【バトル攻略コラム】
ウィクロスアカデミー新環境突入後初の大型大会!夢限少女杯2023 愛知予選の環境と上位デッキを徹底解説!!
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
最近引っ越ししたり「ブルーアカーカイブ DIVA」のカードを高レアリティ版で集めたりして、秋〜冬めいてきた気温以上に懐が寒いウルシハです。
いつもならここで小粋な前フリをするところですが、今回はそういった内容じゃないので割愛します。
べ、別に思いつかなかったとかじゃないですから!
ということで今回は、先日名古屋で開催された夢限少女杯のエリア予選のレポートです。
大会のルリグ分布や権利獲得者のデッキレシピの考察、解説をしていきます。
「ブルーアーカイブ DIVA」発売後最初の大型大会となった今大会、果たして環境はどのように動いたのか? 早速見ていきましょう!
ルリグ分布
こちらが今大会のルリグ分布になります。
まず目を引くのは使用率1位に「ブルアカ DIVA」から参戦のアズサがランクインしていることですね。
発売後のウィクロスセレモニーなどの大会でも上位入賞が見られ、まず存在感を示したこともあってか堂々の使用率1位となっています。
ブルアカルリグをセンターに選んだプレイヤーは26人/102人と約25%を占めており、かなりのプレイヤーが「ブルアカ DIVA」のカードを使用していることが分かります。
実際にはブルアカルリグ以外のルリグでもメインデッキに「ブルアカ DIVA」のカードを採用している構築も見られたため、「メインブルアカ」を含めるとさらに多かったのではないでしょうか。
ほかにもコード、アロス共に強力なデッキタイプであるピルルクが3位の花代に大きく差をつけて2位。
3位以下はほぼ横並びに分布していることがわかります。
しかしディソナ編で登場したルリグは全員参戦しているため、依然ディソナのパワーは健在といったところでしょうか。
そのほかだと最近のGPでの上位入賞経験があるアンジュやサシェなどは多く見られますが、全体的には一部のルリグに偏った分布となっています。
GPのようにNo1ルリグ賞がなかった影響もあるかもしれませんが、「ブルアカ DIVA」のルリグを除けば前環境で結果を残したルリグたちに人気が集まった形です。
これは環境初期によく見られる傾向です。
デッキ解説
それではここからはデッキ解説となります。今回権利を獲得されたのはあきつかさん、いつきさんのお二人です。おめでとうございます!
センター:ウリス アシスト:マドカ、マキナ
まずはあきつかさんのウリスデッキ。
メインデッキがブルアカシグニで構築されており、新しい波が来ているのだと実感します。
アシストはマドカ、マキナの鉄板構成。ですがレベル2は《マドカ//ダブ》《マキナスマッシュ》と軽量化されており、アズサをはじめとしたエナを絞ってくる相手を意識した構成です。
アシストのコストを抑えることで4枚採用されている《氷室セナ》が使いやすくなり、盤面の再現性をより高める効果もあります。
そしてここが構築の妙なのですが、センターの《熱狂の閻魔 ウリス》はエクシード能力持ち。
ブルアカのドリームピースは絆を得るために同様にエクシードが必要でこれらは両立できません。
どちらかは諦めなければならず、片方の最大値が出せないというこの構築に踏み切る判断はなかなかできることではありません。
しかしよくよくメイン構築を見てみると、絆を得ることで大きくゲームに関わりそうなのが《獅子堂イズミ》《才羽モモイ》《天雨アコ》くらいで、他は影響が小さいかフェゾーネマジックで補える範囲に収まっていることが分かります。
確かにこれなら無理に絆を得る必要がないため、フェゾーネマジックを得ることをメインプランとし、サブプランとして《ゲヘナ学園風紀委員会》で絆を得る選択肢があるというのは理にかなっています。
1枚ずつ採用されているレベル3のシグニは状況に応じて回収して火力として運用するのだと思われますが、このシグニたちには「アタックした時に火力を出す」という共通点があります。
