【バトル攻略コラム】

ウィクロスアカデミー

「LEGENDARY DIVA」サンプルデッキ紹介

三寒四温。3日寒い日が来たら4日温かい日が来るという言葉ですが最近はまさしくそんな気候で、風情を感じる今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか?

いやまさか古人も1日で10℃も寒暖差があるとは思っとらんやろ……

というわけで今回も始まりましたウィクロスアカデミー!皆様お久しぶりです、ウルシハです。

2024年になってからは初ということで、随分間が空いてしまいました。明けましておめでとうございます。

冒頭の通り急に暖かくなったかと思えば急に寒くなるから体調を崩したり崩さなかったり。冬の力試しバトルで兎狩りをしたり狩られたり、とまぁ私の近況はさておき。

いよいよ目前に迫った「LEGENDARY DIVA」! 初代夢限少女の3人が登場したり、夢限少女杯までに発売される拡張弾の大トリという点でも注目度の高い今弾。
そこで新たに登場する7人のルリグを使ったデッキを、私とシロネコの2人で紹介していきます。

それでは早速見ていくことにしましょう!

立ち塞がるは白き壁《扉の俯瞰者 タウィル=トレ》 作:ウルシハ

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センター:タウィル アシスト:LION、アンジュ

ディーセレでは赤ルリグとして登場したタウィルが満を持して原初の白ルリグとして登場しました。能力も《永らえし者 タウィル=フィーラ》を彷彿させるので古参の身としては感じ入るものがあります。

3つある能力のうち、個人的にポイントが高いのは白シグニのパワーを常時+1000する能力。たった1000ではありますが、例えば8000が9000に、12000が13000になるだけで除去のラインを越えることができるため除去する側の負担がかなり重くなります。それがシグニ全体に常にかかり続けるためゲームを通しての影響力は計り知れません。

この能力を活かすためにも、今回はデッキ内のシグニを全て白シグニで固めています。《聖英 タンゴカード》《オーバー・パシュート》といったもはやおなじみの白一色の強みを活かせるカードが多いため、単色で組んでもパワーが落ちにくいのが良いですね。

メインデッキは従来の白単と大きな変化はありませんが、ルリグデッキは直近で登場したピースによって大きく強化されています。

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今回登場した《純白の防壁》はコスト軽減によって1ターン目からルリグバリアを2つ得ることができ、序盤のサーバント確保が不安定だった点を克服しています。ガード2回分ということは手札アドバンテージ2枚を得ているともいえるためそこも嬉しいポイント。

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前弾登場の《俯瞰者からの啓示》は高確率で3枚のアドバンテージを得られます。見れる範囲が広い上にスペルも回収することができるため序盤に欲しい《オーバー・パシュート》へのアクセスがしやすくなったのは大きな強化といえるでしょう。

これらのピースによってもともと持っていた盤面の耐久力に加えて、火力・リソース・序盤の安定感が大きく底上げされました。ドリームピースのパワーに押されがちだった単色デッキですが、ここにきてそれに負けないくらいのパワーを感じられるようになりました。

戦術→攻めながら守る、守りながら攻める

序盤は《オーバー・パシュート》、中盤以降は《極門天姫 ヨグニグラ》《コードアンシエンツ オシリス》で攻めていきます。場に出るほとんどのシグニが平均以上の耐久力があるため、追加打点が無い部分をダメージレースの差で補っていきましょう。

今再びチームの輝きを《収斂せし扉 アト=トレ》 作:ウルシハ

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センター:アト アシスト:タウィル、ウムル

3体目となるアトの新しい姿。これまでとは一味違う独特な能力をしていて、まず目を引くのは手札かエナが0枚のときにそれらを補充する能力でしょう。ピーキーではありますが起動能力なので、うまく使えば毎ターン2枚のアドバンテージを稼ぐことができるためぜひ活かしていきたいところ。

今回はLEGENDARY DIVAの特徴でもあるチームシグニ《コードメイズ トルネンブラ》を採用するため「アンシエント・サプライズ」の3人で構築しました。彼女らが登場した第0弾INTERLUDE DIVAからもう3年以上経ったらしく、月日の流れる早さに恐々とします……。

