2026年3月、タカラトミー本社でタカラトミーグループのサステナビリティワークショップが開催されました。
従業員の中から参加者を募るのは初の試みでしたが、入社1年目の若手から管理職まで、総勢26名の従業員が世代や所属部署の枠を超えて集まり、「2050年の未来」をテーマにディスカッションしました。果たしてタカラトミーグループの従業員同士が、互いに意見を交わす目的はどこにあるのでしょうか。このワークショップの目的や意義、そして当日の様子を紹介するとともに、実際の参加者のリアルな声をお届けします!
FOR NEXT VISION
サステナビリティ
フレームワークとは?
2024年、創業100周年を機にタカラトミーグループは、「アソビへ懸ける品質は、持続可能なウェルビーイング向上にグローバルで貢献できる。」というサステナビリティビジョン2030を掲げました。これは従業員が惜しみなくアソビへ情熱を注ぐ環境を整備し、高品質のアソビを提供していくとともに、お客様の安心・安全への責任、地球環境や人権への配慮、健全な経営体制により、持続可能な社会の実現とグループの成長の両立を目指して策定したものです。
それを実現するために策定されたのが、5つの主題、11のマテリアリティ(重要課題)、15の中期サステナビリティ目標・KPIからなるサステナビリティフレームワークです。なかでも、2024年度から3年間の達成目標を定めた中期サステナビリティ目標・KPI(FY2024-2026)は今年が最終年度で、「ユニバーサルデザイン・DEI視点に配慮したおもちゃ、アソビの創出」「従業員ワークエンゲージメント偏差値の継続的上昇」など、グループ一体となって、すべての目標の達成を目指しています。
現在、目標達成へのラストスパートと並行して進めているのが、サステナビリティビジョンの実現に向けた、2027年度以降の中期サステナビリティ目標・KPIの再設定やそれに伴うサステナビリティフレームワーク全体の見直しです。そのプロセスの一環として担当部署であるタカラトミーのサステナビリティ推進室が企画したのが、今回のテーマである、従業員同士が未来について意見を交わすワークショップです。
サステナビリティフレームワークの
見直しプロセス※内容は2026年9月時点の予定であり、
変更となる場合があります。
各マテリアリティ別で目指す姿の再整理
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1
ベンチマーク調査
(社会課題の把握・整理) -
2
役員向け勉強会
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3
タカラトミーグループ内担当部門・
タスクフォースへ
ヒアリング -
4
従業員向け
ワークショップ
(タカラトミーグループの
未来を語ろう!サステナ
ビリティワークショップ) -
5
有識者ヒアリング
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6
目指す姿の
たたき台を作成
サステナビリティ目標・KPIの再設定
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1
目標・KPIの整理
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2
タカラトミーグループ内担当部門・
タスクフォースの調整 -
3
サステナビリティコミッティでの報告
最終化
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1
目標・KPIの確定に向けた最終調整
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2
常務会での目標・KPIの承認
-
3
取締役会での目標・KPIの承認
アップデートした
サステナビリティフレームワークを策定!
ABOUT WORKSHOP
従業員が語る、考える、
会社の未来
ワークショップに参加したのは、国内のグループ各社から集まった有志26名。参加者が5~6人ずつ5つのグループに分かれて着席すると、サステナビリティ推進室長による開会の挨拶でワークショップが始まりました。
まずはアイスブレイクとして、ほとんどが初顔合わせだという参加者同士で自己紹介。雑談を交えながら緊張をほぐし、各グループに和気あいあいとした空気が流れはじめたところで、1つ目のテーマである「2050年のありたい社会」についてのシンキングタイムがスタート。各自で「ありたい社会」のイメージを付箋に書き出し、それらを模造紙に貼り出して共有しながら、お互いの意見の共通項や違いについてディスカッションしていきます。社会という大きい枠組みのテーマだけに、平和や環境、子どもたちの未来や人とのつながり、AIの活用など幅広い意見が飛び交いました。
これらを踏まえて、今回のメインテーマである「2050年のタカラトミーグループのありたい姿」を考えるセッションへと進みました。「ありたい社会」のテーマと同様に付箋と模造紙を使って議論を進めていくのに加え、他のグループで出た意見も参考に、新たな視点や気づきを自分たちのグループにフィードバック。集約された意見を各マテリアリティに紐付けながら、タカラトミーグループとしてのありたい姿を具体化していきました。
