コラム

2026.07.28

【インタビュー】 「ディズニーロルカナ チャレンジ 2026 Summer 横浜」優勝者 はやお選手インタビュー

2000名を超えるイルミニアが集ったディズニー・ロルカナ・TCGの祭典「ディズニーロルカナ チャレンジ 2026 Summer 横浜」(以下、ディズニーロルカナ チャレンジ)。決勝ラウンド進出者のデッキタイプを紹介したTOP64 メタゲームブレイクダウンでも解説されている通り、イルミニアたちは各々工夫を凝らしたデッキを持ち込み、予選ラウンド9回戦の後、決勝ラウンド6回戦の全15回戦という長丁場を戦い抜きました。

その頂点に立ったのは「アメジスト/サファイア」を使用したはやお選手。決勝戦ではbeyfol選手の「エメラルド/ルビー 《ヘラクレスの帰還》」との対決となりました。

予選ラウンドでは同じデッキに敗北していたはやお選手ですが、インク加速からの素早い立ち上がり、要所での《ハデス – 冥府の策謀家》の活躍があり、見事20ロアを獲得して勝利しました。

優勝を手にして喜びを噛みしめるはやお選手に、インタビューを実施しました。

──「優勝、おめでとうございます。改めて今のお気持ちいかがですか」

はやお「ありがとうございます。夢のようですね」

──「どのあたりから勝ちを意識しだしましたか?」

はやお「スイスラウンド6戦目勝ったあたりからです。その時点で5勝1引き分けで、あと2勝すればみたいな感じで決勝トーナメントだなと意識し始めました」

──「簡単に、本大会優勝までの軌跡を教えていただければと思います」

ディズニー・ロルカナ・TCGとの出会い

はやお「元々、他のカードゲームを遊んでいたことがありまして。そのゲーム関連のプレイヤーがYouTubeでロルカナを紹介していたんです。動画をみたところ、ロルカナはルールが近しいなと感じて始めやすそうだなと思いました。ディズニー自体はあまり知らないんですが、ルールがわかりやすいというところで興味を持って始めました」

──「ロルカナはルールがわかりやすいとのことですが、それはTCG初心者がはじめやすいカードゲームということですか?」

はやお「それはありますね、キャラクターをプレイしてロアをかせぎ、20ロアになったら勝ち。ゲームの流れがシンプルで、選択肢を自分で選べます。カードゲーム初めての方も触りやすいと思います」

──「普段はどんなふうにロルカナをしているのでしょうか」

はやお「最近は仲間内で遊ぶことが多いです。練習は週に1回集まって練習しようとコミュニティーで決めています。プロフィールにも書きましたが、『カードキングダム溝の口店』で遊んでいました。今はそこで知り合った仲間と練習させてもらっています」

はやお「大会は1人でも参加します。本当にたまにですが、自宅で彼女がパックラッシュをしてくれますね」

──「素晴らしい環境ですね。ちなみにディズニーではどのキャラクターがお好きなのでしょうか」

はやお「『カールじいさんの空飛ぶ家』のダグです」

《ダグ – お前はわしの犬》

本大会に向けての流れ・調整

──「ディズニーロルカナ チャレンジに向けて具体的にはどのように調整したのでしょうか」

はやお「大会に参加したり、仲間内で練習したりという感じではありますね。仲間は競技志向なので、いわゆるメタデッキを持ち込んでくれて、対戦しながら環境を知る感じです」

──「素晴らしい練習環境が整っていますね」

はやお「流石に勝率を出すまではやっていませんが。デッキ相性は体感重視です」

──「イルミニアたちの腕試しの場である『セット チャンピオンシップ』には参加されたりしましたか」

はやお「ときどき参加しています。今のところ優勝はないです。スペシャルトーナメントで1回《マレフィセント – 怪物ドラゴン》のフォイルを獲得したことがありました」

デッキに関して

──「使用されたアメジスト/サファイアについて解説をお願いいたします。どのような経緯があったのでしょうか」

はやお「やっぱり、もう、使い慣れていて手に馴染むのが最大の理由です」

──「いつ頃から使っているのでしょうか」

はやお「ロルカナで初めてしっかりと構築したデッキが『アメジスト/サファイア』でした。6弾の『大いなるアズライト』のころですかね。この色で組んでみて、それで使っています」

──「だいぶ長いですね」

はやお「一番手に馴染んでいるデッキです。前回のチャレンジも同色の《ダンボ – 世界の七不思議》入りで6勝しました」

──「ほかのデッキは検討されましたか」

はやお「練習はしていましたが、色々試すのには時間が足りなくて。人気の『アンバー/スティール』や『ルビー/サファイア』は使いこなすのは難しかったです。時間が全く足らず。しかもそれらのデッキは普段から使っているイルミニアがうまいはずですし。ミラーマッチ(同型対決)をやったら絶対に負けてしまう」

