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2019年12月19日

慶應義塾大学の「聴覚心理学」の講座で、視覚障害と共遊玩具のお話をしました。

慶應義塾大学の聴覚心理学講座にゲストスピーカーとしてお招きいただいて、視覚障害と共遊玩具についてお話をしました。

25名ほどの学生さんがとても熱心に受講してくださり、

「視覚障害をもつ子どもにとっておもちゃは“遊ぶ”ためのものだけでなく、動物などの姿を知ったりするためのものであることは、健常者が想像してもなかなかわからないので、聞くことができてよかった。」

「おもちゃやその他のツールに関しても、これまで自分が魅力的だと感じる、人気が出そうだ、自分ならこうやって使いたいなどとしか考えたことがなく、細かい部分で工夫・配慮が施されていたり、マイノリティーの方にも便利であったり、使いやすいものであるかどうかなどを意識することがなかったので、今後は少しでも気に留めていきたいと思った。」

「健常者と障害者との別を、すでに配慮されている人とまだ配慮されていない人との別としてとらえている考え方はとても新鮮だったし、単に「できる・できない」の二分法ではなく、その区分の基準を適切に支援することで変えていくことが必要だと思った。」

「小学校の頃から授業などで障害のある人の生活やその人たちのための取り組みなどを学んだことがありましたが、実際に目の見えない方から話を聞くと、異なる視点からの環境の捉え方を知ることができ、新たな発見をすることができました。」

など、すてきな感想をたくさんいただきました。

みなさま、ありがとうございました!

2019年11月9日

玉川大学の「UDシンポジウム」でお話をしました。

玉川大学の大学祭の中で開催された「UD(Universal Design)シンポジウム」で、「おもちゃのユニバーサルデザイン—目や耳の不自由な子どもたちもいっしょに楽しめる『共遊玩具』の開発と普及」という講演をしました。

屋外では大学祭がにぎやかに盛り上がっている中、学内外から88名の方がシンポジウムにいらしてくださり、講演を熱心に聴いてくださいました。

このシンポジウムでは、富士通デザイン株式会社の方による「サッカー×ユニバーサルツーリズム—発達障害のある子どもたちのサッカー応援ツアー」というお話もあり、発達障害のある子どもたちにとって、日常の何気ない音や周囲の動きなどが耐え難いほどの苦痛に感じられてしまう場合があることを、改めて知ることができました。

2019年11月4日

武蔵野美術大学で「共遊玩具」のお話をしました!

武蔵野美術大学 造形学部 視覚伝達デザイン学科の講座「デザイン特別演習Ⅰ」で、3年生を中心とする約110名の学生さんたちに、「共遊玩具」のお話をしました。

事前に担当の学生さん数名がタカラトミーを訪ねてくださり、その方たちといっしょに講座の内容を計画しました。
当日は、お話だけでなく、実際に共遊玩具をさわりながらその工夫点を探すワークも行いました。

学生さんたちからは、「大変楽しい授業で、視野が広がる講義でした」など、うれしいご感想をたくさんいただきました。受講してくださったみなさん、ほんとうにありがとうございました!

2019年10月22日

埼玉県立歴史と民俗の博物館「子ども/おもちゃの博覧会」の講座で、共遊玩具のお話をしました。

埼玉県立歴史と民俗の博物館の特別展「子ども/おもちゃの博覧会」の中で開催された講座で「おもちゃの世界のバリアフリー〜人と人をつなぐ『共遊玩具』の極意〜」というお話をしました。

悪天候にも関わらずご家族連れもいらしてくださり、ゆっくりおもちゃに触りながら、「目が見えなくてもいっしょに楽しめるおもちゃの工夫」を興味深そうに確かめてくださっていました。

「とても良いお話が聞けました。子供達にいい経験をさせてあげられました」といううれしいご感想もいただきました。

2019年10月20日

「かつしかおもちゃアイディアコンクール」エコトイ賞&ユニバーサルデザイン賞発表!

