【バトル攻略コラム】

ウィクロスアカデミー

アカデミー講師4人の「LEGENDARY DIVA」注目カードレビュー!!

みなさんこんにちは。今週もウィクロスアカデミーのお時間がやってまいりました。
多くのファンの方が待ち望んだ黒「ウムル」、白「タウィル」の登場で、大いに盛り上がっている「LEGENDARY DIVA」が、いよいよ2月24日(土)に発売されます!
この2人が環境を席巻するのか、はたまた新衣装のアトが活躍するのか、それとも伝説のディーヴァである“夢限少女”の3人が輝きを放つのか、新たなデッキの登場に期待の高まるセットですね。

さて、本日の講義ですが、「LEGENDARY DIVA」全カードが公開されましたので、アカデミー講師陣による本セットの注目カードレビューをお届けしていきます!
講師陣は新たなカードで環境がどうなると読んだのでしょうか? ぜひ御覧ください!

てらたか講師の注目カードレビュー

【注目カード①】《極門天姫 ヨグニグラ》

WXDi-P16-055

ここだけの話なのですが、僕は実は全ルリグの中でウムルが最も好きという裏設定がありまして、最近はディーヴァセレクションが始まって数年越しにようやく登場した黒のウムルにお熱。
そんな新ウムル、《扉の俯瞰者 ウムル=トレ》についての所感は前回のアカデミーでシロネコ氏が執筆されているのでそちらに任せるとして、今回はこちらの専用シグニの方をピックアップ!

火力・サーバント回収の使い分けによって攻防を1枚でこなせる使い勝手のよさ、10000マイナスができるアタッカーなのにパワー12000。上から下まで全部評価ポイントですが、何よりウムル・タウィルにとっては「自然と多数投入できる多色シグニである」という点が大きいでしょう。
ひとつの色に大きく寄せた構築が求められるこれらのルリグは、当然ですがメインカラー以外の採用枚数を絞らざるを得ません。そうなると当然問題になってくるのはアシスト用コストや対応力向上のための2色目以降をどう採用していくかだったのですが、《極門天姫 ヨグニグラ》のおかげでその問題とは縁を切ることができました。

このカードを入れられるだけ入れて、後はタウィルなら何枚か追加のダメージソースを、ウムルなら《聖天姫 エクシア》《聖魔 プルソン》などのメタカードをちょこっと追加してやれば、それだけでただの単色デッキより高い対応力を持った構築が作れるはずです。ウムル・タウィルを組んでみたい人はとりあえず10000000枚手に入れるところから始めてみましょう。

【注目カード②】《羅原姫 ミルルン//フェゾーネ》

WXDi-P16-050

ディーヴァセレクションはライフバーストの枚数が重要になってくる以上、できるだけ初手にキープするLv1のシグニはライフバーストを持っていない方が都合がよく、逆に初手でマリガンに巻き込むLv3のシグニはライフバーストを持っていた方が都合がいいもの。特に、相手の大型シグニを除去できるアタッカーなんかは序盤に手札に持っていてもただただ重いコストのカードにしかならないため、全部気持ちよくデッキに返せるようにしたいところです。
しかし、現実はそれほどうまくはできていません。これまでのライフバースト持ちのLv3シグニといえば、除去できるパワーラインが低かったりコストが異様に重かったり、はたまたチームの2人が同じ色のルリグでないと効果を発揮しなかったりと、ちょっと使い勝手の悪いものだらけでした。

さて、今弾で追加される《羅原姫 ミルルン//フェゾーネ》《凶将姫 ソウソウ》は、使い勝手が滅茶苦茶良いかといえば——そういうわけではありません。
しかし、「ライフバースト持ちダメージソースの選択肢が着実に増えている」という現象自体がディーヴァセレクションに与える影響は結構大きいのではないでしょうか。たとえ単体単体がピーキーな性能でも、そういうカードが沢山増えればいずれ「1種類ぐらいは噛み合うカードがある」という方向に近付いていくでしょうし、そうなれば基礎的な構築論にも変化が生まれてくるでしょう。

僕は特にスペルを軸とした手札破壊系のデッキをよく使うため、《羅原姫 ミルルン//フェゾーネ》はかなり期待度高め。必要コストも2枚ぽっきりで及第点なので、とりあえずそういうデッキを組む際には選択肢に入れるカードになりそうですね。

【注目カード③】《純白の防壁》

WXDi-P16-003

新たに登場した、同色ルリグが複数いることによって大幅なコスト軽減が行なわれるピースのサイクル。
1点分のライフ差を生み出せる赤の《真紅の熱線》や緑の《深緑クッキング》、大きなリソース差を生み出す立役者たりえる青の《キラキラ・ブルー》に黒の《ブラック・サプライズ》とどれもこれも強力ですが、特に今までの白単色系デッキの弱点を綺麗に埋めてくれる《純白の防壁》は個人的には強く意識しておきたいピースです。

