【バトル攻略コラム】

ウィクロスアカデミー

今活躍する注目デッキはコレ!「DIVISIONS DIVA」環境徹底解析!!

みなさんこんばんは、ウィクロスアカデミーのお時間です。
担当講師を務めさせていただきますシロネコと申します。

2024年になって初めてのシロネコの講義となります。
本年もウィクロスアカデミーをよろしくお願いします。
今年は3月についに2回目の夢限少女杯が開催され、唯一自分が持っている肩書きが失われるかもしれないと思うと震えが止まりません。
とはいえ2連覇をする権利があるのも自分だけなので頑張っていきたいですね。

さて、本日の講義ですが発売して1か月が経過した「DIVISIONS DIVA」環境の振り返りをしていきます。夢限少女杯予選も残すところあと3会場、各地域の環境を理解して残り少ないチャンスをものにしていきましょう!

その1:新環境に現れた3陣営について

各地で活躍しているデッキを紹介……の前に3陣営の特徴を簡単に整理しておきます。
各陣営の強みやパーツ出張の適性などを把握することで、紹介デッキの強さやどういった意図で組まれたかなどをわかりやすく理解することができます。

解放派

リソース奪取と小型シグニのバニッシュを得意としているカードが多いです。
ピース《リベレーターズフォース》はドロー&ライフクラッシュ効果で手札リソースを安定させながら攻めることができ、かつての環境で猛威を振るったチームデウスエクスマキナのピース《TRIGGER OF VICTORY》を彷彿とさせます。
このピースのさらに強力な点は、エクシード4によって解放派シグニの能力発動をサポートする効果をルリグに付与できることです。
これによって既存ルリグでも解放派シグニの強みをしっかりと発揮できるようになることから、新規ルリグのエルドラやリルでなくとも十分活躍が見込める陣営であるといえます。

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闘争派

リソース確保&バニッシュを得意としているカードが中心となっています。
コインを使用してエナを確保したり、相手のシグニのパワーをマイナスしながら安定した再現性の高い攻撃だったりが魅力となっています。
ピースは《パワーオブストラグル》でエクシードを使用する必要はあるものの、さまざまな能力を状況に応じて使い分けられる強力な1枚。
《パワーオブストラグル》のポイントは、《リベレーターズフォース》や後述する《ひらけ!ゲート!》のように直接陣営の強みにかかわるタイプのピースではないので、他のドリームピースが選択肢となることもあるでしょう。
その反面コインの消耗が激しいカードが多く、闘争派を中心としたデッキの場合、センタールリグはグズ子やカーニバル以外の選択肢は少ないという印象です。

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防衛派

高パワーシグニ&リソース奪取を中心としたロングゲームを狙えるシグニが多いです。
ゲートを設置することで手札破壊をし、シグニトラッシュ送りをしながら高パワーシグニで固めることで、試合をコントロールしながら安定感のある勝利を目指せる点がポイントです。
ピースの《ひらけ!ゲート!》にゲート設置効果があるため、LIONやタマゴでなくとも工夫次第で十分に強さを発揮できます。
ただし、ほかのセンタールリグで防衛派シグニを採用する場合はゲートが1つしか置くことができないため、防衛派シグニのほかにも通常シグニを採用する必要があり、シグニの採用バランスにプレイヤーの構築スキルが求められます。

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3陣営の特徴をざっくり振り返ったところで次は権利戦&セレモニーで活躍したデッキを紹介していきます。
新規ルリグを使用した形も既存ルリグと混ぜた形も解説していきますので、細やかな違いを見ていただければと思います。

その2:環境デッキ紹介

闘争派×解放派!?いいとこどりの欲張りカーニバル!
  • 12月24日:愛知夢限少女エリア予選通過デッキ

センター:カーニバル アシスト:ピルルク、リル

発売して2日目、いきなり奇抜なデッキが入賞しました。
闘争派と解放派を混ぜるというなかなか思いつかない発想となっていますが、リストを見てみると非常に理にかなったものとなっていました。

