【バトル攻略コラム】
ウィクロスアカデミーアカデミー講師が選ぶ!「FORTH SELECTOR」注目カード!
皆さんこんにちは!
オールスター講師(自称)の炎200です。
今回の授業はオールスター……ではなく、もちろん来週発売となる最新弾「FORTH SELECTOR」についてです!
いよいよ10周年展開もクライマックス!
最新弾にはそんな盛り上がりにふさわしいカードが多数収録されており、特にレベル4という新たな選択肢の登場で多彩なデッキが誕生することでしょう。
今回はそんな最新弾「FORTH SELECTOR」から、アカデミー講師のおうかさんと私、炎200の2人が、注目のカードを5枚ずつ紹介していきます!
単純な強さ以外にも、さまざまな観点からカードをチェックしていますので、「そんな見方もあるのか」と楽しんでいただければ幸いです。
それでは、いってみましょう!
おうか講師が注目するカード5選
注目カード①
今弾からディーヴァセレクションで初めて登場する多色アーツのうちのひとつ。
効果は「ダウン」「凍結」「能力消し」「リソース奪取」と、青と白の特色がふんだんに盛り込まれていますが、効果をひとつずつ見ていきましょう。
まず1つ目の効果はルリグとすべてのシグニをダウンしたうえで凍結するという非常に嬉しい性能。「タマ」や「あきら」などのルリグアタックが強力なルリグに対してはもちろん、「ひとえ」のような必ず1回はルリグアタックを通してくるようなルリグに対しても十分役割を果たしてくれるでしょう。そして、2つ目の効果は次のターンの終わりまですべての相手シグニの能力を失わせるという、まるで《共宴の巫女 リメンバ・ディナー》のゲーム1能力を彷彿とさせる効果となっています。シグニもルリグと同様にダウンしたうえで凍結するため、次のターンアップしないことから、相手の場のシグニの役割を次のターンの終わりまで奪うことができます。《羅植姫 ジャックビーンズ》や《参ノ遊姫 ボールペンマワシ》などの攻守ともに強力なシグニに対して非常に有効な効果となっているので、今後登場するシグニ次第では大きく評価が変わりそうですね。最後に3つ目の効果は能力を失ったシグニが場を離れる場合にトラッシュ送りにするものです。2つ目の効果によって相手の場にいるシグニの能力を失わせているため、相手のシグニをバニッシュしても手札に戻してもトラッシュに送ることができ、しっかりと相手のリソースを奪うことができます。《大幻蟲 ベル・クリケット》などの能力を失わせるシグニや《シャイニング・クロック》のようなアーツと除去アーツを組み合わせることでシナジーを考えてみるのもおもしろそうです。
個人的に青と白の色から「ピルルク」と「リメンバ」を選出した采配には感謝しかありません。
本当にありがとうございます
注目カード②
こちらも今弾から初登場となる効果持ちの多色シグニのうちの1枚。
自動効果は少し変わった効果をしていますが、シグニのパワーがあがった分だけ下がると理解すれば良いでしょう。パワーが上がったぶんだけ元のパワーが下がるため、パワーをマイナスしてバニッシュするハードルを一段下げてくれます。パワーの高いシグニの除去に苦労していた黒メインのデッキの救世主となりそうですね。また、緑には《幻獣神 オサギツネ》のようなパワー上昇が得意なカードも多いため、緑と黒両方の性質をうまくかみ合わせつつも、その両方に無理なく入れることができる良いデザインのカードとなっています。他の多色シグニについても色ごとの特色に注目して見てみるとおもしろい発見があるかもしれません。
注目カード③
今弾から初登場となるレベル4ルリグの中からはこのカードを選びました。
強力な多色アーツや多色シグニが登場するなら、当然そのメタとなるカードも収録されています。
多色シグニが持つ色のうち1つの色を指定できるため、下手に2色持っているせいでゲーム1効果の恰好の餌食となってしまいます。当然多色アーツについても使用するにはそのアーツが持つ色のエナコストを要求されるため、その色をエナから手札に戻されると使用できなくなります。
強力だからと大量に多色シグニや多色アーツをデッキに入れてしまうと痛い目をみるかもしれませんので、相手が「アン」であれば十分注意しましょう。
注目カード④
今弾より登場する各色に対するメタアーツのうちの1枚。
各色にはそれぞれ不利となる色が存在しており、その相性差を埋めてくれる役割となれるかが鍵となります。このカードは赤と緑のシグニに対しては、ダウンではなくデッキの下に送ることができる強力な色メタ性能があります。もともと青にはダウン効果を持つ防御手段が多く、効果によってダウンしない《幻獣 テングザル》や《幻怪姫 翠子//メモリア》などのシグニは天敵でした。
