【バトル攻略コラム】

ウィクロスアカデミー

メタゲームがガラッと変わる? 注目アーツ大特集!

みなさんこんにちは、ウィクロスアカデミーの時間です。
今回も講師を務めます、からばこです。新年度なのでフル稼働中です。

新弾「RECCOLECT SELECTOR」と構築済デッキ5種類が、いよいよ今月末に発売されます。
「RECCOLECT SELECTOR」に収録されるカードも続々と発表されており、毎日お昼と夕方に、ソワソワしている方も多いんじゃないでしょうか?
注目の新センタールリグと「リコレクト」アーツはすでに発表されており、もうデッキを考えている方もいらっしゃるとか。

というわけで今回は、構築済デッキと新弾で登場するアーツの中から、注目カードを何種類か紹介していきたいと思います。
前半は私がディーセレ編を、後半はシロネコ先生がオールスター・キーセレクション編で活躍が期待されるアーツを挙げていきます。
ディーセレはもちろん、オールスターやキーセレクションのメタゲームも、アーツの登場でどんどん変わっていくことが予想されます。この記事を読んで、今のうちに備えておきましょう!

1時間目:ディーセレ注目アーツ3選

というわけで早速ディーセレ編から行ってみましょう。大きく分けて3種類のアーツにスポットを当ててご紹介します。
今回は【リミットアッパー】を得られる《ドロー・エンハンス》は紹介しません。そりゃあもう、このカードが与える影響の大きさは言わずもがな、ですからね。前々回のアカデミーで復習しましょう!

ルリグアタックを封じるアーツ

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今回登場するアーツのうち、最も大きな影響を与えると考えているのが、ルリグアタックを封じる「ルリグ止めアーツ」です。

これまで登場したアシストルリグでは、ルリグアタックを直接封じる能力は非常に少なかったです。
パッと思いつくのは《ママ ディフェンス》くらいで、他は一定条件下の《メル・インビジブル》や、《牙・ミカエラ》《ウムル=クリアー》で事前に凍結させておく程度しかありませんでした。
ディーセレにおけるルリグアタックとは基本的には防げないものであり、それゆえ《サーバント #》の工面に必死になり、《サーバント #》に翻弄されることが多いゲームでした。

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ですがこのLRアーツ2枚は、1エナでルリグアタックをぽんと防ぐことができます。
1エナと非常に軽いため、例えば相手の先攻2ターン目の3面要求に対しサーバントが無い時に、これらのアーツを使って擬似的に【ガード】する、という使い方も、今後は可能になります。シグニのアタックも止められますが、シグニアタックはライフバーストで止まりやすいと考えれば、やはりルリグアタックを積極的に止めていきたいところです。
上記のアーツは2枚とも「リコレクト」を持っており、ゲーム終盤にはさらに追加防御が得られますが、リコレクトの条件を達成していない状態でも非常時には使ってしまっていいでしょう。

また、1エナと軽いため、センタールリグが白・青以外のデッキでも採用が可能です。
エナ破壊には気をつける必要がありますが、ルリグを含めた1面防御が欲しいのであれば、採用を検討してもよさそうです。

挙げた2枚に加え、《ネオバロック・ディフェンス》《ドント・ムーブ・オン》も該当します。

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こちらは4エナと重いぶん、ルリグとシグニを合わせて2面止めることができます。

気軽に使えるルリグ止めアーツの登場は、シンプルに「サーバント切れに悩むことも少なくなりそう?」と表現するだけでは足りないくらい、さまざまな駆け引きをもたらしそうです。
カードが手に入ったら、まず使ってみたい1枚ですね。

バニッシュアーツ

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3エナで1面除去のアーツです。リコレクト4で、《追憶浸火》は追加で1面除去、《温故知新》は1点無効となります。

シグニの攻めを無効にするアーツは多く登場していますが、その中でもこの2枚は「相手のシグニを除去できる」点で優秀です。

次のターンに、その除去したシグニゾーンに向けてシグニを置けば、それだけで1面素通り(1ダメージ分になる)になるためです。シンプルですね。

とはいえこの2枚のピース、リコレクトを満たしたとしても、常に2面防御ができるわけではありません。
《追憶浸火》はすべてのシグニのパワーが13000以上だと通常のバニッシュができず、《温故知新》は10000未満だと同じ状況になります。特に《温故知新》は、配置するシグニのパワーによって容易に防御をすり抜けられてしまうので、使うタイミングを逃さないようにしましょう。

各色の構築済みデッキにも、同様のアーツが収録されます。

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リコレクト4を満たすとパワーを問わない除去(《サウザンドアイ・パニッシュ》はパワー20000マイナス)ができ、それまでは8000以下のシグニを除去できます。
序盤に使ってライフクロスを守るもよし、リコレクト4を満たしてから大型シグニに合わせて使うのもよしです。できればリコレクト4を満たして、メインデッキで除去が難しいシグニを処理したいと現段階では思っていますが……。

断炎轢断

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ライフクロスを1枚クラッシュ! シンプル!
ミックススタイルで《炎泳華 遊月・燦》《炎妖舞 花代・惨》をセンタールリグにして、ピースに《CONNECTスピニング》を採用して3点バーンしたり、最近流行りの赤単《王手の一歩 ヒラナ》をミックススタイルにしたり……。

