コラム

2026.07.03

ディズニーロルカナ 最新デッキ情報局 Vol.28

みなさん、こんにちは!ディズニーロルカナ 日本語版 運営チームです。

本コラムは「ディズニーロルカナ 最新デッキ情報局」と題しまして、「セットチャンピオンシップ」の結果を中心に、ディズニー・ロルカナ・TCGのメタゲームの最前線や最新情報を皆様へお届けしていく企画です。

本コラムでは、「セット チャンピオンシップ」などの大会結果を紹介し、初心者・中級者の方にも分かりやすい解説で最新のゲーム情報をお届けしていきます。

今回は、約700名のイルミニアが参加された大型競技イベント「ディズニーロルカナ グランプリ 2026 Summer 福岡」(以下、ディズニーロルカナ グランプリ)の結果をピックアップします。

決勝ラウンドへ進出者のメタゲームと注目デッキを紹介いたします。一緒に、勝利のカギを探っていきましょう。

それでは早速みていきましょう!

ディズニーロルカナ グランプリ メタゲームブレイクダウン

1位 「アンバー/スティール」 16名 25.0%(内訳:”アグロ”:9名、”歌ミッドレンジ”:7名)
2位 「アンバー/エメラルド」 12名 18.8%
3位 「アメジスト/ルビー」  10名 15.6%
3位 「ルビー/サファイア」  10名 15.6%
5位 「アメジスト/サファイア」 5名 7.8%
6位 「アメジスト/エメラルド」 4名 6.3%
7位 「サファイア/スティール」 3名 4.7%
8位 「エメラルド/サファイア」 2名 3.1%
9位 「アメジスト/スティール」 1名 1.6%
9位 「エメラルド/スティール」 1名 1.6%

大まかなメタゲームとしては「アンバー/スティール」「アンバー/エメラルド」のアグロ戦略が上位に一定数おり、対抗馬として盤面制圧を狙うミッドレンジ(中速デッキ)、パワーカードで勝負するインクブースト(カードの効果で使用できるインク数を増やすこと)があがっていました。

カラー別でみても「アンバー/スティール」「アンバー/エメラルド」「アメジスト/ルビー」「ルビー/サファイア」と上位4デッキで6色を占めており、非常にバランスのとれた環境といえました。デッキ構築とメタゲームが噛み合えばどのデッキにもチャンスがあったのです。

課題は「環境に対してどのデッキを選択し、どうアプローチすべきか」。イルミニアごとに答えは変わりました。

「アンバー/スティール」はアグロと歌ミッドレンジのどちらを選択すべきか。前者の場合はベストムーブを追い求めるだけではなく、ほかのデッキから対策されることを前提に構築する必要がありました。

後続を引き込む《先生 – 剛胆なる騎士》や《ナニ – ステージマネージャー》、場持ちの良い(場に残りやすい)《リロ – 寒さ対策バッチリ》、さらには《ラプンツェル – いやしの賜物》まで加えて、ゲームが長引いても戦えるカードが必要でした。

《ラプンツェル – いやしの賜物》

「アンバー/エメラルド」はクエストに転じるための、守りの要となるカード。チャレンジをほぼ無効化してくれる《ミッキーマウス – 探検隊のリーダー》や《キーダ – アトランティスの守護者》、全体除去である《UNDER THE SEA》などです。

中でも秀逸だったのは《エリノア – 名高い外交家》でした。条件を満たせばダメージ、ロア、カードを供給してくれるアドバンテージの権化。低コストのキャラクターを多用する戦略と相性が良く、仮にほかのキャラクターが退場したとしても《エリノア – 名高い外交家》の効果が相殺してくれます。

《エリノア – 名高い外交家》

他方、「アメジスト/ルビー」や「ルビー/サファイア」に求められたのは、いかにして序盤を乗り切るか。「アメジスト/ルビー」は《ルイーサ・マドリガル – 力自慢》を手に入れました。チャレンジを得意とし、《風よ吹け》を耐える意志力、対アグロのために用意されたような1コストキャラクターでした。