しかし、このカードのように天敵となるカードにピンポイントで強力な効果を発揮することで、色間に生じていた相性差を緩和することができます。また、強力な多色シグニが増えたことで、本来想定していなかったような思わぬところでの活躍も期待できるかもしれません。こういったカードによって、環境上位にいるデッキにうまくメタをはることができれば、カードゲームとして非常におもしろくなりそうですね。
注目カード⑤
最後に紹介するのは多色環境にふさわしいSRシグニ。
ルリグトラッシュにあるアーツが持つ色の【シャドウ】とその枚数分自身のシグニのパワーを上げてくれる非常に強力な防御性能を持ったシグニ。リミットアッパーを獲得するアーツは無色のためパワー上昇しかしませんが、今弾で登場する多色アーツを使用すれば比較的容易に強力な効果を発揮してくれるでしょう。使用したアーツが3枚あれば自身のパワーは13000となって容易に突破されにくくなるだけでなく、自身以外のシグニのパワーも同様に上げてくれるため、盤面強度を上げることができます。パワーを上げているこのシグニだけを除去してしまえば、他のシグニのパワー上昇をなくして盤面全体を除去しやすくなります。しかしこのカードは自身の除去を色による【シャドウ】によって阻むことができます。対処が非常に厄介だからと放置していると、毎ターン【ガード】を持つシグニを回収されてしまうため、長期戦にもつれこめば非常に厳しい戦いとなることでしょう。このカードがどこまで活躍するかはわかりませんが、【シャドウ】対策は考えておいた方が良いかもしれませんね。
炎200講師が注目するカード5選
注目カード①
《バタフライ・エフェクト》は青と緑の混色アーツで、能動的にルリグのアタックを止めることができる貴重なカードです。
特に、シグニは堅実でもルリグアタックや、それに付随する能力によるダメージをどのように防ぐかが課題になるデッキでは、有力な選択肢になるのではないでしょうか。
例えば堅実さが売りの【アン】で運用する場合、なるべく<美巧>のシグニでデッキを固めたいなら、新弾で登場する混色シグニ《蒼翠美 ウォーターアート》を採用したりすると無駄がありません。
また、後半の効果も優秀で、相手の低レベルシグニからのダメージを無力化できます。相手がレベル4ルリグの場合なら、レベル3シグニからのダメージも受けなくなりますね。
厄介なルリグを停止させ、シグニ1体のアタックを無効にする……。
シンプルではありますが、最低でも2点防衛、状況によってはそれ以上の働きをする能力を2コストで使用できるというのは、非常にコスパがいいと言えるでしょう。
しかし!!!
このカードの魅力はそれだけではありません!!!
アンと! ふたせが!
共闘しているイラストだと!?
この10年で初となる、超絶激エモイラストじゃあないですか!?
しかも! UR版はさらにすごい!!!
あー!!!
ふたせ文緒先生じゃないですか!!!
こんなのズルですよズル。
テキスト以上にイラストが強すぎる!!!
アンちゃん大好きセレクターの皆さんには堪らなさすぎる一品ですね!
ふたせ文緒先生って誰……?
そもそも、ふたせってたまに見かけるけど何者……?
という方は是非、アニメ『selector spread WIXOSS』をご覧下さい!
注目カード②
《落葉帰根》は緑と黒の混色アーツで、読み方は「リバーサルリーフ」です。
この複雑な読み方は、混色と言えど緑アーツ譲りですね。
自身のライフがクラッシュされるとき、デッキから10枚カードをトラッシュに送ることでそれを無力化することができます。
それぞれ若干の違いはありますが、アーツ《アビス・ノスタルジア》の【リコレクト】能力や、アシストルリグ《デウスシールド》など、環境級の防衛札たちを彷彿とさせるテキストですね。
そしてさらに、このアーツの魅力的なポイントは前半の能力にあります。
防衛能力の使用前に、自身のトラッシュのカードをすべて、デッキに加えることができます。
自身の能力で発生するデッキコストを、このカード自身で作り出すことができるのです。
ゲーム中盤〜終盤に使用すれば、20枚以上をデッキに戻すこともできるので、タイミングをよく考えて使用していきましょう。
さらに、相手がデッキ破壊を使用する黒系のデッキであれば、リフレッシュによるライフ消失を防いだり……なんてこともできるかもしれません。
先述の《バタフライ・エフェクト》同様、上手く使用したり、使う相手によっては表記以上の力を発揮してくれる、非常におもしろいアーツだと言えますね。
しかし!!!
