方針・考え方
タカラトミーグループは、サステナビリティ・ビジョン2030「アソビへ懸ける品質は、持続可能なウェルビーイング向上にグローバルで貢献できる。」を実現するために、マテリアリティに「気候変動への対応」、「パッケージ・商品のエコデザインの推進」を特定し、当社グループのバリューチェーン全体で「地球環境との共存」に向けた取組みを推進しています。
子どもたちが笑顔でおもちゃを楽しむことができる持続可能な地域社会と地球環境を次世代に残していくことは、当社グループにとってとても重要な課題と認識しています。タカラトミーグループの社員として、一人ひとりが遵守すべき具体的な行動をする際のONE TOMY’s Promiseに「資源の有効活用と地球環境への配慮」を掲げ、「タカラトミーグループ環境方針」に沿って事業活動における環境負荷の低減や、環境保全への活動、エコトイなどの環境に配慮した商品の企画・開発、さらにそれらを通じて、子どもたちにグリーン購入を啓発する次世代教育支援などの取組みを行っています。
近年、特に関心が高まっている石油由来のプラスチックへの対応については、当社グループにおいても、環境負荷低減と持続可能な社会の実現に向けた重要な課題であると認識しています。
プラスチックの持つ特性が、軽くて丈夫で安全な品質を保ちながら、発色や成型の自由さなどによって「アソビ」を広げられるため、プラスチックはおもちゃをつくるうえで、必要不可欠な素材です。
一方で、プラスチックの過度な使用や不適切な廃棄により、海や陸の生態系へ深刻な影響を及ぼすことが指摘されています。
当社グループは、包装材における使い捨てプラスチックの削減、製品における持続可能な素材研究及び実証実験の継続的な取組み、廃棄物の再利用や適切な処理を通じて資源循環型社会の実現を目指した取組みを進め、進捗を開示してまいります。
当社グループの事業活動は石油由来プラスチックをはじめとした様々な資源の利用、自然からインスピレーションを得た商品企画など、多様な側面で自然に依存しインパクトを与えながら成り立っていることから、水資源、土壌、生態系といった自然資本との関わりは当社グループにとって重要な課題と認識しています。
今回、当社グループの事業と自然資本の関係性について明らかにすべく、TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース / Taskforce on Nature-related Financial Disclosures)が推奨するフレームワークに基づいて、当社グループの事業における自然への依存とインパクトの特定、およびリスクと機会の分析・評価を実施しました。
今後も資源循環型社会の実現を目指した取組みを推進していくとともに、引き続き自然資本に関わるリスク・機会の把握と、TNFD提言に準拠した情報開示に努めていきます。
取組み方針
タカラトミーグループの環境方針に基づき、推進していきます。
ガバナンス
タカラトミーグループではサステナビリティ経営を、これまで以上に積極的に推進するため、2024年7月より、代表取締役社長の諮問機関として「サステナビリティコミッティ」を設置し、自然資本への対応を含むサステナビリティ課題への取組みを実行しております。
サステナビリティコミッティでは当社グループのサステナビリティに関する取組みを総合的に把握し、広範囲かつ多様な見地から課題や取組みの方向性について審議します。
中期サステナビリティ目標・KPIのうち、特に横断的な取組みが必要なテーマでは、サステナビリティコミッティが統括するテーマ別タスクフォースを設置し、担当執行役員とグループ横断の多様なメンバーによって、取組みの実行・推進・新たな提案をしております。
テーマ別タスクフォースの進捗は、年に2回開催するサステナビリティコミッティにて報告され、サステナビリティコミッティでの指示・モニタリングを通じて取組みの強化を図っております。
サステナビリティコミッティで議論された内容は、必要に応じて取締役会又は常務会に報告・具申を行います。
なお、自然資本の課題は「環境タスクフォース」、人権関連の課題は「人権デュー・ディリジェンスタスクフォース」で議論・推進いたします。
戦略
1.全体サマリー:自然資本課題(依存・インパクト・リスク・機会)の特定と評価の検討プロセス
タカラトミーグループにおける事業と自然資本との関係を明らかにするためにLEAPアプローチを活用し分析を行いました。
Locate / Evaluate
全事業における自然資本への依存・インパクトの把握
全事業を対象にENCORE*1を用いて自然資本への依存・インパクトを把握
主要ブランドの製造拠点を対象とした自然資本リスクの分析
当社グループのロングセラーであり、世代を超えて親しまれているトミカ、プラレール、リカちゃんの製造拠点ごとに、Aqueduct*2・IBAT*3を活用し水関連リスク・生物多様性リスクを分析
- *1 ENCORE:経済が自然にどのように依存しており、影響する可能性があるのか、環境の変化がどのようにビジネスのリスクを生み出すかを可視化するためのツール。
- *2 Aqueduct:世界の地域毎の水関連リスクを、物理(量・質)・規制・評判の各リスクの観点から評価するツール。
