社会課題の認識
おもちゃは子どもたちが直接手にとって遊ぶものであることから、安全性について最大限の配慮が求められます。加えて、SDGsの広まりを受け、人体や生態系に悪影響を与える恐れがある有害化学物質については、製品そのものの安全性とともに、製造工程における管理の強化がグローバル社会から求められています。
また、模倣品の製造・販売や著作物の無断使用などは、ブランド価値を損なうとともに、粗悪なつくりによってお客様に怪我などの被害をもたらす恐れがあります。ブランド価値の確立と持続的な成長のために、模倣品対策を含めた知的財産(IP)の管理・活用が重要視されています。
お客様の価値観も多様化しています。現在、子どもたちに対し世界各国でSDGs教育が行われており、日本においても2020年度から義務教育の学習指導要領に組み込まれました。今後、今まで以上にエシカルな消費や、ユニバーサルデザイン、ジェンダーバイアスを助長しない商品やサービスへの期待が高まると予想されます。そして、広告・宣伝活動においては「子どもの人権」の配慮を重視する動きがヨーロッパなど海外を中心に広まりつつあります。
対応するタカラトミーグループマテリアリティとSDGs
サステナビリティ 重要課題 (マテリアリティ) |
事業を通じて直接的に貢献できる SDGs目標 |
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1. 安心・安全・品質の確保 |
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2. 新たな製品・サービス・IPの創出 |
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3. ユニバーサルデザインの推進 |
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サステナビリティビジョン実現へのアプローチ
創業者である富山栄市郎の玩具哲学「明日を担う子どもたちの健やかな成長を願い、みんなに愛される、独創性に富んだ、品質の良いおもちゃをつくり、より豊かな子ども文化の創造を目指す。」は、時代を超えて脈々と受け継がれ、今後もその姿勢は変わらず受け継がれていくものです。これまでの商品やサービスに対する安全・品質の取り組みレベルを維持するのはもちろんのこと、人体や生態系、地球環境に悪影響を与える恐れのある有害化学物質について、生産工場含めた適切な管理を進めてまいります。
子どもの権利を守り、世界中の多様なお客様に配慮した商品・サービスを創出いたします。また私たちタカラトミーグループの事業を通じて、社会課題解決に貢献し、新しい「アソビ」の価値を提供してまいります。
中期サステナビリティ目標・KPI
(FY2021-FY2023)
- 製造時も含めた、有害化学物質管理手法・体制の再整備
- エシカル製品・サービスの創出として、SDGsの社内研修 2024年3月末までに従業員100%