プロジェクトストーリー
Project Story
#5

ルーツでもあるキデイランド原宿店を
お客様に心から楽しんでいただける店舗に。

  • キデイランド

    キデイランド原宿店

    Takuro Koide

    小出 拓郎

    2008年入社 工学部 機械工学科

    キャリア採用で入社。原宿店のショップマネージャーを皮切りに、さまざまな店舗で販売チーフや店長、ブロック長を歴任。2020年3月から、統括マネージャーとして原宿店に赴任。

  • キデイランド

    キデイランド原宿店

    Megumi Enomoto

    榎本 愛

    2014年入社 教育学部

    大阪梅田店スヌーピータウンショップのマネージャーや和歌山店の店長を務めたほか、総務部で新卒採用業務や社員研修の企画開催に従事した経験もある。2020年4月に原宿店へ異動し、ショップマネージャーを務める。

  • キデイランド

    スヌーピータウンショップ原宿店

    Marika Ishizaki

    石﨑 茉梨花

    2021年入社 社会学部 社会学科

    入社後の新入社員研修を経て、学生時代に足しげく通っていたという原宿店に配属。店内のスヌーピータウンショップで、担当商品の発注や売り場づくり、接客業務などに従事している。

Introduction

国内に70以上の店舗を構える玩具や雑貨の販売店・キデイランド。約15年前からは、店舗内に各キャラクターの専門店を設けるというユニークな構成で事業展開している。今回は、第一号店である「原宿店」に勤務する3名の社員に登場してもらい、魅力的な店舗づくりに向けた努力や、コロナ禍での苦労などについて語ってもらった。

キャラクター別に売り場を配置して
熱心なキャラクターファンを惹きつける。

キデイランドの特徴は、「スヌーピータウンショップ」「リラックマストア」など、キャラクターごとに専門売り場を設けていることだ。これは、マーケットを支えている熱心なキャラクターファンに配慮した結果だという。原宿店で統括マネージャーを務める小出は、次のように解説する。「お客様の大半は、好きなキャラクターに紐づいた商品群をひととおりご覧になってから、ご自身の好みやニーズに合うものを選んでいらっしゃいます。つまり、キャラクターありきで商品を探す方に合わせた店舗構成にしているわけです」。原宿店4階のショップマネージャー・榎本は「キャラクターごとに世界観が異なりますから、インテリアや装飾などで売り場を演出するうえでも、コンセプトを設定しやすくなります」と続けた。なお、原宿店はキデイランドの旗艦店のひとつだ。これについて小出は言う。「売り場の規模が大きい店舗が旗艦店に位置付けられます。今まで扱ったことのないキャラクターの売り場を設置してみるなど、試験的な取り組みを実施し、他店の売上伸長につながるような施策を考えることも、旗艦店の役割です」。入社後、最初の配属先が原宿店だった石﨑も「幅広い取り組みに挑戦できる点が旗艦店に勤務する魅力です」と指摘する。

上司・先輩は現場の意見を積極的に採り入れる。
現場では、試行錯誤を通じて引き出しを増やす。

では、実際にはどのように店舗を運営し、売り場を演出しているのか。統括マネージャーの小出は、各スタッフから意見を聞き、できるだけ自由にチャレンジしてもらうことを心がけているという。「各店での運営経験を通じて得た教訓です。マネージャーは大まかな方向性を示すだけにとどめ、具体的にどう取り組むかは現場レベルに任せるほうが、成功の確率も成功時の伸び率も上がると思っています」。榎本も小出の考え方に賛同する。「前の配属先で売り場のアルバイトさんと雑談していたら『効率を上げるためにレジとショッパー(袋)の配置を変えたい』という意見が出て、大いに参考になったことがあります。以降、年に2回は担当する売り場のスタッフと個別に面談して意見を吸い上げるようにしています」。一方、売り場づくりの難しさと直面しているのが、入社2年目の石﨑だ。「まくらカバーの販売に注力しようとなった際、壁一面に商品をぎっしり並べたところ、思うように売れませんでした。そこで、商品が手に取りやすく見やすい平台に、各商品の柄が見えるように平置きしてみたら、売上が倍以上に伸びたのです。想定するメインターゲット層や、商品のアピールポイントなどによって、適した方法が異なるのだと実感しました」。

コロナ禍という逆境下でも歩みを止めず
それぞれの立場から原宿店を支える。

コロナ禍は、多くの飲食店や物販店に深刻なダメージをもたらしたが、キデイランド原宿店も例外ではない。小出と榎本は、売上伸長を期待されて2020年の春に原宿店に異動してきたが、来店客数が2割程度まで落ち込み配属後すぐに緊急事態宣言が発出されてしまう。原宿店は4/8~5/末まで休業。経営陣は新たな仕入れをストップし、アルバイトやパートからの登用を絞るという判断をくだす。こうした逆境下で、EC事業(オンラインショッピング)の強化に乗り出した。小出は「希少性の高いキデイランドオリジナル商品を中心に売り出せば、ご来店が困難な状況下でも購買ニーズを確保できると考えたのです。本格稼働は2021年に入ってからでしたが、落ち込んでいた売上をかなり取り戻せました」。一方、配属時は地下1階のショップマネージャーだった榎本は、人材育成に頭を痛める。「コロナ禍でも新規出店があったので、当時は原宿店から人員を異動させてカバーしていました。残っているのは経験値の浅い人ばかりです。店舗営業を再開した6月以降は、短期間で多様な仕事を任せ、幅を広げてもらうことに注力していました」。これを実体験したのが石﨑だ。「原宿店配属後2日だけ勤務して休業となりましたが、営業再開時には、担当業務が3倍に増えました。とにかく覚えることが多くて大変でしたが、今振り返れば、そのぶん成長速度を高められました」。

まずは店舗の再活性化に注力し、
その先にはさらなる高みを目指す。

小出は、旗艦店と位置付けられている3店舗のうち、原宿店の特徴は外国人観光客が多く訪れる点にあるという。「原宿店が立地する一帯は、人気を集める観光スポットのひとつです。このため、コロナ禍前の売上の多くはインバウンドで支えられていました。2022年10月で外国人観光客の受け入れ規制が大幅に緩和されましたから、原宿店の売上も大きく息を吹き返せるはずです。より効果を高めるような施策を打ち出して、魅力を発信していきたいですね」。コロナ禍で苦労した榎本は、飛躍に向けて先を見据えている。「2022年5月に仕入れの制限が解除されましたから、これまで扱ったことのない新たなキャラクターやおもちゃに携わり、自身の経験やアイデアの幅を広げていきたいですね」。榎本と苦労をともにした石﨑が続ける。「覚えることが多くて大変ですが、先輩や上司に追いつけるよう経験を積み、実力を身につけていく必要があります。入社時とは違い、現在は売上が大きく回復していますので、旗艦店の社員の一員として店舗全体を俯瞰してものごとを考えられるような視点を養い、お客様に楽しんでいただける店舗づくりを実現させていきたいです」。

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