【バトル攻略コラム】

ウィクロスアカデミー

「ディーヴァグランプリ2025SUMMER」振り返り② -グランプリ参戦記録-

みなさん、ディーヴァグランプリお疲れ様でした!
今回も権利獲得とならなかったおうかです。次回こそ権利獲得できるよう日々精進してまいります。
さて、前回はルの人講師による「ディーヴァグランプリ2025 SUMMER」の振り返りをしてきましたが、今回も引き続きディーヴァグランプリの振り返りとなります。今回は私おうかがどのように挑んだのか、環境予想やグランプリで実際に使用したデッキ解説なども交えて振り返っていきたいと思います。デッキの組み方や環境に対してアプローチのしかたがわからないといった方には参考になると内容となっておりますので、ぜひ最後までお付き合いください。
それではいってみましょう!

「ディーヴァグランプリ2025 SUMMER」環境予想

まずは私が「ディーヴァグランプリ2025 SUMMER」に参加するうえで意識したポイントを以下に簡単にまとめてみました。

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まず第一に《炎剣之舞》の登場によって、ライフクロスを大量にクラッシュしたりエナを破壊し尽くしたりするデッキの母数が増えて、決して無視できない存在となるのではないかと考えました。したがって《炎剣之舞》がルリグデッキに入っている《参上 緑姫》《讃型 緑姫》《合炎奇炎 タマヨリヒメ之参》などには勝てる見込みが高いデッキを使用したいと考えました。

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また、上記ルリグのようなエナ破壊はない代わりに純粋な攻撃力に割り振ったような、大量にライフをクラッシュして強力な詰め手段を持つ《Calm before the gong》《轟炎 花代・爾転》《エクス・スリーNEO》のようなデッキに対しても同様にしっかりと勝ち切る必要があると考えました。

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もちろんこれらデッキに勝てたからといって、他のデッキに負けていては意味がありません。上記のような対策していなければほとんどの確率で負けてしまう所謂アンフェアデッキを除いたフェアデッキについての予想は以下のとおりです。

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「あきら」はさきほどまで挙げてきた所謂アンフェアデッキに対して《アズール・ウィッシュ》《スリップ・ストップ》などで対策でき、そのうえでしっかりとした基盤の強さもあるため、フェアデッキの中ではかなり使用率が高くなるのではないかと思いました。

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環境を語るうえで外せないルリグ。
エナ破壊に対してはエナを増やす効果を持つシグニを大量に採用することで対策することができ、緑アーツ特有のアタックやダメージを無効にする効果で生き残りやすいため、今大会でも使用率は変わらず高くなるのではないかと予想しました。

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あきら同様にアンフェアデッキに対して《ミラクル・チャージング》《アズール・ウィッシュ》で対策でき、そこまでカードパワーを落とすことなく戦うことができるため、このデッキタイプに不利がつきにくいようなデッキが良いと考えました。

上記のとおり簡単に私の環境予想を挙げてみましたが、さらに細かく私が環境予想した結果をまとめている以下も参考にしてみてください。

「ディーヴァグランプリ 2025 SUMMER」直前!!環境考察

それではこれらの予想を踏まえたうえで私が「ディーヴァグランプリ 2025 SUMMER」で実際に使用したデッキを紹介していきましょう。

「ディーヴァグランプリ 2025 SUMMER」使用デッキ解説

私が使用したのは「ひとえ」です。
どこかで見たことのあるようなリストですね。このリストは「ディーヴァグランプリ 2025 SUMMER」で準優勝した「だらに」選手とまったく同じものになります。「だらに」選手は私と同じく関西圏でウィクロスをプレイしているプレイヤーの一人であり、今回の大会では同じデッキを使用して参加することになりました。この結果からもデッキの完成度は高かったことが証明されて私自身とても嬉しく思います。
ここからこのデッキの解説をしていきたいと思いますが、今回もいつものように一般的な「ひとえ」デッキと同様の部分は省いて少し変わっている部分を中心に解説していきたいと思います。

デッキコンセプト

コンセプトとしてはいたってシンプルで、ライフクロスを大量にクラッシュしてきたり理不尽な攻めに対してとにかく負けにくい構成を目指しました。《炎剣之舞》はエナに多くの色がある場合、大量にエナを破壊することができるため、こういった効果の影響を受けにくくするようになるべく緑単色で組むことを意識しました。《羅植 モミジ》が2枚だけ採用されていますが、序盤のダメージレースを安定させたり<植物>シグニの枚数確保のために、最低限この枚数が必要であると感じたので採用することにしました。

採用カード解説

まずはルリグデッキに採用したカードから採用理由を解説していきたいと思います。

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今回のルリグデッキの中で一番特徴的なのがこのカード。効果はいたってシンプルで、1エナでダメージを1回分無効にしてくれます。同じ1エナでも《付洋雷同》《体鳴楽器》など優秀なカードはありましたが、このカードを採用した最大の理由はガード不可効果の対策になります。「花代」によるガード不可であれば《加持祈禱》などでも問題ありませんが、《エクス・スリーNEO》のゲーム1効果は完全に防ぐことができません。また、ライフクロスをすべてクラッシュされつくされた状態から《Calm before the gong》による猛攻を凌ぐためにもルリグによるアタックも止められるカードが環境的にマッチしている考えてこのカードを採用することにしました。使用感としては、ライフクロスを大量にクラッシュして詰め切ってくるこの環境では非常に良い仕事をしてくれたと思います。あまり有効に使えそうにない相手とマッチしてしまったら《加持祈禱》の軽減コスト先として使用してエナを節約できるためあまり気になりませんでした。

