブレイクダウンをお届けしていきます。
「アーケイジアと魔法の島」発売から3週間での開催となったディズニーロルカナ チャレンジ。限られた時間の中でイルミニアはどのような調整を経て、デッキを選択、構築したのでしょうか。イルミニアの腕の見せ所ともいえます。
イルミニアの人気はどのデッキへと集まったのか、確認していきましょう!
ディズニーロルカナ チャレンジ Top64メタゲームブレイクダウン
約2000人ものプレイヤーが一同に会した本大会。激しい対戦を制しTop64まで勝ち進んだイルミニアのデッキ選択は以下の通りとなりました。
1位 「サファイア/スティール」 16名 25.0%
2位 「アンバー/スティール」 11名 17.2%
3位 「アメジスト/スティール」 10名 15.6%
3位 「ルビー/サファイア」 10名 15.6%
5位 「アメジスト/ルビー」 9名 14.1%
6位 「アメジスト/エメラルド」 2名 3.1%
6位 「アメジスト/サファイア」 2名 3.1%
6位 「エメラルド/スティール」 2名 3.1%
9位 「アンバー/エメラルド」 1名 1.6%
10位 「エメラルド/サファイア」 1名 1.6%
予選ラウンド突破デッキの内、最大母数となったのは「サファイア/スティール アグロ」でした。
《アイスポー》や《剛健の宝球》でキャントリップ(メインの効果に加えて「カードを1枚ドローする」効果)して、《カルホーン – 海兵隊軍曹》で序盤を制し、歌カードによる除去を挟みながら、《野獣 – 悲劇の主人公》へと繋げます。
「サファイア/スティール アグロ」の利点として、対アグロ性能の高さがあげられます。
「アーケイジアと魔法の島」より《ベル – 見習い発明家》を手に入れたことで、盤面の取り合いにより強くなっています。1ターン目に出てくる攻撃力と意思力3のキャラクターは脅威というほかありません。

脇を固めるキャラクターにも、強固なものが揃っています。《ローレンス – 妬み深い従者》や《プルート – 用心犬》はダメージを受けていない限り、破格のコストパフォーマンスを誇ります。「アンバー/スティール」や「アメジスト/ルビー」のキャラクターにも当たり負けしません。
懸念すべきは《風よ吹け》などの歌カードですが、対策カードとして《アリス – ビン腕な船乗り》がセットで採用されています。クエスト時に魔除けを付与するため、歌カードを無視して純粋なサイズ勝負に持ち込めます。

2位に輝いたのは「アンバー/スティール」でした。一口に「アンバー/スティール」といってもキャラクターを重視したもの、ロケーションをキーとする「鉱山アグロ」、定番の「歌ミッドレンジ」など、戦略は多岐にわたります。
中でも安定して人気があるのは「アンバー/スティール 歌ミッドレンジ」です。《アリエル – 麗しい歌姫》をはじめとした歌声を持つキャラクターと《風よ吹け》などの歌カードを組み合わせ、キャラクターの展開と歌カードによる盤面掌握を同時におこなうテンポの良いデッキです。
新しい歌い手である《トルバドール – ミュージカル・ナレーター》は《持つんだ熱い心》や《風よ吹け》は当然として、《そこに登場、ゼウス!》まで歌えるため、盤面の主導権争いで活躍が期待できます。
耐久+1のおかげで最序盤に出てくるキャラクターに強く、歌を歌いエグザート状態になったとしても退場しにくいキャラクターでもあります。

チャレンジによる盤面の取り合いで活躍が期待されるのは《ミス・ビアンカ – あきらめないエージェント》です。本来は6コストのキャラクターですが、場に仲間・キャラクターがいれば4コストでプレイできます。攻撃力と意思力は5もあり、4コストとしては破格の性能です。
先の《トルバドール – ミュージカル・ナレーター》や《デイジーダック – ドナルドの彼女》、《ミスター・スミー – マヌケなお仲間》が該当するため、これらのキャラクターと組み合わせることで強固な盤面が築けます。

3位にランクインしたのは同率で「アメジスト/スティール ミッドレンジ」と「ルビー/サファイア インクブースト」でした。
「アメジスト/スティール ミッドレンジ」は場持ちの良い(※場に残りやすい)キャラクターを展開し、チャレンジと歌カードを駆使してゲームを有利に進めていきます。アメジストでお馴染みの《マダム・ミム》と《マーリン》のパッケージはこのデッキでも健在です。
《巨大コブラ – 蜃気楼の大蛇》は霧消という弱点こそあるものの、3コストとは思えない攻撃力と意思力を持っており、対戦相手のクエストを牽制する存在です。チャレンジにおいて力を発揮してくれます。
また、ゲーム終盤では直接的なロア獲得手段としても機能します。《巨大コブラ – 蜃気楼の大蛇》はプレイ時に手札をロアに変換でき、クエストを介さずにロアをためられます。18ロアまで獲得してしまえば、《巨大コブラ – 蜃気楼の大蛇》待ちとできるのです。

「ルビー/サファイア インクブースト」はインクブースト(カードの効果で使用できるインク数を増やすこと)し、早期に6インクを目指します。《マウイ – オレって半サメだろ?》や《タマトア – ゴージャス!》がひとつのゴールとなります。
《タマトア – ゴージャス!》は攻撃力、意思力、ロア値のいずれも申し分ないデザインです。プレイ時にアイテム・カードを2枚回収できるため、《アイスポー》を使いまわせます。
さらにクエストするたび、アイテム1枚をただでプレイできます。回収した《アイスポー》はもちろん、《ラッキーダイム》のような重いアイテム・カードまでプレイできます。アイテムを多数採用した構築では、デッキのフィニッシャーに恥じない活躍をしてくれます。

おわりに
大会前から人気だった「サファイア/スティール」を筆頭に「アンバー/スティール」が続き、「アメジスト/スティール」と「ルビー/サファイア」が同率で追従するかたちとなっています。
果たして、優勝するのはどのデッキなのでしょうか。熱戦が続く、ディズニーロルカナ チャレンジの模様は、ぜひ配信でご覧ください。
ライター:富澤 洋平