【バトル攻略コラム】

ウィクロスアカデミー

「ブルーアーカイブ」限定構築のいろは①

皆さんこんにちは、ウィクロスアカデミーの時間です。
講師を務めますルの人と申します、よろしくお願いします。

5月17日(土)~5月31日(土)の期間に全国7か所で開催する、「ブルアカ×WIXOSS チャレンジバトル!!」
今回はそれに向けたデッキの考え方や注意点、そして<ブルアカ>限定だからこそ輝くカードの解説をしていきます。
開催地域によっては大会直前ですが、最後の最後までデッキに磨きをかけている皆様の一助となれば幸いです。

限定構築の考え方

「ブルアカ×WIXOSS チャレンジバトル!!」では、WX25-CD1「構築済みデッキブルーアーカイブ」、WX25-CP1「ブルーアーカイブSELECTOR」、WXDi-CP02「ブルーアーカイブDIVA」に収録されたカードが使用できます。
普段より使えるカードの種類が少ないため、誰でもデッキを組みやすく、そして相手が使うデッキの戦術も理解しやすいでしょう。

ただ、自分のデッキと相手のデッキ。そこには明確な“相性”が存在します。
この相性を理解し、活かす。それができたプレイヤーがこの戦いを制すといっても過言ではありません。

ルリグの相性とは

使用できるルリグをおおまかに分類すると、「攻めたいルリグ」、「守りたいルリグ」、「攻守併せ持ったルリグ」の3種類に分けられます。

「攻めたいルリグ」は、「ネル」「ユカリ」「シュン」。
「守りたいルリグ」は、「ミヤコ」。
「攻守併せ持ったルリグ」は、「アズサ」「サオリ」「シロコ」「ホシノ」「ヒナ」。

分類されたルリグ達の相性は、3すくみの関係性を作っています。

なぜこのような関係性となっているのか。例を用いて解説していきます。

なぜ「攻めたいルリグ」は「守りたいルリグ」に有利なのか

例えば、攻める「ユカリ」が守る「ミヤコ」と対戦する場合は、「ユカリ」に軍配が上がります。
ほとんどの「攻める」デッキは、ルリグデッキに入っているアーツの比率が、

メインフェイズ4:アタックフェイズ2

となっています。これは守りを最小限にし、毎ターン最大火力の攻撃を相手に与えることを目的としているからです。
メインフェイズアーツが4枚採用されている場合、「ミヤコ」のシグニや手札破壊で妨害したとしても、アーツによって強力なシグニをすぐに補充されてしまいます。
結果「ミヤコ」は、「ユカリ」の攻撃スピードに追い付くことができません。
そのため「攻めたいルリグ」は「守りたいルリグ」に有利と言えます。

WX25-CP1-020 WX25-CP1-016

なぜ「守りたいルリグ」は、「攻守併せ持ったルリグ」に有利なのか

例えば、守る「ミヤコ」が攻守併せ持った「アズサ」と対戦する場合は、「ミヤコ」に軍配が上がります。
「アズサ」は除去と手札補充能力を持つバランスのとれたルリグです。
が、その両方が起動能力となるため、《月雪ミヤコ[自走式閃光ドローン]》のゲーム1能力を使われたターンは、ルリグに頼らない戦い方を強制されてしまいます。

このように「ミヤコ」はルリグの起動能力を封じることで、相手がイレギュラーなタイミングでアーツを使用することを狙います。
そこに手札破壊を組み合わせることで対戦相手の息切れが早まり、少しずつ「ミヤコ」側が優勢になっていき、最終的には勝利を収めます。
そのため「守りたいルリグ」は、「攻守併せ持ったルリグ」に有利と言えます。

WX25-CP1-016 WXDi-CP02-007

なぜ「攻守併せ持ったルリグ」は、「攻めたいルリグ」に有利なのか

例えば、攻守併せ持った「ホシノ」が攻める「ユカリ」と対戦する場合は、「ホシノ」に軍配が上がります。
は先ほど説明したように「ユカリ」のルリグデッキにはメインフェイズアーツが4枚入っており、防御は最小限となっています。
対して「ホシノ」を始めとした「攻守併せ持つ」デッキは、ルリグデッキに入っているアーツの比率が、

メインフェイズ3:アタックフェイズ3

と、攻守のバランスがとれた構成になっています。
なのでお互いに攻撃を続けた場合、「ホシノ」側が防御できる回数の差で勝利します。
そのため「攻守併せ持ったルリグ」は、「攻めたいルリグ」に有利と言えます。

WX25-CD1-04 WX25-CP1-020

上記の3すくみの関係性を踏まえ、自分が使用するルリグは誰が苦手なのか、それを克服するためにはどうアプローチするべきか。
攻めor守りの要素を他の人より強く意識してみる、そのルリグが得意とする王道戦術で迎え撃つ、など。自分に合った考え方を見つけてください。

通常構築と異なる点

ここからは<ブルアカ>限定で戦う『ウィクロス』と、通常の『ウィクロス』との違いについてお話ししていきます。
まず、対戦中に顕著に現れる“差”が1つあります。

そう、《サーバント #》が引けない……!!

