【バトル攻略コラム】

ウィクロスアカデミー

夢限少女杯2023東京予選環境&上位デッキ解説!混沌環境を勝ち進んだのは……?

こんにちは、ウィクロスアカデミーのお時間です。
本日の担当講師のシロネコと申します。
各地で夢限少女杯のエリア予選が開催され、着々と出場者が決まってきました。
11月も終わり、エリア予選もそろそろ折り返しに差し掛かり、戦いはさらに激しくなっていくこと間違いなしです。
さて、本日の講義は26日に開催された夢限少女杯2023の東京エリア予選戦の振り返り回になります。
愛知や北海道のエリア予選を経ての環境の変化や入賞デッキを見ていきます。
今週には大阪予選、来週には大宮予選も控えていますのでぜひ参考にしていってください!

振り返りその1:ルリグ分布からみる全体環境! まだまだ人気なブルアカルリグ!

今回の参加者は149人。もっとも使用者が多かったルリグはピルルクでした。
やはりディソナ軸の《コード・ピルルク・極》と「フェゾーネ DIVA with 電音部」にて登場したルリグ《アロス・ピルルク kl》の2軸の人気がともに高く、新環境以降高い使用率を維持しています。
特にアロス・ピルルクは従来の《羅原姫 H2O》主体の原子軸に加えブルアカ軸も増えてきており、これからもピルルクの使用率の高さは揺るがなさそうです。

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続いてアズサ・ヒナ・ネルのブルアカルリグたちが使用率上位に食い込んできています。
使用者4人のシロコまで含めると約40人、全体の約1/4の使用数を誇りブルアカの人気がうかがえます。盤面強度・手札破壊が優秀なブルアカシグニおよびルリグに対する対策は今後も欠かせないものとなるでしょう。

ディソナ・ブルアカを除くルリグではユヅキが増加傾向にあることがわかります。
これは、愛知予選で権利を獲得した《炎泳華 遊月・燦》を使用したデッキが高い評価を受けて使用者が増えたことが見て取れます。
リストが気になる方はウルシハ講師が解説している愛知予選の記事をぜひご覧になってください。

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個人的な注目ルリグはサシェです。シャドウを付与できる強力なブルアカシグニ《伊落マリー》を除去できる《オーバー・パシュート》《聖英 タンゴカード》といったカードを採用した白単色デッキとの相性が白ルリグであるサシェは相性が良いです。
ゲーム1能力・《白羅星姫 フルムーン》は流行の傾向を見せる防御面数が少ないタイプの黒青ベースのブルアカデッキに対して確実に防御をすることができ、有効に働きます。
現環境の強力なデッキたちに対して有利に立ち回れそうなサシェは今後の増加・活躍が予想されます。

振り返りその2:権利獲得デッキ紹介。ついにあのデッキタイプが入賞!

それでは、権利獲得者3名が使ったデッキを紹介していきます。
東京予選で権利を獲得されたのは、しょぱん選手、赤坂茜選手、そしてモルモス選手です。
権利獲得おめでとうございます!

センター:みこみこ アシスト:ゆかゆか、エクス

まずは使用数3位のルリグ、みこみこを採用したしょぱん選手のデッキを紹介。
このデッキは、エナと手札の両方を奪取してとにかく相手のリソースを縛り続けて、攻めも防御もさせないデッキタイプです。
特徴的なカードはピース《GO TO the TOP!》。手札破壊が主な動きであるみこみこデッキはリソース奪取対策カードである《ゼノ・クラスタ》を使わせることができます。
そこに対して《GO TO the TOP!》を差し込むことで相手の防御手段を一気に縛ることができ、こちらも少ない防御面数ですが、相手の防御面数を同じかそれ以下にできるため、型にはまればまず有利に戦うことができる強力なデッキです。
加えて《GO TO the TOP!》のサーチ用に《聖天姫 エクシア》《幻怪姫 ドーナ//ディソナ》といった「有効な相手には強い」カードが1枚ずつ採用されており、相手の動きやダメージレースの速度に応じて動きを決められる点がこだわりを感じた部分です。
下級シグニもパワー8000のシグニが多く採用されており盤面での防御力は一定分を確保。
パワー8000の盤面を除去されたとしても相手は多くのリソースを使っているのでエナを縛るもよし、手札を奪取してもよしと、どちらに転んでもみこみこ側にメリットがある素晴らしい戦略が盛り込まれた構築となっています。
現環境はさまざまなスタイルのデッキが活躍しているため、相手のデッキに対応するタイプのデッキよりも自分の強みを押し付けるこういったデッキが活躍するのは順当だなと結果を見て感じました。

