【バトル攻略コラム】
ウィクロスアカデミー「WIXOSS CEREMONY HYPER!!」メタゲーム考察 — 合言葉は「力を貸して!」、チーム3人で勝利を目指そう! —
みなさんこんにちは、ウィクロスアカデミーの時間です。
今回の講義を担当します、からばこです。新しいパソコンでご機嫌です。
さて、7月11日と18日に「WIXOSS CEREMONY HYPER!! -2026 1st-」が開催されます。
毎環境末恒例、ディーヴァセレクションの3人チーム戦。「プリンセッション・オーケストラ SELECTOR」環境の集大成ということで、今回はメタゲームを占っていこうと思います。
今期はどんなデッキが活躍していたのでしょうか?前置きはそこそこに、早速いってみましょう!
①プリオケルリグはどうなった?
最新弾「プリンセッション・オーケストラ SELECTOR」では、リップルたち5人のプリンセスがセンタールリグになりました。
<プリオケ>限定戦も多数開催され、すっかりおなじみとなったルリグですが、通常環境ではどれほどの活躍を見せたのでしょうか。
存在感を示しているのは「リップル」です。
強みは圧倒的なドロー力。《プリンセス・リップル レベル3》のゲーム1能力、《曽本さき》の「歌のカケラ」、《空野みなも(ちびキャラ)》や《プリンセス・ミーティア&リップル》などなど、手札を増やすカードがたっぷり採用。ルリグデッキの《ブリザード・ウィング》も合わせて、手札はいつでも潤沢です。
そこから《プリンセス・ジール&リップル》で手札破壊をしつつ、《陽ノ下なつ》の「歌のカケラ」などで攻めていく、どっしりとしたデッキです。
注目はルリグデッキのアーツ構成。《ブリザード・ウィング》と《エクスチェンジ・エンハンス》を除き、すべてアタックフェイズに使う防御アーツになっていることが多いです。《アズール・ウィッシュ》、《リップル・ハンマースプラッシュ》、《フローズン・ギア》、《イノセントコール》という構成をよく見ますが、最大の防御面数の総数は脅威の7面。ルリグやシグニのアタックを最大7回止められる耐久力は圧巻です。
その理由は、メインデッキでのドロー力がずば抜けているため、メインフェイズアーツで手札を増やす必要がないため。多少の手札破壊ではものともせず、「あきら」の《参ノ遊姫 フンスイショー》や「ピルルクAPEX」の《コードハート Cメラ》などで手札を減らされても、《プリンセス・ミーティア&リップル》の2ドローであっさり立て直してしまいます。
基本的には青の<プリオケ>カードが多く採用されており、プレイヤーの好みで他の<プリオケ>カードを採用することになります。
「歌のカケラ」はガード不可の《馳川はやて》、デッキ破壊の《如月ぼたん》などが人気。人によっては《葉加瀬まなび》や《姫崎みらい》などテクニカルな「歌のカケラ」を採用し、それらを《ジュエルベル》などでエナに置いていくようです。シグニとしては耐性の《プリンセス・ヴィオラ&ネージュ》や、エナ確保の《プリンセス・リップル&ミーティア》などが浮かびますね。
大掛かりなライフクラッシュやエナ破壊などは少なく、序盤は攻めるより《陽ノ下なつ》でパワーを上げて身を守るなど、ゆっくりとした立ち上がりのデッキです。【ダブルクラッシュ】なども無く、基本的には真正面から殴り合うデッキになるので、そこを突いて攻めていくこともできます。動きとしては「ミヤコ」に近いかな?
ただ、エンジンがかかるともう止められません。《プリンセス・ミーティア&リップル》で「アタックフェイズ、2ドロー」と宣言しながら、《陽ノ下なつ》のカケラで手札枚数に応じたパワーマイナスを振るのは、往年の名シグニ《幻水姫 ダイホウイカ》を彷彿とさせます。ディーセレにもとうとうイカが登場しましたよ!
