武蔵野美術大学で「共遊玩具」の講義を行いました
武蔵野美術大学 造形学部 視覚伝達デザイン学科の講座「デザイン特別演習」で、3年生を中心とする約100名の学生さんたちを対象に、「共遊玩具」のお話とワークショップを行いました。毎年この講座にお招きいただくようになって、もう15年以上になります。
今年も事前に担当の学生さんたちがタカラトミーを訪ねてくださり、その方たちといっしょに講座の内容を計画しました。当日は、まず共遊玩具の意義や歴史と必要な工夫点を学び、その後グループに分かれて、「ベイブレード」と「人生ゲーム」について、実際に遊びながらどうすれば共遊玩具にできるかを検討してもらいました。学生さんたちは、今後わたしたちがぜひ取り組んでみたいと思うような楽しくすてきなアイデアをたくさん考えてくださいました。
DNPコミュニケーションデザインの「多様性理解勉強会」にお招きいただきました。
DNPコミュニケーションデザインが社内の方々を対象に定期的に開催している「多様性理解勉強会」の第29回に、講演者としてお招きいただきました。
同社には多様な職種の方がいらっしゃるということで、お話しの内容は、
- 「目が見えない」ことにまつわる幼少期の思い出
- 海外で過ごした高校時代と帰国後の学生生活
- 「共遊玩具」推進の仕事に携わって 企業でUDを実践しながら感じること
- 日常生活での工夫とさまざまな視覚支援機器―パソコンやスマホが果たす役割
- これからの世界に望むこと
としました。
当日は40名以上の方々がご参加くださり、熱心にお話を聴いてくださいました。
当日の様子や参加者のご感想は、DNPコミュニケーションデザインの「多様性理解勉強会」のウェブサイトでご紹介くださっています。
https://www.dnp-cd.co.jp/knowledge/detail_000274.html
名古屋学芸大学の講座「デザインの世界」でおもちゃのお話しをしました!
7年前から毎年、名古屋学芸大学メディア造形学部デザイン学科の講座「デザインの世界」にゲストスピーカーとしてお招きいただいています。
コロナ禍以来この講義はオンラインで行っているのですが、学生さんたちがとても熱心に聴いてくださるので、全く距離を感じません。
今回も「おもちゃのデザインで大切なこと」と題して、
- 安全への配慮
- より多くの子供達が楽しく遊べる配慮(共遊玩具)
- 環境を守るための配慮(エコトイ)
についてお話をしました。
70名ほどの学生さんたちが出席してくださり
「私たちが今まで使ってきたおもちゃなども講義内で出ており、私が今まで意識することなく使ってきたおもちゃたちにはこんなにも考えぬかれて、配慮された設計をしていたのかと全ての人への優しいデザインを作ることの難しさや、何段階ものチェック改善等の大変さを学んだ。世の中に出した商品というのはそこで終わりじゃなく、そこからさらに改善され、次の商品に活かされていくことが出来るのだと気づいた。」
「おもちゃに音声があることで視覚障害のある子どもたちが遊びやすいだけでなく、私たちも五感を使ってより楽しむことができて一石二鳥のように感じた。障害者向けの配慮が健常者にとって余計なものではなく、より楽しめる形になっているのがいいと思った。おもちゃ業界にも興味があるので、市場に並んでいるおもちゃもどのような配慮や理由があってそのデザインになっているのかみ考察してみたいと思った。」
など、たくさんのすてきなご感想をいただきました。
~19日
南葛飾高等学校の家庭科の授業で、共遊玩具を取り上げていただきました!
南葛飾高等学校2年生の家庭総合保育分野の授業で、共遊玩具を取り上げていただきました。タカラトミーから代表的な共遊玩具8点と「おもちゃの工夫さがしカード」をお貸しして、家庭科の先生4名が、6クラス220名の生徒さんたちにお話しとワークショップをしてくださいました。
今回の授業は、昨年夏に「女子栄養大学・短期大学部 卒業生家庭科教員の会」にお招きいただいたことをきっかけに実現しました。ご担当の先生から、「生徒からは『様々な障がいをもつ子どもの遊びを考えたことはなかったけれど、考えてみると普段遊んでいたおもちゃにもいろいろな工夫がされていたことがわかった』という感想を聞くことが出来ました。地元企業と協働し、新しい教育活動を生徒に提供できたことに感謝しております。」というご感想をいただきました。このような形で多くの生徒さんに直接共遊玩具に触れていただけたことはとてもうれしく、わたしたちも感謝の気持ちでいっぱいです。