白のハイパワーな耐久シグニを積み込み放題な一方、アシストルリグを白染めする場合は《サーバント #》の序盤供給やダメージソースの安定化といった面に難があった白単色の構築。
今まではチームを3色編成にしてドリームチームピースを撃つのが主流で、そのために《コードメイズ ルヴダビ》などの強力な白単色シナジーのカードは諦めざるを得ないことがほとんどでしたが、このカードの登場により相手からのルリグアタックに簡単に蓋ができるようになりました。
実質的に「序盤に《サーバント #》を2枚ドローする」ぐらいの気持ちで使用できるため序盤安定のために割いていた枠を他へ向けることもできるようになり、結果として点数要求ができるアシストが積みやすくなったのも間接的な強化になるでしょう。

ルリグのパワーに、シグニのパワーに、ピースのパワー。どれもこれも強力なものが目白押しで、波乱のメタゲームが今から目に浮かぶようです。

【僕にも話させてほしい枠カード】《扉の俯瞰者 ウムル=トレ》

WXDi-P16-013

レビューの最初の方で「《扉の俯瞰者 ウムル=トレ》についての所感は前回のアカデミーでシロネコ氏が執筆されているのでそちらに任せる」みたいなことを言った気がするんですけどやっぱり撤回します。僕にもこのカードについてちょっと話させてください。

このカード、テキストが出た当初からいろいろと考えているんですけど、「最初にぱっと見した時のイメージより、だいぶピーキーなルリグだな」と最近は思うようになってきました。
出現時でリフレッシュ促進、毎ターンの火力、ゲーム1でのトラッシュ利用。書いてあることは黒ルリグがやりたいことすべての凝縮であり万能型みたいに見えるんですが、一方で下ふたつの効果が完全に黒のカードとしかシナジーしていない。これって、最近の黒ルリグの流行である「不穏ナナシ」「記憶ナナシ」とか「ブルアカウリス」、あるいは「ブルアカヒナ」あたりのデッキで採用されていた「最小限の枚数で黒のいいところをうまいこと抽出して、手札破壊やらエナチャージやらのテクニックを追加で乗せて戦う」みたいなプランの導入が困難なことを示してるわけです。

そしてもうひとつ、「トラッシュが揃っている時は火力も盤面再現度もものすごく安定する一方、早期のリフレッシュが得意な相手に一気に山札0枚まで持ち込まれてしまった時、すごくへにゃへにゃになってしまうルリグだな」というのも考えるべき点だと感じました。
マイナスのための条件が黒10枚からである以上、それなりにトラッシュを肥やしての運用が求められます。ですが、当然デッキを自分で減らしていく動きが必要なため、結果的に相手からのリフレッシュには弱くなります。そして、リフレッシュを入れられてから再度トラッシュを準備するのに結構手間がかかりそうというのは言うまでもないでしょう。なんなら、無理してトラッシュを準備したらまた相手の《コードアンシエンツ ファラリス》でリフレッシュまで持ち込まれてしまう……なんて展開だって十分に考えられます。

だから、リフレッシュの得意な黒ルリグがメタゲーム上に存在するなら、相手に喰らわされる早期リフレッシュから立て直しやすくする要素を何かしら詰め込んであげないといけない。

これら「絡められる外付け戦略があまり多くなく、ピーキーな形になりやすい」「早期リフレッシュに対して何らかのアプローチを残しておく必要がある」というふたつの点から見ると、総合的には「自分以外の黒ルリグがメタゲームから絶滅でもしない限りは、《扉の俯瞰者 ウトゥルス》にグロウした方が安定しやすい」、「なので、いったん3で止まる選択肢は後回しにしてデッキを考えていった方が構築の研究は進みやすそう」という印象のルリグになっています。
情報が出た当初は「《扉の俯瞰者 ウトゥルス》はタウィルからのグロウが良さそうでウムルは3でも戦えそうかなあ」みたいなことを思っていたんですけど、効果を整理していくと意外とこういう第一印象って変わるものです。

弱点の補強についてを優先的に書いてしまったのでなんだか弱そうなルリグに思えてしまうかもしれませんが、その盤面再現性は随一。
《扉の俯瞰者 ウムル=トレ》である限り、毎ターンルリグが火力を発揮できる」ということは「火力をシグニで担保しなくてよくなるため、本来なら点数要求をするはずだったシグニゾーンに硬いシグニを立てながら点数要求を継続できる」ということです。
ルリグによる攻撃力とシグニに頼った防御力の総和で押していく、しかもそれの盤面再現度が非常に高い、というのは結構強めの独自性。ここらへんを上手く生かして、強い構築を完成させたいところですね。

