タカラトミーグループの
サステナビリティ・CSR

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タカラトミーグループのCSRが目指すもの

2021年、タカラトミーグループは、
サステナビリティビジョン「世界中の子どもたちと友だちになる」の
実現に向けて具体的なアクションをスタートしました。
ここでは、新たに発表した中期サステナビリティ目標・KPIについて、
トップメッセージとともにご紹介します。

2021年、タカラトミーグループでは大きく3つのサクションを行いました。
Action 1

サステナビリティ・
CSR推進体制の強化

2021年2月、サステナビリティ・CSR推進体制をより一層強化するため、社長直轄の組織としてサステナビリティ推進室を新たに設置しました。持続可能な社会と当社グループの成長の両立を目指し、国連の持続可能な開発目標(以下、SDGs)等、国際社会で共通の社会課題に戦略的に取り組んでいきます。

※名称変更によりサステナビリティ推進室
Action 2

サステナビリティ
フレームワークを発表

2021年5月、タカラトミーグループはサステナビリティに関する初のコミットメントとなる中期サステナビリティ目標・KPI(FY2021-FY2023)を含めたサステナビリティフレームワークの取り組みをスタートさせました。ここからは具体的なアクションを起こすステージに入っていきます。
中期サステナビリティ目標・KPIの期間は2023年度までの3年間。創業理念を基盤としながら、「ものづくりのこだわり」「健全な経営の実行」「社会・地球環境との共存」の3つの主題を軸に設定された優先的に取り組む8つのサステナビリティ重要課題(マテリアリティ)に対して、目指すゴールを設定しました。

※当社サステナビリティ・CSRで使用している一部のワードについて、2021年5月の中期サステナビリティ目標・KPI設定の際に見直しを行い更新致しました。新旧対照表につきましては、こちらをご覧ください。 ※KPIとは:
重要業績指標(Key Performance Indicator)のことで、ここではサステナビリティに関するマテリアリティを実現するための具体的な評価指標のことを指しています。

メッセージ

小島 一洋 小島 一洋

― 2021年2月には社長直轄組織として「サステナビリティ推進室」が新設されました。これからは社長自身が旗振り役となり、タカラトミーグループのサステナビリティ・CSRを推進していくことになりますね。今回、中期サステナビリティ目標・KPIを策定するにあたり、どのような想いがあったのか教えてください。

※名称変更によりサステナビリティ推進室

社長 小島:タカラトミーグループのサステナビリティビジョン「世界中の子どもたちと友だちになる」を実現するためのアクションフェーズとして、この目標・KPIを策定しました。
タカラトミーグループの創業理念や、その根幹となる「共存共栄」の考え方は、今後も変わりませんが、一方で、社会環境や時代背景とともに、お客様に提供する商品やサービスを進化させていくこと、加えてそれを実現するための社内制度・システムは大きく変えていく必要があります。その点をしっかり踏まえて、タカラトミー一体となってアクションへと移していこうと考えております。
主題1「ものづくりのこだわり」に関わる安心・安全は、私たちがこれまでも、これからも、変わらずに最も重視し続けることです。子どもたちの健やかな成長に資する安全で良い品質の商品を、また、大人になってもワクワクやドキドキで人生を豊かにし続けることのできるような商品を作り続けることで、私たちとお客さまの信頼関係が長期にわたって育まれ、その結果として、タカラトミーグループの持続的な成長にもつながります。また、価値観の多様化が進む中で特に強く求められるのが、ユニバーサルなおもちゃづくりです。アソビ心をもつ世界中の全ての人々に、多様性や人権、環境などに配慮したエシカルな製品・サービスを届けてまいります。

― 価値観の多様化が進む中、さまざまなお客様に楽しんでいただけるユニバーサルなおもちゃづくりも、これまで以上に社会から求められてきますね。人財の多様性についてはいかがでしょうか。

社長 小島:主題2「健全な経営の実行」の重要な課題の1つとして、多様な人財の活躍の推進が挙げられます。中期目標・KPIでは女性管理職比率や障害者雇用率を目標に掲げていますが、最終目的はそこではありません。さまざまな個性、背景を持った多様な人財が一緒に働き、関わり合い、それぞれが「自分らしく」活躍できる環境を整えることで、多様な視点が商品やサービスに反映される。中期目標・KPIの数字の先には、そういった世界を見据えていることを忘れてはなりません。

― 主題3「社会・地球環境との共存」については、社会全体から強く求められているグローバルな課題ですが、今後の方向性について教えて頂けますか。

社長 小島:社会・地球環境に対してどう向き合っていくかは、考えるだけではだめで、いかにアクションをしていくかが重要です。グローバル市場においても、すでにパッケージの省資源化や商品のリサイクルに関する取り組みが進みつつありますが、タカラトミーグループでも、限りある資源をできる限り循環させ、有効に活用できるように、設計の段階から工夫していく必要があります。それが、100年先も子どもたちが笑顔でいられる環境を残すことにつながります。