闘争派のシグニはエナリソース確保や除去をすることを得意としている反面、ドローするカードがなくサーバントを引きにくかったり、リソース奪取手段を持っていないため相手の動きを阻害する手段を持っていなかったりという弱点を抱えています。
そこで解放派ピース《リベレーターズフォース》を使用することで、サーバントを引けない問題を解決しながら解放派シグニのリソース奪取効果も存分に発揮することができるようになっています。

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また追加打点が作りにくい問題もライフクラッシュ効果で解決されており、《パワーオブストラグル》でリフレッシュを狙うよりも容易に追加打点を入れられます。
闘争派のシグニについては最低限の緑シグニが採用されていますが、《闘争者カーニバル #T#》は出現時にトラッシュから闘争派シグニをエナに2枚送る能力があるため、
少ない採用枚数でも《闘争者カーニバル #T#》の起動能力をしっかり使えます。
もう1枚の採用ピース《カウントダウン・ヒールズ》は解放派or闘争派シグニを状況に応じて回収できるため、ほかの陣営を採用したデッキよりも強力に働きます。
2陣営の長所を存分に生かしたデッキなので今後も環境で活躍することが予想されます。

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その防御力・鉄壁がごとし。防衛派LION

直近の夢限少女杯予選通過のLIONデッキをご紹介。
ポイントは徹底して手札破壊と盤面強度を意識した構成になっている点でしょう。
序盤から受けるダメージを極限まで抑えてライフクロスをキープし、ロングゲームによる勝利を目指していくデッキです。
工夫されているポイントとしては《幻怪 ドーナ//メモリア》《中罠 ゆかゆか//メモリア》の採用です。
高パワーシグニである《幻怪 エクス//THE DOOR》は強力ですがゲートの上でしか効果を発揮できません。
そこで《幻怪 ドーナ//メモリア》と組み合わせることで序盤からパワー13000のシグニを2面以上作れます。
中盤以降も《幻怪 ドーナ//メモリア》はゲートの上にいなくても高パワーシグニになれるため、使わない試合はあまりない使いやすいカードとして活躍しています

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《中罠 ゆかゆか//メモリア》については序盤からサーバントで確実にガードしたいときに2ターン目から使用したり、ターン終了時まで盤面に残っておく必要がある《幻獣神 LOVIT//THE DOOR》と違いメインフェイズで使用しサーバントを回収したりといったことが可能。
強力なレベル3シグニが多く、《幻獣神 LOVIT//THE DOOR》を盤面に立てたくないけどサーバントは回収したいという場面で活躍します。

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もう一つのポイントは採用されているアシストルリグです。《ハナレ//フォービドゥンファング》《マドカ//クラップ》は防御の面数を払うコストで選べるような構成となっており、硬い盤面が突破されたときは最大コストを、そうでないときは少ないコストを支払い効率よく防御できるアシスト構成になっています。
シグニの防御力が高く、ロングゲームを目指すこのデッキのコンセプトに相性ばっちりなアシスト構成と言えます。
デッキによっては詰まされる恐れがあるほど強固なデッキとなっていますので上位入賞するうえで対策は必須なデッキとなっています。

ディーセレ屈指の速攻デッキが姿を新たに!ヒラナデッキ
  • 1月8日:ウィクロスセレモニー(トーナメントセンターバトロコ川崎駅前 3位入賞デッキ)

センター:ヒラナ アシスト:タマ、レイ

続いてはウィクロスセレモニー入賞デッキから《頂点へ一歩 ヒラナ》デッキを紹介。
防御面数が0の代わりに《レイ*無我斬》による手札破壊、《轟炎 フレイスロ団長》のライフクラッシュ、そして《タマ・おーら》の連続ルリグアタックで3ターン目に一気にとどめを刺す超速攻デッキです。
この戦術のヒラナ自体は以前からありましたが、今回の解放派プールの追加によってより安定感のある動きができるようになりました。
以前はドリームピースに《一覇一絡》を採用して攻撃力を高めていましたが、それが《リベレーターズフォース》になったことでライフを1枚クラッシュする効果はそのままに、ドローができるようになりました。
これによって最終ターンの《轟炎 フレイスロ団長》《大装 ハルバード》といった、とどめのパーツが手札に加わりやすくなりました。

