【バトル攻略コラム】

ウィクロスアカデミー

「CONFLATED DIVA」はオールスター&キーセレクションの大幅アップデート弾!?オール&キー視点でのセンター6ルリグレビュー

キーンコーンカーンコーン♪

みなさま、ごきげんよう。
ウィクロスアカデミーのお時間がやってまいりました。

回の講師を担当します「しみずき」です。
まずは簡単に3行だけ自己紹介をさせていただきます。

  • 第1弾「サーブドセレクター」からウィクロスを遊んでいる古参プレーヤー
  • 競技思考で『ウィクロス』をプレイ、そこそこ実績アリ。第1回ディーヴァグランプリでは4位入賞
  • 推しルリグは花代さん。7月発売の「PRISMATICK DIVA」での参戦が決まってマジで嬉しいです。

さて今回のテーマは、4月29日発売の「CONFLATED DIVA」
センタールリグのレビューです!!
とは言え、つい先日にディーセレ視点の解説コラムが公開されています。
ですので今回は、オールスター&キーセレクションの
いわゆる下環境視点でのレビューをお届けします。
お時間ありましたら最後まで読んでいってください!!

「CONFLATED DIVA」ではドーンっと6人ものセンタールリグが収録されます。
しかも、今回新たに登場するルリグたちは総じてコインを貰える、
いわゆる「Lostorage組」
下環境では、これまで以上に多くのコインを獲得できるようになる(※1)ことで、
構築や戦略の幅がグッと広くなります。

これは実質オールスター&キーセレクションの
大幅アップデート弾といっても過言ではありません!!
各ルリグが有するゲーム1能力だったりは個別でレビューするとして、
まずはより多くのコインを獲得できるようになった(※1)ことなど、
共通項による変化点をまとめて考察していきます。

※1:残念ながら、ママは例外です。

1.構築幅の広がり

ディーセレにおける「Lostorage組」のセンタールリグは、レベル0の段階で手に入るコインの枚数に応じて追加のコインを獲得できます。
もっと言うとレベル0とレベル3で獲得できるコインの総数が5枚になるように調整されています。
ここでの獲得枚数が既存のレベル3ルリグと比較して多くなっているので、今までよりも多くのコインを入手できるようになった訳です。
使えるコインが1枚増えるという事は、採用できるキーやベットアーツ、ルリグのコイン技・能力の選択肢がグッと広がります。

例えばオールスターのナナシの場合、合計で7枚のコインを獲得できるようになります。(※今までは最大6枚)
すると《月鍵の巫女 タマヨリヒメ》《カーニバル -K-》を展開してもコインが4枚残るので、《ナナシ 其ノ四ノ獄》のコイン能力を2回使用できるようになりました。
今までは、上記のコイン用途のどれかを諦める必要があったので、これだけでも大きな強化になり得ますね。

キーセレクションでは、使用できるコイン増加がゲームプランに与える衝撃は非常に大きいです。
《血晶魔杖》《永遠の鍵 タマヨリヒメ》といった、大量のコインを消費する代わりに強力な能力を有したカード群を、無理なく採用できるようになりました。

総じて今弾収録のセンタールリグのデッキ構築の変遷に注目です。

2.序盤のリソース事情の改善

獲得できるコインが増えたからと言って、無理に全コインを使う構築に変える必要はありません。
既存のルリグデッキの構築に、今弾のセンタールリグを差し替えるだけで合計で2リソース浮かせることができます。
その内訳は2つ、従来より1枚多くのコインが手に入るようになることで、レベル1グロウ時の手札と引き換えのコインが不要になった点。
そして、レベル3グロウ時に1エナを払って獲得していたコインが、無料でもらえるようになった点。
これにより、手札とエナを1枚づつ浮かせることができるようになりました。

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それだけ!? と感じた貴方!! 序盤のリソースは想像以上にメチャ大事です。
それはリソース生成能力が他のフォーマットと比較して高いオールスターであっても同様です。
むしろ、オールスターは後半に巻き返しが効く故に、序盤のリソースがカツカツの状態でやりくりするデッキがほとんどです。

そんな状況のな、突如降って湧いた2リソースはまさに恵みの雨。
過去の例を見ても、ドーナは《ドーナ SUN》の登場によって3ターン目の点数要求能力がグーンと向上しました。
これは、浮いたエナや手札を点数要求という形に変換した結果です。
このように、リソースという元手があるからこそできることも増えます。
ほかのルリグたちも、今まで以上に攻撃は苛烈に、防御は堅牢に進化することでしょう。

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また、もっともっと序盤のリソースが欲しいという欲張りな貴方にも朗報です。
これまでは日の目をみる機会がほとんどありませんでしたが、「Lostorage組」のレベル1~2ルリグにはコインを消費することでリソースを稼げるものも存在します。
当然ながらほかで使用できるコインの枚数は減ってしまいますが、より序盤の安定感を向上させることが出来ます。
今一度、自身の使用しているルリグのグロウルートを見直してみると新たな発見があるかもしれません。