このカードの魅力もそれだけではありません!!!
あ……青葉!!!???
青葉じゃあないか!?
本当にお久しぶり過ぎて、同窓会にでも来たような気分です!!!
カードとしてメインで描かれるのは、オールスター期のプロモーション版《再三再四》や《豊潤》以来ではないでしょうか。本当にびっくりしました。
しかも!
こちらもUR版はさらにすごい!!!
青葉のサイン!!!???
どういうことなの!?
ある意味この一年のアニバーサリー企画内での最大の衝撃と言っても過言ではありません!
これを機に、青葉もシグニやルリグに……!
公式さん、ぜひよろしくお願いします(迫真)。
青葉って誰……?
アルフォウとはどんな関係……?
という方はぜひ、漫画『selector infected WIXOSS -Re/verth-』をご覧ください!
注目カード③
ここまでは今弾の注目ポイントのひとつである混色アーツについて紹介してきましたが、次はもうひとつの注目ポイントであるレベル4ルリグをご紹介!
ディーヴァセレクションでは《未知の巫女 マユ》や《扉の俯瞰者 ウトゥルス》のように、ピースの背面がレベル4ルリグというパターンはありましたが、単体としてのレベル4は本当に久しぶりですね。
そんなルリグたちから、今回は花代さんについてお話しします。
《閃華繚乱 花代・肆》は、大きく分けて3つの能力を有しています。
1つ目は、ルリグトラッシュの「レベル3の花代」の名称と自動能力を引き継ぐ常時能力。
これは、今回のレベル4ルリグたちが共通して有している能力で、継戦能力を高めると同時に、グロウしてもパートナーシグニたちの能力をフルに発揮できるようデザインされています。
また、今回のレベル4ルリグたちは2つ目の能力として、出現時【エクシード】能力も有しているので、即座に1つ目の常時能力が適用できるようになっていますね。
3つ目の能力はゲーム1の固有起動能力で、【リコレクト】を達成していれば、相手ライフのクラッシュか、相手のライフクロスがない場合はルリグデッキ1枚をルリグトラッシュに送ってしまうという、非常に強力な能力。能力によるライフクラッシュ手段が増えた今の環境では、どちらの能力も最大限に活かすことができるでしょう。
さらに、このカードで私が個人的に気に入っている点としては、1つ目の能力が「レベル3の花代」ならどの花代さんでもいい、という点です。
例えば、圧倒的火力でファンも多かった《炎妖舞 花代・惨》を主軸とする、いわゆる【ディソナ花代】においても、《羅輝石 シークラ//ディソナ》のテキストをフル発揮でき、レベル3の自動能力を使用する事ができます。
もっとも構築上、《炎妖舞 花代・惨》の【エクシード】能力は使い辛くなる可能性もありますが、そうした旧来のルリグに再度目を向け、新たな可能性を模索するのも楽しいかもしれませんね。
また、完全に余談ですがアリオ先生の花代さん、私は大好きです、ええ。
注目カード④
続いてはシグニ《羅星 ソンブレロ》です。
このカード、なかなか存在が興味深い1枚なのでここで紹介させていただきます。
《羅星 ソンブレロ》は、出現時にデッキ上を3枚チェックして好きなシグニを1枚手札に加え、残りをデッキの上に戻します。
類似する能力を有しているカードは多いですが、その中でもレベルや能力のコスト、パワーも同じ《聖天 ハニエル》と比較をしてみましょう。
両者の違いは、まず何より手札に加えられる範囲にあります。
《聖天 ハニエル》はレベル2以下のシグニだったのに対し、《羅星 ソンブレロ》はシグニなら何でもOKで、この点においては《羅星 ソンブレロ》の方が優れていると言えますね。
次に、残ったカードの送り先の違い。
《聖天 ハニエル》はデッキ下に、《羅星 ソンブレロ》はデッキの上に戻します。
この点は表面的には一長一短ですが、《羅星 ソンブレロ》がデッキ上を参照する能力を多く有する<宇宙>のシグニであるという点を忘れてはいけません。
デッキの上を任意のカードに調整し、他のカードに繋げていけるのは、《聖天 ハニエル》にはない魅力です。
もちろん、《聖天 ハニエル》も<天使>として活用する術がまた多くあるので、デッキの主体クラスや、ギミックに合わせて採用を検討する必要があるのは、今更言うまでもないかもしれませんね。
そして最後にして最大の違いは、ライフバーストの有無です。
クラスの違いを気にしないデッキでの採用であれば、当然デッキを構築するうえで重要になってくるポイントです。
「他のカードのライフバースト比率に合わせて、類似能力のカードをライフバースト有無で好きに調整できる」
そう考えると、デッキ構築の幅をグッと広げられる可能性があることにお気づきでしょうか?