ちょっとディーヴァセレクションから足を伸ばすと、オールスターでも当然ウムルの新たなLv3中継ぎ選択肢です。
1リミットと1コインとの引き換えで1点の火力と2枚分のアドバンテージを生み出し、当然《コードアンチ ダゴン》などを絡めてゲーム1効果を使えればよりリソースは伸びるため、これまで0点要求さえ普通にあったウムルのLv3の動きは大幅に変わるでしょう。
ただ、《フェイタル・パニッシュ》のベット用コインを3ターン目に準備できないという点だけは問題点で、特にグズ子やアームウェポン軸のタマ、《羅星 サンスポット》軸の4止めカーニバルなんかに対しては特にこの問題点は顕著ですので、《誘蘭の鍵主 ウムル=トレ》とどちらを優先していくかは考えていかなければなりません。

研究の余地もありつつ、触れてみたら強みもしっかり感じられつつ、いいルリグだなあ……と、感心する毎日を最近は送っています。僕以外の方もぜひ触ってみてください!

ウルズ講師の注目カードレビュー

【注目カード①】《極門天姫 ヨグニグラ》

WXDi-P16-055

実質《扉の俯瞰者》が名称にあるウムル、タウィル、ウトゥルスパートナーシグニ。
そのパートナーシグニにふさわしく、二色持ち、サーバント回収、打点持ちという強力な効果がそろった優秀なシグニ。
パワーも12000と高く、起動効果は《扉の俯瞰者 タウィル=トレ》《扉の俯瞰者 ウムル=トレ》それぞれの起動効果の補助になり、《扉の俯瞰者 ウトゥルス》でも蘇生対象を広げることになるなど、かなりかみ合った効果になってます。
アタック時効果の両方も高性能で、サーバント回収はエンド時では無いので、バーストやアシストで除去されて回収出来ないといった弱点もなく、マイナス効果も−10000という下級シグニから上級シグニまで除去ができるラインをしっかり持っています。
総じて、パートナーシグニにふさわしいスペックを持った、デッキの核となるカードだと言えるでしょう。

【注目カード②】《真紅の熱線》

WXDi-P16-004

第一印象が凄い雑で派手なピースだと思った1枚。
効果があまりもシンプルですが、トラッシュなのでバーストが発動することも、相手のエナが増えることもありません。
相手のライフクロスが減るという事は、その試合のゲームスピードに直結し、勝つまでのターンを1ターン縮めることができます。これにより、防御が必要な自ターンも減るので、実質防御ピースになることも。
この手の効果は大体ドリームピースだったのですが、このカードは赤ルリグがいれば使用できるもの強力。デッキ構築の幅にかなりの影響を与えることでしょう。
コストが結構必要なので、デッキのリソース量を気にしなければなりませんが、それに見合った能力のピースだと思います

【注目カード③】《コードアート L・マイク》

WXDi-P16-086

チーム限定で多色になるシグニからこの1枚をチョイス。
手札1枚を捨て、デッキの上から4枚のうちのカード1枚を加えるか、エナに変換できる能力が非常に強く、類似効果の多くはレベルや色の制限等があるのですが、このカードはどんなカードでもエナか手札に加えることができます。
それに加え、見たカードを好きな枚数上に戻すか下に送ることができるという、過去のシグニ何体分の効果を持ってるんだっ! と思うほどの贅沢能力。
最近撃たれていないからお忘れの方も多いと思いますが、チーム専用ピースの《ENDLESS-PUNCHLINE》は対応策がないとかなり強力なピースであり、その成功率がこのシグニによってかなり高くなるのは言うまでもありません。
また、《ENDLESS-PUNCHLINE》特化というわけでもなく、その効果によって序盤の安定性もかなり高くすることができ、Card Jockeyのパワーを底上げする優秀なシグニになっています。

【今後の研究や環境に期待の高スペックカード】《羅原姫 ミルルン//フェゾーネ》

WXDi-P16-050

今後の研究によって化けそうなカードとして、このシグニをピックアップ。
青では貴重なパワーの関係ない除去効果を持ったシグニ。
さらにバースト枠なので、デッキのバーストバランスによってはかなり採用しやすい効果になっています。
そのバーストも2面ダウンか1ドローと、下手をするとゲームが傾いてしまうほど強力さ。
しかし、効果の使用にスペルが必要になり、最近のスペル採用枚数や《ミルルン・セツナ》以降、the・スペル型といえそうなルリグが出てないのが惜しいところ。
スペックはしっかり高いので、今後のスペル採用枚数の変化やスペル軸ルリグの登場で大きく化けるのではないかと思います。

