【バトル攻略コラム】

ウィクロスアカデミー

アカデミー講師が選ぶ「PRIMAL SELECTOR」注目カードレビュー!

皆さんこんにちは!
世間ではそろそろ夏休みシーズンですね。
夏といえば海。海といえば水着。水着といえば懐かしの「水着ルリグ」……。

SP34-013

好きな水着ルリグは《ママ♥0》炎200です。

猛暑が連日続いていますが、そんな暑さに負けないほどアツイ話題はもちろんこちら!

7月26日(土)発売「PRIMAL SELECTOR」収録の新規カードのリストが、本日ついに出揃いました!
収録カードを改めて確認しながら、新デッキの案や既存デッキとの相性の検討、はたまたオールスターやキーセレクションで使えそうなカードの模索など、セレクターごとにさまざまなチェックを行なわれているかと思います。

そこで今回は、私「炎200」と「ルの人」講師、2人が選んだ注目カードBEST3と、個人的な要チェックカード1枚の、計4枚ずつを紹介していきます!

それぞれ異なる視点で選んだカードたちを紹介していくので、皆さんも是非、自身の最新弾注目カードを考えてみてくださいね!

それではいってみましょう!

炎200の注目カードBEST3

第3位《弍ノ遊 スベリダイ》

WX25-P1-094

《弍ノ遊 スベリダイ》は、同弾で登場するルリグ《紡ぎし冒険の扉 アト=トレ》を中心に、「アト」での使用をデザインされているレベル2のシグニ。
出現時にエナのシグニのクラスが3種類以上ある場合、エナから緑のシグニ1枚を場に出すことができます。
「アト」は他のルリグとは異なり、シグニのクラスをばらけさせることで能力を使用するルリグのため、条件的にも問題なく積極的にこの能力を使用していけます。

類似能力を有するシグニとしては、環境筆頭の「ひとえ」が使用する《羅植 サイネリア》が挙げられます。
《羅植姫 ジャックビーンズ》など、デッキの核となるシグニを常に場に出し続け、「ひとえ」の持ち味である「再現性の高さ」を支えるカードでもあります。
《弍ノ遊 スベリダイ》《羅植 サイネリア》同様、「アト」におけるデッキのキーカードとして機能していくかもしれません。


……しかし、このカードの魅力はそこだけではありません!!!
改めて、イラストをよくご覧ください!!!

歴代のキャラクターたちが詰め込まれた、なんて愛あるイラストなんだ……!
志月先生ありがとう、最高です!
制服姿の「No Limit」の3人や、タマとるう子、それに頭は見えていませんがすず子(?)まで!
極めて珍しい、歴代キャラの集合イラストになっていますね……。
実際にバトルで使うのみならず、コレクションとしても注目のカードであることは間違いありません!

ちなみに、るう子がまたがっているのは、あまりにも「アレ」なことで有名なキーセレクションのシグニ《仁の遊 スプリング》

WXK03-031

改めて見ても凄いイラストだ……。
またがっているるう子のなんとも言えない表情も要注目ポイントなので、ぜひ現物を手に入れてチェックしましょう!

第2位《幻竜姫 シーホース》

WX25-P1-057

お次のカードは《幻竜姫 シーホース》
相手シグニ1体を凍結させる出現時能力と、アタック時に2エナか手札2枚を要求する、非常に強力なリソース干渉の自動能力を有しています。

相手にリソースを削る選択肢を迫る動きは「きゅるきゅる~ん☆」のルリグを彷彿とさせますね。
今弾のBOX封入特典「DIVAルリグパック きゅるきゅる~ん☆&D・X・M」に収録されている《ゆかゆか☆さんさんきらきら》《まほまほ☆さんさんちくちく》と組み合わせることで、さらに相手のエナや手札を狙っていけると、対戦相手が頭を抱えること間違いなしです。

また、さらに《幻竜姫 シーホース》の能力を最大限に活用できるルリグとしては、やはり龍獣を使う「ユヅキ」が挙げられます。

WX24-P2-018

《幻竜姫 シーホース》の能力で正面のシグニを凍結させ、《熾炎舞 遊月・参》の自動能力で更なるエナ破壊か【アサシン】を狙っていくことができます。
また、このシグニ自身が青のカードなので、青エナが必要なアーツも選択肢に入れることができ、デッキの幅が大きく広がっていく可能性があります。

その他にも、さまざまなデッキでの活用が検討できる強靭・無敵・最強……かもしれないシグニなので、ぜひ皆さんも活用方法を考えてみてくださいね!