という赤系の夢が膨らむ1枚です。いやもうこれはね、夢ですね。
ミックススタイルにすることでリミットは下がりますが、その火力をアーツやピースで補うこともできそうです。新時代の赤単ショット系デッキが生まれてくることを、期待と不安の眼差しで見ております。

ショットを好むプレイヤーは、いつでもどこでもショットを研ぎ澄ませていると聞いたことがあります。
実は私もその1人……。ロマンあふれる赤デッキ、作ってみたいです。

2時間目:アーツ追加が与えるキーセレ、オールスターへの影響を考えよう。

ここからはシロネコが下の環境へアーツがもたらす影響を考えていきます。
ディーヴァセレクションに新システムとして追加されるアーツですが、過去フォーマットではすでに存在しているシステムであるため、今回は新規に追加されるカードたちがどのような用途で活躍するかどうかを考えていきます。
当然過去フォーマットのアーツたちの方が種類も多く、強力なカードが多いことは事実ですが、長所などをしっかり整理していくことで新アーツが活躍する場面もあります。

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相手のライフクロスを1枚クラッシュするアーツ。1エナで相手のライフをクラッシュする効果は過去フォーマットで見ても破格の一言です。
アーツ以外の攻撃力の高い過去フォーマットであれば、盤面をシグニやキーの効果でこじ開け、《断炎轢断》を使うことができるため、1ターンに4点以上のダメージを期待できます。
適性としてはレベル2で止まることで多くのアーツを使用することができる速攻ルリグ《華代・爾彩焔》。アーツのみの構成でライフクラッシュを絡めつつも少し防御も考えつつ組むもよし、ピースを使うために防御力はやはり落ちますがとんでもない攻撃力を獲得できるチーム構成でもよしと、非常に選択肢が多いデッキとなりました。
特にピース入りの構成では《華代・爾彩焔》のゲーム1効果に加えて《断炎轢断》《リベレーターズフォース》《真紅の熱線》で合計1ターンにライフを4つも奪うことができるため、シグニで3点ぶん要求とルリグが通れば2ターン目にいきなり勝つ、なんてこともできるかもしれません。

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1エナでルリグかシグニを1体ダウンするアーツです。
防御面で見ると既存アーツたちに見劣りしてしまっている部分があることは否めませんが、注目すべきポイントはオールスターにおける「青単色」、「低コスト」、「ルリグアタックが止まる」という点でしょう。
今までオールスターの青デッキが相手のルリグアタックを止めるために使用していたアーツを考えると、古代ウィクロスでは《ゼノ・マルチプル》、近代ウィクロスでは《アイスフレイム・シュート》《ジャイアント・キリング》などが挙げられます。これらは防御面数や使いどころという観点で見れば当然《フローズン・ギア》よりも強力なものです。
しかし、これらのアーツは使用する際のコストが重かったり、青以外の色を要求されてしまうことから相手のエナ破壊に弱いという共通の弱点を抱えていました。
近年のルリグアタックで詰めを行なってくるデッキは、まだこちらのエナの補充が十分でない段階や、こちらのエナを破壊する手段使ってから攻めてくるデッキが主流なので、青1コストでルリグが止まるというのは実は強力なアイデンティティとなりえます。
リコレクトについてはレベル4〜5で戦うことが多いオールスターでは達成が難しい側面が強いので、あくまで特定デッキを対策するカードくらいの立ち位置にはなりますが、最低限シグニを1面止められることを含めると、使い勝手のいいアーツです。

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シグニとルリグを合計2枚選択し1度ずつアタックを無効化するアーツです。こちらも《フローズン・ギア》同様単色でルリグアタックを止められるアーツになります。ルリグ止めは白アーツの専売特許だったような気もしますが、いろんな色で気軽に止められるようになるのはシンプルに嬉しいですね。
さて、このアーツは《五型開 緑姫》での活躍が期待されます。まず《五型開 緑姫》の緑アーツを再利用できる効果で最大2回ルリグアタックを止めることができます。
さらに、《五型開 緑姫》の自動効果は《羅植姫 ゴーシュ・アグネス》の起動効果でエナを大量にエナを増やす植物軸と相性がいいのですが、これによって《守破離》の少しコストが重めな弱点もしっかりと補うことができます。
もちろんシグニを2体止めても問題ないため、相手が手札破壊系のデッキでなければ《五型開 緑姫》の自動効果でサーバントを回収し、シグニ2体のアタックを止めたりということもできるため緑防御アーツとして十分採用圏内な性能をしています。

今回は3枚のアーツを紹介させていただきましたが、要所で輝く性能のアーツはまだまだあると思いますので、ぜひ皆さんで探して新環境を楽しんでいただければと思います。
特にリミットを増やす《ドロー・エンハンス》はプレイヤーの工夫で化けるカードなのかなと考えているので活躍する姿を見てみたいですね。

終わりに

というわけで、注目アーツの紹介でした。
今回挙げた以外のアーツも、ディーセレを始め、各種フォーマットに大きな影響を与えるでしょう。
発売後はぜひ使ってみて、さまざまなデッキ構築を楽しんでいきましょう!

ではまた次回の更新で!

タカラトミーモール