【バトル攻略コラム】

ウィクロスアカデミー

「フェゾーネ DIVA with電音部」のセンタールリグデッキレシピを紹介!

キーンコーンカーンコーン♪

みなさまごきげんよう、ウィクロスアカデミーのお時間です。
今回の講義は私こと「しみずき」「ウルシハ」のタッグでお送りします。

いよいよ明日7/29(土)に発売となる「フェゾーネ DIVA with電音部」

これまで2つの弾に渡って繰り広げられてきたディソナ編。
そのカードパワーという名の輝きに目がくらんでしまい、僕は正直なところ「大丈夫か!?」「フェゾーネ、お前やれるのか!?」という気持ちでいっぱいでした。

しかし、蓋を開けてみればフェゾーネの夏の輝きも負けてはいません。

各色に登場したド派手な効果を持ったドリームチームピース!
単色構築を強化してくれるSRシグニの面々!!
文字通り「電音部」の最後の1ピースとなった《ちゅーにんぐあっぷ!》

粒ぞろいです、なかなかに粒ぞろいなんです。

今回はそんな「フェゾーネ DIVA with電音部」のセンタールリグ5人のデッキレシピを紹介します。

それでは、講義のほうに移りましょう!!

今回の時間割は以下の通り

  • 1時限目:勇猛果断のスリリングショット 《炎泳華 遊月・燦》(担当:ウルシハ)
  • 2時限目:手札の切れ目が勝負の分かれ目《アロス・ピルルク kl》(担当:ウルシハ)
  • 3時限目:防御は最大の攻撃《盛夏の成果 アン》(担当:ウルシハ)
  • 4時限目:夏の魔法を引っ提げた The黒ルリグ《熱狂の閻魔 ウリス》(担当:しみずき)
  • 5時限目:電音部を強力サポート《憧憬へ前進 アキノ》(担当:しみずき)
  • ホームルーム

1時限目:勇猛果断のスリリングショット 《炎泳華 遊月・燦》

センター:ユヅキ アシスト:リゼ、ウリス

《炎泳華 遊月・燦》の能力の中でも目立つのはやはりライフクロス焼却能力。

直接トラッシュ送りにするため、ライフバーストすら発動させずエナも与えません。
しかし、極めて強力な能力の代償に自分のライフを差し出すことになるため、自分の首を締めてしまいかねません。

ときには発動させない選択が必要となる、派手さとは裏腹に繊細な能力です。

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フェゾーネマジックは基本的に火力である《フェゾーネマジック・烈火》《フェゾーネマジック・ブラック》を選択することになりますが、手札破壊のない相手に《フェゾーネマジック・ホワイト》で防御を構えられるのは、これまでの赤ルリグとは一線を画していますね。

戦術→過去最高クラスのエナ破壊で防御させない

遊月はもともとエナ破壊が得意なルリグなので、そこを伸ばして戦いたくなるのが人の性(サガ)。

新しく登場したドリームチームピースのうち、《CONNECTスピニング》はエナ破壊とライフクラッシュを1枚でこなす破壊力バツグンのピース。
コンセプトともバッチリ噛み合ったこちらを主軸に、《GO TO the TOP!》を添えて大量のエナ破壊でフィニッシュを決めようというデッキになります。

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往年の強力なエナ破壊役として《紅将 ナベノツナ》がいますが、新規の《コードアート ララ・ルー//フェゾーネ》がほぼ同じ条件で使える優秀なアタッカーですので、メインデッキはほぼ赤単色で構築しています。

すでにルリグとピースで追加打点を2点分獲得していますが、《ゼノ・クラスタ》が採用されているとアシストで防御されることもままあるため、ダメ押しとしてリフレッシュ要員の《羅菌 オリゼル//ディソナ》も採用しています。
《幻水姫 アキノ//ディソナ》なども、《GO TO the TOP!》《フェゾーネマジック・深緑》でそろえやすいため再現性が高いのがポイントです。

またここまで触れていませんでしたが、《炎泳華 遊月・燦》のアサシンを付与する能力は自分のライフクロスが2枚以下でないと使えないため、普通に防御するよりも《ウリス・オーラ》で減ったライフを回復する方が扱いやすくなります。レベル1の《ウリス・スケアー》と合わせて、遊月とはかなり好相性のアシストになっています。

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ディソナ、フェゾーネを経て大幅に強化されたエナ破壊戦術を是非一度体感してみてください。

