コラム
2026.05.29
【戦略記事】 「スタートツアー スペシャル トーナメント 大阪」注目デッキ紹介
先週末に開催された「ディズニー・ロルカナ・スタートツアー2026 大阪」(以下、スタートツアー大阪)では、さまざまなアトラクションが用意されていました。
中でも人気だったのは、5月8日に発売となった新商品「未知なる彼方へ!」と「ここからはじまる!スタートデッキ」のみの限定フォーマット、スタートツアー スペシャル トーナメントでした。
限られたカードプールからイルミニアはどのようなアイデアの原石を見つけ、調整を経てデッキへと昇華させたのでしょうか。限定フォーマットはイルミニアの発想力と構築力の見せ所ともいえます。
東京大会では「アメジスト/スティール」が「アンバー/ルビー」を抜いて、最多全勝デッキとなりました。都合3回目となった大阪大会ではどんなデッキが活躍したのか気になります。 人気のデッキは何だったのか、早速確認していきましょう!
全勝デッキ一覧
午前と午後合わせて約350名ものプレイヤーが参加した本大会。激しい対戦を制して全勝したデッキは以下の通りとなりました。

1位 「アメジスト/ルビー」 32.6%
2位 「アメジスト/スティール」 27.9%
3位 「アンバー/ルビー」 16.3%
4位 「アンバー/アメジスト」 11.6%
4位 「アンバー/スティール」 11.6%
最多全勝デッキとなったのは「アメジスト/ルビー」!東京大会でワンツーだった「アメジスト/スティール」と「アンバー/ルビー」を抜き去り、トップとなりました。
「アメジスト/スティール」は2位キープしたものの、「アンバー/ルビー」は大幅に数を減らし3位へ転落していました。
さらに、東京大会では少数ながら存在していたエメラルドとサファイアにいたっては0。かなり寂しい結果となりました。
「アメジスト/ルビー」は《スヴェン – とんでもトナカイ》と《エルサ – 第5の精霊》、《ルイーサ・マドリガル – 自信家の登山家》を軸にしたデッキであり、ミッドレンジからコントロールまで戦略に幅のあるデッキです。どれもチャレンジを得意としており、意志力が高く場持ちの良い(場に残りやすい)キャラクターです。
サイズ面で勝るためキャラクター同士のぶつかり合いに強く、増加傾向にあるミッドレンジ戦で有利に立ち回れるのが魅力です。不利な状況を逆転できる《BE PREPARED》もあります。

さらに「アメジスト/スティール」に比べ、《ベイビーフェイス – シドのおもちゃのリーダー》や《BE PREPARED》など1枚でアドバンテージ差をつけられるカードが特徴です。これらのカードのおかげで対ミッドレンジでより強いのです。

前週に引き続き安定している「アメジスト/スティール」。ベースにあるのは《ルイーサ・マドリガル – 力自慢》や《モルデュー – プライド故に呪われし者》などの低コストのキャラクターによる盤面制圧です。どれも場持ちが良く、トイ軍団に強いものばかりです。
そこから小型キャラクターに強い《フランシーン – 一心不乱に証拠確認》や《ジジ – 雪まつりのナンバーわん》へと繋げ、盤面を掌握します。

最終的に《メリダ – おそろしの射手》と《三本の矢》のコンビをもちいてゲームを締めくくります。

以下、「アメジスト/スティール」、「アンバー/ルビー」と続いていくわけですが、メタゲームは単にミッドレンジが人気ということを示しているわけではありません。
ミッドレンジデッキが増えた結果、よりコントロール力の高いミッドレンジ、言い換えるならば対戦相手よりも少しだけ高コストのパワーカードを使ったデッキが有利となっています。
注目デッキ紹介
スタートツアー スペシャル トーナメントは午前と午後の2回開催されました。参加者の中には、両方のトーナメントで全勝した驚異のイルミニアもいました。
貫禄の6戦全勝デッキの中から、一部のデッキを紹介いたします!
ころじー選手「アメジスト/ルビー」

デッキURLはこちら
「アメジスト/ルビー」はいつの時代も盤面制圧に長けたカラーです。突進、果敢、回避とチャレンジに必要な要素が揃っており、これらをもつキャラクターで効率の良いチャレンジをしかけていきます。「アメジスト/スティール」や「アンバー/ルビー」に採用されているキャラクターよりもサイズが一回りも大きく、有利なトレードが行えます。
しかも《スヴェン – とんでもトナカイ》→《エルサ – 第5の精霊》→《エルサ – 氷の工芸家》と順番にプレイしてチャレンジするだけで、自然と有利な盤面が形成されていきます。

加えて、「アメジスト/スティール」の《メリダ – おそろしの射手》に強い点があげられます。《エルサ – 第5の精霊》と《エルサ – 氷の工芸家》で強制的にエグザートさせ、チャレンジしていきます。このため《メリダ – おそろしの射手》が定着しにくく、本来のコントロール力を発揮できません。
《エルサ – 氷の工芸家》は盤面を制圧しつつ、終盤では大量のロアを稼いでくれるフィニッシャーです。9枚ものロケーションを採用しているため、繰り返し有利なトレードが行えます。チャレンジベースにした「アメジスト/ルビー」の戦略に合致しています。

