コラム
2026.05.22
【戦略記事】 「スタートツアー スペシャル トーナメント 東京」注目デッキ紹介
先週末に開催された「ディズニー・ロルカナ・スタートツアー2026 東京」(以下、スタートツアー東京)では、さまざまなアトラクションが用意されていました。
中でも人気だったのは、5月8日に発売となった新商品「未知なる彼方へ!」と「ここからはじまる!スタートデッキ」のみの限定フォーマット、スタートツアー スペシャル トーナメントでした。
限られたカードプールからイルミニアはどのようなアイデアの原石を見つけ、調整を経てデッキへと昇華させたのでしょうか。限定フォーマットはイルミニアの発想力と構築力の見せ所ともいえます。
静岡大会と福岡大会の結果から、「アンバー/ルビー」のトイデッキが環境の中心にいることは明らかです。ツアー3回目となった東京大会ではどんなデッキが活躍したのか気になります。
人気のデッキは何だったのか、早速確認していきましょう!
全勝デッキ一覧
午前と午後合わせて約500名ものプレイヤーが参加した本大会。激しい対戦を制して全勝したデッキは以下の通りとなりました。

1位 「アメジスト/スティール」 33.3%
2位 「アンバー/ルビー」 26.3%
3位 「アメジスト/ルビー」 19.3%
4位 「アンバー/スティール」 7.0%
5位 「アンバー/アメジスト」 3.5%
5位 「ルビー/スティール」 3.5%
5位 「サファイア/スティール」 3.5%
8位 「アンバー/エメラルド」 1.8%
8位 「ルビー/サファイア」 1.8%
なんと東京大会では本命の「アンバー/ルビー」がまさかのトップから陥落と驚きの結果となりました。序盤の展開力、《ベイビーフェイス – シドのおもちゃのリーダー》と《ウッディ – ジャングルの案内人》による継戦力の高さ、《シド・フィリップス – おもちゃの外科医》によるフィニッシュと隙がありません。
さらにミラーマッチの増加を見越して、《みな残らずやっつけろ!》を採用した構築もみられました。

しかしながら、「アンバー/ルビー」はあまりに強すぎました。ほかのデッキが対「アンバー/ルビー」を想定して序盤から盤面の取り合いを強く意識した結果、小型のトイ軍団は不利となったようです。
デッキの潤滑油である《ベイビーフェイス – シドのおもちゃのリーダー》はチャレンジで効率の良い交換ができてこそ生きるカードです。いくらドローが進んだとしても不利なチャレンジを強いられたり、アクションカードで干渉されたりしては有効打となりえません。
強すぎたがゆえの陥落。先週末は「アンバー/ルビー」にとって、あまりにも皮肉な結果となりました。

「アンバー/ルビー」にとってかわって首位の座を奪取したのは「アメジスト/スティール」でした。ベースにあるのは《ルイーサ・マドリガル – 力自慢》と《ごきげん – ツンツンするこびと》からはじまる意思力3のキャラクターによる盤面制圧です。採用されているキャラクターはどれも場持ちの良く(場に残りやすい)、トイ軍団に強いものばかり。
加えて、《三本の矢》が決定打となります。このアクションカードはいともたやすく《ウッディ – 友を待ちながら》と《レックス – カバウノサウルス》などのトイ2体と交換できます。トイ系デッキとアグロ系に滅法強く、この環境では最高峰の除去となっています。

さらに《メリダ – おそろしの射手》と組み合わさることで意思力4以下のキャラクターの定着を許しません。《三本の矢》と《持つんだ熱い心》があるため、《メリダ – おそろしの射手》はスティール系のフィニッシャーとして定着しています。

以下、「アメジスト/ルビー」、「アンバー/スティール」と続いていくわけですが、「アンバー/ルビー」一強かと思われた初週とはうって変わり、メタゲームは非常に流動的なものとなりました。
注目デッキ紹介
スタートツアー スペシャル トーナメントで優秀な成績を残したデッキの中から、一部のデッキを紹介いたします!
■はんきち選手「アンバー/エメラルド」

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トイデッキといえば「アンバー/ルビー」が筆頭ですが、エメラルドにも《バズ・ライトイヤー – スペース・レンジャー》などトイ・キャラクターが揃っています。
序盤からトイ・キャラクターを展開していきます。《RC – ラジコン・カー》や《リトル・グリーン・メン – ココロカラシンジルモノ》、《バズ・ライトイヤー – スペース・レンジャー》などハイスタッツのキャラクターが特徴です。
《ベイビーフェイス – シドのおもちゃのリーダー》の代わりを務めるのは《エリノア – 名高い外交家》。1ターン目から展開していく軽いデッキと相性が良く、手札とロアを補充してくれます。「アンバー/ルビー」のトイデッキは意思力1のキャラクターが多く、ダメージを飛ばす効果も強力に作用します。

