コラム

2026.01.23

【インタビュー】 「ディズニーロルカナ チャレンジ 2026 Spring 東京」優勝者 ニシオカ選手インタビュー

約2000名のイルミニアが集ったディズニー・ロルカナ・TCGの祭典「ディズニーロルカナ チャレンジ 2026 Spring 東京」(以下、ディズニーロルカナ チャレンジ)。 決勝ラウンド進出者のデッキタイプの一部を紹介したTOP64 メタゲームブレイクダウンでも解説されている通り、イルミニアたちは各々工夫を凝らしたデッキを持ち込み、予選ラウンド9回戦の後、決勝ラウンド6回戦の全15回戦という長丁場を戦い抜いたのです。

その頂点に立ったのは「ルビー/サファイア」を使用したニシオカ選手。決勝戦では奇しくももち選手のルビー/サファイアとの完全同色対決となりました。

勝負を分けたのは《マーリンのカーペットバッグ》。不利な盤面でプレイされたこのアイテムは《アイスポー》を繰り返し回収し、ニシオカ選手へ次々と新しいカードをもたらしました。安直に《BE PREPARED》をプレイすることなく、淡々とドローを進め、期が熟すのを待つ落ち着いたプレイでした。

そして、その時は訪れます。11インクたまった瞬間《BE PREPARED》で盤面を流すと、そのまま《マクダック邸 – スクルージの屋敷》をプレイ。攻守を入れ替えることに成功します。さらに《毒リンゴ》を駆使してキャラクター次々とエグザートさせ、有利なチャレンジを続けます。

最後まで《マクダック邸 – スクルージの屋敷》が退場することはなく、ロケーションが残った状態でターンが返ってきたため《A PIRATE’S LIFE》でピッタリと20ロア獲得してみせたのです。

優勝を手にして感極まるニシオカ選手に、インタビューを実施しました。

──「優勝、おめでとうございます」

ニシオカ「ありがとうございます」

──「簡単に、本大会優勝までの軌跡を教えていただければと思います」

ディズニー・ロルカナ・TCGとの出会い

ニシオカ「海外版が発表されたときから知っていました。自分はカードゲームが好きで、ディズニーも好き。これは始めるしかないと思いながら、日本語版が発売されるのを心待ちにしていました。待ちきれずちょっとずつ海外版のカードを集めてあそんでいました」

──「海外版からですか。では、先の環境まで知り尽くしていたわけですね」

ニシオカ「海外の情報は追いかけていました。日本語版は先行販売から購入していたので、まるまる1年は遊んでいますね」

──「普段はどんなふうにロルカナをしているのでしょうか」

ニシオカ「昔からずっと一緒にカードゲームをしている親友がいまして、発売して間もないころから2人で黙々とロルカナを遊んでいました。日本語版が発売してからはロルカナナイトという仕事終わりに場所を提供してくださっているコミュニティーがありまして、そこの常連の方と一緒に練習をしています」

ニシオカ「今では仲良くなり、ロルカナの枠を越えてディズニーリゾートなどにも一緒に行くほどになりました。自宅に招いて練習会も楽しくやっています。ロルカナもディズニーも好きなんですよね」

──「ディズニーではどのキャラクターがお好きなんですか」

ニシオカ「レディですね」

本大会に向けての流れ・調整

──「ディズニーロルカナ チャレンジに向けて具体的にはどのように調整したのでしょうか」

ニシオカ「元々『アーケイジアと魔法の島』以前からルビー/サファイアを好んで使っていました。インクブースト(カードの効果で使用できるインク数を増やすこと)ができるため、後攻のときでも対戦相手に追いつけチャンスを作りやすいデッキだからです。今回は《ピート – リングのレフェリー》を使ったスティール系の増加が予想されたので、その対策として《ハデス – 冥府の策謀家》や《毒リンゴ》を採用し、盤面干渉をアクション・カード頼みにならにように調整しました」