最後は各グループが検討結果を発表。参加者全員でアウトプットを共有し、あっという間に2時間のワークショップが終了。参加者からは「もっとたくさん議論したかった」「せっかくだから懇親会もやりたい」「次回があればまた参加します」といった声が聞かれ、タカラトミーグループとしても今後のサステナビリティ活動につながる有意義な取り組みとなりました。
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イントロダクション
自己紹介と準備体操で心も体もほぐしつつ、リラックスムードでワークショップがスタートです。
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グループワーク
「2050年のありたい社会を考える」24年後の2050年の社会を想像しながらディスカッション。「戦争のない社会」「これからも毎日おいしいご飯が食べられる社会」など、各々のストレートな想いがこもった意見が飛び交いました。
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グループワーク
「2050年のタカラトミーグループの
ありたい姿を考える」まだ見ぬ理想のアソビから従業員の働き方、社会とのつながりまで。若手社員にとってはまだ現役となる2050年のタカラトミーグループについて真剣に議論しました。
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グループ間の見学
他グループのテーブルを回りながら、どんな意見が出たのかをチェック。自分たちのグループになかった発想や参考になりそうな意見があれば、積極的に吸収する姿が見られました。
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グループワークの最終化
これまでに出た意見を取捨選択し、タカラトミーグループのサステナビリティのマテリアリティに紐付けながら模造紙上にマッピング。各グループなりの「ありたい姿」をさらに深めていきます。
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グループ別発表
最後は各グループが取りまとめた意見を発表。会社、部署、肩書きを超えて行われた従業員ワークショップという試みは、こうして多くの気づきと学びを生みながら幕を閉じました。
INTERVIEW
参加者にワークショップの
感想を聞きました!
遠藤 隆浩
タカラトミー
デジタルビジネス本部 EC・AI戦略室EC推進部
EC運用課 スペシャリスト
タカラトミーグループの
未来を示す北極星に
とても面白そうなワークショップだったので、すぐに参加を申し込みました。もともとイベントや研修には積極的に参加するタイプで、会社の新しい取り組みも常にチェックしています。当日は初めてお会いする方がほとんどでしたが、ワークショップのファシリテーターさんが上手に仕切ってくださったこともあり、話しやすい雰囲気の中で冒頭からたくさんの意見を出し合うことができました。私たちのグループで特に印象的だったのは、みんなが子どもたちのことを第一に考えた視点で意見を出していたこと。2050年の社会についてや、2050年のタカラトミーグループについて考えるときも同様で、申し合わせたわけでもないのに、「子どもたち」という一点でメンバーの意識がつながったのが、おもちゃメーカーらしくていいなと思いました。またこのような機会があればもっとたくさんの人に参加してほしいですし、テーマの領域を絞り込めばより具体的な意見やアイデアが出ると思います。いつかこのワークショップから生まれた思考やビジョンが、タカラトミーグループの目指すべき方向を示す「北極星」のようになってくれるといいですね。
対馬 唯
タカラトミーマーケティング
営業本部 営業二部 一課
ワークショップで得た経験を
営業に活かす
以前からサステナビリティやSDGsに興味はあったのですが、自分に何ができるのか分からないままでした。そんなときに今回のワークショップの開催を知り、入社1年目でしたが思い切って参加しました。それまでサステナビリティや環境問題というと、二酸化炭素の削減や森林保護といった大きな視点で考えてばかりいたんですが、グループワークを通じて、子どもたちのことや私たち従業員の働き方について考えたりすることもSDGsにつながるんだと学びました。サステナブルな社会の実現には、まず普段の日常を見直してみることも大事なのかもしれませんね。ちなみに最後のグループ別発表では、自ら発表役に立候補させていただきました。もともと積極的に前に出るタイプではないのですが、グループ全員で出し合った意見をどうしても自分で伝えたくなり、とっさに手を挙げてしまったんです(笑)。今回のワークショップでタカラトミーグループが推進するサステナビリティ活動への理解が深まりました。おかげで営業先でも商品そのものの魅力や楽しさだけでなく、その背景にある私たちの考えや姿勢も伝えることができるようになり、実際の業務にも生かされています!