サステナビリティビジョン「世界中の子どもたちと友だちになる」を実現するためには、タカラトミーグループが一体となりながら、従業員一人ひとりがサステナビリティ・CSRへの理解を深め、日々の業務の中で何をすべきか考え、アクションを起こしていくことが必要です。そのため、タカラトミーグループの全従業員が受講できるサステナビリティ・CSR研修の場を設定しました。これから、私たちの決意が商品やサービスなどの形となって、お客様のもとに届き、社会に良い影響をもたらしていくことを目指します。

Action 3

新中期経営計画
(FY2021-FY2023)の全社戦略に
サステナビリティ・CSRの
取り組みを位置づけ

2021年3月期の決算説明会で、3ヵ年の新中期経営計画を発表し、全体戦略6つ目の柱として「サステナビリティ・CSRの取り組み」を位置づけました。
中期サステナビリティ目標・KPIの達成と、タカラトミーグループの持続的な成長は両輪です。新中期経営計画では、私たちが提供する価値として、カタチがないものも含めた「アソビ」であると再定義し、事業対象を従来の子どもたちから、「アソビ心をもつ世界中の全ての人々」に拡大しました。

2021年3月期 決算説明会資料【PDF】

メッセージ

富山 彰夫 富山 彰夫

― 新中期経営計画(FY2021-FY2023)では、6つの全社戦略の一つに「サステナビリティ・CSRの取り組み」が入りました。今後はサステナビリティを企業経営の一環として推進していくことになりますね。
新中期経営計画に新たに登場した「アソビ」というコンセプトは、サステナビリティ重要課題2.「新たな製品・サービス・IPの創出」にも繋がるかと思いますが、この言葉に込められた想いをお聞かせください。

取締役 常務執行役員 富山:「アソビ」というのは社会のイノベーションの原動力だと思っています。いかなるイノベーションも形にしてみて初めて正解かどうかがわかります。逆算では絶対に答えが作れない創造的なマーケティング視点のある課題解決活動です。この活動を「アソビ」といいます。当社は、「アソビ」に対して長年無意識的にも意識的にもこの概念を基点に、事業活動をやっております。
実際、これまでタカラトミーグループの想いや事業について発信する際、「玩具」というカタチのあるものを起点にしてきましたが、一方で、私たちが提供している価値は、玩具が生むワクワク・驚き・感動・笑顔そして夢中になれる時間を生み出す方法を考えるクリエイティビティです。我々のクリエイティビティは非常に特殊です。打ち手や解答は、案として描いてみないと答えかどうかわかりません。単純な逆算・積み上げで答えが描けない事を我々は長年やってきています。この創造活動が正に「アソビ」ですね。
今回、ここを再認識するために、「アソビ」というコンセプトを当社の価値のセンターにおかせていただきました。そして今後は、玩具以外のフォーマットでも当社が持っているこのクリエイティビティ「アソビ」で社会をもっと良くしていきたいという思いがあります。そのため、新中期経営計画で、私たちが提供する価値は、玩具での発想原点でもある「アソビ」であると再定義しました。

― タカラトミーグループが「アソビ」を通じて実現したい将来像を教えてください。

取締役 常務執行役員 富山:私たちの事業を「おもちゃ」から「アソビ」の提供へと進化させることで、より多様な地域、多様な消費者、多様なニーズ・用途に貢献できるようになります。また、そのアプローチの可能性も、デジタル技術の活用、プラットフォーマーや共創パートナーとの連携など、大きく広がります。また、この「アソビ」へと発展したことによって、今まで以上に最先端技術や異業種との情報付加価値の高い事業とコラボすることで、これまでの延長線上で物事を考えず、イノベーションと創意工夫で、社会課題の解決に向けたアプローチもできるはずです。子どもから大人まで、「ワクワク・驚き・感動・笑顔」があふれるアソビの力で、タカラトミーグループは、より良い世界、より良い未来を創造していきます。

タカラトミーグループでは、中期サステナビリティ目標・KPIを、社会とタカラトミーグループの持続可能な成長の基盤づくりの期間と位置づけています。お客さま、従業員、投資家、パートナー、そして社会など、ステークホルダーの皆さまの様々な期待に応えるために、以下の目標・KPIに沿って、アクションを起こしてまいります!

サステナビリティ重要課題
(マテリアリティ)と
中期サステナビリティ目標
・KPI(FY2021-FY2023)

中期サステナビリティ目標・KPIを達成するには、
タカラトミーグループの一人ひとりがサステナビリティ・CSRを理解し、自分ごととして捉え、
それぞれの業務の中で具体的なアクションを起こすことが重要です。
タカラトミーグループでは、目指す姿の「ワクワク感」を国内外全グループ従業員と共有するため、
社内説明会などさまざまな取り組みをおこない、
グループ全体で一体となって着実に前進していきます。

目標・KPIに対する活動の進捗については、
サステナビリティ・CSRページでご報告していく予定です。

2021.11 公開
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