ちなみに、このシグニの必殺技は「海馬(シーホース)ストリーム」とのことですが、何故かパワーは10000もあります。
どうして3000じゃないのか……。

第1位《Calm before the gong》

WX25-P1-048

今回私が選んだ注目カード第1位は《Calm before the gong》
久しぶりに登場したドリームチームピースです。

ここ1年ほどで『ウィクロス』を始めた方は、「ピース」になじみがないかもしれないので一応説明を……。

現在ディーヴァセレクションではセンタールリグ1体で戦うスタイルが主流ですが、アーツが登場するまではその枠を「アシストルリグ」というルリグを追加で2体使用し、計3体のルリグでチームを組みバトルするのが基本でした。
「ピース」はルリグを計3体使用するデッキにのみ2枚まで採用できるカードで、使用条件を満たすことでアーツのように指定のタイミングで発動することができます。
最近のパックでも、アシストルリグやピースは収録されていますが、環境では「アザエラ」など一部のデッキ以外では、アシストルリグとピースを用いるデッキは減少している状態です。

では改めて、《Calm before the gong》をチェックしていきましょう。
使用条件はルリグ3色以上と、一般的なドリームチームピースと同じです。
驚くべきは、過去に類を見ないその能力。
発動ターン、なんとレベル1以上のアシストルリグは、センタールリグと同様にルリグアタックが可能となります。

「アシストルリグはアタックできない」という基本的なルールに介入し、センターと合わせて3回もアタックを可能にするのは極めて強力です。
《アーク・ライト・オーラ》のような、センタールリグの複数アタックを可能にするカードは多少存在していますが、《シャイニング・クロック》などのルリグアタックを止めるアーツで対策が可能です。
しかし《Calm before the gong》は、3体のルリグがそれぞれアタックをしてくるため、「ルリグ1体を対象にしたアタック止め」では対応が間に合いません。
もちろん【ガード】にも限りがあるので、このカードはまさに「バトルの勝敗を決定付ける切り札」となることでしょう。

そんなきわめて強力なピースである《Calm before the gong》ですが、アシストが2体ともレベル1でないといけなかったり、他に強力なドリームチームピースが多く存在していたりと、このカードを使用するにはさまざまなハードルが存在します。
しかし、それを補って余りあるおもしろいカードであることは間違いありません。
なので、既存デッキに採用するというより、このカードを軸にしたまったく新しいデッキを1から構築していく必要があるでしょう。
それこそ、先述の《アーク・ライト・オーラ》も採用してルリグアタック特化にしたり、手札破壊を絡めて確実にアタックを通したり、能力でのライフクラッシュを絡めたり……。
このカードのオンリーワン性能はディーヴァセレクションに留まらず、他のレギュレーションでも使用できそうな可能性を感じます……!

このピースはデッキを構築する楽しさを感じられる、そんな1枚であることは間違いありません。
ぜひ皆さんも、改めてピースの可能性を感じながら《Calm before the gong》をしようしたオリジナルのデッキを考えてみてください!

要チェックカード

BEST3とは別に、講師ごとに個人的要チェックカードを1枚選出して紹介していきます。
私、炎200の要チェックカードはこちら!

WX25-P1-050

先ほどピースを紹介したので、せっかくなのでこの流れで今弾収録のアシストルリグを紹介していきましょう。

《メル・バーサク》は2種類の出現時能力を有するアシストルリグ。
アシストルリグの「メル」と言えば、《メル・インビジブル》を筆頭に強力なカードが多いイメージですが、このカードも決して負けていません。

特に1つ目の出現時能力は、次の相手ターン中、相手のアーツ、スペル、起動能力を封じるというもの。
オールスター期で登場した《メル=マティーニ》の【ベルセルク】や、《メル=チアーズ》のゲーム1能力のような、強力な行動抑制能力となっています。