6月ごろから頭角を現し始めており、まだ対戦経験が無い方もいらっしゃるでしょう。
そのためこのセレモニーハイパーから名を挙げ、次の環境まで続く注目株になる可能性は大いにあります。どんな動きをするのか、今のうちから知っておきたいデッキです。
リップルに続き、<プリオケ>のセンタールリグからはジールをご紹介。
レベル4へのグロウは人それぞれですが、どんな構築にせよ、エナ破壊の性能はピカイチです。レベル3・4のセンタールリグのゲーム1起動能力はもちろん、《プリンセス・ネージュ&ジール》のエナ破壊がなかなかに厄介。まさに<プリオケ>版《羅婚石 ダイヤブライド》で、エナをなかなかもらえません。
<プリオケ>の攻撃のバリエーションは幅広く、単なるバニッシュとエナ破壊だけでなく、例えば《プリンセス・ジール&ネージュ》での連続ルリグアタックや、《プリンセス・リップル&ジール》の【アサシン】など、攻撃手段は多岐にわたります。
防御アーツの《OVER THE BLAZE》のリコレクト4がルリグによるダメージを完全にシャットアウトするため、チーム戦で何かと人気な【GONG】系のデッキに太い勝ち筋を持っているのも、赤のプリオケたるジールの強みかもしれません。
リップルほどの台頭はありませんが、ジールも強力なデッキです。活躍の機会は大いにあるでしょう。
そして<プリオケ>のギミックを他のセンタールリグで採用したデッキも生まれています。ガード不可の《馳川はやて》の「歌のカケラ」を、スペル《力を貸して!》で借りて突っ込んでくる「参上緑子」が代表的でしょうか。
またチーム構築のデッキでは、先攻1ターン目で《QUINTET PULSE》でエナを作り、《佐藤かえで》の「歌のカケラ」と《ブルー・ディストラクト》、各種手札破壊スペルで5枚の手札を奪うギミックを取り入れたデッキも存在しているとか。エナの確保は《コードアンチ マドカ//メモリア》になるのかな?
いずれにせよ、ゲーム開始前に「ルリグデッキ12枚です」と宣言されたら、身構えておいたほうがいいですね。
ここでは挙げなかったミーティア、ネージュ、ヴィオラも結構パワフル。通常環境での活躍は未知数とはいえ、プリオケ限定戦で地力の高さをご存知の方も多いでしょう。これぞ! というデッキがチーム戦でお披露目される可能性もあります。
<プリオケ>のカード群に自信のない方は、今一度カードの効果に目を通しておきましょうね。
②「24年組」はなお優秀 — えっ、もう2年前!?
ウィクロス10周年を迎え、ディーセレにアーツが登場し、大きな転換期となった2024年。もう2年前、時の流れは早いですね。
ここで登場したセンタールリグ、今なおバリバリの現役です。最前線をひた走る3人はこちら!
《讃型 緑姫》がセンタールリグの「地獣緑子」は、最近は《一体分身》の採用が主流。エナの確保はもちろん、エナゾーンの《サーバント #》を利用したガードで、ルリグアタックを防ぐ確率を高めています。【GONG】へもにらみが効いていますね。
増やしたエナを起点に攻めるのは相変わらず。《全力疾走》や《讃型 緑姫》のゲーム1能力「ワナ」に加え、《紆余曲直》で3度の展開が可能になりました。盤面に広げたシグニは《幻獣神 オサコ》などでパワーを上げ、アタッカーとしてはもちろん、次のターンの壁にもなります。
速いデッキに対しては《幻獣神 ヤマアラシ》や《轟炎 フレイスロ団長》で加速でき、対応力や総合力はピカイチ。リップルなどのダウン防御に対しては《幻獣 テングザル》であっさり貫通します。
構築のバリエーションも多く、いきなり《竜花相搏》、《炎剣之舞》が飛んでくる可能性もあり、構築の読み違えが即敗北に。緑子、登場以降ずっと強い!