■つぐみ選手「アメジスト/ルビー」

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「アメジスト/ルビー」はいつの時代も盤面制圧に長けたカラーです。突進、果敢、回避とチャレンジに必要な要素が揃っており、これらをもつキャラクターで効率の良いチャレンジをしかけていきます。「アンバー/ルビー」トイデッキのキャラクターよりも一回りもサイズが大きく、有利なトレードが行えます。
《エルサ – 氷の工芸家》はまさに有利なトレードをしかける策略家です。自身かロケーションをプレイしたときにキャラクターをエグザートできるため、チャレンジベースにした「アメジスト/ルビー」の戦略に合致しています。
《スヴェン – とんでもトナカイ》→《エルサ – 第5の精霊》→《エルサ – 氷の工芸家》と順番にプレイしてチャレンジするだけで、自然と有利な盤面が形成されていきます。

「ロケーション」デッキ
これまでロケーションといえばロアを稼いだり、チャレンジを誘うなど戦略のサポート程度でしたが、今回は違います。《ジャック・ジャック・パー – 能力未知数》とロケーションを組み合わせたコントロールデッキを2つご紹介します。
《ジャック・ジャック・パー – 能力未知数》はその名の通り、ターンの開始時にデッキトップを捨て札に置くことで3つの内から1つの能力が誘発します。中でもロケーションが置かれた場合はキャラクターを退場させられるため、非常に強力です。
ロケーションが置かれる確率を高めるため、どちらのデッキも24枚ものロケーションを採用しています。《ジャック・ジャック・パー – 能力未知数》の効果を最大限発揮し、一方的に盤面を制圧していきます。

■Ryuji選手「アメジスト/ルビー」

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■シカカモシカ選手「ルビー/スティール」

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■ふみの選手「アンバー/アメジスト」

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「アンバー/アメジスト」は《ペパ・マドリガル – 嵐の前でも静かよ》が主役のミッドレンジです。キャラクターを並べて《ペパ・マドリガル – 嵐の前でも静かよ》をプレイし、自軍へダメージをあたえ、《ルーベン – サンドイッチ専門家》や《オハナは家族》でドローへと変換していきます。特に《ルーベン – サンドイッチ専門家》は毎ターン繰り返しダメージを取り除けるため、《ペパ・マドリガル – 嵐の前でも静かよ》と相性抜群。
ほかにも《スヴェン – とんでもトナカイ》や《エルサ – 氷の工芸家》といった意思力が高く、チャレンジ向きのキャラクターが揃っています。ダメージを回復させながら《ペパ・マドリガル – 嵐の前でも静かよ》でドンドンカードを引いていきましょう。


■カミジョウ選手「サファイア/スティール」

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「サファイア/スティール」は《シンドローム – 復讐に燃える宿敵》とロボット・キャラクターのシナジーをいかした変身デッキです。最速4ターン目に《シンドローム – 復讐に燃える宿敵》へと変身し、クエストすることで捨て札からロボット・キャラクターを回収しつつ、タダでプレイできます。中盤は展開力として、後半は捨て札から回収するアドバンテージ源としての役割をもっています。

ロボット・キャラクターである《オムニドロイド – 10世》は場持ちの良いキャラクターであり、条件を満たせば耐久が付与されるためチャレンジを得意としています。

ショートインタビュー
「スタートツアー スペシャル トーナメント 東京」に参加中のイルミニアへインタビューを実施しました。比較的使用者の少ないと思われるサファイアとエメラルドのデッキを中心にご紹介します。
■ランタン選手「ルビー/サファイア」

・どんなデッキですか?
ランタン選手「《シンデレラ – 夢をかなえたプリンセス》と《シンデレラ – 工夫上手の旅人》でインクを増やし、《BE PREPARED》で全体除去、《キーダ – クリスタルを継ぐもの》などの大型キャラクターへとつなぎます。インク加速を主戦略としながら、3コストで変身できる《ネガダック – 反社会的人物ナンバーワン》と《Mr.インクレディブル – 怪力パパ》を採用し、早いターンで盤面の取り合いに強くでられるようにしています」

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・デッキの強みを教えてください。
ランタン選手「《Mr.インクレディブル – 怪力パパ》はキャラクターにチャレンジするとカードまで引ける優れものです。そのためには対戦相手のキャラクターがエグザート状態になる必要があります。そこで対戦相手にチャレンジを迫るためにロア獲得できるロケーションを採用しています。《Mr.インクレディブル – 怪力パパ》とロケーションの組み合わせは強みといえます」