起動能力を封じる効果は、最近だとブルアカの《月雪ミヤコ[自走式閃光ドローン]》のゲーム1能力で触れた方も多いかと思いますが、あちらと違い《メル・バーサク》はすべての起動能力を封じ、強力なメインアーツも発動できなくさせるので、相手のテンポを大幅に崩すことが可能です。
さらに、少し遊びが過ぎますが《カレイドスコープ》を用いれば相手の意表を突くこともできるので、より効果的に能力を活用できるでしょう。

欲を言えば、このカードはグロウコストが0ですが、逆に1欲しかった……と言えばお察しの方も多いでしょうか。
このカードは、メインフェイズグロウのアシストルリグを使い回せる《VOGUE3-EX ムジカ》のゲーム1能力適応外。
そもそも、このカードの行動抑制能力は使い回せたらだいぶマズい能力なので、おそらく意図的にグロウコストが0になっているのでしょう……。
うまくデザインされてますね……。

また、このカードの魅力はイラストにも溢れています!
メルと言えばアニメ「Lostorage incited WIXOSS」では、かわいくもどこか不気味で、内面が読み取れないのが魅力のルリグでした。
そんなメルが私は大好きですが……改めて見てください、この《メル・バーサク》!!!
最近はあまり見ることのできなかった、ちょっとダークな感じのメルの怪しい表情……!
《コードオーダー メル//フェゾーネ》のSRPといい、緑QN先生の描くメルの表情は最高ですね……!
緑QN先生は、緑子やひとえ、今弾のアトや《ずんだもん レベル3》のインパクトが強いですが、メルも要注目だということを私は推していきたいです!

「わかりやすく強い」というタイプのカードではありませんが、いろいろとおもしろいポイントが多く見られる魅力的な1枚です。
先述の《Calm before the gong》といい、今弾には一風変わったカードが多く見られるので、おもしろそうな能力やお気に入りのイラストのカードを見つけ、ぜひ遊んだり集めたりしてみてくださいね!

ルの人の注目カードBEST3

第3位《炎剣之舞》

WX25-P1-003

「PRIMAL SELECTOR」で初めて登場する、リコレクトとエクシードの両方を持つアーツの1種。このアーツは使用時にセンタールリグ1体を対象とし、ターン終了時まで、記載された能力を得る、新しい効果を持ちます。
《炎剣之舞》は「エナ破壊」「バニッシュ」「ライフクロスクラッシュ」ができる、赤らしさ満載のアーツです。効果をひとつずつ見ていきましょう。

1つ目の効果は、エクシード1で対戦相手のセンタールリグがレベル3以上の場合、対戦相手のエナゾーンからカード1枚と、それと共通する色を持たないカードを1枚まで選んでトラッシュに送ります。
最近は多くのデッキがセンタールリグと共通しない色のシグニを採用しているため、2枚のエナをトラッシュにおけることが多いでしょう。
この効果を複数回発動し、相手のエナを一気にトラッシュへ送れば、対戦相手のアーツを使用させずに勝つことができるでしょう。

そして2つ目の能力は、エクシード1で対戦相手のパワー12000以下のシグニを1体バニッシュできます。複数回使用すれば、対戦相手の場のシグニをすべてバニッシュすることも可能です。
同時に登場する《合炎奇炎 タマヨリヒメ之参》のように、ルリグの能力でシグニを場に出したり手札を増やすことのできるデッキと相性が良いでしょう。

WX25-P1-018

最後に3つ目の効果は、エクシード2で対戦相手のライフクロスを1枚クラッシュできます。シンプルに強力です。
例えば、対戦相手がエナ破壊を警戒し、事前に防御した場合、ライフクロスが残ります。そこでこの効果を使って直接ライフクロスを減らすことで、アーツを使い切った相手を攻め込み、そのまま勝利へ繋げることができるでしょう。

1つ目や2つ目の効果を複数回使用することもできるため、柔軟な立ち回りが可能です。

第2位《千里同風》

WX25-P1-008

次は《千里同風》。このアーツは、使用時に追加コストを支払うと、追加効果を使用することのできる【ブースト】という効果を持ちます。
肝心の効果は、次にルリグによってダメージを受ける場合、代わりに受けないを持ち、【ブースト】をしていた場合は、追加で次にシグニによって受けるダメージを代わりに受けないを使用できます。
対戦相手の攻めるスピードを見つつ【ブースト】してシグニダメージを1度無効にするかどうか、バトルの展開に合わせて決めることができるのは、魅力のひとつといえるでしょう。