2時限目:手札の切れ目が勝負の分かれ目《アロス・ピルルク kl》

《アロス・ピルルク kl》は消費の重い除去能力とそれを補うドロー能力を持っています。除去能力が重いからと言ってドロー能力だけを活かそうとすると、フェゾーネマジックがあるとはいえ他のルリグに見劣りすることになりかねません。

逆に手札さえあればエナはなくとも火力が出せるという点を活かすため、《アロス・ピルルク kl》でデッキを組むときは手札を増やせるギミックを多く積めばいいと、分かりやすい方針が示されていますね。

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《フェゾーネマジック・ホワイト》《フェゾーネマジック・BLUE》なら手札を増やす こともできますが、それなら最初から火力マジックでいいじゃんと本末転倒になるので、マジックで手札を増やすことはあまり考えなくてよいかと思います。もちろん状況次第ではありますが……。

戦術→手札を増やして横綱相撲

何はともあれ手札が資本となるので、早いうちから手札を増やせるカードを多く採用しています。
今弾で一緒に登場した《電音部 瀬戸海月》《電音部 大賀ルキア》が特に優秀で、《電音部 瀬戸海月》《電音部 大賀ルキア》を捨てれば1エナで2枚手札を増やせます。
それぞれが単体で強力なことや《電音部 犬吠埼紫杏》といったアタッカーもそろっているあたり、まとまりとしての強さはディソナに近いものがあります。

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序盤から大量にリソースを増やせるピースとして優秀な《UNKNOWN MEMORY》ですが、《紅天姫 ヒラナ//フェゾーネ》《轟砲 WOLF//フェゾーネ》といった同じ条件で高い性能を発揮できるシグニ群が登場したことで、さらにデッキ単位でのパワーが上がりました。

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今回アシストに採用している《ミルルン☆フラッシュ》はコストの軽さゆえに早い段階でグロウさせることが現実的で、《UNKNOWN MEMORY》《電音部 安倍=シャクジ=摩耶》でエナを増やせば先行なら2ターン目の防御に使いやすいのが特徴です。戻す枚数も5枚程で済みますし、妨害もほぼされないので大型防御をすぐ使いきれるというのは今の環境的には魅力的なポイントです。

離れ技こそあまり無いですが、リソースの管理や攻防のタイミングを学ぶにはかなり適しているのではないでしょうか。

3時限目:防御は最大の攻撃《盛夏の成果 アン=サード》

センター:アン アシスト:LION、グズ子

《盛夏の成果 アン=サード》はフェゾーネマジック以外では自前でリソースを伸ばせず火力もありませんが、盤面の再現性に大きく貢献するエナ回収能力と、盤面強度を補強する耐性付与能力を持っています。

「盤面の再現性」というと他ライターの方も何度か話題に出していたかと思いますが、ウィクロスにおいては非常に重要なファクターの一つです。
これができるかどうかでデッキとしての完成度に関わってくるため、ルリグがここを安定させてくれるというのは大きなポイントです。

そして得られる耐性はルリグも含めたレベル3以上とかなり強固。パワーの高いシグニに付与するだけでアシストやピースを使わなければそこから点を奪うことはかなり難しいでしょう。

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それだけの防御力を持ちながらフェゾーネマジックによって火力も担保されているというのは破格と言えます。当然《フェゾーネマジック・ホワイト》でさらに防御を固めることもできるため隙がありません。

戦術→攻めも守りも何でもござれ、欲張っていこう

このデッキでは防御面で2本の柱を立てています。

1本目の柱となる《幻怪姫 翠子//メモリア》はパワーも高くダウン耐性まで得られるハイスペックシグニ。2体で左右のアタックを封じて中央の《幻怪姫 翠子//メモリア》《盛夏の成果 アン=サード》で耐性を付与すれば鉄壁の布陣となります。

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2本目の柱となる《グズ子~サドネス~》は軽いコストで任意のシグニを場に出すことができ、先攻なら《コードメイズ シンフォーズ》を、後攻なら温存して《聖天 ヘスチア》+αを出すことで3点防御とすることができます。
デッキを掘りすぎてリフレッシュが近くなる、もしくはデッキに出したいシグニが残ってないという弱点は《イノセントバトル》で克服すると同時にリフレッシュによる被弾もケアしています。