- *3 IBAT:IUCNレッドリスト、保護地域、生物多様性上重要地域(KBA)などのデータベースへのアクセスが可能な地理空間データツール。
Assess
リスク・機会の情報収集
当社グループ役員向けに自然資本に関する勉強会によるリスク・機会の洗い出しを実施
事業部門やコーポレートスタッフ部門など部門横断で構成された環境タスクフォースメンバーでワークショップによる機会に関するアイデア出しを実施
リスク・機会の特定
ENCORE分析結果をもとに作成した依存・インパクトに関するヒートマップの結果などを踏まえ、リスクを特定
自然資本に対する機会を特定
主要ブランドにおける優先拠点の設定・評価
これまでの自然資本リスク発生事例や取引状況等を踏まえ、優先拠点を設定
優先拠点へ現地調査やヒアリングを実施し、自然資本リスクについて評価
Prepare
リスクと機会の対応策
Assessでの内容を踏まえて、現時点対応を進めている取組みなどを中心にタカラトミーグループのリスク・機会の対応策を整理
自然資本の主な取組み
特定したリスクと機会に紐付けながら、現時点対応を進めている取組みを整理
今後の取組み
今後のさらなる自然資本に配慮した経営に向けた取組み方針検討
2.全事業における自然資本への依存・インパクトの把握
タカラトミーグループの全事業・バリューチェーンに対して、ENCOREを活用し、自然資本への依存・インパクトを調査しました。
ENCOREでの調査の結果、自然資本への依存・インパクトの関係がわかりました。特にプラスチックを原材料として多く使う当社グループの事業特性を踏まえ、バリューチェーン全体を通じて、プラスチック廃棄による水質汚染のインパクトが大きいと認識しました。また、自社事業活動において自然からインスピレーションを得た商品企画など、文化的サービス(芸術)に依存していることがわかりました。
自然資本への依存・インパクトヒートマップ
Very High
High
Middle
Low / Very Low
| 依存 | インパクト | |||||||||||||||
| 文化的サービス | 供給サービス | 調整・維持サービス | ||||||||||||||
|
自然 |
芸術 |
バイオ |
淡水 |
洪水 |
植生に |
降雨 |
暴風雨 |
水流 |
水質 |
温室効 |
温室効 |
水質・ |
固形 |
水利用 |
||
| 最上流 (資源) |
原油 | M | H | H | L | M | VL | H | M | VH | L | L | ||||
| 植物 | VH | H | H | VH | VH | H | H | VH | M | VH | H | H | H | |||
| 鉱石 | VL | H | H | H | VH | M | H | VH | M | H | VH | H | M | |||
| 上流 (原材料) |
プラスチック・ ゴム |
M | M | VL | M | M | M | M | M | M | VH | M | H | |||
| 紙 | M | VL | M | M | M | M | H | M | H | M | ||||||
| 金属 | M | M | M | M | M | H | L | L | ||||||||
| 自社 事業活動 |
企画開発 | VH | VH | VL | VL | L | VL | VL | VL | VL | VL | VL | VL | L | L | |
| 玩具製造 (玩具製造委託含む) |
VH | M | M | VL | VL | M | M | M | M | H | M | L | M | |||
| 販売・流通 | M | M | VL | VL | M | M | M | M | L | L | M | |||||
| ライセンス | L | VL | VL | VL | VL | VL | VL | VL | L | |||||||
| 下流 | 廃棄・ リサイクル |
M | M | VL | M | L | M | M | H | M | H | M | M | |||
| 上流/下流 | 輸送 (空運・陸運) |
VH | VL | M | M | VH | M | L | H | M | L | VL | M | |||
3.リスクと機会の特定
ENCORE分析結果をもとに作成した依存・インパクトに関するヒートマップの結果などをもとに、タカラトミーグループにとっての自然資本のリスク・機会を特定しました。
特定したリスクと機会(2025年10月時点)
移行リスク
- ・規制強化に伴うエネルギー使用量削減要請への対応、物流コストや代替素材の調達コスト増加
- ・お客さまの環境配慮商品への関心向上による未対応商品の売上減少
- ・環境に配慮した新たな商品開発のための技術開発・投資コスト増加
- ・販売拠点でのプラスチックの過度な使用や不適切な廃棄・製造拠点での汚染物質の排出基準超過など、生態系毀損によるブランドイメージ低下
物理的リスク
- ・自然災害の激甚化による自社やサプライチェーン上流の製造拠点の生産停止や物流網停止
- ・自然災害やパンデミック発生による店頭販売やイベント実施機会の消失
- ・気候変動や水の枯渇による原材料の収量減少に伴う調達コストの増加