SPDi43-10

「PRIMAL SELECTOR」と合わせて登場する《コードアクセル Mドラゴン》が持つガード不可に対しても、ルリグダメージ無効はしっかり仕事をしてくれるはずです。
そして「あきら」などのルリグアタックが強力なルリグに対してはもちろん、《参式 一衣》のゲーム1能力や《参ノ遊姫 フンスイショー》などで手札の《サーバント #》を失った時にも、ルリグアタックから身を守る事ができます。

それはそうと《千里同風》のURイラストのアトちゃんがいい笑顔で、とてもかわいいです。ぜひとも手に入れたいですね。

WX25-P1-008U

第1位《音吐朗朗》

WX25-P1-041

おなじみの「4枚見て2枚を手札に加える」シリーズですが、この1枚は他の色や種族を参照する同型LCアーツとは少し違います。
緑のシグニを加えた後、そのシグニとクラスの異なるシグニを手札に加えることができるのです。
そのため、他の同型LCアーツでは手札に加えることのできない《サーバント #》を手札に加えることができます。
《サーバント #》は、手札に引き込む機会が多ければ多いほど良いため、デッキ全体の安定感を上げてくれることでしょう。緑のデッキを組む時には、採用を検討してみてください。
ただし手札に加えられるカードの選択肢が広いぶん、除去できるシグニのパワーは8000以下とちょっぴり控えめ。相手がレベル3にグロウした後だと、除去できるシグニがいなくなることもあるので、使うタイミングには注意してくださいね。

このアトちゃんも楽器を楽しそうに吹いていてかわいいですね。発売が楽しみです。

要チェックカード

WX25-P1-102

最後はこのカード《羅原 Lu》
本来《羅原 Lu》は、「ミルルン」の扱う<原子>のシグニです。しかし能力で<原子>のクラスを指定していないため、黒を採用するデッキで出番がありそうな1枚となっています。
このシグニがバニッシュされたとき、対戦相手のシグニ1体を対象に取り、無色1エナでそのパワーを-5000できます。そのため、「アタックした時にシグニをバニッシュする」能力を持つシグニに対して強いです。
例えば《壱ノ遊 フウリン》が持つアタック時能力(相手のシグニ1体のパワーをー5000する)に対しては、《壱ノ遊 フウリン》のアタックでダメージが入る前に、バニッシュされた《羅原 Lu》の能力が発動し、《壱ノ遊 フウリン》のパワーをマイナスできます。
結果、《壱ノ遊 フウリン》のアタックから身を守ることができます。
また、自身の能力で対戦相手のターン終了時に自身をバニッシュすることができるため、能動的に次のターンの攻めを作ることができるところも嬉しいです。

「Lu」は正確に読むと「ルテチウム」です。ローマ字読みがそのものズバリ「ル」なので、ちょっぴり親近感……。

おわりに

講師2人によるカードレビューをしていきましたが、皆さんいかがでしたか?
実際私たち2人のあいだでも、注目するカード自体や、そのカードの見方が大きく異なるのを感じられたかと思います。
「強い!」「おもしろい!」「好き!」と思えるポイントは、それこそセレクターの数だけ異なりますので、皆さん自身の「PRIMAL SELECTOR」注目の1枚を見つけていただき、1週間後に迫った発売に備えていただければと思います!

さらに、発売日である7月26日(土)からは全国のカードショップで「VOICE ACROSSコラボスタートツアー」をはじめとしたコラボ展開が開始されます!
VOICE ACROSSコラボルリグたちのデッキ構築には「PRIMAL SELECTOR」が必須です。
コラボで興味を持ってくださった新規の方も、先週のコラムで各コラボデッキのデッキ構築をチェックしたり、最新弾のカードリストをチェックしながら、『ウィクロス』のカードたちを好きになっていっていただければ幸いです。
一緒にバトルできる日を楽しみにしています!

それでは、今回はここまで!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
ターンエンド!

タカラトミーモール