《ルイーサ・マドリガル – 力自慢》

「ルビー/サファイア」は構築にメスを入れることで打開を図りました。《ティポ – 育ち盛りの息子》や《アズライト航海記》などの2コストのインクブースト(カードの効果で使用できるインク数を増やすこと)を減らし、代わりにキャラクターを増やしていたのです。チャレンジによるゲームの低速化を図り、3~4コストのインクブーストを使う。メタゲームに合わせて、自分の行動をワンテンポ後ろにズラすようにしています。

《リキッデーター – こおりゃ結構!》は「ルビー/サファイア」に欠けていた序盤のプレッシャーです。「後攻の功」は先後を入れ替えるほどのインパクトがあり、スティール以外のアグロは動きを制限されます。

加えて、「ルビー/サファイア」は《サファイア・コイル》など《リキッデーター – こおりゃ結構!》のチャレンジをサポートするカードも充実しており、見た目以上に盤面に残りやすいキャラクターです。

《リキッデーター – こおりゃ結構!》

環境に対する各デッキのアプローチはこのような感じです。「Top64 メタゲームブレイクダウン」もあわせてご覧ください。

ピックアップデッキ

ディズニーロルカナ グランプリの決勝ラウンドへ進出したデッキの中から、注目のデッキをご紹介いたします!

トップ8:むむむ選手「ルビー/サファイア アイテムズ」

デッキURLはこちら

「ルビー/サファイア アイテムズ」はアイテムシナジーを取り入れたコントロールデッキです。インクブーストをベースに《モーリスの工房》を設置し、後続のアイテムでどんどんドロー(カードを引く効果)していきます。《モーリスの工房》さえプレイできれば、あとはアイテムがアイテムを呼び込む好循環が始まります。

《スクルージ・マクダック – 抜け目ない守銭奴》や《ベル – 見習い発明家》など条件を満たせばタダで出せるキャラクターも特徴のひとつ。《モーリスの工房》を稼働させることを肯定してくれます。

最後は全体除去、2種類の《タマトア》、《ラッキーダイム》などの高コストカードでゲームを締めくくります。

使用者であるむむむ選手は最終的にトップ8入賞を果たしました。しかしながら、スイスラウンド通過順位は51位でした。つまり決勝ラウンドのほとんどを、後手で勝利してきたことになります。勝利の秘訣を探っていきます。

メタゲームでも述べた通り、2コストのインクブーストが減り、《アズライト航海記》のみとなっています。

代わりに採用されているのは《ジェデダイア・ファーンズワース – クッキー》です。2コスト3/3のサイズ感が素晴らしく、序盤~中盤まで1枚で盤面を支配してくれます。複数枚のカード、もしくはこれよりも高コストのカードとの交換が見込めます。

おまけというにはあまりにも強力な回避の二文字。回避=ほぼチャレンジされない、《ジェデダイア・ファーンズワース – クッキー》はこの前提を覆したのです。環境から《ディアブロ – 忠実なる使い魔》や《ダンボ – 世界の七不思議》が姿を消した主要因といえます。

《ジェデダイア・ファーンズワース – クッキー》

《みな残らずやっつけろ!》は一度に複数体のキャラクターを対処できる強力なアクションカードです。《BE PREPARED》よりも軽く、アグロには効果的です。

歌であるためインクを使わずにプレイできるのも加点材料。コスト的に歌いやすく、インクブーストから《タマトア – ゴージャス!》をプレイしておけば、《みな残らずやっつけろ!》を歌いながら後続を展開できます。攻守の入れ替えに貢献してくれるカードです。

