【バトル攻略コラム】

ウィクロスアカデミー

新環境でスタートダッシュを決めたい人は要チェック!アカデミー講師6人の「DIVISIONS DIVA」注目カードレビュー!!

みなさんこんにちは。今週もウィクロスアカデミーのお時間がやってまいりました。
「解放派」「闘争派」「防衛派」の3つの陣営にルリグたちが分かれて戦う「DIVISIONS DIVA」が、いよいよ12月23日(土)に発売されます!
それぞれの陣営の特徴を活かしたデッキを作るもよし、これまでのカードと組み合わせた使い方をするもよしな、『ウィクロス』の楽しみ方がより広がるセットになっています。

さて、本日の講義ですが、「DIVISIONS DIVA」全カードがさっそく公開されましたので、アカデミー講師陣による本セットの所感やカードレビューをお届けしていきます!
講師陣は本セットをどのように読み取ったのか? それも合わせて御覧ください!

ウルシハ講師の所感&注目カードレビュー

所感

1つのセットに3つの陣営が収録されているため、それぞれ種類は多くないものの、非常に高いポテンシャルを備えています。
一つのまとまりで強大なカード群というと長らく環境を牽引しているディソナに近いものを感じますが、それに引けをとらないパワーを感じます。
ですがやはり種類が少ないことは無視できず、デッキを作るにはこれまでのカードと組み合わせることがほぼ必須になっているため、構築に個性が強く表れる奥が深いセットと言えるでしょう。

レビュー
  • 幻蟲 アロス・ピルルク//THE DOOR

WXDi-P15-064

解放派シグニの中でも一際存在感のあるシグニです。
場にいてもほかのシグニの下に置かれていても手札破壊ができ、特に下にあるときはランダム手札破壊になるという脅威のスペック。
解放派の特徴として、下にシグニを重ねる効果を駆使することで1ターンの間にこれまでのカードとは一線を画すアクションが行えることが挙げられますが、このシグニはその最たるもの。
下に4枚重ねれば一度に4枚もの手札を刈り取るビッグムーブも可能となります。
解放派なら間違いなく必須となるであろう注目のシグニ。

  • 翠英 ママ//THE DOOR

WXDi-P15-070

コインをやりくりすることでさまざまな効果を発揮する闘争派には、「コインを消費して」戦うシグニと「コインが消費されたことをトリガーに」戦うシグニがいます。
得られるコイン枚数に限りがあるため、より重要なのは「消費をトリガーに」戦えるシグニになりますが、とりわけこの《翠英 ママ//THE DOOR》はそれがレベル1バニッシュと扱いやすく強力なものとなっています。
さらにコインを使うほうの能力も大型除去であるため弱いタイミングがほぼなく、そのうえで自身はパワー8000と至れり尽くせり。
闘争派のメインアタッカーとして活躍するでしょう。

  • コードハート Lスピーカ//THE DOOR

WXDi-P15-056

《防衛者MC.LION-3rd》のパートナーとなる、防衛派では貴重なアタッカーを担うシグニ。
純粋な火力としても4点目以降の打点としても扱え、コストもあと払いなので無駄も発生しない優等生です。

WXDi-P15-010

パワー上昇は自身なら14000と攻防ともに優秀なラインに到達しますが、これはゲートの上にさえいれば防衛派でなくともパワーを上げられるのがポイント。
耐久デッキではおなじみの《聖天姫 エクシア》のパワーを上げてさらに盤面を硬くできるので、相手のアシストを予想しながら攻めるか守るか選びましょう。

ウルズ講師の所感&注目カードレビュー

所感

「DIVISIONS DIVA」は各陣営を中心とした内容になっています。
シグニの下に置くカードを考えながら、ライフクラッシュや相手のリソースを一度に多く減らして勝負を決める解放派。
コインという限られたものを消費し、安定した攻め能力、蘇生、山札回復を持ち、どっしりと構えて戦う闘争派。
ゲートというギミックを利用し、リソース干渉や盤面強度を活かし、自分のペースに引き込んで戦う長期戦型の防衛派。
これら各派閥の持ち味とギミックを理解し、デッキとゲーム展開を考えていくことがセレクターの腕の見せどころになりそうな弾だと思います。

レビュー
  • 羅星姫 コスチュム//THE DOOR

WXDi-P15-058

SRの中でも注目してる1枚。
相手の手札やエナというリソースを削りロングゲームを目指す《プロフェッサー 防衛者Dr.タマゴ》に足りなかった打点効果を持った強力なシグニ。
その打点効果もデッキの一番下に送るので、しっかりリソースを減らしていく戦い方を通してくれます。
シャドウ効果もスペルのバーストやフェゾーネマジックをかわしてくれるため無駄がありません。
デッキを構築するうえで、どれだけこのカードを供給できるかが大事になるかも知れません。
総じてパワーのあるSRらしい効果だと思います。