佐藤 祐未
タカラトミーアイビス
シェアードサービス推進管理室 管理部 主任
さらに高まった自社の商品や
取り組みへの関心
サステナビリティという言葉やタカラトミーグループの取り組みは知っていましたが、自分からそれらを深掘りすることはありませんでした。でも、娘たちが学校でSDGsについて学んできたのをきっかけに、私も少しずつ興味をもつようになったんです。そんなときにこのワークショップの開催を知ったので、ちょうどいい機会だと思って参加を決めました。いざワークショップがはじまると、多様な意見や新たな発想に触れる中で、みなさんの仕事へのやりがいや会社への愛着の深さを強く感じました。2050年のタカラトミーグループのありたい姿についてディスカッションした際はとくに盛り上がり、「よりよい社会」「よりよいタカラトミーグループ」を実現するためにグループ全体で力を合わせて取り組んでいきたいという共通の想いを知る貴重な機会になりました。こうした想いが、サステナビリティの推進を支えているのだと実感しています。私自身もこのワークショップを経て、よりグループの商品や取り組みを身近に感じ、その価値や工夫に目を向けるようになりました。最近ではガチャのメッシュカプセル(従来のものより省資源化されたガチャカプセル)が欲しくて、子どもたちといろんな場所でガチャを回しています(笑)。
鏡原 智希
タカラトミーフィールドテック
イベント課 主任
自由に話せるワークショップ形式が
参加の決め手
私が勤務するタカラトミーフィールドテックは、オフィスが本社から少し離れていることもあって、グループの人と交流する機会があまりないんです。そのため、グループ各社の従業員たちが集まって話せる機会があればぜひ参加したいと思っていました。また普段から人と話すのが好きなので、講義形式ではなく、参加者同士がコミュニケーションをとりやすいワークショップ形式だったのも参加の決め手になりましたね。グループワークでは、会社や部署が違うだけでこんなにも意見に多様性が生まれるのかと驚かされました。社内のメンバーだけで会議を繰り返していると、アイデアや意見が同じ方向にまとまってしまうことがあります。その点、今回のワークショップでは、メンバーから新たな意見が出るたびに自分の視野が広がっていく感覚があってとても刺激的でした。そういえば今回のワークショップを経て、私たちが運営しているイベントで早速試した取り組みがあるんです。それが、イベント会場に設置しているガチャの「空カプセル入れ」のデザインの変更。空カプセル入れの箱の表記をより分かりやすくしたことで、間違ってゴミを入れられてしまうことが減り、空カプセルをスムーズに再利用できるようになりました。
稲垣 晋
タカラトミーマーケティング
L&A本部管理部 経営管理課 上級主任
多様な価値観をまとめる難しさと
面白さ
サステナビリティビジョンや中期サステナビリティ目標・KPIなど、タカラトミーグループのサステナビリティに関する発信は常にチェックしていました。ただそれらを深く理解したり、具体的な行動に繋げたりすることができずにいたので、このワークショップをきっかけに、サステナビリティをより自分事にできればと考えていました。実際にグループワークで意見交換をしてみると、「戦争のない世の中にしたい」とか「ワークライフバランスを良くしたい」など、あくまで私個人が「こうなればいいな」と思って書いたことが、実はサステナビリティやSDGsとつながっていたことに驚きました。ワークショップ全体を通して得られた気づきは、人それぞれがもつ思考の多様さでしょうか。自分にとって大事だと思っていたことが、他人にとってはそれほど大事ではなかったり、またその逆もあったり……いろいろな価値観や考え方からひとつの方向性を導き出すことの難しさを実感しましたね。とはいえグループワーク自体は和気あいあいとした雰囲気で、私自身も終始楽しく議論できました。グループ全員が地方からの上京組という共通点で盛り上がったので、いつかまた同じメンバーで集まって話したいですね。
VOICE OF ORGANIZER
ワークショップ開催への
想いと手応え
藤山 夏美
タカラトミー サステナビリティ推進室
サステナビリティ推進部 サステナビリティ推進課 主任
初めての試みが、学びと気づきの場に
サステナビリティフレームワーク全体の見直しにあたり、ワークショップ形式で従業員のみなさんの意見を伺うのはタカラトミーグループとしては初めての試みでした。企画を立ち上げたのは、「意見を届ける機会があれば声を上げたいと考えている従業員は多いはず!」と思っていたのと、グループのサステナビリティを推し進めるには、さまざまな立場のみなさんの声を伺うことが必要だと考えていたからです。
当初は「参加者が集まるだろうか」「活発な議論になるだろうか」といった声も少なからずありましたが、そんな不安はワークショップ当日にみなさんが次々と付箋に想いを書き込み、会社や立場の垣根を越えて活発に意見を交わす姿を見て一気に吹き飛びました。
この取り組みは、私たちサステナビリティ推進課が従業員のみなさんの声を聞かせてもらうことを目的としていました。しかし実際に開催してみると、「サステナビリティへの理解が深まった」「会社への誇りや子どもたちへの想いを改めて認識できた」といった声が多く寄せられ、参加者みなさん自身にとっても学びや気づきの場になっていたことに大きな驚きと喜びを感じました。
みなさんからいただいた貴重な意見と前向きなエネルギーを力に、これからも次期サステナビリティフレームの策定に取り組んでいきます。参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました!