【バトル攻略コラム】

ウィクロスアカデミー

「ディーヴァグランプリ2025WINTER」環境考察
群雄割拠を超えて混沌!栄冠はどのルリグに輝く?

みなさんこんにちは、ウィクロスアカデミーの時間です。
今週の講師を担当します「からばこ」です。よろしくお願いします。

さてさて、明後日3月1日、「ディーヴァグランプリ2025WINTER」が大阪で開催されます。前日にチーム戦「TAKE A CHANCE ディーヴァ〜最強DIVAチーム決定戦〜」が開催されますし、この記事が公開される2月27日の夕方には、もう大阪入りされているセレクターも、きっと多いのではないでしょうか?
今回はそんなディーヴァグランプリ(以下GP)直前ということで、環境やメタゲームなどを、ざっと紹介していきます。デッキ選択や環境のおさらい、大阪への道中の読み物としてお楽しみください。それでは行ってみましょう!

①秋GP以降のメタゲームを見てみよう

現状のメタゲームを知るために、秋GPの結果をおさらいしてみましょう。
こちらに記事がございますが、要約すると

・リメンバ、夢限が人気。ひとえ、ピルルク、緑子、ミュウなどが続いた
《スター・ダスト》など、全体的に「エナへの圧力」が大きい
・多彩なルリグが活躍。群雄割拠な環境

という内容です。

昨年11月中旬に開催された秋GPから3か月が経ちますが、この傾向は変わっていません。
特に「多彩なルリグが活躍」という傾向が強く、セレモニーのルリグ分布を見ても、母数が全体の20%を超えるようなルリグはなかなか目立ちません。もちろん参加人数の大小や地域差もありますが、総じて「群雄割拠」という印象です。

参考資料として、私が運営しているデッキまとめサイト「WIXOSSBOX」のデータを紹介します。
サイトでは全国のセレモニー結果を可能な限りまとめていて、大会結果の掲載の有無で地域差こそありますが、「RESSONANSE DIVA」期間中に掲載されたデッキは373件あり、上位は「夢限(31)、ひとえ(26)、サオリ(26)、緑子(25)、ミヤコ(22)」となっています。
サイトに掲載されるセレモニーの結果は、開催されたセレモニーのおおよそ半分なので、ある程度の傾向を掴むのに役立ちます。

また、2025年12月のセレモニーのトップ3ルリグ入賞数ランキングを見ても、上位は「リメンバ(20)、サオリ(20)、緑子(16)、あきら(14)、タマ(13)」です。夢限は続く12、ひとえは11件であり、だいたいこのあたりが「RESSONANSE DIVA」の上位層、と捉えていいでしょう。こちらは12月に限りますが、全国のセレモニーを網羅しており、より濃密なデータと言えます。
12月のトップ3入賞ランキング数は274件で、最多のリメンバ・サオリはおおよそ7%程度の分布。WIXOSSBOXの最多である夢限も、入賞割合は8%程度です。このことからも、かなり多彩なルリグが活躍・入賞しているという傾向が、おおよそ見て取れるのではないでしょうか。

少々脱線しましたが、「秋GPからの群雄割拠なメタゲームは変わっていないよ」ということをお伝えしたいです。WIXOSSBOXは「RESSONANCE」環境全体の半分、12月は同環境の一部のデータとはいえ、どちらも一定以上の母数に基づいたものなので、参考資料としては充分でしょう。

そこに「LUMINOUS SELECTOR」の新勢力が加わって、環境は群雄割拠を超え、まさに混沌の様相に。「どうなっているのかはGPを終えてみないとわからない!」というのが正直なところですが、それでは読み物になりませんので、そんな混沌を少しずつ紐解いていきましょう。

②オールトなクラウドがGPを包む?