  • 翠英 ママ//THE DOOR

WXDi-P15-070

闘争派からこのカードのピックアップ。
コインを2枚以上使用していればパワーの影響を受けないレベル1バニッシュがとても強力。
また、自身のコイン効果を使うことで大型のシグニも対処しつつ、レベル1も除去するといった1枚で完結してる強力な下級。
序盤から終盤まで活躍ができ、緑のランサー効果の天敵である《幻水姫 シィラ》《蒼森ミネ》といった厄介なシグニの除去ができるのも高評価。
下級の中でもかなりパワーの高い効果になっており、闘争派の攻めを支えるカードになる事でしょう。

  • ハナレ//ダークスフィア

WXDi-P15-044

待望のハナレアシストです。
全部ハナレのアシストをピックアップしようかと一瞬考えましたが、冷静になりこのカードをピックアップ。
ほかのアシストたちより優れているのはトラッシュ送り効果を持っていることで、序盤から相手のリソースを増さない動きをしてくれます。
また、マイナス効果がレベル2までバニッシュできる数値なのも良い感じ。
効果が二つに分かれているので、それぞれ別のシグニを対象に選択するなどかなりおもしろいことができるアシストだと思います。

からばこ講師の所感&注目カードレビュー

所感

解放派、闘争派、防衛派は少数精鋭ながら、わかりやすいコンセプトを持つカードが揃っており、この弾だけでデッキが作れます。「ブルーアーカイブ DIVA」から『ウィクロス』を始めた方が本格的に『ウィクロス』の世界に飛び込んでいける、まさに「扉」のような拡張パックですね。
カードパワーはどれも格別。解放派の火力と防衛派の防御力は想像できますが、闘争派の実力がいかほどかが楽しみです。過去に登場した、コインに関する能力を持ったカードは、今のうちに集めておきたいですね。

レビュー
  • リベレーターズフォース

WXDi-P15-001

1エナで3ドローし、手札から解放派のシグニを捨てれば、相手のライフクロスを1枚クラッシュできます。往年の最強ピース《TRIGGER OF VICTORY》を彷彿とさせますね。
《TRIGGER OF VICTORY》はトラッシュからの回収が強力でしたが、こちらは最序盤に《マドカ//フロート》《エクスエコー》の感覚で使えそうです。お手軽ライフクラッシュが魅力的!
エクシード4は解放派シグニのサポート。《自由の記憶 解放者リル》《解放者エルドラ×マークν》で使うのが基本ですが、メインデッキが解放派シグニ中心のデッキで使うのもおもしろそうです。

  • オールアウトバトル

WXDi-P15-004

センタールリグとアシストルリグに、2種類の起動能力を与えるピース。
1つ目はダウンしたルリグと共通する色を持つシグニのバニッシュ。パワーを問わないうえ、【シャドウ(シグニ)】を貫通できるのが強みですが、確実に除去ができるかは対戦相手次第。除去ができなくとも、ドローかエナチャージとして使えるのはありがたいところです。
【ディソナ】や今回の3陣営のように、同カテゴリ内に複数の色のシグニが存在するデッキが流行する環境では、複数の除去が狙えそうですね。

  • 幻獣神 LOVIT//THE DOOR

WXDi-P15-057

同じシグニゾーンにゲートがあれば、パワー15000のシャドウを持つ超堅牢な壁となります。
シャドウ持ちはバトルでバニッシュするくらいしか突破手段がないのに、それでいてパワーが15000となれば、デッキによっては突破不能に陥ることもありそうです。加えて、エンドフェイズにガードを持つカードも回収できるおまけ付き。
同弾に収録される《中罠 デジロック》と合わせれば、能力無効対策をしつつ、パワー15000、15000、13000の堅牢盤面が完成です。対策のための《翠魔姫 バン//ディソナ》が手放せません。

しみずき講師の所感&注目カードレビュー

所感

「DIVISONS DIVA」のプールをひとしきり眺めたあとに時に感じたのは、「超実践級構築済デッキ×6」です。
わかりやすいコンセプトを引っ提げた3つの陣営に加えて、ぞれぞれ持ち味の違うセンタールリグが2種づつ。各陣営のシグニも、各ルリグ専用となるパートナーシグニを含めてたったの10種類です。
であれば、取り敢えず使いたいシグニからデッキにブチ込んで《サーバント #》を4枚加えて、LBの枚数を各陣営のスペルで調整してやればコンセプトの整ったメインデッキが完成しちゃうワケです!!

