コラム
2026.07.10
ディズニーロルカナ最新デッキ情報局 Vol.29 ~環境を制するのは誰だ? GP福岡後の勢力図~
みなさん、こんにちは!ディズニーロルカナ 日本語版 運営チームです。
本コラムは「ディズニーロルカナ 最新デッキ情報局」と題しまして、「セットチャンピオンシップ」の結果を中心に、ディズニー・ロルカナ・TCGのメタゲームの最前線や最新情報を皆様へお届けしていく企画です。
「ディズニーロルカナ 最新デッキ情報局」では、「セット チャンピオンシップ」や「スペシャルトーナメント」などの大会結果を紹介し、初心者・中級者の方にも分かりやすい解説で最新のゲーム情報をお届けしていきます。
「未知なる彼方へ!」発売から9週目となった先週末には、70大会を超える「スペシャルトーナメント」が開催されました。どのようなデッキが活躍し、どのカードがキーカードとなったのか。一緒に勝利のカギを探っていきましょう。
それでは早速みていきましょう!
6/22~7/5開催「スペシャルトーナメント」優勝デッキ分布

1位 「アンバー/スティール」 20.3%
1位 「アメジスト/ルビー」 20.3%
3位 「アンバー/エメラルド」 18.8%
4位 「ルビー/サファイア」 14.1%
5位 「アメジスト/エメラルド」 9.4%
6位 「アメジスト/サファイア」 4.7%
6位 「サファイア/スティール」 4.7%
8位 「エメラルド/スティール」 3.1%
9位 「その他」 4.8%
「ディズニーロルカナ グランプリ 2026 Summer 福岡」を経て、流動的だったメタゲームがかたまりました。「アンバー/スティール」と「アンバー/エメラルド」のアグロ、「アメジスト/ルビー」ミッドレンジ(中速デッキ)、「ルビー/サファイア」の四強環境です。
環境を牽引するのは「アンバー/スティール」と「アンバー/エメラルド」です。どちらも低コスト~中コストのキャラクターを多用し、ロアを稼ぐ攻撃的なカラーリングです。

これらの攻撃的な戦略に対抗するのが「アメジスト/ルビー」です。「アンバー/スティール」「アンバー/エメラルド」と比較して、同コストでサイズ感のあるキャラクターが魅力です。狙いはロアよりもキャラクターであり、チャレンジによる盤面制圧です。

逃げるアグロ、それを追う「アメジスト/ルビー」。この追いかけっこが続いたことで、アグロは対「アメジスト/ルビー」を意識して重くてもカードパワーを、反対に「アメジスト/ルビー」は軽めのカードを積極採用といった風に構築が変化していきます。
アグロと「アメジスト/ルビー」の構築が変化したことで勝敗の分岐点は後ろへと後退する、つまりは環境はやや低速化します。このメタゲームの変化を見逃さずつけ込んできたのが、「ルビー/サファイア」です。環境の低速化を逃さず、構築をアグロに寄せたことでギリギリ間に合うようになりました。

「ディズニーロルカナ グランプリ 2026 Summer 福岡」後はこれら4種類のデッキが競合する四強環境となりました。
現在は、それぞれのデッキが工夫を凝らしてほかのデッキを出し抜こうと機を伺っているタイミングです。
ピックアップデッキ
6/22~7/5に開催された「セット チャンピオンシップ」&「スペシャルトーナメント」優勝デッキの中から、一部のデッキを紹介いたします!
タンヨ玩具店:かとのぶ選手「アンバー/エメラルド アグロ」

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「アンバー/エメラルド アグロ」は最序盤から積極的にキャラクターをプレイしていく攻撃的な戦略であり、その圧倒的な展開力を武器に最速20ロア獲得を目指します。今回ご紹介するデッキは1コストが20枚、2コストが15枚採用されており、デッキの半分以上を2コスト以下のキャラクターが占めています。
「アンバー/エメラルド アグロ」をワンランク上のデッキへと押し上げたのは《エリノア – 名高い外交家》です。条件を満たすことでダメージ、ロア、カードの3種類のアドバンテージを獲得できます。低コストのキャラクターと相性が良く、ほかのキャラクターが退場したとしても《エリノア – 名高い外交家》の効果が相殺してくれます。毎ターン条件を満たせるかどうかが勝敗のカギを握ります。
地味ながら意志力の高さも重要なポイントです。環境の高速化に合わせて、主要キャラクターのサイズは3/3前後。仮に《エルサ – 第5の精霊》でエグザートされたとしても、単体のチャレンジで退場する心配がありません。退場する最後の瞬間までアドバンテージ面で貢献してくれます。
《エリノア – 名高い外交家》のプレイタイミングを早めるべく、《オーロラ – 姫のお披露目》と《プルート – 人なつっこいわんこ》が採用されています。どちらもエグザートしながらコストを軽減するため、《エリノア – 名高い外交家》のプレイと効果誘発の両面をサポートしてくれます。
《エリノア – 名高い外交家》は「アンバー/エメラルド アグロ」における新しいフィニッシャーとなっています。

