【バトル攻略コラム】

ウィクロスアカデミー

「WIXOSS CEREMONY HYPER!!」直前!!上位入賞数から見る環境考察

みなさんこんにちは!!
新年早々ご挨拶させていただきましたが、早くも今年2回目の登場となります。おうかです。
「ディーヴァグランプリ2024 AUTUMN」があった「REVERSAL SELECTOR」環境も終盤にさしかかり、「FORTH SELECTOR」発売まで早くも1か月を切ってしまいました。この環境で行なう最後のイベントとして見逃せないのが、明日開催される「WIXOSS CEREMONY HYPER!!」ですよね。
さて、今回の講義内容は「WIXOSS CEREMONY HYPER!!」直前にふさわしい環境考察となります。「loth SELECTOR」発売から長く続いている「あきら」「ひとえ」環境ではありますが、そんな中でも環境にあった変化やチーム戦ならではの考え方なども交えて紹介していきますので、明日の「WIXOSS CEREMONY HYPER!!」に参加予定の方々はぜひ参考にしてみてください。
それではさっそくいってみましょう!

上位入賞数から見る「REVERSAL SELECTOR」環境の遷移

今回は環境考察となりますので、「REVERSAL SELECTOR」登場後の各週における各ルリグの入賞数に注目しながら環境を振り返っていきます。あくまで上位入賞したルリグに絞って紹介しておりますので、各ルリグの使用者数については考慮していない点はご了承ください。
それではます「REVERSAL SELECTOR」発売後2〜3週間目までの入賞数ランキングを見てみましょう。

「ウィクロスメディア」より引用

まずは入賞数第1位で文句なしの環境ルリグ「あきら」です。ウィクロスアカデミーの環境考察ではたびたび登場しており、聞き飽きた方も多いかもしれませんが、デッキの型と基本戦術についておさらいしていきましょう。
「あきら」にはスペルを多く入れて手札破壊を主戦術としたいわゆる「ハンデス型」と<遊具>本来の強みを活かして安定した立ち回りに重きを置いた「純正型」の二つのタイプがありますが、登場から現在まで「ハンデス型」が主流となっており、入賞している多くの「あきら」はこの型となっています。

手札破壊による相手の妨害だけでなく、毎ターンシグニとルリグによる激しい点数要求が実現しやすい構成となっています。「あきら」の強みであるシグニ3点、ルリグ2点の5点要求という強みを最大限に活かした超攻撃型で、序盤から手札を破壊し尽くす事ができればルリグによる点数をさらに増やすことができる非常に強力なデッキとなっています。
「REVERSAL SELECTOR」の発売前からもこの「ハンデス型」が圧倒的シェアを占めていましたが、《参ノ遊姫 フンスイショー》の登場により、手札破壊能力と盤面強度が上がってさらに強化されています。また、《参ノ遊姫 ボールペンマワシ》の特性によってい「ひとえ」に対して有利を取れることから、「ひとえ」に対してしっかり勝利してたくさん上位入賞することができたのでしょう。

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そして、「ディーヴァグランプリ2024 SUMMER」優勝し、「loth SELECTOR」発売当初から「あきら」に負けず劣らず圧倒的存在感を誇るこのルリグにも注目せざるを得ないでしょう。

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今回のランキング入賞数第2位ルリグである「ひとえ」です。
「ひとえ」はデッキタイプにほとんど差はなく、多くのデッキが<植物>のシグニを多く投入した型となっています。採用されているアーツの種類によって若干の差異はあるものの、「ひとえ」のデッキと言えば多くの人がイメージするのは以下のようなデッキとなるのではないでしょうか。

序盤から終盤まで理想の展開を生み出しやすい安定性の高さと、シンプルで非常に使いやすい性能から初心者や上級者まで幅広く使用されています。その使用率の高さとデッキの強さが入賞数にしっかり反映された結果となっていますね。
「あきら」同様「REVERSAL SELECTOR」発売前から使用者数が多かった「ひとえ」ですが、《羅植姫 フラスタ》の登場によって「ひとえ」の強さの要である《羅植姫 ジャックビーンズ》を場に出す再現性がさらに向上してデッキ自体も非常にパワーアップしています。