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続いてはこのカード。前の環境では《温故知新》を採用している構築をよく目にしていましたが、《温故知新》よりもこのカードを採用している理由としては最小1エナで使用できる点にあります。先ほどの環境予想でも述べたとおり「ディーヴァグランプリ 2025 SUMMER」はエナ破壊環境になると予想していたため、手札をコストにして使用するエナの数を軽減できる効果はこの環境に非常にマッチしていると思いました。エナに緑が1枚でもあればシグニのアタックをすべて無効にしてくれるため、この環境でも安心して生き残ることができました。

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「ひとえ」デッキではあまり採用を見かけないこのカード。通常であれば《デッドリー・ポータル》などが採用されている枠になるかと思いますが、今回のデッキのコンセプトとしてデッキのほとんどが緑のカードで構成されており、多色のアーツを使用するのは難しいと感じたため、このカードを採用しました。このデッキはとにかく負けにくい構成となっているため、ギリギリまで相手のライフクロスを削りにいくことができます。相手のライフクロスを0にすることができれば、実質8エナ分の働きをしてくれるだけでなく、相手の《翠美姫 スイボク》《温故知新》などをケアしながら詰め切ることができ、非常に優秀なカードだと感じました。

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所謂ユニークアーツ枠。「ひとえ」デッキであれば《蔓巻発条》を採用している枠になりますが、今回使用したデッキはさまざまな緑のカードを入れたことで<植物>シグニの枚数が減っており、《蔓巻発条》で2枚まで手札に加えられる確率とほとんど変わらなかったため、《サーバント #》を回収することができるこのカードを採用しました。実際かなりの確率で《サーバント #》を手札に加えることができたため、このカードにしておいて良かったなと思う場面は多かったです。

今回採用したアーツはどれも緑色のため、《加持祈禱》の軽減コスト先が多い点もこのデッキの強味となっています。相手や状況によって切るカードの選択が非常に難しいですが、その分さまざまな場面に対応できたため、このアーツ構成にしていて良かったと思います。

続いてはメインデッキに採用されているカードを解説していきます。

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あまり「ひとえ」デッキには採用されていないこのカード。使い方としては後払いの点数要求札ですが、《参ノ遊姫 ボールペンマワシ》《聖天姫 エクシア》などをバトルでバニッシュしたあとからしっかり点が取れるところが優秀でした。また、地味に他のシグニのパワーを上げてくれるため、パワー12000以下のシグニを除去するライフバーストやアーツから《羅植姫 ジャックビーンズ》を守ってくれる点でも活躍してくれました。

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エナ破壊環境で大活躍だったこのカード。場に立てば各ターンにこのカードがエナや場にあるだけでエナ生んでくれ、トラッシュに送られた時にエナが2枚以下ならエナを増やしてくれる凄いカード。このカードが公開領域にあるだけで安心感が全然違うのでもう少し採用してみても良かったかもしれません。

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最終的に私が「ひとえ」を使う決断を後押ししてくれたこのカード。このカードの強さはもはや説明不要ですが、とにかく「ひとえ」との相性が良く、「ひとえ」に足りないものを補ってくれるすばらしいカードでした。《羅植姫 ジャックビーンズ》だけでは点を取ることができない状況でもこのカードだけは点をもぎ取りにいくことができるため、「ひとえ」には外せないカードだと思いました。

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これも「ひとえ」デッキには珍しいかもしれませんが、エナを大量に破壊してくる環境では1枚でも多くエナを増やせるカードが欲しくて採用しました。エナ破壊デッキ以外にも「アザエラ」や「リメンバ」などのとにかくリソースを削ってくる相手が少なくなかったため、このカードが生んでくれた1エナに助けられたシーンもありました。

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最後に下級のアタッカーであるこのカード。《羅植 モミジ》の枚数をギリギリまで減らしたくて1枚だけの採用となりました。基本的には後攻の1ターン目に《羅植 モミジ》と同じ仕事ができれば問題ないと考えているため、デッキをなるべく緑単色にしたかった都合で採用しましたが、使用感としてはなにも問題はなかったと思います。

まとめ

「ディーヴァグランプリ 2025 SUMMER」の環境は「PRIMAL SELECTOR」で登場したカード群によって環境が大きく変わり、すべてに対応させるのが非常に難しかったです。最終的にはデッキパワーを少し落としても、すべてのデッキに勝てる可能性を残せるようなデッキに仕上がってくれたかなと思います。私は予選落ちという結果になってしまいましたが、まったく同じデッキが準優勝しているので、デッキの完成度が高かったと思うと同時にこのデッキを選択して後悔はしていません。このデッキはアーツの使いどころが非常に難しいですが、どんなデッキにも勝てる可能性を残しているため、そういったデッキが好きな人はぜひ使ってみてください。

おわりに

というわけでいかがだったでしょうか。
今回は私おうかが「ディーヴァグランプリ 2025 SUMMER」で使用したデッキの解説をしてみました。デッキの組み方や考え方は人それぞれのため、一概にどのデッキが正しいと断定するのは難しいですが、こういった考え方もあるのかとみなさんの参考になれば幸いです。
今年度のディーヴァグランプリも残すところあと2回となりました。自分で考えたデッキの力試しをするには最高の機会となりますので、みなさんもぜひ参加して結果を残せるように一緒にがんばりましょう!

それでは本講義はここでおしまいにしたいと思います。
またどこかでお会いしましょう。

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