3.リミットにはご注意

とは言え、良いことばかりではありません。
ディーセレ出身のセンタールリグの唯一のデメリットとして、リミットが6しかないことが挙げられます。
これにより、レベル3シグニを複数面並べたいデッキでは、最大値を出せなくなってしまいます。
具体例を挙げると《羅星 サンスポット》を攻めの主軸に添えたカーニバルなどですね。

とは言え、攻撃的な能力を有しているルリグも多いので、メリット/デメリットの比較をしてよりよいルリグ選択を行ないましょう。


ということで、共通項はあらかた解説できました。
それでは本題の各ルリグのレビューに入りましょう!!

カーニバル -TI-

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先述した通り《羅星 サンスポット》を主体とした構築では最大値を発揮できなくなってしまう点が玉に瑕です。
既存の《カーニバル -QB-》デッキへの採用は一考の余地ありでしょう。
逆に《カーニバル -MAIS-》で戦うタイプの構築では文句なしの活躍が期待できます。

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これまでレベル3の段階でのダメージソースは《羅星 ≡ノベアン≡》に任せきりでしたが、ゲーム1の《サーバントZERO》化によって《羅星 ケブリ》も点要求に参加できるようになったのは非常に嬉しいです。
ディーセレ産のシグニたちはパワーが高いため本来であれば除去に苦労しますが、《サーバントZERO》にしてしまえば何のことはありません。
これまで以上に3ターン目の要求が安定することで、ダメージレースを有利に進めることができるようになりました。
起動能力によって、手札を入れ替えたりエナに変換できる点も、地味ながら役に立つ場面は多いでしょう。

キーセレ視点ではカーニバルが黒色のため、自然に採用はできない点には注意したいです。
少し論点がずれますが、昨今のキーセレ環境は夢限は《弩書 ザ・ロウ》《糾う者》《紡槍 アークエナジェ》といった風に、流行のデッキは特定のシグニ頼っている傾向があります。ですので《カーニバル †MAIS†》が活躍しやすくなっているのではないでしょうか?
今回の強化によってアーツ構築のバリエーションも増えたため、構築を新たに環境に躍り出てくる可能性はおおいにありますね。

レイラ=オーバーテイク

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「ライド」の一文がないことだけが悔やまれます。

《レイラ=デッドエンド》のドーピング+《千差爆別》を活かすために大量のコインを要求されていたレイラにとって、このカードは待望の6枚目のコイン獲得手段となります。これによりドーピングを2回使用する構築が現実的になりました。
また、レベル3の段階でもゲーム1能力により実質的なドーピングを行使でき、《四炎楚歌》まで採用すると、計4点分の防御不可の打点を押し付けることができるようになりました。対策をしていないルリグに対して暴力的なまでのの決定力となるでしょう。
惜しむべくは、現環境のキーセレでは《アロス&コードピルルク KEY》を標準搭載した夢限が台頭している点ですね。
環境の変遷を狙って使用すれば大暴れできるポテンシャルは獲得したと考えています。

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ママ♥3 MODE慈愛

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今回センターに選ばれた6人の中ではキーセレにも参戦していなければ、獲得コイン総数も増えていない例外的存在。

盤面のレベルが求めらる「英知」がメインギミックなのにリミット6はどうなの?という点に関しては、デメリットになることは少ないと考えています。
現環境では《並英の規則 ホウジンザン》を主体とした盤面になることが多く、英知7~8のシグニを絶対に使いたいという状況は起こりにくいためです。

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肝心のゲーム1能力は非常に堅実です。イノセンスを有する《白滅の巫女 タマヨリヒメ》以外に対しては確実な防御になってくれます。
現環境のママは豊富な耐性を活かして前のめりに戦うタイプが多い印象ですが、ルリグ能力で生存ターンを引き延ばせるのはかなりありがたいです。
そのぶん攻めにアーツ枠や防御用のリソースを回せますからね。

とは言え、意外と序盤のエナがカツカツのママデッキににおいて、従来採用されていた《ママ♥3 MODE3》のエナチャージは縁の下の力持ち的な存在でした。
また、起動による除去能力はコスパが悪すぎるうえ、相手の《ビカム・ユー》が絡まない限り、後手でないとそもそもの使用機会が訪れないなど、オールスター視点で見るとお世辞にも強いとは言えないのも相まって、手放しに即採用とはいかないと考えています。