「令和元年度 かつしかおもちゃアイディアコンクール表彰式」(主催:葛飾区)が開催されました。

「こんなおもちゃがあったらいいな」をテーマに、葛飾区の区立小学校に通う子どもたちが制作したおもちゃを表彰する「かつしかおもちゃアイディアコンクール」は、葛飾区が平成4年から毎年実施し、今年で27回目を迎えました。

今年は18校から56点の、たくさんの工夫や夢のあるおもちゃの応募がありました。
どれもとても素晴らしいものでしたが、タカラトミーでは、その中から「エコトイ賞」「ユニバーサルデザイン賞」各1点を選びました。

エコトイ賞 「プラスチックと色のおみくじめいろ」

今年は、例年以上に、空き缶や段ボールなどご家庭で不要になったものを使って、楽しいおもちゃになった作品が目立ちました。
この作品も、ペットボトルを使った作品です。
作品を考えた理由が「世界で問題になっているプラスチック。使えないかな?と思って作りました。」とある通り、いま、海洋プラスチックが問題になっています。
捨てる時に、分別することは大切ですが、プラスチック問題を作品にして社会に知ってもらうことも大切です。この作品を大切にしてください。また、どうしても捨てる時には、分別をしてくださいね。

ユニバーサルデザイン賞 「マグネットおままごと」

この作品はフェルト材で作られたキャラクタードールたちを使ってのおままごとハウス遊びです。
キャラクタードールの中には磁石が入っているので、ベースに固定させて遊べる工夫が素敵です。目の不自由な子にとって印刷された紙面上のデザインだけではイメージがつきませんが、ここでは立体化された特徴のあるキャラクタードールを手でさわり、各パーツを磁石で固定させながら健常者と一緒に遊べるおもちゃに仕上がっています。
障害の有無に問わず遊べるおもちゃ、これからも期待していますね。

2019年9月25~27日

タカラトミーグループは今年も(5年連続)「国際福祉機器展」へ出展いたしました!

アジア最大規模で総合福祉に関わる企業・団体が集まる国際イベントに出展いたしました!( 3日間の総来場者数は105,675人!) 今年は厳選された「共遊玩具」をテーマ別に展示するほかに、ご高齢の方にも楽しめるおもちゃも来場者の方々に体験していただきました。

今後もこのようなイベントを通じて障害の持つ子どもたちや、高齢者にも安心して楽しめるおもちゃを幅広いユーザーを見据えて、タカラトミーグループの商品を紹介していきたいと思います。

2019年9月7日

ドリームナイト・アット・ザ・ズーに今年も協賛参加いたしました!

「ドリームナイト・アット・ザ・ズー」は世界38か国、287の動物園などで開催される国際的なイベントです。ふだんなかなか動物園に行く機会の少ない、障害のある子どもたちとそのご家族を閉園後の動物園にご招待するイベントです。タカラトミーからは「アニア」をプレゼントするほか、園内で撮られた画像をその場でプリントが楽しめる「プリントス」のミニイベントで来場者にも楽しんでいただけました。今年の来場者数は過去最高の3,999人!たくさんの方々が夜の横浜の3つの動物園で満喫できました。

写真はすべて横浜ズーラシア動物園でのミニイベントの模様です。

2019年8月23日

「2019タカラトミーグループファミリーデー」開催!

タカラトミーグループでは、家族の大切さや職場の理解を深めるために年1回ファミリーデーを開催し、年齢別に分かれて様々な職場体験をしてもらっています。
2019年は、子ども167名、大人113名 合計280名が参加いたしました。

小学校3年生から6年生の子どもたちは、「自由研究シート」のミッションをクリアしながら作る「おもちゃの自由研究」を行いました。

豆電球とLEDの発電体験を通じて省エネルギーについて学んだり、おもちゃのマークの研究を通じて、エコなおもちゃや目や耳の不自由なお友達とも一緒にあそべるおもちゃがあること、おもちゃは安心して遊べるように安全のための検査をたくさんクリアしていることを知りました。

授業の後には、自分で作った自由研究シートをお父さんやお母さんに笑顔で見せるなど、家族の絆がより一層強まったようです。

タカラトミーグループでは、これからもすべての「夢」の実現のためにあたらしい遊びの価値を創造していけるよう、社員が働きやすい職場を作り続けていきます!