・キーカードを教えてください。
ランタン選手「《レヴィアタン – アトランティスの守護怪獣》です。このキャラクターを使うためにデッキを構築しました。プレイ時の条件を満たすにはチャレンジによる自壊か《インクランド辺境 – 砂漠の遺跡》、手札をためてからの《危なっかしい計画》などの組み合わせです」

■のむへい選手「ルビー/サファイア」

・どんなデッキですか?
のむへい選手「魔除けを持つキャラクターを中心に展開していき、《ベイビーフェイス – シドのおもちゃのリーダー》でサポートしながら有利なチャレンジをしかけていきます。さらに《Mr.インクレディブル – 怪力パパ》などのドロー効果を絡めて、手札を減らさずにキャラクターで盤面の制圧を目指すデッキです」

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・デッキの強みを教えてください。
のむへい選手「フィニッシュパターンが強力です。盤面が綺麗になったところで《ガジェット・ハックレンチ – 工夫上手なメカニック》+《レンジャー・プレーン》を展開、全体に支援を付与しロア値を高めます。理想は支援で《Mr.インクレディブル – 怪力パパ》の攻撃力を上げて、《レンジャー・プレーン》でロア値を上昇させる動きです。ロア値が急増するため、対戦相手視点では虚を突かれた感じとなるはずです」

・キーカードを教えてください。
のむへい選手「ドローが続くのが重要なため《ベイビーフェイス – シドのおもちゃのリーダー》ですかね。3ターン目までキャラクターを展開し、《ベイビーフェイス – シドのおもちゃのリーダー》で一気に盤面と手札の差をつけます」

のむへい選手「それと地味ですが、《ダークウィング・ダック – ドレイク・マラード》もいい味してます。魔除け付きなのに退場しやすく、《ベイビーフェイス – シドのおもちゃのリーダー》と相性抜群。アメジストの定番《ルイーサ・マドリガル – 自信家の登山家》のクエストを牽制でき、さらに効果の対象になりません。スーパー・キャラクターでもあるため、《Mr.インクレディブル – 怪力パパ》ともシナジーがあります」

■モナコ選手「アメジスト/エメラルド」

・どんなデッキですか?
モナコ「1~3ターン目までキャラクターを全力展開し、4ターン目に《エリノア – 名高い外交家》の条件を満たすことを目的としたデッキです。うまくいけば《エリノア – 名高い外交家》1枚で除去、ロア獲得、ドローできます。自分のキャラクターはクエストにいきつつ《エリノア – 名高い外交家》の効果を誘発させて雪だるま式にアドバンテージを稼いでいきます」

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・デッキの強みを教えてください。
モナコ「基本的に意思力の高いキャラクターが多く、場持ちの良いのが強みです。3ターン目から《ルイーサ・マドリガル – 自信家の登山家》と《メリダ – 天性の射手》へ変身させて、強襲することも可能です。特に《メリダ – 天性の射手》はチャレンジで退場させるには2体以上のキャラクターを要求するタフなカードです」

・キーカードを教えてください。
モナコ「《エリノア – 名高い外交家》ですね。キャラクター数が足りない場合は《ダッシュ・パー – 溶岩ランナー》でサポートします」

■ぐるみ選手「アメジスト/スティール」

・どんなデッキですか?
ぐるみ選手「ドロー付きのカードを使い手札の枚数を担保しながら、場持ちの良いキャラクターで有利なチャレンジをしながらゲームを進めていくややゆったりとしたデッキです」

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・デッキの強みを教えてください。
ぐるみ選手「とにかくトイデッキとアンバー/スティールアグロに強いことです。《三本の矢》はトイ・キャラクター2体を除去できますし。除去と突進で効率良く盤面を処理でき、《Mrs.インクレディブル – ゴム人間ママ》でゲームに蓋をします(勝敗を確定させる一手)。表の主役は《メリダ – おそろしの射手》と《ルイーサ・マドリガル – 自信家の登山家》、裏の主役は《Mrs.インクレディブル – ゴム人間ママ》と《フランシーン – 一心不乱に証拠確認》です」

・キーカードを教えてください。
ぐるみ選手「《Mrs.インクレディブル – ゴム人間ママ》、《ルイーサ・マドリガル – 自信家の登山家》、《メリダ – おそろしの射手》です」


おわりに
東京大会では、静岡大会と福岡大会で人気だった「アンバー/ルビー」を抑えて、「アメジスト/スティール」が最多全勝デッキとなりました。
果たして、来週の大阪大会、再来週の宮城会場で最多全勝デッキとなるのはどのデッキなのでしょうか。
それでは、次回の「ディズニー・ロルカナ・スタートツアー2026」でまたお会いしましょう!

ライター:富澤 洋平