メル=チアーズ

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公式Twitterでの公開当初から話題になっていますが、ゲーム1能力によるショットデッキ系統へのけん制能力が素晴らしいです。
ショット行為と起動能力やスペルの使用は切っても切れない関係にあります。
パーツ集めから盤面形成、能力付与といたるところに【起】というアイコンは存在しています。
なかでもこれまでショットの際に、《時雨の調 ゆきめ》によって封じられていたキーが使える点は非常に大きいです。
相手のショットの出力を落とした状態で、かつこちらは万全の状態で受けることができるようになりました。
また、レベル3のターンをしのいで終わりではなく、続く《メル=ミントビア》のベルセルクによって、次のターンのショットも封じることができます。
そのため、対ショットデッキではかなりの性能を発揮するルリグへ昇華したと言えるでしょう。

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しかし、落とし穴も存在します。メル自体がレベル5にグロウしても、ルリグによる除去能力を持たない点。そして、メルの主要ギミックであるアクセが、ショットデッキで高い採用率を誇る《セレクト・ハッピー5》でたやすく無力化されてしまう点です。
《メル》側が相手のショットを止められるのは2ターンの間だけです。すなわち、その間を《セレクト・ハッピー5》などでしのがれてしまい倒しきれないと、返り討ちにあってしまいます。
ショットを封じている間にどう詰め切るかは課題になってきますが、今後オールスター環境で頭角を現すルリグとなるのは間違いないでしょう。

キーセレ視点では絶賛流行中の夢限の起動能力を1ターン封じることができます。
《聖天姫 エクシア》をはじめとするレベル3シグニが出てくるターンを1ターン遅らせることができる点は相手からしてみれば厄介です。
3種のクラフトアクセもダメージレースを優位にしてくれるものが揃っており、かなりの活躍が期待できるのではないでしょうか。

ナナシ 其ノ参ノ踊

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冒頭で例に出したとおり、コイン獲得枚数増加の恩恵が大きいルリグです。
そのほかにも《ナナシ 其ノ壱》を構築に組み込めると非常に強力です。ナナシの序盤の3種の神器である《羅菌 マイプラ》《羅菌 ポレン》《羅菌 クロコウジ》を集めるサポートになってくれます。
安定感は落ちてしまいますが、従来やに割いていた枠を別に回せるようになります。
また、ゲーム1能力によってメインフェイズ中の除去を牽制できるので《羅菌 マイプラ》の場持ちが良くなる点は非常に強力です。
オールスターではウィルス散布能力やアタックフェイズ中のマイナス能力も余すことなく活用でき、かなりの強化と言えるでしょう。

キーセレ視点では、これまでナナシは《弩書 ザ・ロウ》との相性のよさや、リソース確保面を買われて《糾う者》への中継として選ばれていました。
今回、防御能力を有したレベル3を獲得したことで、その地位をより堅いものにしました。
ゲームを伸ばしたい《糾う者》にとって、ゲーム1能力によってシグニを裏向きにできるこのルリグはもってこいです。
後手を取ってしまうと、相手の《弩書 ザ・ロウ》にシグニが表になった後から除去を行使されてしまいますが、先攻時は非常に有効に働いてくれるでしょう。
《糾う者》への早期グロウと《ナナシ 其ノ参ノ踊》のゲーム1能力を安定して活かす目的で《ビカム・ユー》を採用しても面白いかもしれません。

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絶歌の駄姫 グズ子

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既存の構築では《グレイブ・ディガー》《悲劇の駄姫 グズ子》のダイレクトでコインを食い合っていたので、7枚目のコイン入手はシンプルな強化です。
また、ゲーム1能力によりパワーマイナスを行使できることで、3ターン目の要求時に《惨之遊 †ウズラグ†》への依存度が下がったのは嬉しい点です。

キーセレ視点では、偶数軸のグズ子デッキとの相性が過ぎるレベルでよいです。
本来デメリットとなるリミット6が一切気にならないのは言わずもがな。
また、基本的にレベル2と4しか採用できない偶数軸にとって、後手の際には相手のレベル3のシグニをレベル2のシグニで除去しなければななりませんでした。特にディーセレのカード群によってパワーも底上げされた現環境においては、ほとんど点数要求できない試合が頻発していました。
その状況をグズ子のゲーム1能力と《中罠 アルババ》の組み合わせよって打開できるようになっています。

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《中罠 アルババ》《中罠 アルババ》蘇生とつなげ《中罠 ハンプティ・ダンプティ》を最後に出してやることで、複数回のパワー-8000に加えて-4000も組み合わせることができ、12000ラインのシグニまで除去することができるようになったのは非常に強力。
仮に《中罠 アルババ》を手札に所持していなくても、グロウ時の5枚ルックでトラッシュに落として置き、自身の起動能力で釣りあげられるので、かなり安定した運用が見込めます。

最後に

いかがでしたか? 僕自身もレビューを書いていて、今回登場するセンタールリグたちがオールスター&キーセレクションに与える影響の大きさを再認識しました。
デッキの創作意欲も湧いてきてオールスター&キーセレクションのモチベが爆増しました。
やっぱり”できることが増える”ってのはいいですね。

それでは今回はこの辺で。
またの機会にお会いしましょう!!

タカラトミーモール