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8月発売予定の「トイライズ 鎧真伝サムライトルーパー 灼熱のガイ」ですが、
実際に手にしていただいて感想はいかがですか?

いや~、自分の関わったデザインを立体化してくださって感謝しかないですよ。

劇中そのままの配色を立体で再現するのは難しいのかなと思っていて。 それこそ色々な都合でカラーをオミットする場合もあるでしょうし。 でも、これは劇中そのままなんですよ。それに塗装をシールで補う場合もあると思うんですけど、今回はフル塗装なので本当にこだわりを感じます。 やはり塗装の方がテンション上がります!

これが約40年の進化ですよね。前作 『鎧伝サムライトルーパー』 放送当時の玩具と大きく違うのは、デザイン時、商品的な縛りがなかったことです。 当時は5人の身長を同じにしたり、アンダーギアを共通にする必要がありましたが、「今回は自由にやっていいよ」とお話をいただいて。 5人の身長体重は近しいながらも、若干ながら強弱もあって、キャラクターの差別化もできました。 ただ、どうしても職業柄、プロダクトデザイン的に統一することが身に付いているため、極端に大きい、小さいにはなりませんでしたけどね。

本当に立体としてうまく設計されていますよね。玩具によっては後ろ姿に肉抜きの穴があったり、ヒンジパーツとかネジパーツとか目立つ場合もありますけど、そういうのがなくて驚きました。


そう言っていただけると企画の人間も喜びます。

あとはトゲトゲしていて嬉しいです(笑)。昔の玩具、子供向け玩具だと安全面もあってエッジがゆるいこともありますよね。 トイライズは刀もトゲトゲしていていいですよね。

自分が鎧を着て戦ったらどうするかみたいなことは考えていて。戦国時代の合戦鎧のイメージじゃないですか? 一撃で勝負を決めなきゃいけなさそうですし、膝のトゲなどはより鋭角にデザインしましたね。それこそ刺さっても抜きやすいように(笑)。

ここで敵を倒せますよね。

さすがに劇中ではそこまで描かれていませんが、けっこう凱は激しく戦ってますよね(笑)。


再現したいポーズとかはありますか?

剣を2本こうやって持って……火焔斬のポーズができる! 僕はフィギュアのポージングで一番大切にしているのが、顔の向きなんです。 アニメ本編でも、キッと下を向くシーンがあって。顎を引いて目線、目が鋭く見えるアングル。顔の向きのちょっとの差をフィギュアで再現できるのが嬉しくて。 首の角度を少し調整するだけでまったく雰囲気が変わるので、この差を表現できるのは遊び手として嬉しいです。

凱の二刀流はあえて両方とも左側から抜くような鞘の配置になってるんですよ。

横方向から抜くのがいいですよね。

前作に登場した四魔将のひとり毒魔将 那唖挫も二刀流だったので、一緒だとよくないと思い、抜き方を変えてみました。

トイライズは立ちポーズも素敵ですよね。鎧をうまく見せてもらえます。最初の変身したときのポーズとかも素敵です。 脚部のごつい感じもとても良くて。立たせやすいし、造形としてもかっこいい。遊んでいて、やはりすごく楽しいです。

前作から引き続きヨロイギアデザイン原案を岡本さんが担当されていますが、
発注時にどのようなデザインにしてほしいなどの依頼はあったのでしょうか?

ゼロでしたね。まったくなかったです。特に凱に関してはラフも描かずに、すぐデザインして、そのまま通してもらった感じです。 前作、烈火のリョウは飛行機、ジェット機のフォルムをちょっとイメージしていたのですが、今回の凱に関してはコンセプト云々よりも次やるとしたら、これだなと思っていたところがありましたね。

ずっとデザインを温められていたってことですか?

次回作があるのは知らなかったんですけど、ずっと目星は付けていたんですよね。 これまで映画『霊犬戦士ハヤタロー』、ご当地ヒーローのTVシリーズ『鎧勇騎 月兎』などでも鎧デザインを担当しましたが、もし、次のサムライトルーパーがあれば、「こういうデザインにしたい!」とアイデアを残していましたから。 あと、鎧の配置的なものはやはり烈火のリョウからあまり変えてしまうとサムライトルーパーでなくなってしまうので、そのあたりも考えていましたね。

灼熱のガイは赤と紫のカラーリングがすごく合ってますよね。同系色だけど、なんだかお互いにすごくいいスパイスになっていて。 きっと白とかグレーでも合うと思いますが、紫だからこそ余計際立っていて、かっこいいです。 烈火のリョウを踏襲しつつ、新しいファンの方にも刺さる色合い、デザイン……じつは僕にもどん刺さりしているので(笑)。 鎧ってそもそも体を守る、覆うものなので、鈍重なイメージが僕のなかにあって。でも、それをゴツすぎなく、スリムすぎない、絶妙のバランスだなと思います。

前作ではいかに鎧をフィットさせるかが勝負だったんですよ。 それを今回はアニメーションヨロイギアデザインの鈴木卓也さんが装着時の “間”の部分、武具を纏っている表現をさらに入れてくださっていて。本当にありがたいですよね。

お芝居していて、多分このデザインであれば絶対に凱たちも動きやすいだろうなと思えました。 もし、これがもっと重厚な感じであれば、彼らも動くときにすごく息遣いが必要になると思っていて。そこを動きやすさ、戦いやすさを考慮して設計されていて、すごく素敵なデザインだと思います。

細かいところで言えば、当初、凱は素顔に刺青が入る予定でした。でも、それは羅真我に体を乗っ取られた状態の表現になるのでナシになりました。 その代わりとして、ヨロイギアの額のパネルをデザインにしました。

そうなんですね!面白いです! 今だと羅真我になったデザインの意味がわかります。

このあたりの演出はシナリオの武藤将吾さんが考えて合致させたところですね。

『鎧真伝サムライトルーパー』 の反響はいかがですか?

