【バトル攻略コラム】

ウィクロスアカデミー

アカデミー講師による、「OXPO」初公開ルリグ2種&パートナー解説!

みなさんこんにちは、ウィクロスアカデミーの時間です。
今回の講師を務めさせていただきます、ルの人です。

「WIXOSSOXPO」と「ディーヴァグランプリ2025AUTUMN」、お疲れ様でした!
私は両日参加していましたが、本当にたくさんの方が会場に来ていました。開催から約3週間が経ちますが、セレクターたちの熱気に当てられ興奮冷めやらぬ気持ちでいっぱいです。
さて今回はタイトル通り、「OXPO」にて初公開されたセンタールリグ《アンストッパブル Dr.タマゴ》《虚幸の閻魔姫 ウリス》、そしてパートナーシグニについて解説していきます。
それではいってみましょう!

止まらぬ躍進、新たな姿へ ― タマゴ

まずは《アンストッパブル Dr.タマゴ》から。
こちらは「LUMINOUS SELECTOR」BOX封入特典の「DIVAルリグパック No Limit&うちゅうのはじまり」に封入。豪快なゲーム1能力が目を引きます。

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自動能力では、ルリグアタック時に対戦相手のすべてのシグニをダウンし凍結するという能力を持ちます。
似た能力を持つルリグに《共宴の巫女 リメンバ・ディナー》がいるため、強さはイメージしやすいのではないでしょうか。1体を凍結するリメンバと比べ、タマゴはすべてのシグニをダウン凍結できる点でパワフルです。

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ダウンし、凍結したシグニは次のターンにアップしないので、そのシグニたちではアタックすることができません。継続的な手札破壊と組み合わせることで、相手の場と手札を刈り尽くせます。
デッキを作る際には、この特徴をどう活かすかがカギとなりそうです。
《共宴の巫女 リメンバ・ディナー》と異なり、毎ターン手札補充をする能力が無い点が気になる場合は、《ブリザード・ウィング》のようなアーツを採用することで解決しましょう。

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ゲーム1能力の「インフレーション」では、各プレイヤーはデッキの一番上のカードを公開し、そのシグニのレベルの合計で能力が変わる、トリッキーな能力です。
レベルの合計が3以下であれば自分が4枚ドロー、レベルの合計が5以上であれば相手が4枚手札を捨てる。そしてレベルの合計が4ちょうどだったら、相手はルリグデッキのカードを1枚ルリグトラッシュに置きます。
4ドローや4枚捨てというだけでも派手なのに、ルリグデッキを1枚破壊できるとは、まさしくアンストッパブルです。

対戦相手のデッキ上を参照する都合上、狙った効果を使用するのは少し難しいです。
しかし運の要素が絡むぶん、どの能力も強力。自身のデッキ上を操作しない場合は、レベル3にグロウした直後に使用して発動した能力を見てから、その後の試合展開を決めるのが良さそうです。

自身のデッキ上を操作する場合は、例えば《羅星姫 マゼラン》《羅星 ピクシス》のようなシグニで、ある程度狙った効果を使用することも可能です。
4ドローしたければ、デッキ上をスペルやレベル1のシグニにする。または対戦相手の手札を4枚捨てさせたければ、デッキ上をレベル3のシグニにするなど……。
合計が4だった時の効果は、相手に依存することが多くなりそうです。当たったらラッキーくらいの気持ちで使用すると良いでしょう。

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パートナーシグニの《羅星姫 Tヒュドラム》は、手札破壊と攻め手の両方を持ちます。

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自動能力で自身のアタックフェイズ開始時に、アップ状態の自身をダウンし対戦相手の手札を2枚捨てさせる能力と、対戦相手の手札が0枚の時に手札から青のカードを2枚捨てることでターン終了時まで【アサシン】を得るという能力を持ちます。
前者を選べば「タマゴ」側は対戦相手にアーツなどで介入の余地を与えず2枚の手札を奪い、後者を選べば手札のない相手へダメージを取りに行くことができる、とても抜け目のないシグニです。
どちらの能力を選択しても、《羅星姫 Tヒュドラム》の正面にいる対戦相手のシグニは、そのターン放置することになります。
しかし《アンストッパブル Dr.タマゴ》の自動能力によりダウン凍結するため、次のターン相手はダウンしたシグニたちが場に残っているだけになることが多く、リソース奪取能力が非常に高いと言えるでしょう。
さすがはパートナーシグニといったところ。