2019年7月26~27日

ヨコハマ・ヒューマン&テクノランド(ヨッテク)2019に今年も出展いたしました!

(社福)横浜市リハビリテーション事業団主催による、福祉のことがわかる総合イベントに出展し障害のある子どもたちとその家族に向けて最新のおもちゃ体験イベントを行いました。
今年は「プラレール」、「トミカ」、「アニア」の定番体験コーナーのほかにバリアフリーのおもちゃ (トイパッドゲーム、変形ロボット、疑似体験の楽しいままごと、音遊びコーナー)も随所設けて、リハビリテーションセンターの専門スタッフの方々と一緒に運営いたしました。
終始たくさんのご家族の皆さんにタカラトミーグループの共遊玩具で楽しんでいただきました!

2019年7月26日

東京都多摩消費者生活センターの「親子夏休み講座」で共遊玩具を取り上げていただきました

東京都多摩消費者生活センターの親子夏休み講座『いろいろなお友だちといっしょに楽しめる!おもちゃのバリアフリーってなんだろう?』で、バリアフリーと共遊玩具についてのお話をし、ワークショップを行いました。小学校3年生から6年生までの親子18組が、終始興味いっぱいのすてきな笑顔で参加してくださいました。

ワークショップでは、「目の見えない友だちとも遊べる人生ゲームを考えよう」というテーマで、新しい人生ゲームのアイデアを考えてもらいました。磁石やシリコンを使って触っても駒が動かないようにしたり、ルーレットの数字に点字を入れたり、盤に書かれた内容を音声で知らせるようにしたり、あとどのぐらいでゴールになるかがわかるようにゲームを山形にするなど、すばらしいアイデアをいっぱいいただきました。最後に、昨年タカラトミーが、葛飾盲学校の子どもたちといっしょに手作りした、目が見えない友だちも楽しめる人生ゲームを実際に見ていただきました。

 参加してくださったみなさま、共遊玩具に関心をもってくださり、今後実現できそうなすてきなアイデアをたくさんありがとうございました!

2019年7月25日

全日本盲学校教育研究大会で、障害のある人を考慮したものづくりについてお話をしました。

視覚障害のある子どもたちの教育に関わる先生方が授業のあり方などについて話し合う「全日本盲学校教育研究大会・京都大会」にお招きいただいて、講演をしました。タイトルは『「不便さ」を力に‐障害のある人にも使いやすいモノづくりに携わって‐』です。

講演の趣旨は、盲学校の子どもたちが自分の障害をきちんと知って、自分たちにとっても生活しやすい社会を実現できるような提案や発信のできる大人になれるように、先生方にも助けていただけたら…といった内容でした。共遊玩具の活動も、ユーザーの方々からのさまざまな要望があってこそ発展できる活動です。

約470名の参加者の方々が、終始和やかかつとても熱心にお話を聴いてくださいました。みなさま、ありがとうございました。

2019年6月1日

千住介護福祉専門学校で、視覚障害のある人の日常生活と共遊玩具のお話をしました。

千住介護福祉専門学校で、学生さんや介護に関心をもってくださっている高校生、保育士さんや看護師さんなど、15名ほどのみなさまに、視覚障害のある人の日常生活と共遊玩具のおはなしをしました。
おはなしの後には、実際に共遊玩具で遊びながら、「おもちゃの工夫探しカード」を使ってその工夫点を見つけていただきました。
みなさまからは、

  • 「普通のおもちゃでも障害者のためを思っているのはすごいと思った。今まで知らなかった事もたくさん知れて本当に良かった。
  • 『おもちゃには人と人とをつなぐ力があり、一緒に使えないと引き離してしまう力もある』という言葉が印象に残りました。
  • 「目の不自由な方が様々な感覚を使って生活している事を学びました。共遊玩具のこともよく知ることができました。」
  • 「20代の自分でも、将来子どもができた時に、障害をもっていても、いなくても、小さな、細かな工夫がされたおもちゃを買ってあげたいと思いました。」

など、すてきな感想をたくさんいただきました。
みなさま、ありがとうございました。

2019年5月20日

多摩市立北諏訪小学校でお話をしました!