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今回のランキングで入賞割合が10%を超えたのは「あきら」「一衣」の2ルリグみで、合計すると入賞の40%以上を占めていることになります。最近の環境は「あきら」「ひとえ」の2ルリグが支配していると言っても過言ではないのではないでしょうか。

それではこの「あきら」「ひとえ」環境に立ち向かうルリグたちに注目して「REVERSAL SELECTOR」発売後4〜6週間目の入賞数ランキングを見ていきましょう。

「ウィクロスメディア」より引用

ここでは2〜3週目とは大きく異なり、多様なルリグが入賞していますね。これは「REVERSAL SELECTOR」発売後3週目に開催された「ディーヴァグランプリ2024 AUTUMN」の影響が考えられます。「ディーヴァグランプリ2024 AUTUMN」では上位入賞したルリグだけでなく、No.1ルリグ賞などのデッキレシピも公開されるため、そこから多様なデッキが環境に多く登場して雑多な環境になったことが推定されます。
そんな中でも相変わらず入賞数ランキングの1位2位は「あきら」「一衣」でしたが、「ひとえ」の入賞数に肩を並べることができたルリグがいました。その注目のルリグがこちら。

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「ディーヴァグランプリ2024 AUTUMN」優勝ルリグでもある「緑子」です。実際、グランプリでも「あきら」「ひとえ」が使用率同数の圧倒的シェアを占める中で優勝したルリグのため、入賞数の多さから多くのセレクターが注目したことが伺えます。
「緑子」は「あきら」と「ひとえ」両方に対抗する手段を持っており、「あきら」「ひとえ」環境で使用する人が増えてもおかしくはないでしょう。しかし、対抗できる武器を持っているだけで明確に有利を取っているとは言えないため、入賞数では「ひとえ」と同数という結果となってしまいました。そんな「緑子」のデッキタイプと戦術を紹介していきましょう。
「緑子」には概ね2つのデッキタイプが存在しており、それは「ディーヴァグランプリ2024 AUTUMN」優勝構築である《鏡花炎月》を採用した「ライフ破壊型」と《集中紅火》を採用した「エナ破壊型」になります。

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「緑子」はそれぞれの型によって対処する方法が異なる点と、メインデッキに採用されるカードによる差がほとんどないことによってバトル中にどちらの型か判断するのが難しい点で非常に厄介なルリグとなっています。また、【ランサー】によって《参ノ遊姫 ボールペンマワシ》《羅植姫 ジャックビーンズ》のシグニが持つ防御性能を無視しながら点数を取っていくことができるのが当時の環境では非常に強力でした。そういった強みを活かして「あきら」「ひとえ」環境でもしっかり入賞数を増やすことができたのでしょう。

それではどんどんいってみましょう。「REVERSAL SELECTOR」発売後7〜8週間目の入賞数ランキングはこちらになります。

「ウィクロスメディア」より引用

「ディーヴァグランプリ2024 AUTUMN」から少し時間が経ったことで、またもや「あきら」「ひとえ」の入賞数が多くなり環境が戻ってしまったように思いますが、ここから少しずつ環境に変化が生じ始めます。

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ここにきて「ディーヴァスタイル」の「アザエラ」が入賞数第3位に踊り出ました。
それぞれ構築に多少の差はありますが、基本的にはエナ破壊と手札破壊を両立させた「リソース奪取型」が主流となっています。「アザエラ」はルリグアタック時に相手のエナを破壊することができる強みがあり、その強みを活かして《CONNECTスピニング》《GO TO the TOP!》を採用したデッキが多く入賞しました。

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「アザエラ」の能力と上記ピースによって最大6エナ破壊することができる点から「ひとえ」に有利とされていました。また、ゲーム1能力で獲得できるピース《インビンシブル・ストーリー》によって手札増強や【ルリグバリア】を得ることができる点から「あきら」にもしっかり対抗することができるデッキとなっています。これらの強みから「緑子」同様に「ひとえ」「あきら」環境でもしっかり勝利したことで入賞数を稼ぐことができたのでしょう。