この弾のカードを1セット集めておくだけで最前線で戦えるディーセレのお手本デッキが6種手に入るので、これから始める初心者セレクターにもメチャメチャおすすめのパックになっていると思います。
3人で各陣営を担当して、カードをシェアするのも良いかもしれませんね。

レビュー
  • リベレーターズフォース

WXDi-P15-001

「このカード、初動になるな……」ってことに思い至ってから、評価が爆上がりしました。
これまでも序盤の安定感を高めてくれそうなドリームピースに《ウルトラスーパーヒーローズ》が存在しましたが、先攻は論外として、後攻でも1ターン目に使うのはさすがにもったいない気持ちが勝ちます。
その点、このピースは先攻1ターン目に問題なく使用できます。エクシードがあとから使える点がメチャクチャ偉いですね。

ドリームピースを初動にできると何が嬉しいかと言うと、アシストルリグを除去に回せる点です。昨今の構築のトレンドとしてレベル2のパワーが高くなってきており、特に後攻2ターン目の除去は非常に難しくなっています。
この点は攻めっ気の強い解放派デッキにとっては向かい風となります。そこに対して、除去アシストで対処しやすくなっているのはかなりありがたいと思います。

  • 羅菌姫 ナナシ//THE DOOR

WXDi-P15-053

注目すべきは何といっても、自分の山札を回復することによりリフレッシュのダメージを回避できる点でしょう。
これによってコインを使えるデッキは余程のことがない限りは、デッキ破壊戦術を用いるデッキに対して強く立ち回ることができます。

これまでもピースを用いることで同様の対処は可能でしたが、シグニで同様の動きができるとなるとその強さには天と地ほどの差があります。
特定の相手にしか刺さらない効果にピース枠を割くのは少しピーキーですからね。1エナ1ドローにしかならなかった《イノセントバトル》に悲しい想いをすることもなくなります。

そのうえで普通に盤面強度シグニとして見ても充分なスペックを有しており、条件さえ満たせば何故か2エナも稼いでくれます。
このシグニ単体で完結している点も相まって流石に偉すぎです。

  • オープン・ゲート

WXDi-P15-079

個人的な見解(誰が見てもそうかも)ですが防衛派のコンセプトは、名前の通り長期戦に持ち込んでのコントロールでしょう。そして、コントロールデッキと言えば両アシストを軽量防御で固めて最速でリミット8を作る構成が僕的には非常に好みです。
であれば、後半に不要となるレベル1のシグニは極力減らしたいところです。そこで輝くのがこのスペルです。
ノーコストで5枚という広い範囲から防衛派シグニをサーチすることができるので、序盤の安定感を高めつつ後半に引いても強いという何とも嬉しい性能を有しています。

個人的にはこのカードと《幻怪 エクス//THE DOOR》さえ採用していれば、残りのレベル1シグニ(サーバント除く)は4〜5枚で十分だと考えています。そのぶん、スペルや高レベルのシグニに枠を回せるのでデッキ全体のパワーアップに繋がる強力な1枚だと思います。

シロネコ講師の所感&注目カードレビュー

所感

「DIVISIONS DIVA」大きな注目ポイントは解放派・防衛派の活躍でしょう。
特に解放派はエナ破壊を得意としている赤シグニたちに期待が高まります。ディソナをはじめとした様々なデッキが活躍している現環境ですが、メインデッキに3色以上のカードを採用しているデッキが多い傾向にあるので解放派の登場はメタゲームに大きな影響を及ぼしてくれると考えています。
防衛派の登場は「ゲームの低速化」をもたらしてくれます。圧倒的パワーとエナを与えない除去効果を駆使し自分の有利なゲームレンジに引きずり込む戦術は攻めに偏った現環境のスパイスとなってくれるでしょう。

レビュー
  • 羅星姫 フラドウズ//THE DOOR

WXDi-P15-052

《闘争者カーニバル #T#》のパートナーとなるシグニです。
強力なポイントはコインのパワー上昇が相手ターンの終了時まで続く点です。コインを1つ使うだけで13000まで上昇するため除去されにくく、アシストルリグの防御力に頼らなくてもロングゲームができる可能性がぐっと上がっているのが非常にうれしいポイント。。これに加えてランサー付与まで自分でこなしてくれるのでまさしくデッキの核となるシグニです。