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それ以外にも解放派シグニが加わった恩恵として、最終ターンのリソース奪取量が大幅に増えました。
一般的にヒラナデッキの最終盤面は《轟炎 フレイスロ団長》《大装 ハルバード》+下級シグニという構成になりますが、ここでリソースを奪おうとなったときにできていたことがせいぜい《蒼魔 マノミン》の1枚手札破壊か《幻竜 遊月//メモリア》の2エナ破壊ができる程度のものでした。
しかし解放派シグニが加わった今は、この下級シグニの枠に《幻怪 ドーナ//THE DOOR》《幻蟲 ミュウ//THE DOOR》を置くことで、自身の能力と《リベレーターズフォース》の追加能力で合計3枚のリソース奪取シグニを設置できます。

これによって起こった大きな変化は《レイ*無我斬》のグロウを2ターン目に行っても問題なくなった点です。
従来の構成では、最終ターンの手札破壊を確実に行うために《レイ*無我斬》のグロウを《頂点へ一歩 ヒラナ》のグロウまで待っていました。
ですが解放派シグニのおかげで、最終ターンでも最大3枚の手札破壊が見込めるようになり、2ターン目に積極的にグロウできるようになりました。
2ターン目にグロウ可能になったことで早い段階から相手のサーバントを手札からはたき落とすチャンスができただけでなく、2ターン目の盤面形成が格段に良くなるなど、1ターン早くグロウできるようになるだけで足回りが一気によくなりました。
デッキに困っている方で速攻デッキが好きな方は一度試してみてください。

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防御力が格段にアップ!?防衛派タマデッキ
  • 1月6日:ウィクロスセレモニー(ホビーステーション大須万松寺通店 優勝デッキ)

センター:タマ アシスト:ピルルク、バン

最後にご紹介するのは防衛派シグニと組み合わせた白単タマデッキです。
従来の白単タマデッキの安定感のある防御に、防衛派シグニが加わったことで盤面の防御力の向上+サーバントの安定供給が可能となりました。
レベル1シグニはすべてパワー8000以上にできるようになったため、攻めてくるデッキにより重いリソースを使わせられるようになりました。
さらに白単特有の《オーバー・パシュート》の強みは健在なので、高パワーシグニでマウントを取り合う展開になった際に確実に差をつけられます。
そのため、どちらのタイプのデッキが来ても安定した戦いができるようになりました。

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《幻獣神 LOVIT//THE DOOR》がタマに革新的な変化をもたらしておりゲームが長くなることも少なくない白単タマが安定して繰り返しサーバントを手札に加えられるようになったのは非常に大きなポイントです。
現環境は防衛派シグニを採用したデッキが多い印象にあるためサーバントを使い合う展開になりがちで、そこでリソースに差をつけられる《コードハート リメンバ//メモリア》を自然に採用できる点も環境での立ち位置をよくしている要因です。
また《爆砲 WOLF//THE DOOR》の採用に伴い《バン=ソロ》も採用されていたり、《バン=ソロ》と相性がいい《聖魔 サキュ》が採用されていたりと新環境に対応するべく白単タマがアップデートされているのがわかります。
根強い人気を誇る白単タマデッキはこれからも意識しておいたほうがいいデッキの一つとなっていくでしょう。

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その3:終わりに

いかがだったでしょうか。本日は「DIVISIONS DIVA」環境を振り返ってさまざまなデッキを紹介しました。
新規ルリグも既存ルリグも活躍していて非常に的が絞りにくい環境で、地域によって流行っているデッキなどが違ったりすることもあります。
各地の結果などを見てデッキを選択するのも一つの手かもしれません。
夢限少女杯の出場をかけた残りの3枠は誰が、どんなデッキで獲得するんでしょうか。最後まで見逃せません。

それでは本日の講義はここまで、次回の講義でお会いしましょう。

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