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また《グズ子~サドネス~》で場に出したシグニは出現時能力が使えませんが、《盛夏の成果 アン=サード》のエナ回収能力と組み合わせれば次の自分のターンで場に出しなおすことができるので、《凶魔姫 エレシュキガル》などのピンポイントで活躍するシグニにもアクセスできることを覚えておくと役に立つことがあるかもしれません。

レベル1の《グズ子~ハプニング~》は除去とともにコインを2枚獲得でき、これは状況に応じて《羅菌姫 ナナシ//フェゾーネ》で火力、《中罠 あや//メモリア》でドロー、《爆砲 センチュリオン》でエナチャージと使いわけることになりますが、とりわけ《羅菌姫 ナナシ//フェゾーネ》が優秀。覚醒させればリソース消費なく1枚で2点分の火力を出すことも可能です。

また攻撃面では新しいスペル《反響》が革新的で、赤を絡まずに中サイズのシグニから点を狙えるようになったのは非常に大きいです。このデッキに限らず今後の緑デッキでは定番の1枚となるでしょう。

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ルリグとしての自由度が高いので、何と組み合わせても形になりそうな《盛夏の成果 アン=サード》。リソース面でシビアな部分はありますが、それを補って余りある安定感があるので、ぜひ使ってみて自分だけの正解を見つけてみてください。

4時限目:夏の魔法を引っ提げた The黒ルリグ《熱狂の閻魔 ウリス》

センター:ウリス アシスト:LION、ミルルン

《熱狂の閻魔 ウリス》は、黒ルリグらしいリフレッシュ誘発とパワーマイナス効果を有しています。
とは言え、純粋なデッキ破壊枚数や、ルリグの持つマイナス値合計とその安定感では《ナナシ 其ノ参ノ禍》に一歩劣ってしまう印象です。

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《熱狂の閻魔 ウリス》であることを活かすには、フェゾーネマジックの多様性と非ディソナのカードを採用できる構築の幅で勝負するほか無いと考えています。

特にフェゾーネマジックは両方とも火力札を選んでしまうと、やってることが《ナナシ 其ノ参ノ禍》に寄ってきて本末転倒になってしまうので、可能であれば《フェゾーネマジック・ホワイト》によるガードの堅さで差を付けたいところです。

戦術→Wピルルクによる新感覚の手札破壊でコスパ良く攻めよう

《熱狂の閻魔 ウリス》のパワーマイナス効果は、相手の盤面に出てくるシグニが弱ければ弱いほど真価を発揮します。効果の発動条件である相手のシグニのパワーを0以下にしやすくなり、その後のパワー5000マイナスだけで更に1面除去が狙えます。
逆に《散散 緑姫》にエクシード4を使用されたあとのような、高パワーの盤面に対しては効果がいっさい活きないケースもあります。

そのため、今回は《コードハート ピルルク//フェゾーネ》《TEMPO UP》のセットを採用しました。
サーバント奪取は狙えない代わりに相手の手札の質を一気に落すことができ、盤面に弱いシグニが並びやすくなります。

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こちら側のコストをほとんどかけることなく手札破壊のメリットの一部を享受できたり、ピーピングによる手札破壊なので《羅菌 アメーバ》などの対策カードにも引っ掛からなかったりと、従来の手札破壊には無かった特徴を有しています。
これは新時代の手札破壊といっても過言ではないのではないでしょうか?

また、相手の主要なシグニを狙って叩き落とす戦術と、本デッキに採用しているドリームチームピース《カオス!chaos!混沌!》は相性バツグンです。
トラッシュ以外の領域に移動しなくなる効果により、必要札を捨てさせたうえでトラッシュ回収を封じられるため、次の相手の要求 をガタガタにしやすいです。
《Instigate》《ディソナンス》を起点に要面を組み立てるデッキに対しては、うまく差し込めば致命傷レベルのテンポダウンが見込めます。

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昨今のアシスト構成のトレンドが、《メル・インビジブル》《マキナバインド》など、アタック自体は許してもらえるものが多いので、《TEMPO UP》の効果を受けたシグニのアタックが通りやすいのも追い風です。

そして2人目のピルルクである《コードハート ピルルクAPEX//メモリア》はこのデッキの戦法にジャストフィットした性能を有しています。

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青黒の2色持っているため《カオス!chaos!混沌!》で回収できて、キーカードとなる《TEMPO UP》にアクセスしやすくなりつつ、フェゾーネマジックに反応してパワーマイナスも行使できると、しっかり3拍子揃っています。

