方針・考え方
タカラトミーグループは、人財戦略のVisionとして、『自走的に持続的な成長ができる組織として、「アソビ」づくりに夢中になれる環境を構築する』を掲げています。この人財戦略Visionのもと、様々なバックグラウンドやライフステージ、多様な価値観を持つ社従業員が働きがいを持って働き、最大限のパフォーマンスを発揮しながらアソビを作り出す仕事に夢中になれる職場環境を目指していきます。
また、従業員の人権や労働安全衛生に配慮し、一人ひとりが自分らしさを大切にしながら最大限に能力を発揮し、自ら成長し続けられよう、働き方や制度の改革に取り組んでいきます。
いきいきと働きがいを持ってアソビへ情熱を注ぐことができる環境がウェルビーイングの向上に繋がると考えています。
体制
人事部門にDEI(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)を推進する機能を拡充し、サステナビリティ目標達成に向けた各種施策や取り組みを強化していく体制を整えています。
多様な働き方の推進、働きがいのある職場環境のための制度づくりや取り組みを行い、制度説明会の実施や社内掲示板での周知を行い社内浸透を図っています。
また、新たに導入した制度のモニタリングを行い、運用の改善を行っています。
取り組み
従業員エンゲージメントの向上
タカラトミーグループでは、世界中で注目され愛されるアソビを創出していくためには、多様な人財の持つ個性の尊重と、従業員の自主性・創造性の発揮が重要であると考えています。また、「従業員個人」と「会社」との双方向の結びつきを強めることが
生産性や業績の向上につながることから、毎年1回従業員エンゲージメント調査を実施しています。この調査では、従業員のエンゲ-ジメントやストレスを測り、タカラトミーグループの強みや「働きがい」における課題の特定を行っています。調査結果は従業員個人や組織にもフィードバックしています。今後の改善アクションによって従業員一人ひとりがさらにいきいきとアソビへ情熱を注ぐことができる職場環境の実現に取り組んでいます。
多様な働き方の推進
従業員がそれぞれのライフスタイルに応じた多様で柔軟な働き方を自分で「選択」できるようにするために、人事部門の管轄の
もと働きがいのある職場環境のための制度づくりや取り組みを行っています。
柔軟な働き方の促進
多様なライフスタイル・価値観にあわせて、柔軟に働ける職場環境を整えています。
- ●在宅勤務制度
- ●スーパーフレックスタイム制度(短時間勤務者含む)
- ●副業制度
- ●配偶者の国内海外転勤に伴う休業制度
従業員のパートナーに国内海外転勤が発生した場合、パートナーの勤務地への帯同を前提に、5年以内の休業を認めています。
両立支援の取り組み
少子高齢化が進んでいる日本では、仕事と育児、介護の両立支援を実現する職場環境の整備は社会的な課題となっています。
タカラトミーグループでは仕事と育児・介護に加えて不妊治療の両立支援制度を包括的に整備しています。
- ●短時間勤務制度
働きながら家族の育児や介護、不妊治療に励む従業員が安心してキャリアを継続するためには、仕事と家庭の時間配分を選べる環境を整備していく必要があると考えています。- ・対象期間 育児短時間勤務は小学校6年生まで
- ・対象事由 育児、介護、不妊治療
- ・短縮時間 1日最大3.5時間
- ●ライフサポート休暇制度
従業員の様々な事情をサポートし、誰もが安心して働き続けることができるセーフティネットとしての休暇制度です。- ・私傷病、子の看護や育児、家族の介護、不妊治療について、1日、半日、時間単位で取得可能
- ・付与日数は年間20日
- ●失効有給制度
失効した年次有給休暇を積み立てて、病気やけがの長期療養や家族の介護、不妊治療時の通院や体調不良等で利用できる休暇制度です。 - ●休業・短時間勤務応援手当(試験導入)
育児や介護従事者、不妊治療に関する両立支援施策を手厚くすることで、業務をカバーする従業員の負担が増える可能性があります。家族の育児や介護に励む従業員に対して周囲が気持ちよくサポートできる環境を整えるために、業務をカバーする従業員に「応援手当」を支給する制度を試験的に導入します。休業応援手当は休業を取得する従業員の給与の約3割を原資とし、業務をカバーする従業員に分配します。