出現時能力は、《アンストッパブル Dr.タマゴ》のゲーム1能力「インフレーション」の能力で使いたい効果を狙う補助をしてくれます。
もちろんそれだけではなく、次のドローなどで手札に加わるカードを事前に知る、もしくは見たカードをデッキ下へ送ることでデッキ上を変えることもできるため、ゲームメイクがしやすくなること間違いなしです。

ルリグとパートナーシグニのどちらも、手札破壊とエナを与えない戦略ができそうなので、デッキを作る際はしっかりその2つを意識して構築したいですね。
例えば《羅星姫 オリオン》の常時能力で、凍結したシグニが場から離れる時はトラッシュへ送りを強制して、リソース奪取を更に強化したりしてみるのもおもしろそうです。
この場合はパートナーシグニのクラスも<宇宙>なので、宇宙軸で組んでみるのがデッキとしての纏まりは良いでしょう。

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そして《アンストッパブル Dr.タマゴ》自身は、「インフレーション」での4枚ドロー以外では手札を増やすことができないため、先ほど紹介した《ブリザード・ウィング》のようなカードを採用した構築にしたいですね。
「うちゅうのはじまり」所属なので、バンとノヴァをアシストルリグにした構築もアリかもしれません。
どのようなデッキにするとしても、手札破壊とエナを与えない戦略を意識して構築してみてください。

クソッタレな貴女に捧ぐ最高の絶望 ― ウリス

続いては「LUMINOUS SELECTOR」で登場する新たなウリス《虚幸の閻魔姫 ウリス》を紹介。
10年前の《虚幸の閻魔 ウリス》をしっかり踏襲した能力です。早速能力を見ていきましょう。

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まずは【ガード】に制限を設ける能力から。
《虚幸の閻魔姫 ウリス》のアタック時、トラッシュに<悪魔>シグニが15枚以上ある状態で黒1エナを支払うと、相手はそのアタックに対して【ガード】ができなくなります。

《虚幸の閻魔 ウリス》が18枚だったのが15枚と、要求される<悪魔>の枚数自体は少なくなりましたが、ディーヴァセレクションでそれを早々に達成するのは、実のところ難しかったりします。
《虚幸の閻魔姫 ウリス》デッキを組む際は、まずメインデッキのほとんどを<悪魔>シグニで固めるところから始まりそうです。

そしてそのうえで、自分のトラッシュを増やすことのできる《凶魔 バフォメット》《凶魔姫 ラーヴァナ》などのシグニを活用して、<悪魔>を揃えていくことになるでしょう。

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続いてゲーム1能力「ディスペア」です。
次の対戦相手のターン、自分のライフクロスとチェックゾーンにある、ライフバーストを持たないすべてのカードが「無色1エナ支払うことで相手シグニ1体をバニッシュする」ライフバーストを持つようになります。
ライフバーストを持つのは相手ターンの間だけなので《紅魔姫 ダッキ》《走行車炎》と組み合わせることはできませんが、それでも相手の攻撃をためらわせることのできるゲーム1能力といえるでしょう。
ただ、《エルドラ!バースト・ラッシュ!》にグロウさせる戦術はおもしろいかもしれませんね……?