ちょっとお洒落な新感覚の手札破壊、ピルルクが揃い踏みでエモさも充分なので、ぜひお試しあれ。

5時限目:電音部を強力サポート《憧憬へ前進 アキノ》

《憧憬へ前進 アキノ》は、今弾のコラボ先である電音部のシグニ群を強力にサポートする能力を有しています。

アタックフェイズ開始時のドロー効果は、長期戦を見据えた際のリソース確保はモチロンのこと、《電音部 犬吠埼紫杏》《電音部 鳳凰火凛》などの手札を要求されるシグニたちのコスト捻出にもなります。

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相手ターンまで続くパワー+3000は《電音部 茅野ふたば》の条件達成にも使えますが、純粋にパワーラインを1段階引き上げてやるだけで、地味ながらも確実に相手の除去の難易度アップに貢献してくれます。

パワー3000のシグニがパワー6000になれば《小砲 バクチク//ディソナ》、パワー8000のシグニがパワー11000になれば《開園の合図》、パワー10000のシグニがパワー13000になれば《幻獣神 LOVIT//ディソナ》の対象から逃れることができます。
これら3つは現環境のディーセレにおいて意識しておきたいパワーラインで、このラインを簡単に引き上げられる点は強力なメリットになります。
1ダメージが勝敗を分けるディーセレにおいて、毎ターン相手に追加の一手を要求できるようになるこの効果は、見た目以上に強力です。

戦術→《ちゅーにんぐあっぷ!》を絡めた盤面強度で長期戦に持ち込もう

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電音部専用ピースの《ちゅーにんぐあっぷ!》は、コレ1枚で電音部を採用するメリットになれるベルのカードパワーを有しています。

通常ピースながら、疑似的な《残黒の巫女 タマヨリヒメ》のエクシード4と《明日へ前進 アキノ》のゲーム1能力を兼ね備えていると言えば、その破格さが伝わると思います。

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現環境で主流となっているディソナのプールでは、シャドウを持ったシグニを突破する手段は限られており、あえてパワー10000未満のシグニを3体並べることで、《翠魔姫 バン//ディソナ》にも除去されなくなります。
タイミングを見計らえば疑似的な防御札として機能してくれるでしょう。

この点は本当に強力です。
個人的には《ちゅーにんぐあっぷ!》を採用するために、電音部を出張させる構築が出てきても不思議じゃないレベルだと思っています。

逆に電音部の課題として、この《ちゅーにんぐあっぷ!》を含め、大量のエナを消費するカードが多いです。

解決策の一つとして、防御アシストに《マキナリペア》《マドカ//ダブ》とコスパの良いものを採用しました。
そのぶんで減ってしまった防御面数は、2ターン目にリミット6、3ターン目以降は早期リミット8になれることを活かしての盤面強度の高さで補います。

《フェゾーネマジック・烈火》《フェゾーネマジック・ブラック》とドリームチームピース《ハピネス・フロート》によって《電音部 茅野ふたば》などの盤面強度の高いシグニを配置しながら攻めることができる点もコンセプトに一貫性を持たせてくれています。

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また、昨今のトレンドである「追加打点」を有したデッキたちと渡り合うため、《電音部 大賀ルキア》《電音部 鳳凰火凛》による手札破壊の要素を強化するために《RANDOM BAD》を採用しました。
1ターンに3枚程度の手札であればトラッシュに送れるので、手札の維持が苦手なデッキに対して《サーバント #》奪取によるダメージレースの加速が狙えます。

電音部のカード群によって、古き良き由緒正しい手札破壊コントロールデッキに仕上がっていると思います。

ホームルーム

ということで、今回の講義は以上になります。

時勢は「カーボンニュートラル」ですが、セレクターの皆様は少しずつ「ディソナニュートラル」に慣らしていかないと、今後少しずつやってくる非ディソナの流れに乗り遅れてしまうかもしれませんね。

裏を返せば、たった2弾で「ディソナか、ディソナ以外か。」の認識を植え付けたディソナが、やっぱり凄かったというお話でもありますが。

今回の講義が皆様の構築の一助になれば幸いです。

念仏のように唱えてますが、この記事を読んで「面白い」「為になった」と感じていただけたらTwitterでの”いいね”、できれば”リツイート”を是非ともお願いします!!
まず人の目に触れないことには記事は読んで貰えません。頑張って書いた記事なので、できるだけ多くのセレクターに読んで欲しいです。ナニトゾオナシャス!!

以上です。
最後まで読んでいただいてありがとうございました!!

タカラトミーモール