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《コードメイズ トルネンブラ》はシンプルながら火力にもリソースにもなれるハイスペックシグニ。バニッシュ範囲が狭いのは難点ですが、最近の火力シグニといえば《小砲 バクチク//ディソナ》《羅星 サシェ//THE DOOR》などパワー2000が多いため見た目以上にバニッシュの機会はあるでしょう。逆にそういったシグニを扱わずパワーラインの高いデッキはこちらのリソースを縛ってくることが多いため、どの相手にも役割を持つことができます。

戦術→損失を恐れず、時にはダイナミックに動こう

少ない手札枚数でも動きやすいようにピースには《CONNECTスピニング》を採用。《コードラビリンス トビラ》で手札を捨ててから使うと無駄なく動くことができます。
ゲーム1でライフを増やすことができますが、それでもどうにもならないようであれば《紅天姫 ヒラナ//フェゾーネ》にコストを回すのも視野。また《コードラビリンス トビラ》のランサーを得る能力にはターン1が無いため何度も使ってSランサーを得ることができることも忘れないようにしよう。

集え、黒の力《扉の俯瞰者 ウムル=トレ》 作:ウルシハ

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センター:ウムル アシスト:ミルルン、リメンバ

タウィルと同様にこちらも本元黒ルリグとして登場。能力の大部分に黒のカードを要求するため、このルリグを十全に活かすなら黒単色に近づける方がよいでしょう。効果自体はシンプルな都合上メインデッキの構築如何でできることが変わってきます。構築者の個性が色濃く出るルリグといえますね。

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今回アシストにはミルルンを採用し、デッキを回復しながら大型防御ができる《ミルルン☆フラッシュ》にしています。回収や蘇生ができる分シグニの種類を散らしやすい点でも噛み合いがよく、《扉の俯瞰者 ウムル=トレ》のまま戦うのであれば第一候補になるのではないでしょうか。

戦術→豊富な防御でどっしり戦い、リフレッシュと手札破壊で追い詰める

新弾で登場した《幻蟲 ミュウ//ディソナ》は黒シグニでありながら高い防御力を持つシグニ。さらにピースに《瞬間explosion》を採用することでデッキ全体の耐久力を上げています。ダメージレースで優位に立ちつつ《カオス!chaos!混沌!》《凶将姫 ソウソウ》でリフレッシュを狙い、手札が薄いもしくは甘えた相手には《凶将姫 カーニバル//メモリア》などでサーバントを捨てさせにいきましょう。

強いシグニを全部乗せ!! 《扉の俯瞰者 ウトゥルス》デッキ 作:シロネコ

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センター:ウトゥルス(タウィル) アシスト:LION、マキナ

《扉の俯瞰者 ウトゥルス》の特徴は「トラッシュ利用による圧倒的な再現性」です。ドリームピース《NEXT GATE》によってグロウし、毎ターントラッシュから白か黒のシグニを2枚ずつ展開していき状況に応じた盤面形成ができるルリグとなっています。
盤面を固めたいときは《幻水姫 シィラ》《聖天姫 エクシア》をはじめとした白シグニを盤面に立て、攻めたいときは《惨之遊姫 ジンロウ》《コードアンシエンツ ファラリス》などの黒シグニたちを展開していくというシンプルでわかりやすい戦術を得意としています。トラッシュから釣り上げてくる効果なので少ない採用枚数でシグニたちを機能させやすく、限定的な場面で輝くシグニをたくさん入れることができます。この性質を活かし今回のデッキも紹介デッキ史上最多種類のシグニが採用されています。

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デッキの自由度も高く戦い方もわかりやすくて強力な《扉の俯瞰者 ウトゥルス》ですが注意したい点がいくつかあります。それは「使用可能になるターンが4ターン目以降であること」、「1ターン分の起動だけではほかのドリームピースとの差別化が難しい」点です。《扉の俯瞰者 ウトゥルス》の効果をルリグの効果ではなくピースの効果として読み替えると、