今弾「LUMINOUS SELECTOR」で注目されているカードの1枚が《羅星姫 オールトクラウド》です。

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レベル3の白シグニで、相手ターンに発動する2つの常時能力と、1つの自動能力を持ちます。常時能力の1つはパワー+3000で、もう1つが相手の効果で場を離れる際、それを1度耐えるというもの。「パワー15000+耐性1」という堅牢な壁でありつつ、自動能力で相手ターン終了時に2エナで相手のパワー12000以下のシグニ1体を手札に戻すという除去まで持っています。
白のレベル3シグニには《聖天姫 エクシア》《聖天姫 アークゲイン》らを筆頭に、防御に優れたシグニがそろっていますが、《羅星姫 オールトクラウド》はそれらに迫る耐性と、除去による火力を兼ね備えています。新時代の白シグニとして、「LUMINOUS SELECTOR」発売後、さまざまなデッキで活躍し始めています。

その1つが「夢限」です。

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昨年冬のGPで優勝し、突如メタゲームの中心に立ったこのルリグは、2025年を通してずっと、トップメタの一角であり続けました。《羅星姫 オールトクラウド》も「夢限」に採用の余地があるようで、新たなチューンアップが施されているようです。
現行の「夢限」は青白のコントロールデッキで、手札破壊や《スター・ダスト》でのガード課税で戦います。その分火力は控え目で、《夢限 -A-》にひっくり返った後は、原則《夢限 -A-》の起動能力による除外でしか打点を作れませんでした。
そこに前弾で《聖天姫 オーズ》が登場。アタック時にバウンスができるようになり、ちょっと足が速くなったのですが、《羅星姫 オールトクラウド》《聖天姫 オーズ》同様、バウンスで足を速める役割をこなせます。《聖天姫 オーズ》と異なり即効性はありませんが、《羅星姫 オールトクラウド》はパワー12000まで対応することや、《聖天姫 オーズ》よりも汎用的な除去耐性を持つなど、別の強みを持っています。もちろん《聖天姫 オーズ》にも能力消しへの耐性があり、それぞれ異なる長所を持ちます。

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そして恐ろしいのが《羅星姫 オールトクラウド》のライフバースト「相手のパワー10000以下のシグニ1体を手札に戻す」です。
「アップ状態のシグニを手札に戻す」など、「アップ状態の〜」のライフバーストが多い「夢限」。ゆえに対戦の際は、アタックでシグニをダウンさせてからライフクロスをクラッシュするのが作法でしたが、《羅星姫 オールトクラウド》の登場で、そのセオリーの上から、シグニを吹き飛ばされる危険性が出てきました。もちろん「アップ状態の①」をケアするために、事前にシグニをアタックさせてダウンさせるのは変わらず重要ですが、突然の《羅星姫 オールトクラウド》のライフバーストで、シグニゾーンが空いてしまうという恐怖と対峙することになります。
それは「夢限」のミラーマッチでも同様で、パワー上昇と《サーバント #》回収の生命線《幻怪姫 ギュウキ》が、《羅星姫 オールトクラウド》のライフバーストで消滅してしまうリスクを抱えることになりました。また《夢限 -A-》の起動能力の除去も《羅星姫 オールトクラウド》は1度耐えるなどもあり、総じて《羅星姫 オールトクラウド》は「「夢限」を強化しつつ、「夢限」を対策するシグニ」となっているようです。
「夢限」がこれに対策して《コードメイズ ユキ//メモリア》などを採用するなど、さまざまな変化が生まれている模様。そもそも《羅星姫 オールトクラウド》を採用しないパターンもあるようですが、「夢限」はいずれにせよ、GPで脅威であるデッキであることに変わりません。

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そして《羅星姫 オールトクラウド》が活躍するもう1つのデッキが「防衛派タマゴ」です。