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ライフバーストの有無でバニッシュできるかどうかが変わってしまうとはいえ、このゲーム1能力が防御として機能してくれる可能性は高いです。
なのでその分メインフェイズアーツを増やしたりと、構築によっては超攻撃的なデッキを作ることができそうです。

続いてはパートナーシグニの《凶魔姫 アモノウル》です。
防御やサポートを行いながら起動能力によるバニッシュを狙っていく、歴代の黒シグニの中でもかなり使い勝手の良い1枚となっています。

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自身の<悪魔>シグニが場を離れたとき、黒エナを支払うことでトラッシュからレベル1の<悪魔>シグニをダウン状態で場に出します。

《羅植姫 ジャックビーンズ》《羅星姫 マゼラン》のような能力に青ざめた方も多いかと思われますが、<悪魔>すべてを対象にしつつ、トラッシュから場に出す《凶魔姫 アモノウル》の方がもっと凶悪です。
さらにパワーマイナスによるバニッシュでも能力は発動するため、相手は<悪魔>たちの除去に一苦労することになるでしょう。

そしてこの能力は、自分のターンでも有効です。
後述する《凶魔姫 アモノウル》自身の起動能力でトリガーさせたり、《凶魔 モリガ》で<悪魔>をトラッシュに置きつつトリガーさせる……という芸当もできちゃいます。

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そんな起動能力は、黒1無色1エナを支払い、場にある他の<悪魔>シグニ2体をトラッシュに置くことで、相手シグニ1体をバニッシュします。
少しコストが重く感じますが、自動能力や《凶魔姫 ハデス》を使うことで、<悪魔>自体の補充は容易に行なえます。

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ただやはりエナの消費が大きいため、連発は難しそうに思えます。状況を見極めて使用していきましょう。

そんな《虚幸の閻魔姫 ウリス》ですが、ここからはデッキ全体について見ていきましょう。
私の印象ですが、ルリグデッキに《シザー・ハンズ》を採用するかどうかで、デッキの内容が大きく変わりそうだと考えています。

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《シザー・ハンズ》を採用した場合は、序盤から<悪魔>でトラッシュを増やしつつ除去を行い、【ガード】制限を押し付けながら相手のリフレッシュも狙う……といったデッキになると思われます。
ただ、<悪魔>シグニには《凶魔 コオニ》《凶魔 アオヒゲ》といった、序盤からしっかり除去を行うことのできるシグニが多く存在するので、《シザー・ハンズ》がなくても除去はできます。
そうなると【ガード】制限の条件を満たすのがやや遅くなりそうです。この違いを知ったうえで、採用するカードを決めていきましょう。

また、アーツといえば《アンシエント・スラッシュ》は高確率でデッキに入りそうです。

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防御を行ないつつ、自分のトラッシュを増やすことのできるカードはそこまで多くなく、さらに《アンシエント・スラッシュ》はブーストが無ければ0エナで使用することができるため、エナを使いがちな《虚幸の閻魔姫 ウリス》《凶魔姫 アモノウル》の良き相棒となってくれるでしょう。

そしてさらに、使いがちなエナを増やす方法も考えなければなりません。
《シザー・ハンズ》を採用しない構築においては《一体分身》を採用して、毎ターンしっかりエナを補充していくのが良さそうです。
その他にも、《凶魔姫 アモノウル》《翠魔 ヴァサゴ》をトラッシュに置きつつ【エナチャージ1】をしてみるのもいいですね。

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ルリグデッキかメインデッキのどちらでエナを増やすか、そしてそれをどう使うかが、デッキ構築のポイントとなりそうです。

<悪魔>シグニをそろえることによる【ガード】制限に加え、肉を切らせて骨を断つとでも言わんばかりのゲーム1能力「ディスペア」を使いこなして相手を蹂躙していく《虚幸の閻魔姫 ウリス》
相手のデッキや戦略のすべてをぐしゃぐしゃにして、ウリスさながら、相手の歪んだ顔を存分に味わい尽くしましょう。

そして、「ウリス」はレベル4《虚幸の閻魔王姫 ウリス》へのグロウも控えています。
レベル3でのデッキも考えつつ、こちらの能力にも合わせて注目していきたいですね。

さいごに

というわけで「OXPO」初公開ルリグ2種&パートナー解説でした。
今回の講義が、少しでも皆さんのデッキ構築や、新規カードに対するイメージをつかむ一助になれば幸いです。
《アンストッパブル Dr.タマゴ》《虚幸の閻魔姫 ウリス》、そしてそのパートナーシグニたちがどう環境に影響を与えるのか、今からとても楽しみです。

ではまた次回の更新でお会いしましょう!

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