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センター:タマ アシスト:ウムル、メル

続いては赤坂茜選手の白タマデッキです。
登場時点からキャラクター人気・戦い方の人気から安定した使用率を誇るタマデッキが入賞しました。
注目すべき点は2つ。
1つ目は白単色デッキの強みがブルアカデッキに対して有効に働く点です。
前述したサシェが強い理由でも解説した通り、シャドウのシグニやパワーの高いシグニレベル1シグニを《オーバー・パシュート》で手札に戻せるほか、レベル1シャドウを持ったシグニ手札に戻しながら高いパワーを持っている《聖英 タンゴカード》の存在も大きいです。
下級のブルアカシグニはパワー8000のシグニを除去することを得意としていないので、防御となってくれるorそれなりのコストを支払わせることができます。
コストを払わせれば今度は《コードハート リメンバ//メモリア》のエナを縛る効果が機能するようになるので、ブルアカデッキ相手に相手のペースに落とし込まれないように立ち回れます。

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もう1つのポイントは《カオス!chaos!混沌!》の存在です。
シグニ3枚回収は手札破壊が横行している現環境で再現性を確保できる点が非常に強力であり、いつでも理想の盤面を形成できます。
これに加えて相手のトラッシュを触らせなくする効果が優秀です。
ブルアカデッキの中には強力なトラッシュ回収ピース《ゲヘナ学園風紀委員会》を採用しているデッキが多くありますが、《カオス!chaos!混沌!》はこの回収効果を使わせないようにできます。
《ゲヘナ学園風紀委員会》は詰めのターンに使用することが多いため、相手が詰めたいターンの前に使用することで相手の妨害を簡単に行なえます。
前環境では《カオス!chaos!混沌!》の撃ち合いになってしまっていた部分もあり、使うタイミングが難しいこともありましたが、使用者が少なくなった今はその強みを自分だけが押し付けられるような立ち位置になり、勝ちやすくなっていたと考えられます。

最後のデッキは、モルモス選手の電音部軸アキノデッキです。まさかの……といっては言い方がよくないかもしれませんが、これまでのセレモニーであまり結果を出していなかった電音部デッキが権利を獲得することとなりました。

電音部の強力なポイントは2点。
まずは《憧憬へ前進 アキノ》《電音部 茅野ふたば》による盤面強度&リソース獲得能力です。
《憧憬へ前進 アキノ》の起動効果や《電音部 日高零奈》の出現時効果を駆使してパワーを15000まで上昇させることで、盤面が強力かつ毎ターンリソースを継続的に得ること可能で、手札破壊やエナ破壊に強く出ることができます。
《電音部 茅野ふたば》は除去能力はありませんが、《憧憬へ前進 アキノ》のフェゾーネマジックやアシストルリグが除去効果に寄っているため、リソースを増やしながら攻められる点がこのデッキの工夫が感じられるポイントでした。
実際リソース奪取デッキ筆頭であるみこみこデッキを使用していた方がアキノのリソース獲得力に押し負けてしまったことがあったようなので、リソース量で圧倒する戦い方が好きな方は試してみてはいかがでしょうか。

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もう1点は《ちゅーにんぐあっぷ!》の圧倒的防御力です。
トラッシュから好きな電音部シグニを3枚場に出しながらシャドウを付与するというドリームピースも椅子から転げ落ちるスペックのピースなのですが、実は前環境まではあまり活躍の機会に恵まれていませんでした。
それは《カオス!chaos!混沌!》の存在があったからです。
トラッシュから場に出すため《カオス!chaos!混沌!》のトラッシュを触れなくなる効果をもろに受けてしまい、有効なタイミングで発動することができないというケースがかなりの頻度でありました。
しかし《カオス!chaos!混沌!》の採用頻度が下がってきた今、その真価を存分に発揮することとなりました。
相手の除去アシストの使用を見てから発動することでシャドウ状態のシグニが残りやすくなり、残ってしまえば高パワーかつシャドウというまさに要塞のような布陣ができあがります。
また、現環境の除去アシストはパワー12000マイナスの《マキナスマッシュ》《エクスクロスファイア》に寄っているので除去アシストが残っている状況であっても《マキナスマッシュ》であれば高パワーレベル3シグニは除去されず、《エクスクロスファイア》であればエナを3つ要求できる状況を作り出せるので相手に苦しい選択を迫ることができます。
大きな強みはこの2点になりますが、メインデッキに《コードアート LION//フェゾーネ》を投入することで高耐久ブルアカ下級シグニに対して除去を通そうとする部分や、相手の速度に対応するためにアシストウリス+《ウルトラスーパーヒーローズ》のリフレッシュを狙う構成にするなど、新環境にしっかり対応した構築になっているのが見て取れます。
環境外デッキで相手のミスを誘うだけではない、意図が見えた勝つべくして勝ったデッキであると感じました。

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振り返りその3:終わりに~今後の環境を考える~

ディソナデッキ・ブルアカデッキを中心とした環境はまさに混沌そのものですが、今回のように今まで活躍が少なかったルリグが頭角を現すチャンスとも考えられます。今週の大阪予選の結果がより楽しみになってきました。
新パックの発売も差し迫っており、この環境のうちに権利を獲得しておきたいという方もとても多いと思いますので、前回講義も併せて復習を欠かさずにして予選に臨んでください!
それではまた次回講義でお会いしましょう!

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