──「決勝戦では《毒リンゴ》大活躍でしたね。配信を見ていた方はマスターピースだと思ったでしょう」

《毒リンゴ》

ニシオカ「チャレンジを有利に進められるのはもちろんのこと、プリンセス・キャラクターに対するメタカードでもあります。アンバー/スティールには《アリエル – 音響の戦士》や《シンデレラ – 剛胆なる姫君》などの高コストのプリンセス・キャラクターがおり、これらをたった4インクでクイックに対処できるため、大活躍しました」

──「イルミニアたちの腕試しの場である『セット チャンピオンシップ』には参加されたりしましたか」

ニシオカ「『アーケイジアと魔法の島』加入後は1回参加して4勝2敗でした。負けはどうしようもなかったんですが、デッキ自体は満足していました」

デッキに関して

──「使用されたルビー/サファイアについて解説をお願いいたします。なにか、調整の中で特別なカードやテクニックなどをデッキに入れたりしたのでしょうか?」

ニシオカ「《毒リンゴ》は先ほど解説しましたので、もう1枚《キーダ – 創造的発想家》について。4コストの動きとしては《タラおばあちゃん – 昔話の守り手》が一般的ですが、スティール系の《持つんだ熱い心》や《そこに登場、ゼウス!》で簡単に退場させられてしまい、形成が不利になりがちです。《キーダ – 創造的発想家》は魔除けを持っているため、これを軸に盤面を構築していけます」

──「確かにアクションで対処されないのは大きな利点ですね」

《キーダ – 創造的発想家》

ニシオカ「実は今朝の今朝まで《キーダ – 創造的発想家》か《タラおばあちゃん – 昔話の守り手》で迷っていまして。そこでロルカナナイトの友人が《キーダ – 創造的発想家》がお勧めだよと背中を押してくれてこのデッキが完成しました。大会中《キーダ – 創造的発想家》には何回も助けられて、本当に彼には感謝しています」

──「《タラおばあちゃん – 昔話の守り手》の固定観念を捨てて、スティールに強い《キーダ – 創造的発想家》を選択。お見事です」

ニシオカ「《キーダ – 創造的発想家》は攻撃力が3あるため、《ミスター・スミー – マヌケなお仲間》や中盤に出てくるキャラクターと最低でも相打てます。対戦相手がチャレンジを選択してくれれば、その分だけロアレースの進行が遅れるため、ルビー/サファイア的にはメリットが大きいですね」

──「ほかにはありますか」

《未来の幻視》

ニシオカ「デッキをよく見てもらうとわかりますが、《毒リンゴ》をはじめ《隠すなら森の中》や《マウイの釣り針》、《マーリンのカーペットバッグ》、《スカー – 凶悪な謀り屋》と1枚挿しのカードを多く採用しています。《本を読みたまえ》や《未来の幻視》によって、多くのカードにアクセスできる可能性を高められるため、状況に応じて効率良く対処していくことができます。ドロー(カードを引く効果)による取捨選択がルビー/サファイアの醍醐味かなと思っています」

──「一種のツールボックス/Toolbox(局所的なカードを状況に応じてサーチして有効活用する戦略)のような感じですね」

ニシオカ「ツールボックスなどに代表されるようなクリティカルなカードを繰り出していき、それらを《マーリンのカーペットバッグ》や《タマトア – ゴージャス!》で使いまわせるのがこのデッキの良いところです」

本大会を終えての感想

──「大会当日の当たりはどうでしたか」

ニシオカ「事前予想はアンバー/スティール、サファイア/スティールアグロ、アメジスト/スティールアグロが三強でした。ですが、当日はルビー/サファイア同士のミラーマッチ多かったです。ミラーマッチは長時間に渡るタフなゲームですが、何とか自分の経験を元に勝ち切ることができました」

──「ミラーマッチは時間との戦いでもありますね」

「プレイも早くしなければならないため、練習の成果がでました。ミラーマッチはよく練習していたので。現世界チャンピオンであるDKP(現世界王者であるDinh Khang Pham)選手に憧れて、対戦動画をチェックして、ミラーマッチの戦い方を勉強していました」