《女王 – 欺きの姿》はメリットとデメリットが同居するキャラクターです。単にプレイするのではなく、対戦相手のデッキや状況に応じて使い分ける必要があります。
対アグロではサイズ感のあるキャラクターとしてプレイします。ロアをあたえることはリスクがあり、プレイ時の効果はほとんど使用しません。
一方、ミッドレンジやコントロールなどロア獲得の遅いデッキに対しては、ロアを代償にカードを得ます。キャラクターを展開しつつ手札を補充し、戦力の拡充を図ります。
何よりも重要なのはインクシンボルがある点です。不要な状況やほかに優先すべきカードがある際にはインクウェルに埋められます。この点を含めて汎用性が高いカードとして採用されています。

「アンバー/エメラルド アグロ」で難しいのはいつクエストにいくべきか、です。継続的にロアを稼ぐために、対戦相手からのチャレンジを牽制するカードが必要です。《ミッキーマウス – 探検隊のリーダー》で攻撃力を下げたり、《デール – スパイク大作戦》で相打ちを狙ったりとさまざまなカードが候補にあがります。
《キーダ – アトランティスの守護者》はクエストをサポートする枠として、最上級の1枚です。確実に2回のクエストを約束してくれます。変身や《オーロラ – 姫のお披露目》もあるため、見た目のコストよりも軽く、ゲーム展開に絡ませられます。
それに加えてメタゲームが変化し、ミッドレンジやコントロールなどが増加しているのも《キーダ – アトランティスの守護者》を後押しする要因となっています。《マウイ – みんなの英雄》が減少傾向にあるのも相まって、「アメジスト/ルビー」のようなサイズ感のあるデッキに対しても十分に効果があります。
対アグロへの必殺技であった《UNDER THE SEA》は、《キーダ – アトランティスの守護者》と組み合わせることで、万能全体除去へと変貌します。効果範囲を広げることで潜在的に無駄なカードが減り、ゲーム展開に絡ませられるようになっています。

ブックエース上荒川店:はなび選手「アメジスト/ルビー ミッドレンジ」

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「アメジスト/ルビー ミッドレンジ」は序盤からサイズ感の優れたキャラクターを展開し、有利な盤面の構築を目指すデッキです。ロアを稼ぎつつ、反撃の芽を早期にチャレンジで摘んでいきます。突進や回避、果敢などチャレンジをサポートする能力が充実しており、《ジェデダイア・ファーンズワース – クッキー》は現在の「アメジスト/ルビー ミッドレンジ」を代表するキャラクターです。
《ルイーサ・マドリガル – 自信家の登山家》はタフなボディとダメージ反射効果を持つ、チャレンジの主役。「アメジスト/ルビー ミッドレンジ」の戦略に合致しています。
序盤のチャレンジでほかのキャラクターが負ったダメージを《ルイーサ・マドリガル – 自信家の登山家》へと移し、跳ね返します。レディ状態のキャラクターを対処できる貴重な手段であり、確固たる優位を築いてくれます。
《ルイーサ・マドリガル – 自信家の登山家》のダメージの移し替えについては、是非ともQ&Aもご覧ください。

また、わずか3コストで変身できる点も大きなポイントです。《ルイーサ・マドリガル – 自信家の登山家》での奇襲は強力ですが、それのみではありません。変身元である《ルイーサ・マドリガル – 力自慢》をプレイしておけば、対戦相手は《ルイーサ・マドリガル – 自信家の登山家》を考えてクエストを躊躇する可能性があります。
事前に《ルイーサ・マドリガル – 力自慢》をプレイしておき《ルイーサ・マドリガル》には変身によるみえないプレッシャーがあり、結果的にゲーム展開のスローダウンへと繋がります。

《ルミエール – 灯火の友》はメタゲームにより再評価されているキャラクターです。2コストを埋めつつ、ほかのキャラクターを強化してくれます。重要なのは「アメジスト/ルビー ミッドレンジ」の主要キャラクターの攻撃力が3である点です。
「アンバー/エメラルド アグロ」は序盤の《ナラ – いたずら仔ライオン》のみならず、盤面に残ることでゲーム展開に強く影響する《エリノア – 名高い外交家》や《デール – スパイク大作戦》を採用し始めています。これらに共通するのは意志力4。従来の「アメジスト/ルビー ミッドレンジ」では一度のチャレンジで退場させられなかった数値でした。
しかし、《ルミエール – 灯火の友》のおかげで攻撃力が底上げされ、単独チャレンジでこれらのキャラクターを対処できるようになりました。