はやお「別に『アメジスト/サファイア』が特別勝率が良かったわけじゃなくて。不利なマッチアップはありつつも、自分のなかでゲームプランが定まっているのが決め手でした」

──「なにか、調整の中で特別なカードやテクニックなどをデッキに入れたりしたのでしょうか?」

《ハデス – 冥府の策謀家》

はやお「《ハデス – 冥府の策謀家》はデッキの軸です」

──「4枚はかなり特徴的ですね。理由を教えてください」

はやお「前回のチャレンジでは3枚にして参加しました。そこで《A WHOLE NEW WORLD》で2枚流されて、足りなくなったことがありました。その記憶が色濃く残っています」

はやお「ちょっと出だしが遅れがちなデッキなので、『ルビー/サファイア』や『アンバー/スティール』などの大型のキャラクターを早期にプレイしてくるマッチアップで盤面を巻き返す必要があります。《シンデレラ – 剛胆なる姫君》や《アリエル – 音響の戦士》なおですね。そこに対処できるように4枚にしています」

──「《ワサビ – 几帳面なエンジニア》は珍しいカードですね」

《ワサビ – 几帳面なエンジニア》

はやお「元々『ルビー/サファイア アイテムズ』は《モーリスの工房》が厳しくて、かなり不利なマッチアップです。正直なところ、《ワサビ – 几帳面なエンジニア》を入れてから練習できてないからどれくらい効果的かは不明ですが、とにかく抗うカードを入れようと思って採用しました」

──「実際に『ルビー/サファイア』と対戦しましたか」

はやお「アイテムズに1回、《マウイ – オレって半サメだろ?》に2回当たりました。《魚の骨ペン》や《マーリンのカーペットバッグ》を割ったりと、活躍してくれて3戦とも勝利できました」

──「目論見通りですね」

はやお「『アメジスト/ルビー』相手にも自分の《アイスポー》を割って最後1ロアを稼いでくれて勝利に貢献してくれました」

──「汎用性が高いカードですね」

はやお「カード効果的には《隠すなら森の中》との比較になりますが、キャラクターであることが大きくて。回避のおかげで《ジェデダイア・ファーンズワース – クッキー》や《ディアブロ – 忠実なる使い魔》とチャレンジできるなど役割の多いカードです」

──「《メリーウェザー – 気の短い妖精》についても詳しく教えてください」

《メリーウェザー – 気の短い妖精》

はやお「《メリーウェザー – 気の短い妖精》は《そこに登場、ゼウス!》で退場せず、スティール系全般強いキャラクターです。『エメラルド/スティール』相手には場持ちの良く(場に残りやすい)、頼もしい1枚です」

──「魔除で除去が当たらないという点では『アンバー/スティールソング』にも強そうですね。『アンバー/エメラルド』相手の有利不利について教えてください」

はやお「不利よりではあるが、《アイスポー》《ベル – 見習い発明家》があれば戦えます。特別不利とまではいかないなと」

──「《コワすぎる光景》のようなカードは不要ですか」

はやお「《コワすぎる光景》を採用するとかなりデッキが歪みます。《メリーウェザー – 気の短い妖精》、《エルサ – 第5の精霊》と動けば盤面を崩せたりしますので、無理にとる必要はないかな」

──「そのほかのデッキ相性についてはいかがでしょうか」

はやお「得意なのは『エメラルド/スティール』。苦手は『ルビー/サファイア アイテムズ』『アメジスト/ルビー』あたりです。『エメラルド/スティール』はかなり有利です。《メリーウェザー – 気の短い妖精》を3ターン目にプレイすると、盤面を制圧できます。魔除のおかげで《アースラ – 七つの海の騙し屋》も本来の強さを発揮できません」

──「『アメジスト/ルビー』について詳しく教えてください」

はやお「このデッキはリソースで差をつけたい戦略なんですけど、『アメジスト/ルビー』はジャブジャブとカードを引くので、長所が打ち消されてしまう感じです。正直五分ないかなと思っています。後半の《A PIRATE’S LIFE》でロアをズラされるのが厳しく、頼みの《マクダック邸 – スクルージの屋敷》も突進で簡単に退場していまいます」

《FRIENDS ON THE OTHER SIDE》
《A PIRATE’S LIFE》

本大会を終えての感想

──「大会当日の当たりはどうでしたか」

はやお「正直、『ルビー/サファイア アイテムズ』にほぼ当たらなかったのはラッキーでした。『アメジスト/ルビー』も2回だけで、両方とも勝てました。後攻なら負けていました。苦しいところも噛み合って勝てたというところです」