機会
- ・環境配慮した商品開発や高品質で世代を超えて愛されるおもちゃ・アソビの継続的な創出
- ・石油由来のプラスチック使用を削減した商品開発
- ・エコトイ(再生材料活用、原材料削減等)や次世代教育支援(SDGs人生ゲーム、親子エコ教室)による当社グループの環境配慮への支持・共感の獲得
- ・お客さま、お取引先さまのサステナビリティ意識の高まりによる、取組み再評価・コーポレートブランド向上
- ・製造における部品・廃材リサイクル取組みの拡大
- ・地域社会との協働によるエンゲージメントの向上
4.自然資本課題への対応
TNFDでは、自然資本課題(依存・インパクト・リスク・機会)の特定と評価のために、水資源に関する物理的リスクや生物多様性の重要性についての分析が求められています。
またタカラトミーグループの物理的リスクでも自然災害による生産停止や物流網、店舗販売機会の消失、水の枯渇による原材料調達コストの増加をリスクとして特定しています。そこで、当社を代表する主要ブランドでロングセラー商品であるトミカ、プラレール、リカちゃんの製造拠点を対象に「Aqueduct」および「IBAT」を活用してリスク分析を行いました。
これらの結果から、当社グループで依存・影響度が高く、水関連リスクの高い拠点6つを優先拠点として選定しました。なお、生物多様性リスクについては、IBATでの分析結果、保護地域との近接情報が得られましたが、拠点の半径5km以内では保護地域が存在していないことを確認しています。
水関連リスクの優先拠点におけるAqueduct分析結果
| 拠点 | バリュー チェーン |
所在地 | 水関連リスク | |||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 河川洪水 | 沿岸洪水 | 干ばつ * | 排水 | |||
| A | 自社事業活動 | タイ | Medium - High | Medium - High | Medium - High | High |
| B | 上流 | ベトナム | Extremely High | Extremely High | Medium - High | Extremely High |
| C | Extremely High | Extremely High | Medium - High | Extremely High | ||
| D | Extremely High | Extremely High | Medium - High | Extremely High | ||
| E | Extremely High | Extremely High | Medium - High | Extremely High | ||
| F | High | Extremely High | Medium | Extremely High | ||
- * Aqueductにおける評価基準に依拠しており、干ばつリスクのみHigh/Medium-high/Medium/Low-medium/Lowの5段階評価(他項目はExtremely High/High/Medium-high/Low-medium/Lowの5段階評価)。
優先拠点へのヒアリング結果および評価
優先拠点に対して、水関連リスクに関するヒアリングを実施しました。ヒアリングについては、Aqueductでリスクが高いと判定された項目について、過去事例および対策について確認しています。
自社事業活動(タイ)
2011年の台風による洪水で操業停止となった事例を確認しました。ただしその後は、工業地帯一帯で、高さ5mの止水壁や排水ポンプの設置、雨季におけるダム監視体制など洪水に備える対策が講じられており、2011年以降は洪水の被害がないことを確認しています。
また、渇水・断水は過去発生しておらず、排水処理についても適切に管理されていることを確認しています。
サプライチェーン上流(ベトナム)
B拠点、C拠点、D拠点、F拠点について、2024年に台風による洪水で操業停止となった事例を確認しました。その後の洪水対策として、土嚢などの物理的な対策の強化を確認しています。E拠点については、操業停止事例がありませんでした。
また、渇水・断水は過去発生しておらず、排水処理についても適切に管理されていることを確認しています。
以上の結果を踏まえ、洪水による操業停止事例を確認したものの、その後適切な対策が取られていることから、リスクは低いと評価しています。
自然災害の激甚化傾向も踏まえ、対策については継続的に確認を行っていくとともに、他の拠点についても必要に応じて今後調査をしてまいります。
5.リスクと機会の対応策
Assessでの内容を踏まえて、現時点対応を進めている取組みなどを中心にタカラトミーグループのリスクと機会の対応策を整理しました。
リスクと機会の対応策
| カテゴリー | 自然資本リスク・機会 | 対応策 | |
|---|---|---|---|
| 移行 リスク |
政策リスク |
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| 市場リスク |
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| 技術リスク |