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「RESONANCE SELECTOR」で新たなアシストルリグ《カーニバル ー選ー》が登場し、長期戦に磨きがかかった「防衛派タマゴ」。<防衛派>シグニに混じって《羅星姫 オールトクラウド》が採用されるケースがあるようです。
《羅星姫 オールトクラウド》は自慢の耐性はもちろん、手札に戻したシグニは《プロフェッサー 防衛者Dr.タマゴ》の手札破壊で捨てさせるなど、その能力の多くが<防衛派>と噛み合っています。主体は<防衛派>シグニであることは変わりませんが、《羅星姫 コスチュム//THE DOOR》を削ってまで採用したいという声もあるようで、それほどまでに重要なシグニということでしょう。

無論、<宇宙>ゆえに「サシェ」での活躍もあります。耐性で場持ちがよいことから、《明星の使者 サシェ・モティエ》のルリグ課税の条件を達成しやすくなります。今弾はヒラナやウリス、バンなど、ルリグアタックを強化するルリグが増えているので、この「サシェ」の立ち位置は、前回よりはよくなっていそうです。
たった1枚のSRシグニですが、与える影響はなかなかのもの。「《羅星姫 オールトクラウド》で詰まないか?」は、今一度要チェックです!

③25年の象徴《炎剣之舞》— 竜獣の咆哮は響くか?

続いてもシグニを切り口に。《真・遊月・参》と合わせて登場した<竜獣>シグニが、どれも非常に優秀です。
攻めは《幻竜 オピオン》の除去と《幻竜 プシッタコ》の【ランサー】、【エナチャージ】は《幻竜 ニジェール》《幻竜 プエルタ》などと、下級の基盤が一気に分厚くなっています。これまで《幻竜 ズメイ》くらいしかいなかったこの<竜獣>の基盤は、「LUMINOUS SELECTOR」でガッチリ整いました。

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こんな優秀な基盤をもらって、《真・遊月・参》はさぞ嬉しかろう……と思いきや。それ以上に喜んでいたのが《熾炎舞 遊月・参》《熾炎舞 遊月・肆》でした。いわゆる「4ユヅキ」の基盤も手堅くなっています。

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序盤は優秀な<竜獣>シグニで攻めつつエナチャージ、レベル3では3エナ焼いて《幻闘竜姫 スヴァローグ》などで攻め、レベル4は《炎剣之舞》でライフクロスを2枚クラッシュして5エナ焼いてフィニッシュ! というデッキです。
この戦略自体は《炎剣之舞》が登場して以降、「4ユヅキ」のひとつとしてありましたが、《真・遊月・参》の登場に伴う<竜獣>強化に伴い、さらにパワーアップしています。特にデッキの<竜獣>の割合を高められる点は大きく、《幻闘竜姫 スヴァローグ》の安定感も高まっています。《炎剣之舞》は25年度のウィクロスを象徴する1枚ですが、この冬もまだまだ強烈でしょう。

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そして《炎剣之舞》に関連してもう1デッキ紹介。
「RESONANCE SELECTOR」環境で一気に名を挙げた「サオリ」です。

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白の<ブルアカ>シグニを主軸に、《幻竜 アロサウルス》《幻竜姫 ヴリトラ》などの赤<竜獣>シグニを足して、相手のエナを徹底的に絞って戦うデッキです。フィニッシャーとして《炎剣之舞》または《バブルス・ボマー》が採用されており、特に《炎剣之舞》採用の構築は、「RESONANCE DIVA」環境でもかなり活躍していました。
今となってはデッキがよく知られ、ある程度対策も知れ渡ったため、当時ほどの大暴れができるかは難しいところ。ただ、わかっていてもどうしようもないデッキではあるので、エナを焼き払い、駆け抜けるチャンスは間違いなくあるでしょう。

赤いデッキの話をしたので関連して、密かにホットなのが「チームエクス」です。
DXMは《エビディバ!!!!!》でデッキを20枚落とせるため、それに注目した構築。センタールリグはレベル2、またはレベル1までしかグロウせず、《アーク・ライト・オーラ》などで速攻を仕掛ける戦略です。

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前回のウルズ先生のコラムにもありましたように、東京の32人セレモニーで優勝している、爆発力のあるデッキです。
私も使ってみましたが、いや、これは、すごい。対戦相手のルリグデッキが12枚だったら、いつも以上に身構えておきましょう。

④注目度ナンバーワンルリグ「ミヤコ」の実力は?

