
【バトル攻略コラム】
ウィクロスアカデミー「ディーヴァグランプリ2025 SPRING」参加振り返り
みなさんこんにちは、最近ウィクロススタートツアーのティーチングにて張り切り過ぎて声が枯れたおうかです。
「ブルーアーカイブ」とのコラボによって初心者が増え、どんどん盛り上がりを見せている『ウィクロス』ですが、先日はこの「ブルアカ環境」で「ディーヴァグランプリ2025 SPRING」が開催されました。
今回は私おうかが「ディーヴァグランプリ2025 SPRING」に参加した振り返りをしてみようと思います。環境考察から使用したデッキの紹介など、盛りだくさんな内容となっておりますので、初心者の方もぜひ参考にしてみてください。
それではさっそく本編へ行ってみましょう!
ディーヴァグランプリ環境予想
「ディーヴァグランプリ2024 WINTER」や「夢限少女杯」があった「FORTH SELECTOR」環境から新弾の「ブルーアーカイブ SELECTOR」が参入することとなった今環境について、まずは私なりにどのような環境になるか予想した経緯を紹介していきたいと思います。
「ブルーアーカイブ SELECTOR」で登場したこのカードによって、環境は大きく変わるのではないかと予想しました。相手ターンだけでなく、自分のターンでも強力な除去耐性を持つこのシグニによって、除去が難しいルリグは勝ち上がるのが難しくなり、逆に対応できるルリグは数が増えるのではないかと予想しました。
《秤アツコ》を筆頭とした青白ブルアカと相性が良く、グランプリ前からも入賞数が増加した上記ルリグが環境の中心となるのではないかと予想しました。相手のリソースを削って疲弊させたうえで、強力な除去耐性を持つシグニで鉄壁の守りを構える非常に強力な戦法を取るため、<宝石>シグニを使って相手シグニを除去して戦う「花代」やメインフェイズ開始時の除去効果が主なダメージソースとなる「アン」などは「FORTH SELECTOR」環境よりは勝ち上がるのは難しくなり、使用者は大きく減少するのではないかと考えました。
一方で上記のルリグは黒のシグニを自然とメインデッキに多く入れることができるため、下記のようなアーツを採用することで《秤アツコ》を比較的容易に突破することができるという点から、今環境でも上位に勝ち上がる数は少なくないのではないかと予想しました。また、新弾の発売から間もない今回のグランプリでは環境予想が難しいため、「FORTH SELECTOR」環境でも優秀だったこれらのルリグを使用する人は少なくなかったのではないでしょうか。
《秤アツコ》の除去耐性は場を離れることによるもののため、パワーが0になると場にとどまることができなくなります。今後《秤アツコ》の対策をしたい方はこういったアーツの採用を検討してみてはいかがでしょうか。
上記ルリグについては「FORTH SELECTOR」環境で使用されていた構築から大きく変更すること無く《秤アツコ》の対策ができているため、上位に勝ち上がる人は少なくないのではないかと思いました。シグニの能力を無効化する《クリスタル・ダスト》や《コール・アウト》だけでなく、ゲーム1効果による大量のパワーマイナス効果によって、《秤アツコ》を何度でも突破することが可能となります。非常にテクニカルなデッキとなるため使用者は選びますが、上位には必ず食い込んでくるルリグタイプであると予想しました。
それでは実際のグランプリで使用されたルリグの分布をみてみましょう。
上記がグランプリ本番のセンタールリグの使用分布となります。花代の使用者数が予想よりも多いですが、概ね予想通りの結果となったのではないでしょうか。花代には《轟炎 花代・爾転》のようなタイプもあるため、ルリグ分布だけではどのルリグタイプの「花代」が多かったか判断ができない点が少し残念ですね。
上記をまとめると、今まで同様に「あきら」「ひとえ」だけでなく、青白ブルアカを主軸とした《夢限 -Q-》《共宴の巫女 リメンバ・ディナー》や《ロストコード・ピルルク X》などの手札破壊対策もできるデッキ選択が良いのではないかと考えました。
それでは、ここからは私がグランプリ当日に使用したデッキを紹介していきます。
グランプリ使用デッキ紹介
センター:ミヤコ
カード名(カードNo.) | レベル | LB | 枚数 |
---|---|---|---|
秤アツコ (WX25-CP1-039) | 3 | ★ | 2 |
天童アリス(メイド) (WX25-CP1-041) | 3 | ★ | 1 |
蒼森ミネ (WXDi-CP02-053) | 3 | ★ | 1 |
早瀬ユウカ (WXDi-CP02-056) | 3 | ★ | 2 |
下江コハル(水着) (WX25-CP1-056) | 2 | ★ | 3 |
才羽モモイ (WXDi-CP02-080) | 2 | ★ | 1 |
合歓垣フブキ (WX25-CP1-064) | 1 | ★ | 4 |
サーバント # (WX25-CP1-095) | 1 | ★ | 4 |
物語の起動 (WX25-CP1-094) | – | ★ | 2 |