《みな残らずやっつけろ!》

「ルビー/サファイア」ではどの時々に応じて、さまざまなカードがフィニッシャーとなっていました。《マレフィセント – 怪物ドラゴン》や《タマトア – シャイニー!》にはじまり、《ラッキーダイム》、《マウイ – オレって半サメだろ?》などでした。

今現在、「ルビー/サファイア」のフィニッシャーとして相応しいのは《シスー – 兄弟姉妹の希望》です。アグロに対しては《BE PREPARED》と同じ全体除去となり、1コストの差はインクブーストで埋められます。

ロア値の高いキャラクターであるため、盤面を一掃しつつロアを取りにいけます。アグロ過多のメタゲームを想定した場合は《BE PREPARED》よりも優れた全体除去兼フィニッシャーであるといえます。4枚採用されているのも納得です。

《シスー – 兄弟姉妹の希望》

この「ルビー/サファイア アイテムズ」は対アグロを意識しています。《ジェデダイア・ファーンズワース – クッキー》や《リキッデーター – こおりゃ結構!》、《乱闘》、《みな残らずやっつけろ!》、《シスー – 兄弟姉妹の希望》からもわかることです。

反面、ミッドレンジのようなデッキは無駄なカードとなりかねません。一体どのように攻略したのでしょうか。

そのカギが《サファイア・コイル》にあります。攻撃力を下げることで《ジェデダイア・ファーンズワース – クッキー》や《リキッデーター – こおりゃ結構!》のチャレンジをサポートし、各除去カードの効果範囲を広げてくれるのです。しかも《魚の骨ペン》や《アズライト航海記》が絡めば《サファイア・コイル》は複数回誘発します。

限りある資源を有効活用する。《サファイア・コイル》は縁の下の力持ちだったのです。

《サファイア・コイル》

「ルビー/サファイア アイテムズ」の弱点として、《モーリスの工房》への依存度の高さがあげられます。《モーリスの工房》の有無によってリソースの伸びに天と地ほどの差ができてしまい、思った通りのゲーム進行となりません。《スカットル – 人間の専門家》や《スクルージ・マクダック – 抜け目ない守銭奴》で引く確率をあげています。

面白いのは《バジルの虫眼鏡》です。同じ2コストである《スカットル – 人間の専門家》と比較して、起動に余分なインクがかかります。《スカットル – 人間の専門家》から《モーリスの工房》の流れるような展開は望めません。

ですが、《バジルの虫眼鏡》は毎ターン繰り返し起動が可能です。狙ったカードを引くまで何度でもです。ミッドレンジやコントロールなど、比較的ゆっくりしたゲーム展開では大きな力を発揮します。《モーリスの工房》へ絶対にアクセスしたいという意識が感じられます。

通常の「アイテムズ」と比較して、動きの再現性が高いといえます。《ラッキーダイム》の採用枚数は1枚ですが、《モーリスの工房》と《バジルの虫眼鏡》のおかげでゲームに絡めやすくなっています。

《バジルの虫眼鏡》

おわりに

今回のデッキ情報局は、特別編としてディズニーロルカナ グランプリの結果をお届けしました。

メタゲームとしては「アンバー/スティール」「アンバー/エメラルド」のアグロ戦略、ミッドレンジ、コントロールとバランスの良い環境となっていました。

「セット チャンピオンシップ」ではメタゲームがどのように変化していくのか、今後の動向にも注目です。

このコラムを読んだ皆さんも、新しいカードやデッキに意欲がわいた方が多いのではないでしょうか。

ぜひ、お近くの公認店で開催されるイベントにご参加ください。

ディズニーロルカナ チャレンジ 2026 Summer 横浜

7月19日(日)にはパシフィコ横浜にて「ディズニーロルカナ チャレンジ」が開催予定です。

ディズニーロルカナは、新しいカードやキャラクターとの出会い、デッキの想像、「イルミニア」同士の交流をお待ちしております。

それでは、また次回の「ロルカナ 最新デッキ情報局」でお会いしましょう!

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