2エナ使用でトラッシュから白か黒のシグニを計2枚場に出し、相手のシグニを1枚除去する

というようになります。読み替えた後でもほかのドリームピースに匹敵する効果に見えますが、4ターン目以降にしか使えない制限が相手のデッキ次第では重くのしかかってきます。したがって、最低でも5ターン以上ゲームできるようにして2ターン以上にわたって効果を使えるようにデッキを構築する必要があります。
そこで活躍するのが今回センタールリグとして選んだ《扉の俯瞰者 タウィル=トレ》です。《扉の俯瞰者 タウィル=トレ》の常時効果で盤面の白シグニのパワーを上昇させ、3ターン目の相手の攻めをしっかりと防ぐことで《扉の俯瞰者 ウトゥルス》の効果を最大限に活かせる5ターン目を目指していきます。
ほかにも単純にパワーの高いシグニを採用したり、アシストルリグによって防御面数をアプローチもあるので、試しながら自分に一番合っているウトゥルスデッキの形を探してみてください。

どんなシグニも激硬シグニ! コントロールガブリエラ 作:シロネコ

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《導きを集う ガブリエラ》の特徴はルリグアタック時のパワー上昇による盤面強度の高さです。パワー上昇するタイプのルリグは今までもいましたが、10000という値が破格なことやタイミングが相手のアシストルリグやLBのめくり方を見てからパワーを上げるシグニを選べる点が優秀です。特に私が評価している点がパワー3000の下級シグニが13000になることです。今までの白デッキといえば盤面を固め極力ダメージを抑えながらゲームを延ばすことが強みとされていました。そのためパワーが上昇する下級シグニが採用されることが多かったことに対して、効果は強いけれどパワーが心もとないシグニの採用は敬遠されてきました。そんな白シグニたちを救済してくれたのが《導きを集う ガブリエラ》です。ルリグアタック時効果のおかげでパワー以外は完ぺきな下級シグニたちが瞬く間に最強シグニへと変貌していきます。

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チームシグニである《混天 A・アロー》はもちろん、小さい《大装 ゲイヴォルグ》こと《小装 ロングスピア》といったシグニが相手のリソースを奪いながら相手には除去されにくくなるため、相手に非常に面倒な戦いを強いることができます。このパワー上昇効果のおかげで、夢限少女の3人の中で《混天 A・アロー》を一番強く使えるのはガブリエラと言って差し支えないと思っているので、チームシグニの強さを体感したい人はまずはガブリエラから試してみることを強くお勧めします。
戦い方は序盤から極力シグニをバニッシュしないようにしつつエナを縛りレベル3まで耐えて、《導きを集う ガブリエラ》のグロウ後は相手のデッキによって《夢限紅天姫 ゼウシアス》で攻めるか、高耐久白シグニたちでゲームを延ばしていくかを決めます。攻撃面はそこまで強くないのでピース《インビンシブル・ストーリー》やアシストルリグをうまく活用して、攻撃と防御のバランスを見極めながら戦っていく必要があります。
相手の動きを見ながら臨機応変な対応をしてゲームをしたい人におすすめのデッキになります。

エナ破壊×手札破壊のマリアージュ! 赤単アザエラ 作:シロネコ

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《彼方へ輝く アザエラ》の特徴は赤ルリグの中でもエナ破壊を得意とするタイプのルリグです。タイミングもルリグアタック時であるため、エナを破壊して相手に防御を使わせずに勝つ攻めのエナ破壊というよりかは相手の次のターンの選択肢を減らす妨害のエナ破壊をするルリグです。そのためアザエラはリソースを積極的に奪いながらゲームを進め、相手が無理に攻めてきたところを捌いて一気にトドメをさしにいく戦術に適性があると考えました。
さらに《夢限紅天姫 ゼウシアス》が赤シグニにもかかわらず手札破壊ができる点に着目しデッキを赤シグニに統一することで、手札破壊ができる赤単デッキという新しいデッキが誕生しました。