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| 評判リスク |
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| 物理的 リスク |
急性リスク |
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| 慢性リスク |
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| 機会 | 市場 |
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| 製品とサービス |
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| 評判と資本 |
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| 自然資源の持続 可能な利用 |
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| 生態系の保護、 復元、再生 |
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6.自然資本の主な取組み
特定したリスクと機会に紐付けながら、現時点対応を進めている取組みです。
パッケージ・商品のエコデザインの推進
●エコトイ(環境配慮商品の開発)
タカラトミーグループは、資源の有効活用と、環境に配慮した商品の開発に取組んでいます。「エコトイ」とは、グループ横断組織「エコトイ委員会」が第三者機関からの助言を得て定めた10の環境配慮基準「エコトイ基準」を1つ以上クリアした商品です。パッケージに「エコトイ」マークを表示してお客様に環境配慮の工夫をわかりやすく伝えるとともに、おもちゃ市場におけるグリーン購入の普及に努めています。
●パッケージに森林認証紙を使用
タカラトミーグループでは、トミカ、プラレール、リカちゃんをはじめとした商品パッケージに森林認証紙を使用し、採用を拡大中です。森林認証紙とは適正に管理された認証森林から生産される木材等を原材料としている用紙や、第三者から認証されている再生紙のことです。認証紙を選ぶことで、森林資源の保護や紙資源の有効利用など環境保全につながります。
●パッケージを簡素化し、プラスチックの使用量削減
一部商品では、商品の魅力を損なわない形で、パッケージに使用されているプラスチック(PET材)を廃止し、使い捨てプラスチックの削減を行っています。
●取り出しやすく、分別しやすいパッケージ
トランスフォーマー等、商品をパッケージに固定するためのバンドをガンタック方式に変更しました。ガンタックは、はさみでカットできるよう工夫し、家庭でも扱いやすくなっています。
●ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)フリー
廃棄時の焼却処理による環境への影響を考慮し、包装材にはポリ塩化ビニル樹脂(PVC)以外の材料を使用することを推奨しています。
●ガチャカプセルの省資源化
ガチャカプセル(発売元:タカラトミーアーツ)では、商品サイズにあわせてカプセルを小さくすることでプラスチック樹脂の使用量を削減しています。さらに2024年からは大型のカプセルでもプラスチック樹脂を削減できる新型軽量化カプセルを開発し、2026年より順次採用予定です。また、カプセルがゴミにならないよう、商品と一体化した「カプセルレス商品」を販売するなど、様々な取組みを進めています。
事業活動を通じた取組み
●製造過程における環境負荷低減
当社グループでは、事業活動における環境負荷の低減に向けて、事業活動に伴って発生した排出物を法令を守って適切に処理することはもちろん、可能な限り資源として活用されるよう努めています。
国内に工場を所有するトミーテックでは、プラスチック成形時に排出されるランナーの一部や車輪の切削等から排出される金属くずをリサイクルする他、成形品の廃材について分別の上、リサイクル業者に売却することで廃棄品のリデュースに努めています。
●物流における環境負荷の低減
プラスチック削減のために紙資源の活用を進める一方、森林資源保護の観点から、物流におけるダンボールや紙資源の使用量削減に取組んでいます。緩衝材は100%古紙のフィックスペーパーを利用している他、一部、ダンボールではなくオリコン(繰り返し使える折りたたみコンテナ )を使って出荷しています。
社会貢献
●未来を担う子どもたちへの次世代教育支援活動
タカラトミーは、おもちゃを教材として活用した出前授業を日本全国の小中学生を対象に行っています。環境や共生社会の形成などをテーマに社員自らが講師となり、実施しています。おもちゃをつくるときや遊ぶときなどのことを考え、エコの工夫をしているおもちゃ「エコトイ」や当社グループの環境に関する活動を通じて環境問題を自分事として考え、地域に貢献しようとする心を育て行動につなげるプログラムを提供しています。
©1968,2025 Hasbro. All Rights Reserved.