続いてはひとえ。ここに来てなんと「4ひとえ」への注目が集まっています。
《熾式 一衣》の「本当の気持ち」で耐え、《虚心坦懐》で一気に決める構築のようです。
《熾式 一衣》を採用することで、《今昔之感》や《夢幻泡影》などの大型防御が使いにくくなったり、「参上緑子」や【GONG】などの速攻系デッキへのガードが甘くなるデメリットもありますが、「本当の気持ち」の純粋な防御力はピカイチ。対戦するデッキが分散しがちなチーム戦では、有力な選択肢になるでしょう。
メインデッキは相変わらずの緑中心。《参ノ遊姫 ライブ》が採用され、さらにエナを伸ばす手段としても用いられているようです。そして《羅植姫 ジャックビーンズ》の除去が、「リップル」などに採用されるパワーを上昇するシグニに対し、レベル参照のために刺さります。
もちろん《参式 一衣》で戦う構築も健在。ガード不可の向かい風こそありますが、それでもなおパワフルです。
最後にあきら。こちらも《あきら☆らっきー》&《参ノ遊姫 ボールペンマワシ》が大暴れしています。
序盤からガンガン<遊具>で攻めて、《あきら☆らっきー》の激痛ルリグアタックで串刺しにしていく戦略は変わっていません。《弍ノ遊 センコウハナビ》や《羅星姫 カーニバル//メモリア》など赤のカードが採用されており、防御は《自己顕火》が人気。終盤は《ブルー・ディストラクト》での手札破壊もあり、その火力は健在です。
緑子やひとえと比べて、瞬間的なドローに期待する分安定感にブレがありますが、それを差し引いてもやはり《あきら☆らっきー》が強烈の一言です。ルリグ止めアーツはお忘れなく!
③多種多様なデッキが大暴れ!
メタゲームが非常に混沌としており、本当に多くのデッキが活躍しているこの環境。
注目ルリグをピックアップしていきましょう。
まずは「夢限」から。
《夢限 -A-》に裏返るまでにアーツをすべて使ってライフクロスを守り、それ以降は《夢限 -A-》の起動能力の除外とレベル3リミット9で耐え抜く、説明不要の超耐久デッキです。とにかく《幻怪姫 ギュウキ》が厄介で、《アンシエント・スラッシュ》、《フローズン・ギア》、《スター・ダスト》はもちろん、最近は《一体分身》で、赤以外のすべてに対して【シャドウ】を持つこともあります。
全体パワー+6000も厄介で、デッキによってはこれで「詰み」。文字どおり何もできなくなってゲームオーバーです。
「夢限」の愛好家も多く、《幻怪姫 ギュウキ》及びこのデッキへの対策は必須です。《夢限 -A-》になる前にガンガン攻める、《夢限 -A-》の5ドロー5エナチャージを見てから手札破壊を叩き込み、動きが止まることを祈る、などでしょうか。チーム戦なので、隣2人の勝利を祈るのも手かもしれませんね。
続いては「サオリ」。こちらも「夢限」同様、詰ませ性能が高いデッキです。
デッキの基盤が整った2025年夏以降長く活躍が続いており、前回の「ディーヴァグランプリ2026SPRING」では最大分布となっています。
《錠前サオリ[et omnia vanitas!]》の自動能力に加え、《走行車炎》や《スター・ダスト》などで、相手のエナを徹底的に絞るデッキです。相手のエナを奪い尽くし、防御アーツを封じたところに、《炎剣之舞》や《バブルス・ボマー》で突っ込んでいきます。
《羽川ハスミ(体操服)》など白の<ブルアカ>シグニに加え、《幻竜姫 ヴリトラ》や《幻竜 アロサウルス》、《コードハート リメンバ//メモリア》などを採用した構築がメジャーですが、中には《尾刃カンナ》や《小鈎ハレ》を取り入れ、手札破壊に寄せたデッキもあります。最近は前者の「赤白サオリ」が主流のようですね。
特に《走行車炎》と《錠前サオリ[et omnia vanitas!]》の自動能力の相性が抜群で、ライフバーストでの逆転の芽すら奪われるため、ルリグデッキの構成次第ではなすすべもありません。《アズール・ウィッシュ》などのコスト軽減アーツや、《ミラクル・チャージング》、《スノー・チャージング》などアタックフェイズにエナを伸ばせるアーツで対応するか、アーツを使えるときに使ってしまう、というくらいでしょうか。
こちらもチーム戦ゆえに、「対応できなければ隣2人に任せる!」でもいいかもしれません。
3番目に挙げるのは「ミヤコ」です。青の<ブルアカ>系デッキといえばこのルリグでしょう。