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従来の赤単デッキの攻撃力とエナ破壊能力に《夢限紅天姫 ゼウシアス》の手札破壊能力が加わり、今まで赤単デッキが抱えていた弱点を補うことができるようになりました。チーム夢限少女のほかの2人と比較しても《夢限紅天姫 ゼウシアス》と同じ色であるアザエラにしかできない戦い方なので、攻撃的な戦術が好きな人にはおすすめなデッキとなります。
戦い方はシンプルで、序盤から積極的にバニッシュとエナ破壊で攻めていき、《彼方へ輝く アザエラ》にグロウ後は《羅婚石 ダイヤブライド》《夢限紅天姫 ゼウシアス》を一緒に出し、手札破壊とエナ破壊を加速していきます。リソース奪取がうまくいけば相手が攻めあぐねてゲームが延びるか少ないリソースで無理をして攻めてくるので、そこをしっかり防御で止めて次のこちらのターンで勝ちに行きましょう。
アシストのミカエラがレベル1、レベル2ともに優秀で、序盤に不足する手札破壊は《舞・ミカエラ》が補ってくれたり、相手が《聖天姫 エクシア》といったエナを使わない防御を狙ってきたところを《牙・ミカエラ》が自動効果を止めてくれるのも、赤単デッキと相性がいいポイントです。
これはアザエラに限らずですが、チームシグニとして2〜3色のシグニが登場するので単色デッキの幅がこれからどんどん広がっていくといいなと思っています。
このデッキが皆さんのインスピレーションの助けになることを願っています。

リソース奪取バトルのアウトロー! 手札破壊ミカエラ 作:シロネコ

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《希望の後先 ミカエラ》の強みは「3人のうちチームピースと最も相性がいい」という点です。チームピース《D-(A)LIVE!!》は1ターンの間相手からのリソース奪取をシャットアウトすることができます。そのためこの間に手札破壊やドローなどをすることで相手とのリソース差を一気につけることができます。青ルリグであるミカエラは青の得意な分野であるリソース奪取とドローを中心に戦うため《D-(A)LIVE!!》と相性がよく、ほかの手札破壊デッキとの競り合いに勝ちやすいです。また手札破壊により盤面が弱体化しやすいため《夢限紅天姫 ゼウシアス》のパワー8000以下バニッシュ効果も強く使うことができる点もミカエラの強いポイントです。
リソースの取り合いに強く出られるように、今回はシグニのパワーラインも意識しました。《幻水神 ホタルイカ》《蒼天 アウドムラ》を採用することでアウドムラのパワー上昇を活かし、今弾の《扉の俯瞰者 タウィル=トレ》のようなパワー13000以上のパワーラインのシグニもバトルでバニッシュできるようにしました。他にも、《アザエラ「勝利の拳」》や、直近の環境で活躍している《ハナレ//フォービドゥンファング》のようなパワー12000以下の除去から守ることもできます。チームシグニの両方が天使シグニであるため、《蒼天 アウドムラ》の効果を使いやすくなっているので《幻水神 ホタルイカ》の手札破壊効果の条件も安定して達成できるようになっている点も強力です。

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また《幻水神 ホタルイカ》のハーモニー効果によって1ターンに2体展開すると1体はダウンで出てきてしまい、シグニの倒し漏らしが出てしまうのですが、《希望の後先 ミカエラ》のルリグアタック時効果により本来倒せない1面をデッキの下に送ることができるのも相性のいいポイントです。
手札をもとより必要とせず自分から捨ててくるタイプのデッキに対しては、《D-(A)LIVE!!》によって守った手札リソースを元手に《羅原姫 ミルルン//フェゾーネ》《夢限紅天姫 ゼウシアス》を使って攻めに転じることもできるようになっているので、攻守のバランスがしっかりと取れたデッキとなっています。

本日のアカデミーはここまでとなります。

オリジナルの色で登場したアンシエントサプライズ、強力なピースを振りかざす夢限少女、どちらも対戦環境に新しい風を吹かせてくれそうな予感を感じます。まだまだこれから研究も進んでいくことでしょうし。

先日YouTubeの公式チャンネルで「LEGENDARY DIVA」のカードを使った対戦動画も公開されているので、よければそちらもチェックしてみてください!

それでは皆様またお会いしましょう!

タカラトミーモール