《シーク・エンハンス》などのアーツ、《羅星 ノヴァ//フェゾーネ》《リゲット・バイブル》などのシグニやスペルといった、序盤に《サーバント #》を引き込むカードが今回は採用できません。
せっかくルリグの相性で有利を取っていても、ルリグアタックをガードできた回数の差で負けてしまうなんてこともしばしば。

……そんな皆様のために、不安要素を取り除くカードを1枚紹介します。

WXDi-CP02-073

《室笠アカネ》は限定戦では珍しい、《サーバント #》を引き込む可能性を持ったシグニです。使用しない<ブルアカ>シグニをドローに変換させていきましょう。
また、ここで手札を捨てることでトラッシュを作ることができるため、ライフバーストで多く見られる「トラッシュから手札に加える効果」を無駄にすることなく発動できます。

そして次に考えられるのは、赤のカードが存在しない点です。
普段は対処法を考えなければならない赤のカード。ライフクラッシュやエナ破壊が頭に浮かびますが、今回注目したいのは後者です。
エナを破壊される心配がないため、センタールリグと異なる色のコストも安心して支払うことができます。さまざまな色のカードを採用することで相手の意表を突けるかもしれません。

ここで、エナがあることによって使いやすくなったカードを1枚紹介します。

WXDi-CP02-057

《久田イズナ》は、出現時能力によりエナゾーンの<ブルアカ>シグニを1体手札の<ブルアカ>シグニと入れ替える能力を持っています。
さらに絆を得ると、自身を能力でエナゾーンから場に出すことができます。
そのため、対戦相手がシグニをエナゾーン以外に送る手段を持っていない限り、毎ターンエナゾーンから《久田イズナ》を出し、強力なシグニを場に出し続けることができるのです。
限定戦ではこのように、エナを活用したカードが多く見られることでしょう。

さて。ここまでルリグの攻守とその相性、そして限定戦ならではの特色をお話ししてきました。
最後は、<ブルアカ>限定だからこそ注目されるカードを紹介したいと思います。

限定戦だからこそ輝く1枚

先ほど《サーバント #》の重要性と、それをドローで引き込める《室笠アカネ》の強さについて説明しました。
そしてこれから紹介する2枚は、そんな《サーバント #》を再利用できる可能性を持ったシグニになります。

WXDi-CP02-065 WX25-CP1-058

ターン終了時にエナゾーンから<ブルアカ>を2枚支払う事で、トラッシュから《サーバント #》を手札に加えることができます。
エナコストが2枚と多く感じますが、先ほど述べたようにエナ破壊は無いので問題なく使用できるはずです。
ルリグアタックをガードできる回数の差は非常に重要となるため、「守り」の部分としての採用を検討してみてはいかがでしょうか?

WX25-CP1-043

そしてこちらは、シグニを「守る」1枚。
ターン終了時に手札の1枚につき、場全体の<ブルアカ>シグニのパワーを+1000します。
これは「攻める」デッキが多用する【ランサー】やパワーマイナスに非常に有効で、攻め手を緩めさせることができます。
また、起動能力で上記のパワー上昇のための手札を温存しつつ、デッキから強力なシグニを場に出すことができる点にも注目です。
絆を獲得すると、ターン終了時に1ドローしてパワーをさらに上げることができます。手札破壊をする相手にも積極的に配置していきたいシグニです。

次は「攻め」のシグニです。

WX25-CP1-044 WX25-CP1-079

緑のシグニの中には、相手の防御を回避する能力を持ったシグニがいます。
白が扱う「アタックできない」能力の付与には《桐生キキョウ》を、黒のマイナスには《池倉マリナ》を配置することで、相手のアーツをすり抜けて攻撃することが可能です。
どちらも対象やコストに緑を必要とするため、デッキに入れる際は緑のシグニを多めに採用してください。

WX25-CP1-020

そんな「攻め」を重視した私イチオシのルリグが《勘解由小路ユカリ[まっすぐに芽生えた決意]》
上記の緑シグニを採用しやすく、ゲーム1能力で最大2枚のライフクロスをエナゾーンに送ることができます。
この2枚の「ズレ」は《サーバント #》の影響が大きい限定戦において非常に強力です。
ガードができないだけでも大打撃となり、アーツを使わないと負けてしまう、というプレッシャーを相手に与えることにも繋がります。

もし使用するデッキに悩んでいる方は、以前のアカデミーで紹介した「ユカリ」のデッキがおすすめです。
リフレッシュも合わせて最大3枚のライフクロスを失わせることのできる強力なデッキです。お試しあれ。

さいごに

というわけで「ブルアカ×WIXOSS チャレンジバトル!!」に向けた考え方の解説、そして注目カードの紹介でした。
組む予定のルリグがいる方や、デッキの改善案を模索中の方はぜひ参考にしてください。
いよいよ明日から「ブルアカ×WIXOSS チャレンジバトル!!」が開催されます。どんなルリグやデッキが活躍するのでしょうか? 大会結果にも注目ですね!

(キーンコーンカーンコーン)

おや、お時間のようです。
それではまた次回の更新で!

タカラトミーモール