早瀬ユウカ(体操服) (WX25-CP1-043) | 3 | – | 1 |
聖園ミカ (WXDi-CP02-052) | 3 | – | 3 |
猫塚ヒビキ (WXDi-CP02-055) | 3 | – | 3 |
久田イズナ (WXDi-CP02-057) | 3 | – | 2 |
戒野ミサキ (WX25-CP1-059) | 2 | – | 3 |
小鈎ハレ (WX25-CP1-063) | 1 | – | 4 |
各務チヒロ (WXDi-CP02-076) | 1 | – | 4 |
私がグランプリ当日使用したデッキは「ミヤコ」でした。
「ミヤコ」を選択した理由は主に以下の通りとなります。
- 青デッキ特有のドローによる再現性の高さ
- ルリグ性能によって手札破壊対策が備わっている
- ゲーム1能力による純粋な防御回数の増加
- 相手の起動能力封じによってゲーム展開を優位にできる
青デッキ特有のドローカードの多さによる再現性の高さに加え、ゲーム1能力によって相手が使用したタイミングで使用させない起動能力封じにより、環境ルリグに優位に立ち回れるのではないかと考えました。
メインデッキは青白ブルアカを中心としており、「夢限」や「リメンバ」とほとんど変わりませんが、あまり採用されていないカードや、使用してみて優秀だったと思ったカードを理由とともに紹介していきたいと思います。
採用カード紹介
まずはルリグデッキについて。
青白ブルアカの主戦術は相手のリソース奪取となります。とはいえ、点を取らないといつまでも相手に勝つことができないため、点数要求兼リソース奪取札としてこのカードを採用しました。手札破壊が十分に間に合う相手であればリコレクト達成前に使ってしまっても問題無く、《秤アツコ》の除去も可能となるため、非常に使い勝手が良いカードでした。特に手札破壊対決となる青白ブルアカミラーでは非常に重宝するカードでした。
ブルアカには同じような効果を持つカードに《サンクトゥムタワー崩壊》がありますが、今回採用したアーツでは《クリアー・マインド》《フローズン・ギア》《シャイニング・クロック》とルリグを止められるカードが多くあり、「ミヤコ」のゲーム1能力と合わせれば最大4回もルリグを止めることができるようになっているため、ルリグを止めることで使用することはほとんどないと判断し、このカードを採用しました。実際、グランプリ本番では場のシグニをすべて除去したうえで【ダブルクラッシュ】を付与してショットしてくる相手に当たりましたが、そのシグニのアタックを止めることができました。結果的にその試合が勝てたわけではありませんが、《サンクトゥムタワー崩壊》の裏目を回避できたので、このカードを採用して良かったと思います。
続いてはメインデッキに採用したカードの紹介です。
このカードを採用しているブルアカのデッキはあまり見かけませんが、かなり優秀だったので紹介します。青白ブルアカのデッキは序盤からあまり相手のライフを積極的にクラッシュしていくデッキでは無いため、レベル3以降も相手のライフクロスが4枚以上あることは多いです。そのためこのカードと相性が良く、積極的に相手のリソースを奪いながら点数も取ることができます。また、絆効果では相手シグニ1体の能力を消してくれるため、《秤アツコ》だけでなく、《羅植姫 ジャックビーンズ》や《参ノ遊姫 ボールペンマワシ》などの強力な防御性能を持つシグニの上から点をもぎ取ることができます。手札を捨てる効果から「ミヤコ」との相性が良い点も高評価でした。
このカードを採用している人もあまり見かけなかったので紹介したいと思います。コストは少し重たいですが、「ミヤコ」の自動能力があればあまり気になりません。また、パワー10000以下のシグニであれば、レベル3のシグニも除去範囲となるため、《羽川ハスミ(体操服)》よりも強く使える場面がたまにありました。「ミヤコ」の能力を最大限活かすことを考えると、《羽川ハスミ(体操服)》よりこのカードの方が相性が良いため採用することにしました。《久田イズナ》で【アサシン】が付かなかったり、《聖園ミカ》で除去できなかったりといった絶妙なパワーラインのシグニを除去することができるため大活躍でした。
おわりに
というわけでいかがだったでしょうか。
今回は新弾から約10日後に開催となったグランプリのため、使用するデッキは非常に迷いましたが、このデッキで出て良かったと思います。結果としては上位に入ることはできませんでしたが、他に使用するか迷っていたどのデッキを選択していたとしても負けていたと納得できる負け方をしていますので、しょうがないかなと思います。有利だと思っていたデッキにライフバーストで逆転されたり、環境ではあまり見ない攻め口でショットされたりと、グランプリならではなデッキと当たって非常におもしろかったです。
まだまだはじまったばかりの「ブルアカ環境」が、今後どのように変遷していくのか楽しみですね。また、ブルアカ限定構築戦も控えているため、今後の『ウィクロス』の動向にも目が離せませんね。
それでは今回のアカデミーはこのへんで終わりにしたいと思います。
またどこかでお会いしましょう。