《ブリザード・ウィング》の追加ドローで手札を増やし、《月雪ミヤコ[自走式閃光ドローン]》の自動能力で手札の消費を抑え、青の<ブルアカ>シグニで押していくデッキ。こちらも「サオリ」同様、デッキの基盤が整った2025年夏以降、かなり人気のルリグになっています。
《月雪ミヤコ[自走式閃光ドローン]》のゲーム1能力のロック性能が高く、センタールリグのゲーム1能力や、《炎剣之舞》などの能力付与アーツに対して睨みを効かせられます。ルリグ凍結も言わずもがなで、「あきら」はもちろん、プリオケ系のガード不可にも対応できます。
メインデッキは青の<ブルアカ>シグニがほとんどですが、最近は《連河チェリノ》や《天雨アコ》といった他色のシグニを取り入れ、デッキ全体の対応力を上げているようです。
最近は「リップル」がこの「ミヤコ」の後継者的な立ち位置になりつつありますが、チーム戦ゆえに「リップル」と「ミヤコ」が並ぶことも想定されます。
青の手札破壊&ドローデッキを好むプレイヤーは多く、まだまだマッチアップの可能性は高いデッキです。
④チーム戦の心がけ — 自分が負けても、チームで勝てばオールオッケー! —
ここまでたくさんのピックアップさせていただきました。他にも多数のデッキがこの環境では活躍しています。
前項で「前回のGPは「サオリ」が最多分布」と書きましたが、その実数値は451人中23人、率にして5.5%です。次点の「あきら」が21人の5.1%で、ずば抜けたトップメタというわけではありません。要するに、どんなデッキと当たっても不思議ではない環境で、その傾向は今も続いています。
私もディーヴァグランプリやチーム戦のメタゲームについての記事を毎回書いていますが、そのたびに「群雄割拠」の4文字を挙げています。グランプリとチーム戦のメタゲームは厳密には異なるので、単純に同一視していいのかは疑問ですが、とにかく難しいメタゲームです。去年の夏は「3ひとえ、4ひとえ、3あきら」「3ひとえ、3あきら、4あきら」「時々『ブルアカリメンバ』」でしたからねえ。
さて、そんな今期のチーム戦の心がけ。それは、多少の「割り切り」を胸にしまっておくことです。
「夢限」や「サオリ」の項目で「隣2人の勝利を祈るのも手かも」と書きましたが、これはチーム戦ゆえに許される、大切な戦略です。自分が負けても、隣2人が勝てばチームの勝ち。予選から決勝戦まですべて「2勝1敗」でも、チームとしての戦績は優勝です。難しいメタゲームゆえ、多少の割り切り、つまり「無理なものは無理!」を心がけている方が、最終的には思い切り戦えるような気がします。
これだけ分散したメタゲームでは、すべてのデッキに対応するのは非常に非常に難しいです。
どんなデッキを組んだところで、「『夢限』どうするの?」「『サオリ』で詰むよ?」「『緑子』に勝てなくない?」「【GONG】に走られるよ」などなど、任意の仮想敵に突っ込まれるのは仕方のないこと。当たる可能性が高いルリグがかなり多く、1つのデッキですべてに対応するのは、非常に非常に難しいです。
なので、無理なデッキは無理と割り切りましょう。それ以外の対戦で自分のデッキのパワーを十全に発揮すれば、結果的にチーム全体の勝率は上がるような気がします。どのデッキと当たるかは、その日の天命次第。トップメタの1つや2つ、「当たらないから知らない!」と割り切るのも手ではないでしょうか。
もちろん「無理!」なデッキに当たっても、全力を尽くして戦うのは当然のこと。ライフバーストやドローなどなど、何が起こるかわからないのがカードゲームの魅力。開き直ると思い切り戦えるもので、大胆な戦略が浮かぶかもしれません。
今年の1月に「知っておきたいチーム戦の戦略あれこれ」という記事を書いており、そちらでも「特定のデッキへのガードを下げても大丈夫」「チーム一丸で勝利を目指しましょう」と紹介しています。
セレモニーハイパーは、チームメンバー同士での相談が可能なレギュレーションです。自分が負けてしまっても、勝利を目指す隣の仲間の「歌のカケラ」になって、チーム全体で勝ちましょう!
それでは、チーム戦に出場する皆さんの健闘をお祈りしております。ではまた次回の更新で!


