──「大会を通して、印象に残っているシーンなどはありますでしょうか」

ニシオカ「同一ターンに《BE PREPARED》から《マクダック邸 – スクルージの屋敷》を設置する動きです。この動きが一番楽しいです。対戦相手に対処を迫れる爽快感のあるプレイです。実際、大会でも決まりました」

ニシオカ「また、対戦相手に《BE PREPARED》をプレイさせて、返しに《マクダック邸 – スクルージの屋敷》2枚をプレイする場面もありました。これはDKP選手の得意とするプレイで、自分もできて練習の成果がでたなと思いました」

──「本大会の勝因はなんだったと思いますか?」

ニシオカ「月並みですが、たくさん練習につきあってくれた友人達のおかげ、それだけです」

──「配信を通して応援してくださっていたと思います。ご友人たちに一言お願いできますか」

ニシオカ「わいわいご飯食べながら練習できて最高だったし、優勝できたのはみんなのおかげです。だからこれからも遊んで欲しいです」

初代王者として

──「さて、ディズニーロルカナ チャレンジの初代王者となりましたが、次の目標などはあるのでしょうか?」

ニシオカ「決してカッコつけるわけではないのですが、ロルカナが大好きなので、自分のコミュニティーに貢献できることをして、プレイヤー人口を増やすために日々活動したいです」

──「では、ディズニー・ロルカナ・TCGを始めようと思っている方へ一言メッセージをいただけますか」

ニシオカ「カードゲームが好きな方も、ディズニーが好きな方も、絶対にどちらも楽しめるゲームです。ルールもわかりやすく、プレイ中の風景も鮮やか。本当に最高のカードゲームなので、ぜひはじめましょう!」

──「今後の大会では多くのイルミニアから目標となるわけですが」

ニシオカ「笑顔で楽しく、ロルカナを遊びましょう」

インタビュー中も感極まり時折涙ぐむニシオカ選手。彼の頬を伝う涙は喜びや達成感のみならず、友人たちとの練習の成果を発揮し、一緒にトロフィーを掴み取れたからのようにもみえました。

ニシオカ選手は勝因をたくさん練習につきあってくれた友人達のおかげと語ってくれました。次なる目標に対しては、自身の勝利よりもコミュニティーへの貢献、果てはロルカナ界の発展を願う姿がありました。

謙虚な勝者、それこそがニシオカ選手の王者としての立ち振る舞いであり、優勝するに相応しい姿に思えました。ディズニーロルカナ チャレンジを経て、ロルカナ界はさらに盛り上がることでしょう。

インタビューでも語っていた通り、ディズニー・ロルカナ・TCGにおいて仲間と練習環境は最大の強みです。整った練習環境をバックボーンに、デッキ選択や対戦を煮詰め、腕を磨く。信頼できる仲間と構築したデッキは決して裏切りません。

しかし、ディズニー・ロルカナ・TCGの面白さは単なるカードゲームの奥深さだけではありません。誰もを魅了するディズニーキャラクターが次々に登場し、私をデッキで使ってよとばかりに語りかけてきます。プレイ中の風景は鮮やかであり、キャラクターたちが賑やかな盤面を築きます。気が付けばそこはディズニー世界であり、没頭していることでしょう。

老若男女問わず、さぁ、いらっしゃい。ディズニー・ロルカナ・TCGは開かれたゲームであり、いつでも皆さんをお待ちしています。誰もが手軽に始められて、ディズニーが織りなす楽しいカードを使い、カジュアルに遊べます。カードを手にしたその瞬間から、あなたはイルミニアの仲間入りです。

ニシオカ選手の言葉通り、カードゲームが好きな方も、ディズニーが好きな方も、絶対にどちらも楽しめる最高のゲームなのです。

日本初開催となった「ディズニーロルカナ チャレンジ 2026 Spring 東京」を制し、初代王者となったのはニシオカ選手でした。あらためて2000名のイルミニアの頂点に立った勝者をここに讃えましょう!

「ディズニーロルカナ チャレンジ 2026 Spring 東京」優勝はニシオカ選手!!

おめでとう!!

ライター:富澤 洋平 撮影者:福井 翔

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