多摩市立北諏訪小学校4年生3クラス87名のみなさんに、視覚障害のある人の日常生活についてお話をしました。

みなさんは、これから一年間、バリアフリーについてさまざまな学習をするのだそうです。
お話をした週に、今回のお話を思い出しながら、各クラスで先生といっしょに共遊玩具に触れて、どこに工夫がされているのか、探していただきました。今回のお話しで印象に残ったことと感想をみなさんに書いていただいたところ、

  • 「つえで床などをたたけば、これはプラスチックだな、鉄だななど種類がわかることが印象に残りました」
  • 「高橋さんが、においや音で周りがどうなっているかがわかるのが、心に残っています。」
  • 「光の強さが音でわかる機械のこと。」
  • 「スマホを開くと「今、何時何分です」と教えてくれるスマホの機能がすごかった。」
  • 「サッカーボールがこすれた音でボールの位置がわかる人もいるよという話」
  • 「おもちゃは目の不自由な人に世界を教えてくれる」という言葉が印象に残りました。」
  • 「今日みたいに雨が降ってしまうと高橋さんが大変だ(雨は自然のものだから、しょうがないけど)けど、高橋さんは多分自分なりにがんばれると思うからいいと思うけど、本当はずっと見守ってあげたいです。」

などなど、お話のいろいろな部分をそれぞれに受け止めてくださっていて、とてもとてもうれしかったです。

みなさん、ありがとうございました!

2019年5月13日

名古屋学芸大学の講座「デザインの世界」でおもちゃのお話をしました。

昨年に引き続き、名古屋学芸大学メディア造形学部デザイン学科の講座「デザインの世界」にお招きいただいて、「おもちゃのデザインで大切なこと」と題して、

  • 安全への配慮
  • より多くの子供達が一緒に遊べる配慮
  • 環境を守るための配慮

について、お話をしました。
80名ほどの学生さんたちがとても熱心に聴いてくださり、

  • 「子どもには誤用・不注意という概念が通用しないことをふまえて、誰がどんな使い方をしても安全であったり、万が一の事態にも備えた仕組みになっていることを知り、おもちゃ1つにも私の想像以上の配慮がされ、工夫が施されているのだなと思いました。」
  • 「何気なく使っていたおもちゃも目の見えない人も使える工夫がしてあって、そのおもちゃのデザインの意図が知れて良かったです。」
  • 「エコトイにとても興味がありました。"おもちゃ"と一言に言ってもたくさん考えられて作られているんだなと思いました。」
  • 「私はおもちゃデザインからは遠い分野を学んでいますが、すべての人に使用してもらえるようにする取り組みはどの分野でも視野に入れておくべきことだと実感しました。」

など、うれしい感想をたくさんいただきました。
みなさん、ありがとうございました!

2019年4月10日

「共遊玩具」の開発推進について、雑誌で取り上げていただきました

大正大学出版会発行の情報誌『地域人』 第44号で、「共遊玩具」を取り上げていただきました。
「障害を超えて楽しめる玩具があることを広く知らせたい」というタイトルで、共遊玩具開発推進活動の舞台裏がちょっぴりだけ垣間見えるすてきな記事になっています。

情報誌『地域人』のページ
http://chiikijin.chikouken.jp/

2019年2月26日

「青少年の体験活動推進企業表彰」で審査委員会奨励賞を受賞しました!

タカラトミーグループで実施している、視覚特別支援学校向け出張授業プログラムが、文部科学省が主催する「平成30年度青少年の体験活動推進企業表彰」の審査委員会奨励賞を受賞しました!

小学3~4年生向けに教材にさまざまな工夫をして行った「おもちゃの安全、共遊玩具、環境配慮」の授業と、小学3年生から中学3年生の子どもたちといっしょに行った「ユニバーサルデザイン人生ゲームをつくろう」という活動が評価されました。

詳しくは、下記PDFをご覧ください。

PDFタカラトミー視覚特別支援学校向け出張授業プログラムが受賞!文部科学省主催青少年の体験活動推進企業表彰

  • タカラトミーグループの社会貢献活動
  • タカラトミーのおもちゃを通じた エコトイ活動
  • タカラトミーモール