メタゲームの変化は「アメジスト/ルビー ミッドレンジ」自身へも影響を及ぼします。単にデッキの軽量化をすれば良いのではありません。今後はミラーマッチや「ルビー/サファイア」とも向き合う必要がでてきます。
求められたのはスピード感を落とさずに、中速デッキに対してパワー負けしないこと。この相反する命題に答えてくれたキャラクターがいます。回避軸のデッキで活躍した《ダンボ – 世界の七不思議》です。
《ダンボ – 世界の七不思議》を採用し、デッキ全体の回避持ちを増やすことで速度を落とさずに、シナジー(相乗効果)によるデッキパワーの底上げに成功しています。《ジェデダイア・ファーンズワース – クッキー》と《ピーター・パン – 影の追跡者》のタッグはアグロ戦略に対して効果的です。
中速~低速デッキに対しては、盤面のキャラクターを《ダンボ – 世界の七不思議》でドロー(カードを引く効果)へと変換していきます。手札を補充しつつ同時にロアも獲得して、アドバンテージ勝負へと持ち込む狙いがあります。
デッキ全体とシナジーを形成する《ダンボ – 世界の七不思議》は、アグロとミッドレンジが混在するメタゲームに合致したキャラクターといえます。

bungbung御影店:トクヤマ選手「エメラルド/ルビー コントロール」

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「エメラルド/ルビー コントロール」は《アースラ – 七つの海の騙し屋》と《ロビン・フッド – 狙撃の名手》を軸にしたアクションカードベースの戦略です。前者で歌の効果を2倍にしたり、後者でアクションカードをタダでプレイするなどして、アドバンテージを稼いでいきます。採用されているアクションカードの大半にキャントリップ(メインの効果に加えて「カードを1枚ドローする」効果)が付属しているため、手札が減りません。これらを組み合わせて常に複数枚の手札を保持しながら、ゲームを進めていきます。
アドバンテージを稼ぎながらゲームを進めていき、ゴールとなるのは《ヘラクレスの帰還》です。正確には《ヘラクレスの帰還》+《レヴィアタン – アトランティスの守護怪獣》によるコンボ、奇襲的な盤面の一掃です。
《ヘラクレスの帰還》は5コストでどんなキャラクターもプレイ可能です。コストを度外視した破格の効果であり、リスクもありますが、このデッキではリターンが勝るカードです。《レヴィアタン – アトランティスの守護怪獣》を公開した時点で、対戦相手は戦意喪失すること間違いなしです。

先ほども述べた通り、《ヘラクレスの帰還》+《レヴィアタン – アトランティスの守護怪獣》のコンボがゴールとなります。
《レヴィアタン – アトランティスの守護怪獣》は生きた《BE PREPARED》、もしくは除去範囲の広い《シスー – 兄弟姉妹の希望》ともいえるキャラクターです。効果を誘発させるには条件を満たす必要がありますが、ここでアクション軸のデッキ構築がいきてきます。《秘められた力》や《縁組次第》などでカウントを稼ぎます。
どんなキャラクターがいても《レヴィアタン – アトランティスの守護怪獣》が退場させて、有利な盤面を作ってくれます。《ヘラクレスの帰還》のリスクを《レヴィアタン – アトランティスの守護怪獣》が帳消しにしてくれているのです。ナイスコンボ!

キャントリップが多数あるとはいえ、毎ゲーム4枚しかない《ヘラクレスの帰還》を引き込むことはやや困難です。そこで《ヘラクレスの帰還》のプレイを高めるため、《ロビン・フッド – 狙撃の名手》が採用されています。
《ロビン・フッド – 狙撃の名手》はクエストのたびにデッキの上から4枚を見られるため、《ヘラクレスの帰還》へのアクセスが格段アップします。しかも4枚の中にあったアクションをタダでプレイできます。《ロビン・フッド – 狙撃の名手》が出れば、ドキドキタイムの始まりです!
手札に《レヴィアタン – アトランティスの守護怪獣》がある場合は《ロビン・フッド – 狙撃の名手》でクエストする前に、捨て札にカードを2枚以上置くことをお忘れなく。せっかく《ヘラクレスの帰還》があっても条件を満たさなければ意味がありません。
《ロビン・フッド – 狙撃の名手》はクエストのたびにいわゆる「ガチャ感」を味わわせてくれる、強く頼もしいキャラクターなのです。

おわりに
「セットチャンピオンシップ」第9週はメタゲームの上位が固定化しているとわかりました。「アンバー/スティール」「アメジスト/ルビー」「アンバー/エメラルド」「ルビー/サファイア」の四強環境であり、互いに牽制し合っています。
狙うべきデッキが明確になったことで、ほかのデッキにもチャンスが巡ってきています。これらのデッキを意識したカードを取り入れていきましょう。
ほかのデッキがどのように対応していくか、今後の動向にも注目です。

7月19日(日)にはパシフィコ横浜にて「ディズニーロルカナ チャレンジ」が開催予定です。
ディズニーロルカナは、新しいカードやキャラクターとの出会い、デッキの想像、「イルミニア」同士の交流をお待ちしております。
それでは、また次回の「ロルカナ 最新デッキ情報局」でお会いしましょう!