シロネコ講師の注目カードレビュー

【注目カード①】《羅星 リメンバ//THE DOOR》

WXDi-P16-079

コイン2枚使用でエナゾーンからシグニを回収できる効果が優秀な1枚。クラスや色の指定がないのでゲームにおいて貴重な《サーバント #》はもちろん、1〜2枚採用の闘争派ではないシグニを回収することができるため、今まで以上に安定感のある戦いができるようになりそうです。

パワーアップ効果も今まで《羅星姫 フラドウズ//THE DOOR》の起動効果に使用していたコインを削減できたり、下級シグニのパワーを上昇させることで防御になりえる効果のため見逃せません。

【注目カード②】《未来への道標》

WXDi-P16-094

チームアイコンを持つシグニをトラッシュから場に出せるだけでなくパワーを3000上昇させることができるスペルです。

トラッシュ回収が得意な黒を採用しにくいデッキでもトラッシュから強力なシグニを何度も使えるようになったことは環境に大きな影響を与えそうです。

新パックのチームシグニは強力なものが多く登場するので、チームでデッキを組む際は枠が余ったところに数枚でも入れておけば活躍してくれることでしょう。最低限エナを増やす仕事をしてくれるところも無駄がなく強力です。

【注目カード③】《コードアンチ イオナ//THE DOOR》

WXDi-P16-064

解放派の「かゆい所」に手が届くようになった1枚です。
リソース奪取の得意な解放派ですが、エナ破壊はセンタールリグと共通しない色しか破壊できないため、相手が単色デッキの場合などに苦労していましたが、このカードの登場でエナの色にかかわらず破壊できるようになりました。また、《解放の弾丸》に頼らずともアサシンを付与できるようになったため、攻めやすさが格段に改善されたところもうれしいポイントです。

【活躍期待カード】《羅菌 M・ジョーギ》

WXDi-P16-091

私が新カードで最も注目しているきゅるきゅるーん☆のリソース破壊シグニです。

このシグニの強いポイントは後攻1ターン目からリソースの消費なしで相手のリソースを破壊できる点です。奪う手札・エナは相手が選ぶことにはなりますが、継続的に出すことができれば必ず相手の負担になっていくため、回収札などを駆使して何度も出せるようにしておくことが大切です。強力な効果である反面、チームの縛りが厳しいためアシストルリグの選択が限られてきますが、うまく工夫すればきゅるきゅるーん☆が環境で活躍する姿が見られるかもしれませんね!

からばこ講師の注目カードレビュー

【注目カード①】《扉の俯瞰者 タウィル=トレ》

WXDi-P16-008

白シグニのパワーが+1000される能力に注目しています。パワー8000が9000に、12000が13000になるだけで、シグニの場持ちの良さは2〜3段階上昇します。《聖英 タンゴカード》《極門天姫 ヨグニグラ》《聖天姫 エクシア》を並べ、じっくり戦うデッキもおもしろそうです。《扉の俯瞰者 ウトゥルス》への経由地としても優秀ですが、「タウィル止め」で戦いたい魅力もあふれるカードです。《融合せし極門 ウトゥルス//メモリア》を採用してもおもしろいかも?

【注目カード②】《幻蟲 ミュウ//ディソナ》

WXDi-P16-084

レベル2以下のシグニの出現時能力を封殺するシグニ。《小砲 バクチク//ディソナ》などのアタッカーや《聖天 ハニエル》などのドロー役など、序盤に役立つ出現時能力を封じるため、ゲームテンポを遅くできそうです。自身もディソナなので、《黒点の記憶》《Instigate》で確保しやすいのも強く、パワー8000で除去されづらいのもうれしいです。《未開の巫女 ユキ》のような低速ディソナデッキではもちろん、黒系のデッキに出張させてもいいかも。

【注目カード③】《純白の防壁》

WXDi-P16-003

【ルリグバリア】を2枚得られる超耐久ピース。白ルリグが2体以上いればコストが減りますが、3色のルリグでドリームチームと併用しても良いわけです。《黒点の記憶》で【ルリグバリア】【シグニバリア】を、《純白の防壁》で【ルリグバリア】を2つ、《未開の巫女 ユキ》で【シグニバリア】を手に入れて……なんてことも? エナさえなんとかなれば、ドリームピースとの併用もできないことはないので、他の色も含めて、おもしろいデッキの誕生に期待です。

【使ってみたいカード】《紡ぐ者//メモリア》

WXDi-P16-058

【シャドウ】に関する2つの常時能力も強力ですが、注目しているのが自動能力。自分の場のルリグの色が少ないほど、多くのシグニをバニッシュできます。アーツが登場する4月以降のディーヴァセレクションでは、センタールリグ1人で戦う構築のアタッカーとして出番が来るかもしれません。《紡ぐ者//メモリア》が色を持たないため、チーム構築の《俯瞰者からの啓示》で確保しにくいのがネックですが、単色〜2色系デッキでも活躍の機会は多そうです。

タカラトミーモール