それでは最後に「REVERSAL SELECTOR」発売後9〜10週間目の入賞数ランキングを見てみましょう。

「ウィクロスメディア」より引用

ここにきて「あきら」の入賞数が圧倒的となり、入賞数第2位の位置を死守してきた「ひとえ」が第4位に転落してしまいました。「ひとえ」を下して見事入賞数第2位にランクインしたルリグはこちら。

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エナ破壊の代名詞とも言えるルリグ「遊月」です。実は前回のランキングでも「アザエラ」のひとつ下の順位に位置付けるなど、前々からしっかりと存在感はありましたが、ここにきてついに頭角を現した結果となります。
デッキタイプについてはさまざまな構成や構築が入賞していますが、共通して大量のエナ破壊戦術を武器としており、前回の「アザエラ」同様「ひとえ」に対してエナ破壊が有効であることと、「ひとえ」の使用者の多さから立ち位置が良くなった結果、入賞数が増えたことが推定されます。しかし、ランキング第1位の「あきら」はエナの有無に関わらず点数要求を作り出すことができるため、エナ破壊戦術はあまり有効とは言えず不利となっています。したがって「遊月」使用者が増えたことから、「遊月」に有利を取っている「あきら」の入賞数も伸びた結果、こういったランキングとなりました。

まとめ

というわけで、今回は「REVERSAL SELECTOR」発売後から順に上位入賞している各ルリグの入賞数ランキングを追う形で環境の遷移を見ていきました。「loth SELECTOR」の発売以降、多くの使用率と入賞数を持つ「あきら」「ひとえ」環境が長く続く中でも少しずつ環境が変化していることがわかりましたね。ポイントをまとめると以下のようになるかと思います。

  • 「エナ破壊」を持つルリグが無視できない存在に
  • 「ひとえ」を使用するには「エナ破壊」対策は必須
  • 「あきら」は互いに無視できない存在となりミラー対策も必要か

エナ破壊戦術を持つルリグの上位入賞が目立ってきており、エナ破壊環境であることは想定することができるため、「ひとえ」の立ち位置が悪くなり、「あきら」の立ち位置が良くなっているように思えます。また、入賞数ランキングを見ても終始ランキング第1位に君臨し続けた「あきら」が圧倒的に強く、「あきら」一強環境とも言えそうな結果となっています。上位入賞を目指すのであれば「あきら」は決して無視できない存在であることは間違いないでしょう。しかし、明日は「WIXOSS CEREMONY HYPER!!」でありチーム戦方式の大会となります。
チーム戦方式の大会では、チーム内でのルリグ被りは許されないルールがあります。つまり、どれだけ圧倒的シェアを占めるルリグがいたとしても個人戦と比較してそのルリグとマッチする確率は3分の1に落ちることを考慮しながら使用するデッキを選択しなければなりません。個人戦の時より環境読みが非常に難しくなりますが、チーム内でしっかり話し合って優勝に向けて最善の選択ができるようみなさんもぜひ考えてみてください。

おわりに

いかがでしたしょうか。
今回は「WIXOSS CEREMONY HYPER!!」直前ということで環境考察記事を書かせていただきました。上位入賞したルリグの割合を追うだけでも環境の遷移がわかっておもしろかったですね。
各種データを「ウィクロスメディア」というサイトから引用しておりますが、ここでは『ウィクロス』に関するさまざまな情報をたくさん発信しているので興味があればぜひ覗いてみてください。
環境としてはおおむね「あきら」「ひとえ」環境であることは予想できますが、チーム戦ともなれば普段の個人戦とは少し違った戦術で向き合う必要があり、考えるのが難しくなります。しかし、これがチーム戦の醍醐味でもありますので、みなさん各々の考えで環境を読み解いてみてください。今回の記事が明日の「WIXOSS CEREMONY HYPER!!」に参加される方の一助になれば幸いです。
かく言う私も明日の「WIXOSS CEREMONY HYPER!!」には参加予定ですので、環境遷移を考慮したうえで自分なりに環境を読み解こうと思います。
この環境で行われるチーム戦方式の大会のため、明日はどんなルリグ構成のチームが入賞するのか今から楽しみですね。

それでは、本講義はここでおしまいにしたいと思います。
またどこかでお会いしましょう。

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