採用されているロケーション《大イルミナ – 放棄された研究室》は役目を終えた低コストのキャラクターをドローへ変換でき、いつ引いても無駄がありません。

AK選手「アメジスト/スティール」

デッキURLはこちら
「アメジスト/スティール」はタフなキャラクターとダメージ除去を組み合わせたミッドレンジです。展開+除去を可能にする《持つんだ熱い心》は、この環境でも存在感を示す歌カードです。

アグロやトイなど序盤から複数のキャラクターが並ぶデッキに対しては、《三本の矢》で美味しく処理します。《持つんだ熱い心》と《三本の矢》は「アメジスト/スティール」の二枚看板といえるでしょう。

ここに《メリダ – おそろしの射手》と組み合わさることで、ゲームを有利に進めます。たとえロアレースで遅れをとったとしてても、《メリダ – おそろしの射手》の加護を受けられる除去が多く、展開+除去の動きがとれれば逆転も可能です。粘り強さと中盤からの制圧力の高さは「アメジスト/スティール」の何よりの魅力といえます。

ショートインタビュー
「スタートツアー スペシャル トーナメント 大阪」で全勝されたイルミニアへインタビューを実施しました。
まずは午前の部で全勝したメガシー。選手です!
メガシー。選手「アメジスト/スティール」

・どんなデッキですか?
メガシー。選手「《ごきげん – ツンツンするこびと》などの小人を展開、《エルサ – 第5の精霊》でエグザートして美味しくチャレンジしていくデッキです。アンバー/ルビー相手にかなり練習したので相性はいいと思います」

デッキURLはこちら
・デッキの強みを教えてください。
メガシー。選手「《エルサ – 第5の精霊》と《メリダ – おそろしの射手》による盤面掌握力の高さです。特にトイデッキの《ベイビーフェイス – シドのおもちゃのリーダー》は絶対に除去したいキャラクターです。8インクためてからの《メリダ – おそろしの射手》で《三本の矢》を回収する動きがとても強いです」

・キーカードを教えてください。
メガシー。選手「《メリダ – おそろしの射手》と《三本の矢》です」


続いて午後の部で全勝したみゃ選手!
みゃ選手「アンバー/スティール」

・どんなデッキですか?
みゃ選手「《シンドローム》と《オムニドロイド》をどんどん変身させていくデッキです。《オムニドロイド – 10世》が出た後は耐久をいかしてチャレンジしていきます」

デッキURLはこちら
・デッキの強みを教えてください。
みゃ選手「高耐久の《オムニドロイド – 10世》です。《シンドローム – 復讐に燃える宿敵》で《オムニドロイド》を回収して、《オムニドロイド – 10世》をタダでプレイする動きは強いです。《オムニドロイド – 10世》でチャレンジして、ダメージがたまったら《オハナは家族》で大量のカードを引いたりもできます」

みゃ選手「ルビーの《BE PREPARED》が天敵なので、捨てさせられる《ティモン – 雪玉ドロボー》も重要です」

・キーカードを教えてください。
みゃ選手「《シンドローム – 復讐に燃える宿敵》と《オムニドロイド – 10世》です」


注目デッキ紹介でもお伝えした通り、午前と午後の両方のトーナメントで全勝したイルミニアもいました。
ソガクラノス選手はみごと6戦全勝を果たしました!
ソガクラノス選手「アメジスト/ルビー」

・どんなデッキですか?
ソガクラノス選手「アメジスト/ルビーのコントロールデッキです。《Mr.インクレディブル – 怪力パパ》をベースに、多数のスーパー・キャラクターでチャレンジして手札を補充していきます。相打ちするだけでもカード1枚分有利になれます」

デッキURLはこちら
・デッキの強みを教えてください。
ソガクラノス選手「キャラクターのパワーラインが高く、絶対に相打ちになります。そのため《オハナは家族》などの回復系を有効活用させません。対戦相手視点では《冷たく大地を包み込み》を使うのも難しいでしょう。《Mr.インクレディブル – 怪力パパ》と《ネガダック – 反社会的人物ナンバーワン》は変身コストが軽く、対戦相手のキャラクターがクエストにいったところへ上からチャレンジできます」

・キーカードを教えてください。
ソガクラノス選手「《Mr.インクレディブル – 怪力パパ》と《ネガダック – 反社会的人物ナンバーワン》です。《ネガダック – 反社会的人物ナンバーワン》はロアをズラせるため、対戦相手に余計にクエストさせられます。そこを美味しくチャレンジで退場させて、盤面の有利をとりにいきます」

最後にもう1人、全勝したイルミニアへインタビューをしました。
メガシー。選手「アメジスト/スティール」

なんと!午前の部でインタビューしたメガシー。選手も6戦全勝でした!
凄い!改めておめでとうございます!
おわりに
大阪大会では、「アメジスト/ルビー」がトップとなり、「アンバー/ルビー」が3番手に落ちる番狂わせが起きました。
環境はこのまま低速化の一途をたどるのでしょうか。
高コスト帯のカードが出番となればサファイアにもチャンスが巡ってきそうです。
果たして、スタートツアーラストとなる宮城大会で最多全勝デッキとなるのはどのデッキなのでしょうか。
それでは、次回の「ディズニー・ロルカナ・スタートツアー2026」でまたお会いしましょう!

ライター:富澤 洋平