最後にこのデッキを紹介しましょう。
GPに出場するプレイヤーの間でも特に注目されている「ミヤコ」です。

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手札交換や手札破壊に対応したドローと、相手のルリグを凍結して起動能力を封じるゲーム1が優秀な、安定志向のデッキです。
《ブリザード・ウィング》で手札を供給し続け、おなじみの《猫塚ヒビキ》《才羽モモイ》など、青の<ブルアカ>シグニで手札破壊をしていくのが主な戦略。相手の戦力を削ったところで、《早瀬ユウカ(体操服)》などパワーの高いシグニでフタをして、勝利を目指します。

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「ミヤコ」の強みのひとつは、相手の戦略に合わせてゲームテンポを調整できる点です。
「夢限」や「防衛派タマゴ」のような長期戦デッキが相手なら《ブリザード・ウィング》などで手札を増やして並走するし、相手が「止め」や《炎剣之舞》などで速攻を仕掛けるデッキであれば、《アズール・ウィッシュ》などで耐えつつ《月雪ミヤコ[自走式閃光ドローン]》のゲーム1で縛る、ということもできます。
レベル1シグニには《豊見コトリ》《合歓垣フブキ》といったパワーを上昇する能力が多く、この観点からも速いデッキへの耐性を持っています。多種多様なデッキとの対戦が予想されるGPでは、この「対応力の高さ」は強みです。打点も《空井サキ》《白石ウタハ》《雷ちゃん》がいますしね。

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とはいえ、青の<ブルアカ>だけを見ると、手札破壊以外のバリエーションに欠けます。
足回りとなる《久田イズナ》を除けば、より高いパワーのシグニを処理できる緑の《連河チェリノ》が採用されたり、能力無効ができる序盤打点の《鬼怒川カスミ》が採用されるなど、青以外の<ブルアカ>シグニを採用した構築も散見されます。

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アーツの採用幅も非常に広く、その気になれば何でも採用できます。
「夢限」に寄せて黒を厚くしたり、速攻に寄せて《ビッグ・キャット》《アズール・ウィッシュ》を併用したり、ルリグに備えて《クリアー・マインド》で固めたりと、使い手のチューニング次第が光るデッキといえます。メインデッキに採用される<ブルアカ>シグニの色の割合によっては、青以外のアーツが飛び出してくる可能性もあるので、「ミヤコ」はさらに開拓が進んでいきそうなデッキです。
2月のセレモニーでは全国的に入賞が目立っており、詳細は謎に包まれたままですが、GPや夢限少女杯で詳細が明らかになるのでしょうか?

まとめ — 混沌を制す者は誰か?

一気に書いてきましたが、本当にメタが読めません。他にも「参上緑姫」も脅威でしょうし、俄然根強い人気を誇る「ひとえ」「あきら」もいますし、「LUMINOUS SELECTOR」で新登場のセンタールリグもまだまだ未知数です。
数が多くて恐縮ですが、ヒラナ、ノヴァ、バン、ウリス、みこみこに注目しています。練り上げられた構築が、GPで大輪の花を咲かせる可能性を秘めており、参加する身ではありますが、どんな結果が出るか非常に楽しみです。そして《紡ぎし者 エナ》の活躍は……あるのでしょうか?

記事執筆時点(23日ごろ)でも使うデッキが決まっていない私ですが、何で出るにせよ、気合いを入れて臨みたいと思います。
明日と明後日、思い切り楽しんでいきましょう! ではまた次回の更新で!

タカラトミーモール