やはり凱役に決まったときはたくさんの方々からお声をいただきました。それこそ声優さんたちからも。

僕も同業者からいっぱい言われましたよ。

いろんな方が観てくださっていますし、日本だけじゃなく、海外からの反響もすごくて。 アニメ本編が始まる前に、テキサスのイベントに登壇させていただいたのですが、本当に熱狂的なファンの方々がいらっしゃいました。 放送スタート後はSNSに海外からのコメントもあって、世界中に“サムライトルーパー”が轟いている印象があります。

またデザインを担当させてもらえるなんて、本当にありがたいことですよ。サンライズさんに助けてもらった感じです(笑)。

先日、僕自身の単独イベントを行ったのですが、サムライトルーパーファンの方々にもたくさん来ていただきました。 前作のファンで、凱も大好きみたいな。サムライトルーパーから僕のことを知っていただけたことがとても嬉しかったです。


実際、映像を観ていかがでしたか?

エフェクトが飛びぬけていますよね。それをおしゃれに見せているのが今回だと思います。あれはセンスですよ。 藤田陽一監督はじめ、アニメーターさんたちのセンスがずば抜けてすごいです。

前作をオマージュしたシーン、烈火のリョウの変身シーンとかも再現度がすごくてびっくりしました。


石橋さんは前作を観られましたか?

すごく楽しく拝見させていただきました。前作のキャラクターの表情、もちろんエフェクトもすごく大好きですし、やはり烈火のリョウ役、草尾毅さんのセリフの気合いの入り方が素敵で。 「武装、烈火―ッ」の前に“はぁーッ”みたいな気合があって、すごく素敵だなと思いました。草尾さんのお芝居も参考にしながら、自分の凱としての良さをうまく入れて表現できるように役作りしました。

それはあるよね。

前作は意識しつつ新しいものも生み出したかったんです。それこそ音響監督の田中亮さんとも相談しましたね。 「火焔斬」は烈火のリョウの「双炎斬」風にしたほうがよいのか、しないのかとか。

凱は「奥義、心頭滅却」とかもあったよね。

はい。武装も「武装~」じゃなくて、「武装!」とギュっと力を凝縮した感じにしたり。 でも、「灼熱~」は草尾さんを意識しましたね(笑)。意図的に変えているところもあれば、踏襲してるところもあります。


1クールの終盤にはそんな草尾さん=烈火のリョウと共演されましたが、いかがでしたか?

そうなんです! 11話の収録のときには「わー、本物だ!」ってなりました。

(笑)

草尾さんとの「お前の現身を焼き尽くす!」は烈火のリョウを意識しました。皆さんに気づいてもらえているか、わからないですけど…。

気づいているんじゃないのかな。そういうところ、みんな観ているんだよね。


7月からの第2クールも発表されました。
第2クール放送中には「トイライズ 鎧真伝サムライトルーパー 灼熱のガイ」も発売となります。
ぜひファンの皆様にメッセージをお願いします。

1クール目で凱の魅力、戦い、ポージングなどいろいろ観ていただいたと思いますので、ぜひトイライズを手に取って2クール目を観ながら、いろんなポージングで遊んでいただきたいです。 本当にいろんなところが動きますから。おふざけポーズ、やられたポーズを取ってもらってもいいですし。 でも、やはり一番はかっこいいポーズ、それこそ火焔斬や変身ポーズとか、1クール目も見直して研究しながら、自分なりの凱のポーズを楽しんでもらいたいです。

本当にトイライズを触りながら、アニメを観てもらいたいですね。映像と同じポーズを取らせてもらって。 やはりそれが一番フィギュアとして面白いですから。どうやって敵を倒すか研究してもらいたいね。

(笑)本当ですね! 新しい必殺技を考えてもらいたいですね。うわー、いいなぁ。いろいろ考えちゃいますね。
もう、これは一生遊べます(笑)。


ありがとうございました。

PROFILE

岡本英郎

1960年3月28日東京都葛飾区亀有生まれ。デザイナー、脚本家、映画監督。 『鎧伝サムライトルーパー』では鎧デザイン、『鎧真伝サムライトルーパー』ではヨロイギアデザイン原案を担当。 また、『鎧伝サムライトルーパー』放送当時のタカラ製フィギュア「超弾動シリーズ」ではパッケージデザインも手掛けている。 最新監督作品は『怪奇タクシー 布告を知らぬ者達に』。

石橋陽彩

2004年8月24日生まれ、千葉県出身。声優、エイベックス・ピクチャーズ所属。 ディズニー/ピクサー映画『リメンバー・ミー』ミゲル役にて声優デビュー。2025年 第十九回 「声優アワード」新人賞受賞。
代表作:『シンカリオン チェンジ ザ ワールド』大成タイセイ役、「薫る花は凛と咲く」依田絢斗役など。

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