はやお「逆に決勝トーナメントは有利な『エメラルド/スティール』を3連続で踏めました」

──「それはラッキーでしたね。決勝では《ヘラクレスの帰還》を巡るゲームの攻防を期待しました」

はやお「対戦相手の方は《マイロ・サッチ – 現場主義》を取られていて、《ハデス – 冥府の策謀家》対策とおっしゃっていました」

《ヘラクレスの帰還》
《マイロ・サッチ – 現場主義》

──「決勝戦では《ハデス – 冥府の策謀家》が大活躍しましたね」

はやお「対戦相手が事故っていて、何もできなかったのが幸いしました。7インクの時点で《縁組次第》、《ヘラクレスの帰還》から《レヴィアタン – アトランティスの守護怪獣》とプレイされると、どうかなと思いましたが、それもなくて」

──「《マウイ – オレって半サメだろ?》も《ハデス – 冥府の策謀家》で適宜さばけましたね」

はやお「あとは手札破壊を引かれなかったのも大きいです。予選ラウンドでは《プリンス・ジョン – 強欲王》から手札破壊で手札差をつけられてしまった。それもなかったため、かなりツイていました」

──「大会を通して、印象に残っているシーンなどはありますでしょうか」

はやお「トップ8を決めるマッチアップが『エメラルド/スティール』でした。結構対戦相手がロアを先攻していて、こちらも何とか追いついて。リソース差をつけていましたが、最後の最後、キャラクター2体が並んだら負けという手に汗握る状況になりました。1体でセーフでした」

──「お見事です。振り返ってみまして、本大会の勝因はなんだったと思いますか?」

はやお「運は良かったし、当たりも良かったです。このデッキのポテンシャルを十分に引き出せたなというのがあります。そこは練度を上限まで引き出せたかなと」

──「決勝戦では配信でマリガンが話題となっていましたが」

はやお「予選ラウンドでも対戦していたので、対戦相手のデッキがわかっていたからのがあります。《ベル – 見習い発明家》出してもインクブースト(カードの効果で使用できるインク数を増やすこと)しないと負けるマッチアップなので。絶対に《ティポ – 育ち盛りの息子》か《アズライト航海記》を引くという強い気持ちでマリガンしました」

──「実際に狙い通りとなりましたね。お見事です!」

チャレンジ王者として

──「さて、チャレンジの王者となりましたが、次の目標などはあるのでしょうか?」

はやお「正直、世界とか日本一を狙うとかは全然強く言えなくて…目標か」

はやお「そうですね、仲間が増えたらいいなと。ロルカナ界隈は優しい人が多い、イルミニアって。自分もコミュニティーに入らせてもらったし、ロルカナを通じて色んな人と知り合っていけたらいいなと思いますね」

──「最後になりますが、今日の結果、どなたにお伝えされますか?」

はやお「彼女と、溝の口のコミュニティーの仲間に喜びを伝えたいですね」

──「おめでとうございます、どうもお疲れさまでした!」

最終的にはメタゲームの優位性はあったものの、調整段階では自分の手に馴染むデッキを選んだはやお選手。使い慣れたデッキを選択し、ポテンシャルを120パーセント引き出すことで、多様なゲームプランを構築し、どのマッチアップに対しても戦える準備をしていました。

正解はメタゲームやデッキパワーのみではありません。プレイヤーとデッキの相性も重要な勝因です。

ディズニー・ロルカナ・TCGは誰もが手軽に始められて、ディズニーが織りなす楽しいカードを使い、カジュアルに遊べます。カードを手にしたその瞬間から、あなたはイルミニアの仲間入り。

それのみならず、奥深いゲーム性と戦略をも持ち合わせています。デッキ構築に始まり、カード使うタイミング、チャレンジとクエストの選択など、対戦中は楽しくも頭を悩ませる展開が待ち受けています。

はやお選手は不利だからと諦めず、カードを入れ替えてゲームプランに幅を持たせ、戦える戦略を見出しました。仲間との練習を経て、プレイを磨き、見事栄冠を勝ち取りました。
デッキパワーとメタゲーム。この二つはディズニー・ロルカナ・TCGにおいて欠くことのできない両輪です。
それに加えて、自分のデッキへの理解度、つまりは練度によってはそれらを乗り越えられるとはやお選手は証明してくれました。相棒である『アメジスト/サファイア』の実力を120パーセント引き出せたからこそ、はやお選手は優勝を果たしたのです。
今後もロルカナを通じて色んな人と知り合っていけたら、と語る優しさは印象的でした。ロルカナ界隈の特徴であり、まさにはやお選手は模範的なイルミニアといえます。
今後の活躍を期待するとともに、今は優勝を喜びましょう。

あらためて2000名のイルミニアの頂点に立った、勝者をここに讃えましょう!

「ディズニーロルカナ チャレンジ 2026 Summer 横浜」優勝ははやお選手!!
おめでとう!!

ライター:富澤 洋平 撮影者:福井 翔

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