  • オープン・ゲート

WXDi-P15-079

ゲートの上という条件があるものの、0コストで発動できるデッキの5枚上からシグニを1体場に出すスペルとなっており、防衛派シグニといった指定もありません。
ゲートさえ展開できれば幅広い場面で使用できる優秀なスペルです。
デッキに4枚採用したカードを確実に運用するために使ったり、1〜2枚採用のシグニを場面に応じて運用することができるのでゲートを展開するデッキにはひとまず4枚採用するのが無難そうです。
LBも除去系の効果であるため白デッキの不足しがちな攻撃力を補ってくれるときもあるでしょう。

  • コードアート Aトドア

WXDi-P15-086

パワー上昇と除去効果を持ち合わせた優秀な1枚です。
捨てるスペルは色の指定などもなくスペルを多めに使うデッキであればひとまず入れて試してみるとよさそうです。
手札に戻す効果になっているのでなるべく相手にエナを与えたくないデッキに採用することでデッキの強みを生かしながら攻めることができ、自身のパワーも最大12000と高いため除去に多くのエナを使わせられる可能性もあるので、攻め・守りの両面で相性ばっちりです。

てらたか講師の所感&注目カードレビュー

所感

3つの陣営によるバトルがメインとなっており、当然それらのカードパワーの高さが目立っている今回の弾。ですが、どの陣営にも属さない汎用性高めなカードも結構収録されていたり、闘争派のカードはロストレージルリグで使っても強そうなものが多かったりと、ディソナ編やコラボパックと比べると従来のルリグを強化していく形でも楽しみやすいセットに見えました。
「ブルーアーカイブ DIVA」から2か月も経っていないタイミングと、前環境が固まり切る前にカードプールが追加されることになり、メタゲームはより混沌としそうです。

レビュー
  • 俯瞰者からの啓示

WXDi-P15-005

久々に登場した、アタックフェイズ中にアドバンテージを得られるピース。
現在リソース破壊への対策として最も活躍している《ゼノ・クラスタ》と比較すると、こちらは「白単色系統のような、直接的にエナを破壊してこない相手に対してエナを稼ぐことができる」「相手にリソース破壊をされなくても必要タイミングでアドバンテージを得ることができる」といった優位性を持ちます。
当然、デッキの色配分に細心の注意を払う必要があったり《サーバント #》は絶対に手札に来なかったりなどの弱点もあるため《ゼノ・クラスタ》を完全に上回っているとはいえませんが、汎用性高めのリソース破壊対策カードとして活躍する機会は十分にあるでしょう。

  • 羅星姫 ノヴァ//THE DOOR

WXDi-P15-059

この圧倒的なリソースコントロール力を無視して防衛派を語ることは不可能。そう言っても過言ではないほど、ド派手な能力を持ったシグニです。
前弾環境において《猫塚ヒビキ》があらゆるブルーアーカイブ構築に採用されていたことは記憶に新しいでしょう。単体で手札を2枚奪い取るというテキストは、それだけ強力な性能であると言えます。
そして2枚の手札破壊に加え、自分のアタックフェイズごとに手札の増強まで行なえるとあれば、文句のつけようもありません。
アタック時に手札破壊であるという点は、アタックを止められたら機能しないというデメリットにも、相手がライフバーストで増やした手札ごと叩き落とせるというメリットにもなります。
アタックフェイズに入れば自分の手札が1枚増え、1回アタックすれば相手の手札が2枚消える。2回出たなら倍、2ターン繰り返せば更に倍。徹底的なアドバンテージ差を相手に叩きつけていきましょう!

  • リメンバ・スクライイング

WXDi-P15-031

ガードを行なえた回数、序盤の手札の安定供給による再現性の確保。
これらの2つはどちらもディーヴァセレクションにおいて勝敗を大きく左右する要素のひとつです。実際ここ1〜2年の対戦環境を振り返ってみると、いわゆるトップメタと呼ばれたデッキのほとんどに青アシストか《エクスエコー》の姿が見つかることでしょう。
《リメンバ・スクライイング》は満を持して登場した「手札を2枚増やす」と「《サーバント #》を拾う」が両立できる白のアシストルリグであり、現在の「青アシストか《エクスエコー》ほぼ必須」の構築論をひっくり返しうる1枚だと考えています。
特に、コントロール寄りのゲームがしたい青のセンタールリグにとっては垂涎もののアシストでしょう。
「青のドローアシストを入れるなら、最近どんどんカードパワーが増している3色指定のドリームチームピースが使えない」
《エクスエコー》を使うなら、デッキの1/4程度は赤のカードを入れることが求められるためどうしても攻撃的なデッキになりがち」
「そのほかのアシストの場合、常に《サーバント #》が引けずにロングゲームを成立させられない負け筋がつきまとう」
こういった問題が一気に解決されるわけですから、使わない手はありません。今後しばらくは大会環境でも見かけるカードになるのではないでしょうか。

タカラトミーモール