年次有給休暇取得促進
タカラトミーグループでは、従業員が十分な休息をとることは、モチベーションや生産性の向上を期待することができるため、
年次有給休暇が取得しやすい職場環境を整えています。
- ●年次有給休暇取得促進日の設定(年間10日程度)
- ●リフレッシュ休暇、アニバーサリー休暇制度
- ●期中に年次有給休暇の取得状況の確認、未取得者とその上長へのフォローを実施
長時間労働の削減
タカラトミーグループでは残業時間削減のために、管理職を対象とした労務セミナーを実施しています。勤怠システムでは、月当たりの残業時間が25時間超過、30時間超過の従業員と所属長に対してアラートメールを発信し、長時間労働の抑止を行っています。また、部門や個人ごとの残業時間はモニタリングされ、著しく残業時間が多い場合はグループ各社の安全衛生委員会で経過が報告され、労使で改善のための取り組みが推進されるような体制を整えています。
男性従業員の育児休業取得促進
男性従業員が育児休業を取得しやすい職場環境の整備や啓蒙活動を行っています。
- ●育児休業取得に関する相談窓口の設置
- ●社内報による育児休業取得者とその上司のインタビュー記事の発信
公正・公平な人事評価制度
タカラトミーグループでは、育児・介護休業取得者及び短時間勤務者に関わる人事評価や昇格要件のルールを開示し、公正・公平な人事評価を行っています。また、管理職に対しては評価者研修を実施しています。
労働安全衛生
タカラトミーグループでは、従業員が心身ともに健康で安全に安心して働ける職場環境を目指しています。安全で快適な職場は、従業員自身のパフォーマンスを最大限に発揮することができ、生産性の向上につながると考えています。
健康維持・メンタルヘルスケア
全従業員を対象に社会保険・労働保険に加入しています。従業員の健康維持のためグループ横断でのヘルスケア体制を構築し、
産業医を交えた安全衛生委員会の設置や健康診断100%受診の周知、インフルエンザ予防接種の実施、過重労働の防止に取り組んでいます。メンタルヘルスケア対策としては、社内・社外にこころの相談窓口を設けており、心療内科・精神科を専門とする産業医を設置するなどいつでも相談できる体制を整えています。
生産拠点における安全衛生
玩具等の製造を行っている海外の生産拠点では、従業員の日々の活動を通じ、工場内の安全を確保するとともに、作業環境改善活動を行っています。トミータイでは、安全衛生活動の中心的な役割として「安全リーダー」を設置しています。
労使関係
タカラトミーでは、単一の労働組合である「タカラトミー労働組合」が組織されています。労働組合においては、労働環境・労働条件の維持改善がタカラトミーの発展につながるという“労使協調路線”の考えのもと、従業員の声を会社に届けており、毎月の組合新聞、定期大会(臨時大会の開催などで組合員間の情報を共有しています。タカラトミー労働組合はUAゼンセンに加盟しています。各グループ会社においても公正な方法で選出された「従業員(労働者)代表」と、対話を通じて相互の理解と信頼に基づく、健全で良好な関係を目指した労使協定を締結しています。
福利厚生制度
一人ひとりがいきいきと働きがいを持って安心して働ける職場環境を目指し、労働条件の整備とともに福利厚生の充実を図っています。
■国内グループの主な福利厚生
項目 | 対象 |
---|---|
社会保険、労働保険 | タカラトミーグループ 全従業員 |
健康診断 | |
ストレスチェック | |
通勤手当 | |
共済会 | |
商品等の社員割引 | |
通信教育補助制度 | |
確定拠出年金制度 | |
財形貯蓄制度 | |
従業員持株会 | |
総合福祉団体定期保険 | |
福利厚生倶楽部 | |
クラブ活動の補助 |
出産育児祝い金制度
「従業員のウェルビーイングの向上」を目指すタカラトミーグループでは、両立支援に会社として取り組んでいきます。
その一環として、出産費用や将来に向けた養育費等の補助を行うこと支援し、金銭的にも安心して子育てができるよう出産育児祝い金(一子につき200万円)」を支給します。また、育児休業を28日以上取得することを支給条件とし男性従業員が育児休業を長期間取得しやすい環境を目指していきます。