ディーヴァセレクション内では珍しい、この《羅星 ソンブレロ》と《聖天 ハニエル》の関係性……今後の環境次第では活きてくる場合もあるかもしれませんね。
注目カード⑤
最後はスペル《RAINY DAY》です。
テキストからもわかるように、いわゆる《RANDOM BAD》の互換カードシリーズですね。
この互換カードシリーズでは、直近に登場した《TOO BADLY》が現在流行しているのは皆さんご存知かと思います。両者の大きな違いは、手札破壊をランダム化できる条件です。
《TOO BADLY》が【リコレクト:5枚以上】の達成。《RAINY DAY》は自身のルリグがレベル4以上の場合となります。
ライフバーストもまったく同じなので、レベル4以上のルリグの採用有無や、アーツの想定使用タイミングをよく検討したうえで、自身のデッキに合う方を採用しましょう。
もちろん、ライフバーストが異なる元祖、《RANDOM BAD》を選択するのもアリです。
手札破壊を主体とするデッキでは複数種類の採用も見込めますので、よく吟味したいところですね。
また、オールスター期をプレイしていた皆さんにとって、この《RAINY DAY》はとても懐かしさを感じるカードではないでしょうか。
そう、《RAINY DAY》は、繭の部屋から長らく帰ってこないスペル、《RAINY》のオマージュカードになっています!
イラストもテキストも、どことなく《RAINY》を彷彿とさせるものになっていますが……改めて見ると、本家《RAINY》の強力さを実感しますね。
他にも新弾で登場するカードには、こんなオマージュカードも!
スペル《ゲット・アルマンデル》は、オールスター期のカード《ゲット・アルマンダル》のオマージュカードだったりと、オールスターおじいちゃんにはなかなか嬉しい仕様になっています。
当時のセレクターたちが「あ!」と思える遊び心も、今弾の魅力と言えるでしょう。
おわりに
テキストやイラストなど、さまざまな注目カードを紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか?
今回私たちが紹介したカードが、一枚でも皆さんに興味を持ってもらえれば幸いです。
もちろん、今回紹介したカードは、数ある最新弾のカードの中でもほんの一部にすぎません。
最新弾のカードリストをチェックして、ぜひお気に入りのカードを見つけてみてください!
また、私事ではあるのですが、私が主催する白窓の部屋コミュニティ「『オールスター老人会』に海外のセレクターがたくさん来てくださったり、逆に旅先の台湾で現地のセレクターたちと交流したりと、ここ最近『ウィクロス』を通して国際交流をする機会が多くありました。
この場を借りて、交流してくださった皆さんに感謝を!
言語でのコミュニケーションが難しくても、バトルを通して同じ趣味を共有できる楽しさは格別でした!
3月に迫る夢限少女杯は、海外のセレクターも多く訪れます。
権利を有するセレクターも、2月のGPに最後の望みをかけるセレクターも、ぜひ『ウィクロス』を通した国際交流を楽しんでみていただければと思います!
そしてさらに話は変わりますが……。
『selector loth WIXOSS』の物語もいよいよ完結間近!
果たして、るう子とタマはばあちゃんに会えるのか……。
その先に待っているものとは……!
10周年の締めくくりにして、最高潮に盛り上がる展開を、皆さんで楽しんでいきましょう!
それでは、全然話し足りませんがこの辺で!
ターンエンド!

