●環境保全活動
当社グループの玩具製造拠点であるトミータイでは地域団体と連携してカニ保護、植樹、鳥の巣箱設置などの活動に取組んでいます。また本社のある葛飾区と連携し、葛飾区生物多様性推進協会に参画しています。これらの取組みを通じて、地域の環境保全と地域エンゲージメントの強化につなげてまいります。
7.今後の取組み
タカラトミーグループの中期サステナビリティ目標・KPI(FY2024-2026)のなかで、脱炭素社会の実現に向け、Scope1+2のCO2削減、再生可能エネルギーへの切り替え、廃棄物の削減(適正な在庫管理・3Rの推進・容器包装の見直し)、製品の石油由来プラスチックの削減やリサイクルを目指し、素材研究及び実証実験と進捗の開示を設定しており、これらの取組みを引き続き推進してまいります。
なお、本目標・KPI達成に向けて、サステナビリティコミッティが統括する部門横断の「環境タスクフォース」の中の2つの分科会(気候変動・エコデザイン)にて、推進しております。
環境タスクフォース
- ● 気候変動分科会Scope1+2のCO2削減、再生可能エネルギーへの切り替え、廃棄物の削減の取組み。
- ● エコデザイン分科会包装材における石油由来プラスチックの削減に向けた社内環境目標の設定と実装、製品における環境配慮素材の継続的研究。
リスクとインパクトの管理
タカラトミーグループでは、自然資本のリスク・インパクトについて、サステナビリティコミッティが統括する部門横断の「環境タスクフォース」及び「人権デュー・ディリジェンスタスクフォース」で検討を行い、戦略策定や業務執行部門・グループ会社との共有を図ってまいります。
※上記「推進体制図」テーマ別タスクフォースご参照当社グループでは、これまでも事業を通じた環境への取組みや事業継続計画(BCP)を策定し、有事の際のリスクの防止や低減への対策を行っています。
指標と目標
当社グループでは、マテリアリティに「気候変動への対応」、「パッケージ・商品のエコデザインの推進」を特定し、中期サステナビリティ目標・KPI(FY2024-2026)を設定し取組みを推進しています。
中期サステナビリティ目標・KPI(FY2024-2026)
地球環境との共存
| マテリアリティ(重要課題) |
|---|
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| 中期サステナビリティ目標・KPI(FY2024-2026) |
|
| マテリアリティ(重要課題) |
|---|
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| 中期サステナビリティ目標・KPI(FY2024-2026) |
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| 主題4地球環境との共存 | マテリアリティ(重要課題) | 中期サステナビリティ目標・KPI(FY2024-2026) |
|---|---|---|
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100年先も子どもたちが”笑顔”で遊べる環境を守るため、グループのバリューチェーン全体で、気候変動への対応とともに商品・パッケージのエコデザインを一体となって推進し、おもちゃ・アソビのサーキュラーエコノミーの構築を目指します。
外部イニシアチブ
タカラトミーグループは、国際社会が持続可能な成長を実現するための世界的な枠組みである
「国連グローバル・コンパクト」への参加を表明しました。
サプライチェーン全体を通じ、グローバル・コンパクトが掲げる「人権」「労働」「環境」「腐敗防止」からなる
10原則の実現に向け、取り組みを推進していきます。
国連グローバル・コンパクト10原則
| 人権 |
原則1: 人権擁護の支持と尊重 原則2: 人権侵害への非加担 |
| 労働 |
原則3: 組合結成と団体交渉権の実効化 原則4: 強制労働の排除 原則5: 児童労働の実効的な排除 原則6: 雇用と職業の差別撤廃 |
| 環境 |
原則7: 環境問題の予防的アプローチ 原則8: 環境に対する責任のイニシアティブ 原則9: 環境にやさしい技術の開発と普及 |
| 腐敗防止 |
原則10: 強要・贈賄等の腐敗防止の取り組み |
気候変動への対応
パッケージ・商品のエコデザインの推進