これの大きなメリットとしては「相手の防御前にエナを与えない」ことですが、このデッキでは特にこの点を強く扱えるようになっています。
それには3つのポイントがあります。
1つ目はルリグが黒+青黒の構成であること。
この色の組み合わせは従来だと手札への干渉はあるもののエナへの干渉はほぼできないためエナを絞られることへの警戒が薄くなりやすいです。
2つ目は手札破壊ができること。
手札破壊によってリソースを削られるとどうしてもエナへ回すリソースは無くなりやすいです。
そして3つ目が《天雨アコ》。
エナを絞りにくい色でありながら場のシグニをトラッシュに送る絆能力を持ちます。
《熱狂の閻魔 ウリス》との相性も抜群によく、3面トラッシュ送りも現実的なラインです。
この3点から、思うようにエナを抱えることができなかった相手に対してアタック時トリガーで多面除去し、防御を使わせず勝つことも太い勝ち筋として存在しています。
《天童アリス》《陸八魔アル》は《熱狂の閻魔 ウリス》のトリガーになるため、アタックトリガーのみで3面要求できることも噛み合っています。
ここまでの解説がすべてではないかもしれませんが、様々な要素が噛み合った構築となっており、思わず感嘆してしまいました。
センター:遊月 アシスト:タマ、デウス
続いてはいつきさんの遊月デッキ。
うって変わってこちらのメインはディソナとなっており、新環境でも衰えがないことを証明しています。
アシストにはタマとデウスが採用されており、どちらのレベル1も除去となっています。
ブルアカも含め、最近は盤面の固さで防御を担保するデッキも多く、この構成はそれらを強く意識したものでしょう。
ドローアシストがなく不安定になる点は、レベル1シグニを多く採用することで解決しています。
一方で防御は手厚く、ルリグの4点分に加えて《黒点の記憶》で6点分の防御があるため堅牢です。
メインに《幻怪姫 翠子//メモリア》が採用されていることから《黒点の記憶》を使うのは遅いターンであると予想します。
ただ、相手からしてみると従来の《CONNECTスピニング》や色の組み合わせから《ウルトラスーパーヒーローズ》を想定しやすいため、打点計算を狂わせやすいのもポイントですね。
このアシストがレベル1の火力+火力かつレベル2の多面防御の構成は現環境に非常にマッチしています。
相手がアズサのような耐久デッキの場合は、レベル1シグニが多くても攻めこまれないため問題にならず火力が安定し、ディソナのような高火力デッキが相手の場合は同じだけの火力、相手以上の防御面数でダメージレースの優位に立つことができます。
自分のリソースを伸ばせないことが弱みですが、引いたカードが何であれ要求できる《炎泳華 遊月・燦》ではその欠点も軽減することができます。
メインのうちディソナでないシグニとして《紅将 ランスロット》《羅星姫 カーニバル//メモリア》《幻怪姫 翠子//メモリア》が採用されています。
このうち《紅将 ランスロット》はブルアカ環境ならではと言え、《伊落マリー》などのレベル1からのシャドウを持つシグニへの回答としての採用だと思われます。
またディソナでも環境における耐性シグニへの対策が厚く採用されており、多く採用された《コードメイズ ペイラビ//ディソナ》での能力無効、《紅天 アノウズ//ディソナ》《羅星 カーニバル//ディソナ》の除去LB、《羽化》LBで相手ターン中にシグニでの除去など、攻めを途切れさせないための工夫がなされています。
アシストの防御を疎かにしている相手にはめっぽう強く、そうでない相手にも純粋な押し合いで打ち勝てるという完成度があり、環境での立ち位置も良いため納得の入賞と言えるでしょう。
本日のアカデミーはここまでとなります。
「ブルアカ DIVA」は参戦してすぐにそのパワーを示し、新環境一発目から輝かしい結果となりました。
一方で前環境覇者のディソナも陰ることなく、新環境は依然混沌としています。
長いようで短いエリア予選は一つ過ぎて、もう次のエリア予選がもうそこまで迫っています。
今週末には北海道、来週には東京と続いていきますので、この環境でどのようなデッキが生まれ勝ち上がるのかとても楽しみです。
それでは!またいつかのアカデミーでお会いしましょう!